わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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昨年に封を開けた日焼け止めは破棄してください

温かい日がどんどん増えてきました。

おひさまも随分高くまで上がるようになってきましたね。

 

それに伴い、日焼け止めによる皮膚トラブルも出ています。

昨年使用し、残っている日焼け止めを塗ってかぶれたという話もチラホラと。

 

どうも日焼け止めの成分が変質してしまっているようです。

それにかぶれたのでしょう。

 

時間的な経過により一部化学的に不安定な成分があるのかもしれません。

一般的に日焼け止めはそのシーズンで使い切ることを想定していますので、

翌年まで保管することは考えていないのかもしれませんし、

開封することにより空気に触れて酸化してしまうのかもしれません。

 

いずれにしても古くなった日焼け止め自体がリスクとなりますので、

昨年使った日焼け止めはきちんと破棄して、新しいものを購入したほうが良さそうです。

少なくとも昨年秋から使わずにほったらかしになっていた日焼け止めは

使わないことを強く推奨します。

 

注意喚起でした。

春先にアトピー性皮膚炎/乾燥性湿疹が悪くなる理由

最近、診察をしていると、湿疹が悪くなる子が増えている印象があります。

その理由はなぜなのか考えてみました。

 

アトピー性皮膚炎やそれ未満である小児乾燥性湿疹は季節の変わり目に悪くなると言われます。

特に冬から春と、夏から秋の2つの季節にはその傾向は強い様に見えます。

そして、いま正にその季節に至りつつあるようです。

で、悪化している。

なぜでしょう?

 

悪くなっている子の話を聞くと、原因の多くは寝汗、

汗で悪化しているようです。

そして、やや年長の子にその傾向があるようです。

 

ではなぜ寝汗をかくか。

それは多分最低気温。

最近気温が上がっています。しかし、細かく見ると、最高気温の差は大きいのですが、

最低気温は一段上がってそのままのようです。

どうも、このあたりに原因がありそうですね。

 

つまり、最低気温が上がっても、寝巻き、布団はそのまんま。

その結果として夜間に大汗をかいてしまい、その汗で湿疹が悪化する。

そのような因子が影響しているように見えます。

 

まあ、他にも影響はあり、風邪もその一つかもしれません。

でもね、寝汗で悪化するパターンは秋から冬には見られないものですので、

きっと原因の一つとしてはありそうなんですね。

 

なので、最低気温を見て、寝巻き、布団、あとはエアコン。

これらは毎日細かく調節したほうが良さそうですね。

 

春の毛虫の季節の到来です

また今年の春も毛虫の季節がやってきました。

 

とうとうチャドクガと思われる虫刺されの患者さんが来院されました。

実際に「黒い毛虫」を確認されていますし、刺されたところの分布も

特徴的ですので、確定でしょう。

 

昨年の春はとても患者さんが多かったのですが、今年は遅い印象があります。

このまま患者さんが少ない状況で落ち着いてくれると嬉しいのですが・・・

 

毛虫に注意。

もしも虫を見かなくてもパラパラと分布する小さな赤くて痒い発疹を見つけた場合は

早めに皮膚科受診を考えてくださいね。

春の毛虫のシーズンが始まったようです。

今年度初めての毛虫の患者さんが来院されました。

 

もう毛虫のシーズンの開始です。

今春の毛虫ですが、現時点で予想されるのは昨年同様に多いでしょうね。

ということ。

季節要因としては例年よりも寒かったので、

もしかすると生育状況に悪影響があるのかもしれませんが、

社会的な要因として冬季に人の出が悪かった

→毛虫を見つけて除去する機会が少なかった

という流れで毛虫の残存率が上がっている可能性があります。

実際に2020年の秋、21年の春と毛虫の発生が多かった印象がありますが、

いずれも行動抑制期間のあとでした。

 

ある時突然体の一部にとても痒みの強いぶつぶつが出現する。

同時に生活している家族にも出現すること。

などがありましたら毛虫を疑う所見です。

長引かせるとかゆみのために治癒に余計時間がかかってしまいますので、

早めの治療開始が良いでしょうね。

春の季節の変わり目にはなにが起きているのか?

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今回も春のお話です。

特にアトピーのお話をしていきましょうか。

 

毎年、この時期になるとアトピー性皮膚炎や乾燥肌の子が「悪くなった」と言って受診してきます。

さて、これは何故でしょうか。

はっきりしたことはわかっていないのですが、いくつかの要因が存在しているようです。

 

・温度の変化

まず考えられるのが温度の変化です。

急に温度の上昇があった時にどうなるのか?

