わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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病気の話

水痘が流行してきました(2017年6月)

今月に入ってからでしょうかねえ。

ぼちぼち水痘の話を聞く機会が増えてきました。

 

今週に入って一気に増えてきた印象があります。

一日に複数人を見ることもありましたよ。

 

水痘は最近では減少傾向のある疾患だと認識されています。

予防接種が2回接種になり、免疫が追加されたからと考えれます。

まあ、1回でもある程度水疱が出る状態でしたから、

2回にするのは合理的かと。

 

でも、どうもそのうちの1回がうまく免疫反応を来さなかった子もいるみたいです。

確率としてはそんなに高くは無いかと思いますが、

ある程度は起こりうるような印象を持っています。

その子は症状が出るは出ますが、1回予防接種がついている子と同程度の症状の出方ですから、

問題は少ないと言えば少ないでしょうけどね。

 

ただ、一つ言えることは、

2回予防接種を行ったので、症状は出ません。

とは言い切れないことです。

 

怪しい症状がでたらすぐに小児科・皮膚科を受診してくださいね。

蕁麻疹が治らない人が認めたがらない原因とは?

今回は蕁麻疹の話をしましょう。

 

昨日の記事とも関係していますが。

抗アレルギー剤の内服理由が蕁麻疹だと聞いて、

「まあ、そうでしょうねぇ」

と思った皮膚科医のお話です。

だって、忙しそうな職業ですもんね。

 

蕁麻疹の原因はアレルギーと言われています。

その中でも最も多いのは何でしょうか?

食事?いえいえ。違います。

薬?それも違います。

大人の蕁麻疹で一番多いのは

ストレスと疲れです。

ちなにに子どもは風邪などの感染症。

 

だから、一番いい治療法はとにかく休むことなんです。

治らない人の中にはこれがうまくいかないことが見られるのです。

仕事が忙しいから?家事が忙しいから?

そうですけどね。

 

ただ、蕁麻疹が出ている時というのは、体にこう言われているときなんです。

「体に負荷、かかっているんじゃない?」

と。

 

だから、なんとかやりくりをつけて休む。

ということが必要になりますし、蕁麻疹が出ているのに、今までと同じ生活では

なかなか治りません。

 

血液検査?

しませんよ。疲れから来ているのであれば、

どれだけ検査して、痛い思いをしても、原因なんて見つかりません。

蕁麻疹で来た患者さんにいきなり採血をするなどという話を聞きますが、

呆れてしまいます。

(いろいろ治療をしてみても治らない人には採血してみても良いかとは思いますが)

 

検査すればいいってもんじゃないんですけどね。

まず、しっかりと自分の体の声を聴く。

そして、その声に従ってみる。

 

そんな対応をしてみても良いのでは無いかなあ。

と思う今日このごろです。

 

 

今日のまとめ。

蕁麻疹でいきなり採血をする医者は要注意。

 

ん?少し起こっているのではって?

そらね、蕁麻疹でぶすぶす採血を行う医者に対して怒っているんですよ。

っと。

 

抗ヒスタミン剤/抗アレルギー剤と睡眠薬は一緒に飲んではいけません

何があったのかはよく分かりませんけどね。

以前勤務していた病院の前を通る道路、まあ、より川崎よりですが、

その道路で起きた件ということで、少し話題にしてみることにします。

 

車の事故?では無いみたいですが、異常な挙動を示す車に乗っていた人が

警察に保護されて、どうもその人が朦朧としていたらしい。

で、詳しく話を聞いてみたら、睡眠剤と抗アレルギー剤を一緒に

飲んでいたらしい。

ということのようです。詳細は流石に分かりません。

 

この話を聞いて思ったこと。

「ダメ」

ただその一点だけです。

 

誰がどのような形で薬を出したのかは分かりません。

そこに薬剤師さんが介入していたのか、

服薬指導はあったのか、内服薬の確認はできていたのか。

実はいろいろな問題があるのですが、

少なくとも言えること。

 

この2種類の薬を一緒に飲むのは危ないこと。

その状態で車を乗るなんて、良くないこと。

です。

 

眠剤に付いては皮膚科医なので、完全には把握していないのでパス。

 

抗アレルギー剤の多くは、車の運転には注意するように説明書きがされています。

もともと副作用として眠気が多く出る薬剤ですしね。

なので、ある一部の眠気の出る確率が少ない薬剤を除いては

車の運転をするのであれば飲まないほうが望ましいとされています。

アメリカではこの薬剤については車の運転は完全に不可になりますし、

航空機のパイロットでも、禁止扱いになっているような薬剤です。

 

眠くなければ大丈夫かって?

