わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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冬がはじまるよ(2018年9月)

そういえば、昔そんな歌があったような気がしますが。

 

最近の外来で赤ちゃんの新患さんが増えてきました。

また、少しずつですが乾燥肌で受診される患者さんが増えています。

 

季節的にみて、今年は秋が早い印象があります。

この調子で行くのかイマイチ読みきれませんが、冬の乾燥も早く出てくる可能性があります。

特に今年は8月下旬に一時的に湿度がガクッと下がったので、油断は禁物です。

 

保湿剤、しっかりと塗るようにしてください。

夏は少しサボっていても問題のなかった子が、同様のやり方では冬にはパサパサになっています。

保湿剤をしっかりと頻繁に塗ってあげたほうが良さそうです。

顔のプロペトも同様です。

今まで以上に頻繁に塗ってあげましょう。

常にベタベタしている状態が理想です。

 

これからの冬をしっかりと準備して乗り切りましょう。

あ、準備は早いほうが絶対にいいですからね。

急に寒くなった日に考えるべきスキンケア(2018年9月)

秋雨の季節になりました。

三寒四温とでも言ったら良いのでしょうか。気温が毎日安定しません。

そのようなときにどんなスキンケアを考えればいいのでしょうか?

少し見てみましょう。

 

この時期に問題になるのは急に寒くなったときです。

気温は一気に低下します。

したがって厚着を進めることは大事なんですが、

まだ汗をたくさんかくような体の状態は続いています。

したがって、寒いのに汗をかいているわけですね。

なお、ベッタリしているのは汗の水分が蒸発したためです。

パット見た感じ汗が出てないからと言っても油断は大敵。

その汗の中の成分は接触しているので意外に汗疹になりやすいんです。

だから本当はシャワーはまだしっかりとしてあげたいところです。

特にこんな寒い日には少し暖かめのシャワーの水量を多くして

一気に汗を吹き飛ばしてしまいましょう。

しかし流し過ぎは厳禁です。

暖かくしすぎると深部体温が上がってしまい逆に汗を書いてしまいます。

程々に流して程々に温めてください。

 

次に気をつけるべきは気温と湿度の管理です。

気温は低くなっていますので、しっかりと適温まで上げることを考えるか、

洋服を1枚増やすかを考えてみてください。

エアコンについては単純に暖房の使用を開始しても大丈夫です。

もしも気温が上がりすぎることが心配でしたら

除湿をかけつつ設定温度を高めにすると良いでしょう。

(気温が上がることによる不快感を湿度を下げることで相殺することができます)

湿度についてはそんなに低下することはありませんので、

そのままで良いかと思います。

むしろ少し高くなることが多いので、除湿を少し進めるくらいで良いかと思います。

洋服ですが、子どもたちは寒がっていないこともありますので、

その時はそのままで構いません。しかし寒そうなときは薄手の羽織ものを用意すると

良いでしょう。そして状況に応じて脱ぎ着できるようにすると便利かと思います。

 

これから徐々に秋も深くなってきますが、

スキンケアと環境管理をしっかりとすることである程度は乗り切ることができます。

しっかりとケアをしてあげてくださいね。

手足が赤くなる、ウイルス性発疹が流行しています(2018年9月)

ここ最近のお話ですが、

どうも手足が赤くなるウイルス性発疹症が流行しているようです。

 

今回のウイルスのパターンは赤みです。

手のひら、足の裏が全体的に真っ赤っ赤になり、全体的にむくんだ形になります。

耳たぶも左右同様に赤みとむくみが出てきます。

 

経過は過去の例をもとに考えると概ね3週間から1ヶ月位です。

1週目:赤くなり、腫れた状態になる

2週目:赤みは改善。腫れも改善する。

3週目:赤みは消失するは皮膚がガサガサ、しわしわになる。

4週目:しわしわも消失する。

という流れを取ることが多いようです。

 

今回もそんな形でのウイルス性発疹性が出ているようです。

皮膚に対しては大きな影響はありませんが、風邪そのものが気になる方は

小児科をしっかりと受信するようにしてください。

とびひには創傷被覆材とカットバンは使わないようにしましょう

あまり推奨はしていません。

そのココロは悪化するから。

 

まずとびひはなぜ起きるのかを考えてみましょう。

原因は細菌です。

細菌の出す毒素が皮膚の細胞の接着を溶かしてしまい、

結果的に皮膚が溶けて剥がれてしまう症状が出てしまうのです。

 

ですので、皮膚の表面の剥がれや剥けに対して

創傷被覆材を使用することで逆に温暖・湿潤環境が

形成されてしまい、逆に細菌の増殖が起こってしまうという

問題が出てしまうのです。

(被覆材の使用説明書にも同様の記載があるかと思います)

 

同様にカットバンもあまりおすすめはできません。

問題になるのは粘着剤の部分です。

この部分に細菌の感染が起こり症状の拡大が進んでしまうという

事態になるのです

 

したがって、とびひに感染したときには「蒸らさない」「ふやかさない」が

鉄則となります。

とびひの症状の部分はあえて隠す必要はないのですが、

隠したい場合にはガーゼを貼って紙テープで留めてあげる

というのはベストの対応の用に思えます。

隠すときには通気性は保つこと。ですね。

運動会の前には足裏のイボの治療は行いません(2018年9月)

さあ、秋です。運動の秋の季節がやってきました。

そして、児童・学生の皆さんは運動会の季節がやってきました。

最近は春に運動会を行うところも多いようですが、まだまだ秋に運動会が来るところも多いかと思います。

 

その運動会についてのお願いです。

運動会の前1週間は、足裏のイボの治療は中断してください。

 

というのも、イボの処置後に水ぶくれになり、それが剥がれることになると、

それがすごく痛くなってしまうんです。

また、運動をすることにより、処置をしたあとのイボはより水疱になりやすくなってしまいます。

 

したがって、運動会の直前にイボの処置を行うことで逆にトラブルの頻度を上げてしまうことになりますので、

イボの処置はその時期は控えておいたほうが良いでしょう。

 

ということでイボのお話でした。