洋服は今までの冬仕様のままですので、逆に大汗をかくことになります。

この汗により、湿疹が悪くなることが考えられます。

 

・湿度の変化

これも不思議な話かもしれませんが、温度と湿度の関係を考えれば十分に起こりうる話です。

というのも、温度が上がれば湿度は下がるからです。

では逆に温度が下がった時にはというと、あまり湿度は上がりません。

それは結露の影響です。

気温が上がると、逆に空気は乾燥し、皮膚も乾燥してしまうのです。

 

・運動量の変化

当然この変化も起こりえます。

冬に家でこもっていた子どもたちが暖かくなり、外に出て遊びに行くようになる。

そうすると皮膚が洋服の中で洋服の繊維に擦れます。

そのために湿疹が悪化するということが起こりうるのです。

 

最後に

・皮膚の慣れ

というのもあるかもしれません。

冬には冬の皮膚。夏には夏の皮膚があり、春と秋はそれに向けて変わっていく時期

という考え方ですね。

でも、まだ証明されたものではなさそうですが・・・

 

 

いずれにしても、今は皮膚の状態は落ち着かない時期です。

しっかりと薬を塗って、乾燥や湿疹をきちんと予防してあげましょう。

春のディズニージップロック

我が家には、ジップロックのスクリュータイプが大量にあります。

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もう何年も前になりますが、ジップロックからミッキーとミニーのハロウィン柄スクリューが出た時に、『可愛い〜!』という理由だけで買ったのが最初でした。

それまで、いわゆるタッパーしか使った事がなかったのですが、使ってみたら、このスクリュータイプがすこぶる使いやすかったのです。

片手でちょうど持てるサイズで、なおかつ縦長なため、冷凍庫に入れた時に使う面積が少なくて済む!

またフタがスクリューなので、うっかり開いてしまうこともありません。

 

ジップロックのコンテナタイプだと、真四角なのがビミョーに大きくて、フタがさらに外側にでるのがジャマ。

片手で持つと落としそうだし、容量も、作り置きおかずなどはいいのでしょうが、残り物をいれる用途がほとんどの我が家には多すぎでした。

タッパーを使っていた時は、平たいぶん積み重ねることが多く、無計画に買ったものや、おすそ分け時に頂いたものなど、サイズもバラバラなため、積みにくくて、フタがどれだかも分からなくなってしまうこともしばしば。

これらの問題が、すべて解決しました。

 

また、このスクリュータイプ、どこでも手に入るのがいいところ。

いつでも買い足し可能で、ちゃんとスタッキングできるのが優秀〜

我が家には、ジップロックの塔があります(笑)

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とはいえ、最初からドカ買いしたわけではなく、毎年ハロウィンの時期に出る限定柄をコツコツ買いためてきました

そして、今回は初の(私の知る限りは初だと思います。違ったらごめんなさい)300mlタイプが出ました。

しかも、ハロウィンではないので、柄も春っぽいですね。

これで、ほん残っ少し残ってしまったものも、バッチリ保存できます!

 

タッパーがストレスになっている方、オススメします(^-^)

映画 ドラえもん『のび太の 新・日本誕生』

春休みですので映画でも、ということで、子供と一緒に行ってきました。

大長編ドラえもんのび太の日本誕生 (My First Big)

不覚にも、泣いてしまいました・・

 

この映画は、1989年に公開された『のび太の日本誕生』のリメイク版ですが、ストーリーはほぼ同じですが、ラストが違うようです。

原作の漫画が出ており、こちらを購入して読んだところ、大筋は一緒ですが、やはり終わり方が違いました。

個人的には、今回のリメイク版のラストの方が好きです。

 

また、序盤のところどころに終盤のストーリーを補完するような話が加えてあり、リメイク版の方が分かりやすくなっていると思います。

 

 

声優さんが変わってから、なんとなく敬遠してきたドラえもんでしたが、若干の違和感はあったものの、ストーリーに引き込まれ、全く気にならずに見終えることができました。

かなり、オススメです。

 

『日本誕生』という位なので、旧石器時代になりますが、このあたりの歴史の勉強がはじまる年頃のお子さんには、ぜひ見せてあげたいと思いました。最初に面白いと思えるかどうかって、その後のモチベーションにすごく影響しますので。

というわけで、映画終了後パンフレットと一緒に、『しつもんドラえもん特別版』を購入。

 

帰りに書店に寄り、『ドラえもん・ふしぎのヒストリー①旧石器時代』と原作漫画を購入しました。

『しつもんドラえもん 』は、原作漫画の抜粋のほか、旧石器時代の解説がたくさんあり、子供は食い入るように読んでいました。

また、『ふしぎのヒストリー』の方は、それをさらに詳しく解説してある感じになります。

ちょうどこれから社会科が始まるので、歴史の勉強のスタートとしてはいいかな、と思います。

 

まだご覧になっていない方、是非お子さんと見ることをオススメします。

昔あった職業、これから出来る職業

高校ネタの続きです。また、昨日の活動弁士さんネタの続きです。

 

子どもを持つ親として、いつも考えているのが、将来どんな職業につくのだろう。ということです。

現時点では上の娘は「いたしません」になる。と言っています。

下の娘はいまいち何を考えているかわかりません。

 

でも、今なりたい職業は彼女がおとなになった時にも有るのでしょうか。

娘が将来就くであろう職業は今と同じ名前で、同じことをしているのでしょうか?

