わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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2023/1/3
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妊婦さんが飲める薬、飲めない薬

前のお話で、妊婦さんと薬の話を長々とさせていただきました。

問題問題といっているけど、じゃあどうすればいいのさ。

という声があがるもの尤もですので、今回は対策についてお話をしていきましょう。

 

妊婦さんがその薬を飲めるのか否か。

実は薬の説明書だけを鵜呑みにするわけには行きません。

というのも、先日の記事に記載した通りあくまでもこれは公式なものに過ぎず、

製薬会社が試験を行っていなければ何も記載できないのです。

(まとめたサイトはこちら。PMDA

まあ、家電やパソコンなどの説明書とお考えください。

 

しかし、あくまでもこれは日本国内のお話です。

アメリカなど、他の国では妊婦さんに対する使用が許可されているものもたくさんあります。

というのも、日本の薬は日本人を対象に試験を行わなければいけないからなんですね。

 

また、実際の問題として妊婦さんに飲んでもらったことがある。

という薬ももっとたくさんあるのです。

先日ドラマで放送されていましたが、妊婦さんが乳がんになり、抗癌剤の投与をしなければいけない。

しかし赤ちゃんへの影響がわからない・・・

というお話も海外での使用報告を確認することにより、飲めるか否かの判断をできるのです。

 

では、実際に妊婦さんが飲んでも大丈夫という海外からの報告をまとめたページは無いのかというと、

実はあるのです。

私が以前に勤務していた国立成育医療研究センターでは「妊娠と薬情報センター」として

このような情報をまとめ、一覧にして配布をしています。

ページはこちらです。

 

但しあくまでもこのページはダイジェストであり、正式なものではありません。

正式な物を確認したいというのであれば専門家向けですがこんな本があります。

薬物治療コンサルテーション妊娠と授乳

専門家向けの本ですが、もしも心配な方でしたら、

読んでみてもいいかもしれませんね。

 

もうちょっと簡単な本もあるようです。まだ読んでいませんが・・・

妊娠・授乳と薬の知識―飲んで大丈夫?やめて大丈夫?

 

出生届を出してみた

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今回は出生届を出してみた。

というお話です。

え、そのまま?ごめん・・・

 

出生届ですが、法律上は出生後14日以内に提出しなければいけません。

国外で出産した場合は3ヶ月以内で良いとのことですね。

提出先は市区町村の役所。

産科あるいは助産所で記載された出生証明書が必要となります。

 

第一子の時にも提出したはずですが、その時の記憶はすっかりと霧の彼方です。

また、一から思い出し、提出してきました。

次があればこのページを参考にできるかな・・・

 

この出生届、まず提出先がわからない。

役所のホームページをみても、どこの窓口に提出するか書いていなかったんですね。

・・・武蔵野市でも明記されていませんが、どうも市民課の窓口のようです。

そりゃあ印鑑証明や住民票、戸籍と違って、申請数が少ないので、「その他」あつかいされるのはわかりますが、

「など」の一言で済ませないで、せめて案内やホームページで記載してもいいんじゃないかな。

なんて思うわけです。

結局、市民課窓口と子ども支援課窓口。迷った挙句、近いからというだけの理由で

市民課の窓口に行きました。そこの案内の方に聞いたら大丈夫とのことでまずは一安心です。

 

ついで、窓口での申請です。書類を出して、ハイ終了ではありませんでした。

「一時間かかる」と言われて、またびっくり。住民票と違って時間かかるんですね。知らなかった・・・

まず書類提出。

これもあれやこれやと書き直しとなりました。

その後、一旦待たされます。数分かな。

その後、次に行うことは漢字の確認。

人名として使える漢字(これもまた面倒臭く、常用漢字+人名用漢字というものがあります。ややこしい・・・)の載った辞書を持ってきて、

この漢字で良いか確認をしていきます。

まあ、旧字体や変字などもありますからねえ。

その後、更に30分以上待ちます。

 

その裏で何をやっているかというと、戸籍や住民票に追加記載を入れているんですね。

そして、やっと終了となります。

 