いいえそんなことはありません。

はっきりと自覚していない、眠気などもあるのです。

インペアード・パフォーマンスといいますが、眠いような自覚はなくても、

実際の覚醒状況が落ちている。

そんなこともあるんです。

まあ、酔っぱらいがふらつきながら、「俺はシラフだ!」というようなイメージでしょうか?

 

これ、厄介なんですね。自覚がないだけに。

 

抗アレルギー剤って、だから大変なんですよ。処方するの。

ふらつきのリスクは常にあるので、若年者も高齢者もそのリスクを考えなければいけません。

当院でも、良く「出して」と言われるのですが、

あまり処方することは無いですね。

処方する時には

「車の運転、高いところの作業、細かい作業は気をつけるように」

と必ず説明するようにはしていますが・・・

 

難しい問題です。

 

最後に。

でも、誰もケガしなくてよかったです。

 

 

手足口病が増えてきたようです(2017年6月)

ここ1週間位でしょうか?

 

ぽつぽつと手足口病の患者さんが受診されるようになりました。

 

今回の手足口は肘、膝、お尻に症状が結構出るようですね。

むしろそっちの症状を主訴に受診して、手足を見てみたら

発疹があったというパターンが多い用に見えます。

 

これから夏になりますので、まだまだ患者さんは増えそうな感じです。

 

症状は独特ですので、早めに見つけてあげてくださいね。

男性の日焼け止め、胸にもしっかりと塗って下さい。

むう、ぬかったわぁ。

というわけではありませんが、週末に思いっきり日焼けをしてしまいました。

 

頭部は帽子でカバー。首も帽子から垂れる首覆いでカバーしました。

旧日本兵とバカにされましたが・・・

(Amazonで買えるのね・・・びっくりですが)

ちなみに購入したのはこっちです。

 

いやあ、しっかりと日焼けどめを塗っていたのですが、

胸元は盲点でした。

 

考えてみたら、世の中で出回っている日焼けどめを使うべき部位の絵ですが、

女性対応なんですね。

女性は胸元が大きく開く状態では外には出ませんものね。

 

というわけで、男性の方は胸までしっかりと日焼け止めを塗りましょうね。

 

オテズラの副作用は出るものと考えたほうが良い

皆さん出ています。

 

過去の治験データによると副作用の発現率は半分以下のようです。

その大部分は気持ちの悪さやムカツキ、下痢などの消化器の症状ですが・・・

 

どうも、それよりも副作用の頻度、高いような気がするんですよね。

ほぼ必発と言っても良いような気がします。

処方人数が少ないからなんでしょうか?よくわかりませんが。

 

副作用と言っても、オテズラの場合は細胞内のシグナルを調節するためなので、

本来の薬としての作用が、別の細胞に不都合を起こしているだけと言っても良いのかもしれません。

なので、言葉の定義からして副作用と言って良いのかどうか。難しいところですが。

 

消化器の副作用は結構な頻度で出ますが、

それ以外に気になるものは頭痛です。

これは結構、ツラいとのこと。

この副作用もある意味薬の作用として、頭の血管の拡張が起こるので、出るようです。

また、数週間するとなくなるようですが、どうもキツいとのこと。

 

オテズラの副作用としては

頻繁に出るのが、胃腸の症状。

頻度は多くないが、出るとツライのが頭痛。

まず、何かしらの副作用は出る。

と考えたほうが良いかもしれません。

 

でも、皆さん飲むのをやめようとする人は居ません。

つまり、逆に言えば、効果は結構高いものがあります。

ということなんですね。

 

なかなか落ち着かない乾癬の症状がある人は

お試ししても良いかもしれませんよ。

 

今年は毛虫が少ない年でした?(2017年5月)

そろそろ梅雨ですねえ。

 

今年の毛虫被害は非常に少なかった印象があります。

昨年の1/5から1/10くらいでしょうか。

 

原因はわかりません。

昨年暑かったから?冬に雨が多かったから?

