わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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秋の病気

台風の日は、足を拭いて水虫の予防を

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今日は台風です。

娘の学校もお休みになりました。

武蔵野市の小学校もお休みでしょうか?登校する子は今日はいませんでしたね。

ということで、台風の日のお話です。

 

大人の病気で台風の後に増えるものはなんだ?

答えは水虫です。

 

理由は当然ながら濡れること。

もちろん湿ることもあります。

 

水虫の原因菌は真菌です。難しい言葉のように聞こえますが、

要するにカビ。

カビですから、当然温度が高ければ増えますし、湿度が高ければ増えます。

後もう一つ、増える要因は、ふやけることです。

ふやけると皮膚は弱くなります。

そして、その後たとえ乾燥したとしてもそのバリア機能は以前よりも低いものです。

したがって、水虫はつきやすくなると考えられます。

 

対処法は濡らさないこと。

・・・といっても台風の日には難しい物があります。

では、せめて、濡れた足をすぐに乾燥させて下さい。

それだけでも、かなり水虫の感染率は下がると考えられます。

当然、一緒に靴も乾かして下さい。

余裕があれば、替えの靴下、替えの靴は用意しておきたいものです。

 

秋のチャドクガによる湿疹が出てきました

いや、本当に話を聞いていると先週末からなのですが、

チャドクガよる虫刺されの湿疹が多く出てきたようです。

卵が孵化したのかな?

 

一般に毛虫皮膚炎とも呼ばれますが、チャドクガ及びその幼虫の毛を原因とする

湿疹は春と秋の一時期に集中して発生します。

その理由はチャドクガの生態にあります。

チャドクガの卵が孵化するのは早春と晩夏です。

特に今年は秋が早く来ているので例年よりも少し早い可能性があります。

 

チャドクガの幼虫は1齢、2齢くらいまでは固まって生活し、

34齢の大きな毛虫になると、それぞれ分散して生活をおくるようになります。

そのため、チャドクガによる症状も幼虫の年齢とともに変化します。

小さな幼虫がたくさんいる中で刺された場合には

密度の濃い湿疹が集中して体の一部に発生します。

逆に大きな幼虫になると、

広い範囲にバラけた形で症状が出るようです。

 

もうしばらくは毒蛾皮膚炎または毛虫皮膚炎に注意したほうが良さそうです。

茶色いシミを見たら要注意。ですよ。

 

唇が切れたら加湿器を

ここ数日、唇がきれた子を診察する機会が増えました。

ふと気がついて、湿度計を見るともう30%台です。

これは切れるよ・・・

 

唇が切れるのは湿度のせいです。

空気が乾燥し、唇も乾燥する。

そのために割れてしまい、切れてしまう。

という理由です。

 

したがって対処法は簡単です。

とにかく保湿すること。そして加湿することです。

きちんと保湿をしていても空気が乾燥していてはどうしようもありません。

また、保湿剤も徐々に切れてしまうのです。

 

保湿と加湿をしっかりと行う。

 

大事ですね。

「しらみ」が増えています。要注意です

ここ数ヶ月、吉祥寺近辺でしらみの患者さんが増えています。

 

確認できた限りでは

武蔵野市 武蔵野第4小学校(武蔵野4小)

練馬区 立野小学校(立野小)

杉並区 桃井第4小学校(桃4)

などに通っている児童の感染を確認しております。

 

また、武蔵野市内の皮膚科の先生によると、武蔵野市では全域に発生が見られるようです。

練馬でも、関町地区、石神井地区でも同様の状態と考えられます。

 

頭部に痒みが出てくるのは感染後数週間が経過してからです。

症状がない子でも、注意して頭にシラミの卵がないかチェックしてくださいね。

 

2014/10/25追記

練馬区 上石神井小学校

でも感染を確認いたしました。

台風の後にはとびひが増える

2週連続の台風襲来。

まさかと思いましたが、同じようなコースをたどるんですね。

今回は台風の後のお話です。

 

印象として、台風の後にはとびひの患者さんが増える印象があります。

 

とびひとは黄色ブドウ球菌が皮膚の表面で繁殖することによりおきる病気です。

きっかけはいろいろあります。

アトピー性皮膚炎や乾燥肌など、皮膚のトラブルのある子によくできやすいです。

また、夏に多く出る病気でもあることから、温度や汗などが影響していると考えられます、

 

