わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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2023/1/3
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機能性衣類と冬の皮膚科(2022年10月)

今週、吉祥寺の東急百貨店にワークマン女子が入るとニュースになっていましたね。

メーカーさんのサイトはこちら

 

メディアでもよく取り上げられるようになりましたが、

作業着を高機能化し、町中でも着られるように、誰でも着られるように

進化させたものと考えています。

その少し前にはスポーツウエアのファッション化もありましたし、

幅広い業界からの流入があるようですね。

そして高機能化も進んでいるように見えます。

夏は速乾性や汗の匂い抑制などもありましたでしょうか?

ときにこれからの季節については保温、防寒といったものが機能性の主体となるのでしょう。

 

保温防寒自体はありがたいですし、積極的に取り入れても良いかと思います。

しかし気をつけてほしいのは逆に室内の温度の高いところでは発汗してしまうということですね。

室内に入ってすぐに脱いで体温の上昇を抑えるなどの対策が必要になることもあります。

 

実際、皮膚科の診察をしていると数年前よりも明らかに大人の汗疹がふえてきたように思えます。

症状自体は軽くしっかりと治療すればすぐに収まるのですが、市販薬などでかぶれてしまい、

逆に長期化してしまうケースも有りました。

汗疹といえば夏というわけでもないようで、冬場もしっかりと汗の対策を

行っていく必要がありそうです。

欲を言えば朝起きたとき、帰宅直後のシャワーは冬場もしっかりと行っていきたいものです。

 

冬もしっかり汗の管理をしていきましょう。

手荒れの悪化が予想されます(2022年10月)

秋も深くなってきました。

子供の乾燥肌やアトピーが悪くなってきたのは診察室でよく目にしますが、

つまりそれは大人の手荒れの悪化もしてくる季節になったということでしょうね。

 

手荒れの原因は色々ありますが、乾燥は大きな要因の一つとなります。

空気が乾燥するのでそれに伴い皮膚も乾燥する。

というわけですね。

また気温が下がるとお湯を使うようになりますが、

そのことも皮膚の脂分を除き湿疹を悪化させる要因となります。

 

悪化が予想されるのであればまずは先手を打って予防を進めることも大切です。

ちょうど寒くなってきたので、普段から綿の手袋をしてみるのも一つでしょう。

それだけでまずは乾燥を防ぐことができます。

また色々なものを直接指先で触ることもなくなりますので、

その分の刺激が減少することにもなります。

そのために湿疹の悪化も防げるということになるわけですね。

そして可能であれば水仕事をするときもゴム手袋をしてから

行うのも悪化を防ぐためには重要になります。

 

今からしっかりと準備を行い、今後の湿疹の悪化を予防していく。

そしてそれを習慣化させて気持ちの面から手袋をすることを当たり前と

考えるようにしていく。

結構大切なことなので早めに予防を進めていきたいものです。

 

最後に、手荒れの悪化の前に早めに皮膚科の受診をおすすめしています。

保湿剤や湿疹を抑えるおくすり、色々と使えるようになってきたので、

以前よりも安全に治療できるようになりました。

皮膚科受診もご検討くださいね。

ミチーガの効果が非常に高いと感じたお話(2022年10月)

今年の8月から使用可能になったアトピー性皮膚炎の新規治療薬ミチーガですが、

当院でも数名に治療を開始しております。

今回はその結果についてお話をしていきましょう。

 

まずはミチーガの立ち位置についてです。

現在アトピー性皮膚炎の治療薬は

・デュピクセント、ミチーガ(注射)

・オルミエント、リンヴォック、サイバインコ(内服)

とありますが、ミチーガはその最後発となる注射剤です。

 

特徴としては他の薬剤よりも軽症のアトピー患者さんにも治療可能であること

(EASIという重症度スコアが10以上。他の薬剤は16以上必要です)

治療間隔は4週間とデュピクセントよりも長いこと。

が挙げられます。

また、内服薬のような感染症のリスクが無いこともメリットと言えるでしょう。

 

ただ欠点もあります。

炎症そのものを抑える他の薬剤と異なり、かゆみだけを抑える薬剤であること。

結果として湿疹がなかなか落ち着かない可能性があります。

また、治験の結果は他の薬剤に一段落ちる状況でした。

その部分が使用するまでは少し心配ではあったんですよね・・・

 

そこで注射可能なEASI10から16以上の患者さんには上記のお話をした上で

治療を希望されるか確認しました。

以前よりかゆみに悩まされていた方でしたので一も二もなく承知。

そのお話を確認したあとに治療開始しました。

 

治療結果です。

結構よいですね。想定以上です。

というのが私の感想です。

 

皆さん、調子良くなっています。

かゆみを抑えるだけでもそれだけ湿疹を抑えることになるんですね。

というのが正直な印象です。

 

症状の改善もそうなのですが、それよりも患者さん本人の感触がより高く

こちらがびっくりするくらいの強さでした。

皆さん、激推ししています。

 

治療効果の低さというデータの問題がありますが、どうもそのくらいの差であれば

実際に問題にはならないようです。

というよりもいずれもデータの数字が良すぎるので比較できないというのがあるのかもしれません。

 

ミチーガ、積極的に治療を勧めていきたいものです。

アトピー性皮膚炎の全身治療を希望の方で「デュピクセントを使うには少し症状は弱いねえ」

と言われた方がもしもおりましたら一度ミチーガについて相談してみてはいかがでしょうか?

当院でも積極的に治療を行っていますよ。

保湿剤は秋冬仕様に切り替えていきましょう(2022年10月)

寒くなりましたねえ。

季節も徐々に秋に移り変わっていきました。

もう秋もそろそろ終わりなのかもしれません。

 

空気も乾燥が徐々に進んできたこともあり、

皮膚のかさつきも徐々に広がってきた感じがあります。

それに伴い、乾燥に対する治療も少し力を入れていく必要があります。

 

そして保湿剤については剤形により効果に違いがあります。

一般的にですが、化粧水<乳液<クリーム<軟膏の順に保湿力は高くなります。

でも塗りやすさは逆ですね。

 

これからの時期には乳液は小さい赤ちゃんを除いてはあまりおすすめはできません。

今後はクリーム剤のものを優先して処方していく形にしています。

特にこの剤形でなければ塗ってくれないとかイヤだというのでなければ

冬場はクリーム状の保湿剤に切り替えていくことを推奨します。

インフルエンザワクチンの予防接種を開始します(2022年10月)

今年度、季節性インフルエンザワクチンの予防接種を行うことになりました。

インターネットより予約できるようにシステムを作成しておりますので、

希望者の方はご確認ください。

 

なお、電話予約も準備しておりますが、こちらは65才以上の方限定となっております。

定員に達した場合はこれ以上の予約ができませんのでご注意ください。