午前お休み、午後から外来の日にお役所に行ったのですが、正直こんなに時間がかかるとは思いませんでした。

朝一で行ったので、外来には間に合いましたけどね。

 

あと、結構面白かったのは受付の方のサービスでした。

完成した出生届をこちらに見せてひとこと。

「コピーや写真を今撮られますか?」

とのこと。うちは何もしませんでしたが、きっと書類を保存しておきたい人もいるんでしょうね。

出生届そのものはお役所の棚にしまわれるわけですからね。

ちょっとしたサービスと言ったところでしょうか。

 

最終的には無事に終わることが出来ました。

持って行ってよかったものは

印鑑・・・書類は結構な確率で訂正を要求されます。その際には必要となります

ですね。

なお、お役所のホームページや窓口案内の不親切さは想定しておいたほうがいいかもしれませんね。

とにかく人に聞いてみるのが一番のようです。

 

息ができなくなった妊婦さんのお話 続き

今回は少し間が空きましたが、妊婦がトラブルになった時のお話。

まとめ編です。

 

今回の結論ですが、

妊婦が病気になった時に対応できる医療機関はとにかく少ない!

ということなんです。

 

とってもイヤーな話なんですが、どうもこれが今の日本の現実のようです。

 

なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。

 

まず、妊婦さんの絶対数が少ないことがあります。

今この時点で妊婦さんがどれだけいるのか考えてみましょう。

日本での出生数は大雑把に100万人/年です。

一般に40週で赤ちゃんは産まれてきます。

双子などもいるので大まかな数字しか出ませんが、今日この日の妊婦さんは

70万人くらいといったところでしょうか。

東京都内で7万人。

これは非常に少ない人数です。

人口が少ない上に、1年で皆さん卒業しますので、入れ替わりも激しいのです。

 

また若年(から中年?)で妊娠しますので、もともと病気を持って妊娠する人が少ないこともあるでしょう。

したがって、現在の細分化された医療(特に内科はものすごく細分化されていますね)では、

妊婦を対象にした内科というものができる余地が非常に少なくなります。

 

また、病気を持った妊婦を津梁する施設は結果的に限られてしまいます。

そのため、妊婦に対する薬の治療を行うというスキルを持った内科医が少なくなってしまう。

 

また、同様のことは救急領域でも言えるでしょう。

これは考えてみると怖い話です。

 

では産婦人科医はどうなのか?

この人達は妊婦に対しては慣れています。

しかし、内科医ではありませんので、難しい内科の病気になるとお手上げです。

 

したがって、病気をした妊婦と言うのは

内科、救急、産婦人科

の間の隙間に落ちてしまいます。

 

 

ついで薬の問題があります。

薬の中には「妊婦には使用しないでください」とよく記載しています。

この記載がクセモノです。

 

というのも、妊婦に対して使っても問題のない薬がこの中にはたくさん含まれているのです。

外国では問題の無いことがわかっている。

しかし、日本では調査や検査したことが無いのでわからない。

そのために「妊婦には使用しないでください」

と書いておけば問題は起きない。

そのために記載されている薬のなんと多いことか・・・

 

更に面倒なことは、一部の薬を妊婦が飲むと問題になることがあるのです。

それも、「妊婦には使用しないでください」と書かれているのです。

 

したがって、妊娠と薬の関連性に疎い医師が薬を処方しようとして

薬の説明書を確認し、使用できないと思って処方できない。

 

ということが起きてしまいます。

 

最後に実際の診療場面でのお話です。

現実問題として、妊婦さんとお話をするのはとても気を使うものなのです。

そりゃあ当然で、妊婦さんも必死なわけです。

自分だけでしたらまあ、仕方ないか。で済むお話であったとしても、

自分の赤ちゃんも関わってくるお話ですから、2人分の責任があるので、

その分、話が長くなることは当然です。

 

でも。それって当然だよね。

と思う医師もいれば、逆にそれを面倒くさい。

と思う医師もいるのが真実。

露骨に嫌がる医師もいるのも事実です。

(実際、今回の大学病院の医師も、結構嫌そうな口調でしたし)

