わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

2013年

おむつかぶれとメーカーの関係

ひよこクラブ 2013年 05月号

職業柄、ひよこクラブは時々目を通すことにしている雑誌の一つです。

最新の5月号の付録で、紙おむつの調査をしていたので、購入してみました。

今回はその結果を見ながら経験を含めた感想を書きたいと思います。

 

今の紙おむつではトラブルはだいぶ少なくなったと年配の先生はお話をされます。

確かに、実際に娘に使った時も紙おむつそのものによるトラブルはあまりありませんでした。

しかし、これはあくまでも皮膚がしっかりとしている子の話であり、

乾燥肌やアトピーの子ではまた少し話が違います。

紙おむつを他のメーカーに変更したらその後オムツカブレが出たという話はありますし、

実際に経験しています。

メーカー名まできちんと把握しているわけではありませんが、印象としては

「安売りしないP」から別のものに変えたあとによく出ているようです。

逆は無いんですよね………(最も、メーカーを変えて出ていなければ受診はしないですけどね)

本当かどうかははっきりしませんが、あくまでも参考までに。

水いぼの子はプールに入れますか?

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水いぼの治療をしているとよく聞かれるのは上記の質問です。

 

もともと、水いぼはプールで伝染ることが多いものです。

世間では感染源はビート板などとも言われていますが、それだけではありません。

当然、ビート板の共用はあまり良くはありませんが、

子どものプール教室を見ていると、じゃれあっていますよね。

あれだけくっついていれば水いぼのウイルスは直接移ってしまいます。

 

そこで問題になってくるのは水いぼの子はプールに入れるのかどうか?

明確なルールはありませんが、学会では指針を出しています。

その指針では「問題なし」です。(日本小児皮膚科学会

でも、実際にプールに入れるかどうかを判断するのはそれぞれの施設なので

最終的にはその判断に任せなければなりません。

 

ということで………

当クリニックのスタッフに手伝ってもらい、吉祥寺の周辺の水泳教室に

電話で聞いて見ることにしました。

結果は・・・

様々です。

あまりルールとして決まっているところは少ないようでした。

しかし、ルールとして、「水いぼがなくなるまでは教室には参加出来ません」というところもいくつかありました。

また、「医師の判断による」とするところもいくつかあるようです。

意外だったのは、電話をしたその時に即答してもらえないことです。

たらい回しもいくつかありました…………

 

結構その辺はルーズなようですね。

 

 

2013/5/23追記

もしも心配な方はプールに相談してみて下さい。

OKな場合もありますし、治療していればOKなこともあります。

まったくダメなところは数は少ないですよ。

 

あと、一つ。

友達に感染させてトラブルになることが心配な方は

物理的に取るのが一番かと思います。

今は痛みを少なくする方法もありますので、

皮膚科医に相談してみてはいかがでしょうか。

 

2013/5/29追記

水いぼの治療方針についての記事を掲載しました。興味のある方は参照下さい。

一人足りない?

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松合室から診察室に入ると中はこう見えます。

大人はこう。

子どもには…

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こう見えます。

 

おや、机の上に何かありましたね。

拡大してみましょう。

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机の上に、小さな指人形が載っています。

アンパンマンと、カレーパンマン。

佐藤製薬さんから頂いたサトちゃん。

(サトコちゃんもいますが、この時はたまたまいませんでした)

そして、ポコポッテイトのさんに・・・・あれれ?二人しかいません。

そうなんです。ムテキチがいません。

実は、ムテキチは、当クリニックの看板娘が気に入ってしまい、

手放してくれないのです。

しばらくは二人体制ですが、ご容赦ください。

 

ちなみに、ムテキチのモデルはラーテルという動物です。

タヌキではないのですぞ。看板娘さんや。

げんきの絵本 ポコポッテイト ポコポコ かくれんぼ

 

追記。

机の上に指人形がおいてあるので、小さな子はそこに向かって進んでいきます。

すると、その隣には椅子がおいてあり、

指人形で夢中の子どもをひょいと抱えて

お母さんは椅子に座ります。

それから診察を始めるのです。

いつの間にか、そんな流れができています。

子供連れで行く大人のためのレストラン

dancyu (ダンチュウ) 2013年 05月号 [雑誌]

 