では、なぜ台風の後にとびひが増えるのでしょうか。

原因は様々あるかと思いますが、ひとつは湿度の可能性があります。

台風とそれに伴う雨によりその地域の湿度は100%に近づきます。

そうすると汗をかいても蒸発できず、皮膚の表面に貯留します。

そのためにとびひが起きると考えられるのです。

 

もちろんとびひの出現と拡大の間には数日のタイムラグが有ります。

(また、台風通過中は病院には行く気になれませんしね)

そのため、台風が過ぎた後にはとびひの患者さんを診察する事が増える。

というわけで、台風の後にはとびひが増えるのでしょう。

 

先週の台風の時にはそのような影響がありました。

今週の台風はどうでしょうか。

気温は確かに下がって一般的にはとびひにはなりにくい気候になっています。

 

患者さんの数はどうかな?

運動会の前には足のイボを治療しないほうがいい

なぜなら、運動会の前に足のイボの治療をしてトラブルになったことがあるのです。

運動会と足のイボの治療は相性が悪いのです。

といっても、それは運動会の練習が始まってから本番が終わるまでの間ですけどね。

 

イボの治療で最もポピュラーなものは液体窒素でしょうか。

この液体窒素による治療ですが、イボのついた皮膚の細胞を物理的に剥がして

イボを取ることが目的となります。

わざと皮膚を凍らせて水ぶくれにするのですが、運動会の練習をしているころに

この治療を行うと、その他の時期よりも明らかに高い確率で大きな水ぶくれを作ってしまいます。

それが何故か考えてみて、やっとわかりました。

足の動きが多いからなんですね。

 

運動会の練習は毎日、かなり長い時間動きます。

そして、かなり激しい動きです。

そのために時に足の裏や足の指には強い力が長時間かかります。

そのため、本来であれば水ぶくれにならないものができてしまう。

小さな水ぶくれが大きくなってしまう。

と、治療に伴う変化がより激しく出てしまうのです。

当然ながら、水ぶくれが破けて皮が剥けた状態になると

痛くて運動どころではありませんからね。

 

もちろん治療の影響は強く出るのは運動会だけではありません。

サッカーや野球の試合、バレエの発表会、遠足などでも

同様のことが起こりえます。

 

ですので、治療のすぐ後に足を使う大事なイベントが控えている場合、

足のイボの治療は控えたほうがいいようです。

(休みたい場合にはその旨お伝え下さい。善処しましょう)

そろそろ長ズボンを履きましょう

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秋です。運動会のシーズンです。

もう運動会も終わった学校がぼちぼち出てきました。

今回は乾燥肌のお話です。

 

秋になって湿度が下がると、手足の乾燥が強く出てきます。

よく見ていると、男の子のほうが乾燥が強い印象があります。

特に真っ白になるくらい粉を吹いている子もいます。

 

そして、下肢に乾燥が強く出てくる子ども達に共通する事があります。

みんな半ズボンなんですね。

 

どうも乾燥した風に吹かれる(または風は無いけど自分で動きまわっている)と

そのために皮膚の水分がより抜けてしまい乾燥症状が悪くなってしまうようです。

 

対策は簡単です。

長ズボンにすること。

これだけ。たったこれだけでずいぶん乾燥は良くなります。

子どもの下肢のカサカサが気になるお母さんは明日から試してみてくださいね。

 

え、女の子はどうして出ないのか?

まあ、ある程度は出ていますが、少ないのはなぜでしょう。

よくわかりませんが、ひとつは女の子のほうが温度により洋服調節を細かくしているのかもしれません。

短いスカートでもタイツを履いたり、ハイソックスにしたり、みんな防御しています。

 

・・・男の子が洋服を変えたがらないだけかもしれませんがね。

しかし、どうして男の子は洋服の脱ぎ着をしないんでしょうね。不思議です。

 

運動会の練習が乾燥肌を悪くする

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どうしても仕方のない話なのですが、運動会の練習は皮膚の状態を悪くします。

運動会シーズンを前にした皮膚科の悩みです。

 

湿疹の原因はいろいろありますが、

汗や埃もひとつの原因です。

また、物理的にこすれることも湿疹を誘発します。

紫外線も皮膚を悪くしてしまいます。

 

そのため、運動会の練習を行うことが湿疹を悪くしてしまうのです。

悪くなる要因がたくさんありますからね。

 

もともと湿疹を持っている子は、運動会の練習が始まる前に

しっかりと保湿をして、湿疹を作らないようにしましょうね。

もちろん湿疹ができた時には薬ではやく治してしまいましょう。