なんともいえませんが、今年の被害は少なかった印象があります。

 

今年の秋や来年もそうだといいのにな。

どうなるのでしょうか。

子どもの運動会に持っていった方がよい日焼け止めとは

今日は運動会が全国的に行われる日でしょうね。きっと。

 

ということで、今回は日焼け止めのお話です。

皆さん何を持っていきますか?

我が家はこれを持っていきます。

 

NOVさんは当院でも積極的にお薦めしているメーカーさんです。

もともとかぶれを起こしにくい製品を作るということがコンセプトのメーカーさんですから、

安全性については非常に安心できるメーカーです。

きちんと塗ってみての刺激感テストも行っていますし、

紫外線吸収剤は入っていません。散乱剤のみ使用している製品です。

 

このミルク、非常に塗りやすいのです。

また、落としやすい。

石鹸でゴシゴシしなくても、お湯でさっと流すだけで落ちるのは便利です。

SPFは32と控えめですが、子どもにはどれだけSPFの高いものを使っても、

汗で流れ落ちてしまうので、あまり意味は無いんですね。

2-3時間おきにしっかりと塗り足してもらえればこのくらいのSPFでも十分に問題なく使用できます。

 

ということで我が家は上の娘の運動会には下の娘用にこれを塗ってあげるのです。

あと、面倒くさがりのパパさんにも結構便利ですよ。

さっと取ってさっと塗る。

スクンケア用品は楽ちんなのが一番なのです。

興味を持った方、ぜひお試しあれ。

蕁麻疹が流行しています(2017年5月)

きっと急に暑くなったせいでしょうね。

それともGWでみんな疲れてしまったから?

ああ、運動会の練習もあるかもしれませんね。

 

理由ははっきりしませんが、

ここ数日、蕁麻疹の患者さんが急増しています。

先週の金曜日、土曜日頃からの発症が非常に多い印象もありますね。

 

蕁麻疹の原因は色々ありますが、

一つ言えるのはバテていると、出やすくなりますし、

悪化しやすくなります。

 

しっかりと体を休めることも治療の大事なポイントです。

エアコンもしっかりと使って、しっかりと寝るようにしましょうね。

小容量のオテズラがほしい

尋常性乾癬に対するオテズラの処方も少しずつ経験が蓄積されてきました。

今日はそんな新薬についての感想です。

 

有効性

ものすごく良い。

クリニックで使用可能な内服薬としては段違いに大きなものです。

今まではシクロスポリンとか、チガソンとかありましたが、いずれも使用しにくい状況。

シクロスポリンは腎臓や血圧に影響がありました。また、免疫を落とすので感染症にも注意が必要。

チガソンは胎児に奇形を形成する可能性があるので、働き盛りの方には使えませんでした。

しかし、オテズラはそのような問題は有りません。免疫力の低下も有りません。

その点では使いやすく、効果も高いのです。

 

副作用

みんな出ます。と思っておいたほうが良いでしょう。

多くの人は吐き気やムカツキなど、胃腸に出る傾向があるようです。

血圧やだるさといった人もいるようでした。

でも、皆さん出ます。

でも、皆さん飲み続けたいと言っています。

それだけ、効果が副作用を上回っているんですね。

 

ただ、現状問題点も無いわけではありません

 

まず一つ。

長期連用の副作用はまだはっきりしていない。

それは起こりえます。

ないかもしれないし、有るかもしれない。

1年ではまずなさそうですが、3年ではどうか、5年では、10年では?

わかりません。

 

もう一つ。

容量設定に問題が有る。

どうも副作用の出来方と内服量には比例関係があるようにみえるのですが、

30mg錠の一日2回。

しか、投与方法が無いんですね。

 

仕方ないので、

1錠を朝か夜のみ一日1回の内服にしてみたり、

一日2回の内服ですが、1回あたりの内服量を0.5錠にしてみたり。

という工夫を行っています。

 

なので、できれば、10mgや15mg、20mgといった小容量のものに変更できるようにしたいんですね。

病気の勢いを初回に多めに内服して抑えて、その後は小容量で維持をしていく。

そのような治療法ができてくるのでは無いかと思うのですが、

(まだ証明はされていません)

その時により小さな容量で内服出来るようになるとありがたいんですがね。

 

オテズラは尋常性乾癬に対して非常に良い薬であると思います。

であるので、逆に様々な使い方を模索していく必要があると思います。

さあ、これからどのように治療を組み立てていきましょうかねえ・・・