第一特集のチャーハンも良かったのですが。

 

今回の目玉は子ども連れでいけるレストラン特集でしょう。

個人的には。

 

子どもが生まれてからは立派なレストランに行けず、結構ストレスになっていました。

赤ちゃんOKなレストランを知っていればぜひいけたのに………

子どもも楽しめる盛りつけとお皿で、美味しい料理をみんなで食べることができたら幸せですよね。

お店からすると赤ちゃんや小さな子ども連れはあまり利益が上がらないかもしれませんが、

色々なお店が増えてくれると嬉しいですね。

 

ニューフェース

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本日よりチャイルドスペースにお目見えしました。

 

アフラックではありません。アフラックではありません。

大事なことなので二回言いました。

 

ピーターラビット、あひるのジマイマさんです。

とある百貨店で見つけたので、連れて帰って来ました。(お代はしっかりと払いましたよ)

選んだ事務長いわく、「斜に構えているところがいい」そうです。

他の子たちはもう少し首はまっすぐでした。

 

どのあたりが斜めっているかは、来院して確認していただけるとわかるかと思います。

あひるのジマイマのおはなし (ピーターラビットの絵本 11)

端午の節句

少し早いですが、クリニックの窓は、端午の節句仕様になっています。

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少しわかりにくいかもしれませんが、鯉のぼりが舞っています。

スタッフが切り絵で上手に作ってくれました。

来院時にぜひ探してみてください。

 

コチニールによるアレルギー反応

コチニールと聞いてもピンと来ない人もいるかと思います。

では、カンパリと言えば?

Bouteille_de_Campari

これは見たことがある人も多いのではないでしょうか。

色々なもので割ってカクテルにして飲んでいますよね。

 

この鮮やかな赤い色のもとになるもの(今はカンパリには入っていません)が、

コチニールというものです。

その中に特に含まれるカルミン酸が鮮やかな赤い色を示すために赤い色素として、昔から使用されてきました。

中世のスペインが南米を支配していた理由の一つはこの色素とも言われています。

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さて、このコチニールはどのようにして取り出すのでしょうか。

実は、この色素はある種の昆虫から抽出して作成します。

その昆虫がコチニールカイガラムシ、別名エンジムシという虫です。

メスの虫を乾燥させ、アルコールや水で色素を抽出します。

Cochineal_drawing

 

実はこのコチニールは様々な食品に添加されています。

有名な所では紅白のカマボコでしょうか。

昆虫の抽出物を口にふくむということで稀にですが、

コチニール入りの食品を摂取したあとにアレルギーが起こることが知られています。

消費者庁からも注意喚起がなされているようです。

 

原因は色素ではなく、同時に抽出された昆虫のタンパク質とのことであり、

国産品ではあまり起きないようですが、外国の商品は注意をしたほうがいいかもしれません。

 

安い、特に外国由来の「赤い食べ物」を食べた時だけアレルギーが起きた時には

原因としてコチニールを考えたほうがいいかもしれませんね。

 

 

 

ニセモノ学術誌

なるものが増えているようです。(元ネタはこちら

 

寡聞にして皮膚科の領域では聞いたことがありませんが。

ニセモノ学会は見たことがあります。

その分野に詳しい人間からすると「なんだかなあ」

ですが、まったく知らない分野だと思わず信じでしまいそうです。

 

今はインターネットで簡単に色々な検索ができますから、

その人のプロフィールにニセモノ学術誌が載っていた場合、

思わず早合点してしまいそうです。

「こんなにたくさん論文を書いている」=「その分野に精通している」

と思いますからね。

ある種の広告となるわけですね。

 

また、ニセモノ雑誌を編集する人間もそこあたりは心得ているわけでして、

たくさんのお金を要求してくるわけです。

同じ穴の狢と言ったところでしょうか。

 

一昔前に流行った「学歴ロンダリング」のようなものでしょう。

(学歴ロンダリングについてはこちら

 

医者は特に開業すると全然関係のない話になってしまいますし、

医学雑誌の場合、変なことを書いてしまい、それが一般化すると

それで迷惑を被る患者さんが出てくるので、ほとんどみられないと思いますが、

他の分野では、偉くなるためにニセモノ学術誌を利用する人がいるのかもしれません。

そこまでして、偉くなりたいんですね………