それとも、現在は影も無い職業なのでしょうか?

少し考えてみたいと思います。

 

私は現在小児皮膚科医です。

しかし、そもそも小児皮膚科医という職業は昔はなかった職業です。

もともとは皮膚科医の中のいち部分でした。

皮膚科の中で小児に精通しているために名乗っているのですが、

もちろん皮膚科医でも小児を見ることが出来ます。

スペシャリティーとしての職業名ですね。

(一般に受け入れられるかはともかくとして)

もちろん、マーケティングとしての問題も有りますからね。

でも、医療関係者の中で言えば、

不妊治療医やアレルギー科、スリープクリニック

などと言った職業は今有る職業から別れたものと考えることが出来そうです。

 

また、同じ職業名でも過去と未来とでは仕事の内容が変わることも十分にあるでしょう。

「いたしません」の外科医ではすでにその萌芽が出ています。

昔に比べて内視鏡手術が増えてきましたし、

最近ではロボットを使用した手術も増えています。

つまり、十分に広い通信回線を確保さえできれば、日本にいながらヨーロッパやアメリカ、アフリカでの

手術を行うことも可能かもしれません。

それが当たり前の世界になると、ひょっとすると手術室には

通信回線を開け、維持するためのスタッフが必要になるかもしれませんね。

臨床通信士などと呼ばれることになるのでしょうか?

 

対して、昔沢山いたのだが、今はなくなってしまった職業もたくさんあります。

例えば、蒸気機関車に石炭をくべる機関助手。

飛行機のエンジンの調子を飛行中に確認する機関士。

証券取引所で注文を仲介するために場内で取引を行っていた場立ち。

いずれも現在は存在しない、もしくは最盛期に比べるとほんの少しだけしかいなくなってしまった職業です。

昨日の記事にも書いた活動弁士もその中に入るでしょう。

 

最期に、アメリカの学者さんのお話をしましょう。

「小学校に入ったばかり子の65%は、現在存在しない職業に就く」

とのことです。

多分、これは日本でも同様でしょう。

これからは「この職業にしたいからこの教育」ではなく、

「どんな職業に就いてもきちんと仕事ができること」の方が

大事なのかもしれませんね。

日較差が10度を超えたらアトピーの悪化に要注意

春です。暖かくなりました。

しかし、朝夕はまだまだ寒いですね。

実は、この朝夕の寒さがまだ残っている季節はアトピーには要注意の季節なのです。

 

春と秋は一般的にアトピー性皮膚炎の患者さんから落ち着かないと言われることが多くなります。

誘因は多分たくさんあるのでしょう。生活の変化も一つのきっかけになりますし、引っ越しもあります。

時にはストレスなども有るかもしれません。

年度末の事務仕事が忙しい?それも有るでしょう。テスト・・・はもう終わったかな?

 

しかし、もうひとつ忘れてはいけないのは汗です。

特にこの時期の朝夕とお昼の温度差はかなりの物が有ります。

朝にちょうどいい服装でいたら、お昼に外出するときには暑かった。

ということもよくあるお話です。

その汗が湿疹を悪化させることもよくあるのです。

 

この時期の洋服については迷うことも多いかと思いますが、

迷った時は薄くする。

これが基本です。

ダイナミックに洋服の枚数を変えて上げて下さい。

それが湿疹の予防にもつながるのです。

日経Dualに記事が掲載されました。

おや、久しぶりの記事のご報告になりますかな。

 

2月7日と少し前になりますが、日経Dualに取材記事が掲載されました。

「アトピーは二極化、スキンケアの落とし穴に注意」

です。

 

今回は小学生低学年を子に持つお父さんお母さん向けの記事として

冬のスキンケアについてお話しました。

 

結構難しい依頼でした。

なぜって、この年齢層をターゲットにあまりお話したことがありませんからね。

詳しくは読んでいただくとわかるかもしれませんが、なかなか一般化できにくくなってくるんです。

生活習慣の差が徐々に大きくなってくるんですよね。

だから一般化したお話ができないと。

 

そのあたりも踏まえてお話をしてみました。

結果的に面白いお話ができたかなと思います。

 

ご興味の有る方は一読されては如何でしょうか?