 

いままで長々とお話をしてきましたが、

医療者側の要因、薬の側の要因などもあり、

病気になった妊婦さんをさらりと診察してくれる医師が少ないということが図らずも露呈してしまった

と言うのが今回のお話のまとめでした。

 

 

 

・・・ここまで文章を書いていて思ったのですが、

妊婦さんを専門に診ることのできる内科が幾つかあってもいいと思うんですけどね・・・

 

 

このお話について、皆様の意見を募集しています。

何らかの形でフィードバックさせていければと思っております。

ご意見、お待ちしています。

 

息ができなくなった妊婦さんのおはなし

ということで、冬の間はずっとつわりが続いていました。

そして、風邪をもらってしまい、なかなか治らないまま数週間が経過したある日のことです。

 

深夜になってから

「苦しい、息ができない」

と言われました。

すわ一大事!とのことでバタバタした日だったのですが、今回はそのお話をしていきましょう。

 

時間はそろそろ日付も変わろうかという時のこの言葉でした。

病院は当然開いていません。

救急を呼ぶかどうしようかというところだったのですが、まず、成育医療センターに電話することにしました。

担当者が出て、お話をしたところ、

「当院にかかっていない患者さんの受付はしていません」

とのこと。

ダメじゃん。

 

ついで、救急に電話してみました。

担当者がでて、症状の話をして、診てくれる病院が無いかを相談したところ、

「妊婦さんですか・・・」

と言って、絶句。

どうも妊婦さんの対応までは考えていなかった様子で、結局は

「大きな病院に・・・」

と言われました。

 

そして、次に近くの大学病院に電話しました。

取り次いでくれたのは看護師さんですが、妊婦なんですが・・・

といったところ、お待ちくださいと言われ、それなりに待たされることになります。

そして、医師に変わり、お話をしたのが耳鼻科の先生。

ここでも、妊婦なんですが・・・

といったところ、お待ちくださいと言われ、内科の先生に変わりました。

そして、「妊婦さんなので、薬処方できませんよ」

と言われ、冷や汗を書きながら救急に行き、診察をしてもらったのでした。

 

なお、電話のやりとりだけで、1時間かかっています。

本当に喘息の発作だったら、死んでますよ・・・

 

 

 

あと、大学病院の救急に電話した時のお話です。

耳鼻科の先生が最初に出てきて、その後内科の先生が出てきました。

その合間、電話口の後ろで何やら声がします。

その二人の先生の話が聞こえていました。

「妊婦なんですけど、飲み薬大丈夫なんですか?」

「わかんないけど、様子を見るように行って、帰せばいいじゃん」

「そうだねー」

・・・全部聞こえていますけどねっ(怒)

 

2014年7月17日 勉強会のご案内

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様のご参加をお待ちしております。
    
2014年7月17日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-011
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

2014年7月24日
子どもがうつる皮膚の病気(イボ、水イボ、とびひ) ID-A-003
保育園、幼稚園、学校で結構もらう皮膚の病気です
夏になる前にしっかりと治しましょう

2014年8月7日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-008
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
    
2014年8月21日
虫さされのはなし IB-A-005
誰もが一度は刺される虫さされ
原因から虫の種類、治療法までしっかりと確認しておきましょう

    
2014年8月28日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-011
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

2014年9月4日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-009
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
    
2014年9月18日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-012
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

時間
  開場 10:15
  講義 10:30-11:15
  質問の時間 11:15-11:30

    
場所
 わかばひふ科クリニック 待合室
  180-0002
  吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
  0422-22-1232

定員
 6名

費用
 無料

講師
 野崎誠
  わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
 赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
  他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
  勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
  おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
 駐車場は2台分あります。予約は受け付けておりません。
  駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。
問い合わせは下のサイドメニュー内からの問い合わせフォームをご利用ください。
予約完了時の返送は行っておりません。ご注意ください。

予約時の注意事項
 キャンセルは前日まで、問い合わせフォームよりお願い致します。

個人情報について
 個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
 各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。

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