わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

ブログ

塩化アルミ品切れになりました→在庫あります(2020年2月27日追記)

お知らせです。

 

塩化アルミ、欠品となっております。

来週中には納品されるかと思いますが、

現時点では日程ははっきりしない状況です。

 

納品後には再度ブログで告知いたしますので、

それまで今しばらくお待ち下さい。

 

塩化アルミの在庫復活いたしました。

ご希望の方はまずは電話でご連絡の上、来院ください。

(2回目以降購入の方は診察不要です)

垢すりタオルと皮ふの不適切なカンケイ

ハンドブック消費者〈2010〉

垢すりタオルってありますよね。

ナイロンでざらざらしているタオルです。

 

あれ、あまり良くないんですよ。皮膚科的には。

ナイロンタオル皮膚炎もしくはナイロンタオル黒皮症という病名を聞いたことがあるでしょうか。

 

原因はナイロンタオルです。

ナイロンタオルのザラザラした感触は一見皮膚にいいように見えます。

また、ナイロンタオルで皮膚をこすっていると、垢がぼろぼろとれるので、なんとなくキレイになった印象を受けます。

 

でも、そのザラザラは皮膚には良くないのです。

ちょうど皮膚をおろし金でこすっているように、皮膚の表面には小さな目に見えない傷ができます。

また、刺激により目に見えない小さな湿疹が起こります。

また、垢は体を守るバリアの機能もあるので、垢を取り過ぎると皮膚のバリアは弱くなります。

そのため、皮膚に小さな炎症がずっと続くことになります。

 

その炎症が持続すると、黒い色が残ってしまい、その色は何年も続いてしまうことになります。

また、場合にとってはずっと湿疹が出続けることにもなるのです。

 

もう一つ、ナイロンタオルを使っていると皮膚に小さな傷ができます。

ナイロンタオルをずーっと浴室においておくとタオルがなかなか乾燥せず、そこに雑菌が繁殖します。

その雑菌はナイロンタオルに住み着き、皮膚についた小さな傷から皮膚の中に潜り込んで増殖します。

そして、毛穴に炎症を起こし、膿んでしまいます。

 

とまあ、あれやこれやでナイロンタオル(垢すりタオル)による皮膚のトラブルが起きるのです。

積極的に使う必要は無いと思いますよ。

地震の初動とお医者さんと

今日は、阪神大震災からちょうど20年に当たる日です。

犠牲者のご冥福をお祈りいたします。

皆様、その日は何をしていましたか?

私はちょうどセンター試験の翌日でした・・・

 

今日は地震のお話をしていきましょう。

地震が起こると私達のお仕事はきっと増えるでしょう。

皮膚科はなにもしない?

いえいえ。

直後は外傷のケアを行う必要が有りますし、

時間が経過するともっと仕事が増えてきます。

避難所での褥瘡の処置も有るでしょう。シラミや疥癬などといった寄生虫も増えます。

復興作業や片付けなどによる外傷、熱傷などのケアも必要になってくるのです。

 

大きな地震が起きたら医師は自分たちのクリニックを閉め、

大きな病院に集まることになっています。

近くでは吉祥寺南病院でしょう。

 

さて、ここで大きな問題が有ります。

果たして私達はそこにたどり着くことが出来るのか?

なのです。

 

武蔵野市で仕事をしているお医者さんの半分以上は武蔵野市内には住んでいないという

お話が有ります。

 

つまり、大きな地震が起きた時にその拠点病院にはたどり着けない心配もあるのです。

阪神大震災の時と同じ早朝に地震が起きたと仮定しましょう。

仮に住所は以前働いていた成育医療センターにしましょうか。

直線距離で吉祥寺まで10kmあります。

さて、それでたどり着けるのか?

 

・・・難しいでしょうねえ。

成城から吉祥寺までは幾つもの鉄道や道路が横切っています。

その一部は高架もしくは地下区間です。

具体的に見て行きましょう。

まず、小田急線の地下(成城)、京王線の地下(仙川)、

中央高速の高架(三鷹)、中央線の高架(吉祥寺)

それ以外にも、方向によっては井の頭線なども通過しなければいけないでしょう。

そのすべてを無事通過出来るのでしょうか?

 

また、道路の問題が有ります。

自動車?緊急時には通行できませんよね。

優先通行証はすぐにはてにはいらないでしょう。

(そもそも一開業医に通行証を出してくれるかどうか・・・)

自転車?瓦礫だらけの道を?

パンクしてしまいます。

徒歩・・・でしょうかね。

でも、徒歩であれども、いつもと同じようには歩けないでしょう。

人が溢れ、更に壊れたインフラが先を塞ぎます。

東日本大震災の時の混乱にさらに輪をかけたようになるでしょう。

 

ここまでのことを考えると、自宅に居るときに大きな地震に遭遇したら

吉祥寺に行けるのでしょうか・・・

と不安になります。

では、成育で働くの?それも有りかもしれませんね。

 

 

では吉祥寺の病院に駆けつけることの出来るお医者さんは誰もいなくなってしまうのでしょうか。

現状では否定できません。

でも、対策は有るのです。ヒントは上の文章に・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうです。

大きな地震の時に吉祥寺の病院には吉祥寺に住んでいるお医者さんに来てもらえばいいのです。

 

・・・とまあ、考えるのは簡単なのですがいくつか問題が有ります。

まず、吉祥寺にお医者さんが住んでいるのか?

これは確率の問題になりますが、まず居るとかんがえてよいでしょう。

 

次に、住んでいることをどうやって確認出来るのか?

実はコレが非常に難しい。

この問題がクリアされれば、だいぶ話は楽になるのですがねえ。

何かいいアイデア、有りませんか?

土曜日の朝はNHKを見ながら。


今週の土曜日はおやすみでした。

土曜日の朝にゆっくりと目を覚ますことができたのはどれ位ぶりだろう・・・

と思いながら布団の中に居ました。

土曜日の朝、実は結構NHKが面白かったりましす。

しかも、教育の方ですよ?

 

6時50分

ミミクリーズ

7時

デザインあ

7時45分

ピタゴラスイッチ

 

と続きます。

その間にも興味深い番組が幾つか入っています。

まあ、上記3番組に比べると、好みではないのでスルーしていますがね。

 

幼稚園児から小学生むけの番組は意外に奥が深いのです。

忘れていたこと。そもそも知らかなったことが沢山。

特に博物学的な面が強いのはNHKの特徴ですから、

動植物系のお話は大人が聞いていても、へえと思うことがたくさんあります。

また、工業系のお話もときに出てきます。

ミミクリはともかく、デザインあの工業系デザインや、

ピタゴラのVTRなども興味深いものがたくさんあります。

 

専門分野には詳しいけれどそれ以外の分野には疎いという人にはおすすめですね。

あと、ピタゴラ装置は純粋に楽しめますよ。

 

国際交流も難しい

先日、明治神宮に行った時の話です。さすが明治神宮です。外国人の観光客が沢山います。

 

お守りを買いに行った時のお話です。

列が長かったので、私は列を出てひなたぼっこしていたのですが

その時に声をかけられました。

「英語は話せますか」

あ、りとる・・・?

「(お守りを見て)これってウチに持って帰ってもいいの、おみやげは大丈夫?」

ぶりんぐいずおーけー?ぎふといずおーけー?

「そもそもこれってなあに?」

あ、でぃふぇんだー?でぃふぇんすふろむばっど・・・しんぐ?「あくしでんと(見かねて妻が助け舟)」

「たくさんあるのはなんで?」

たいぷいずでぃふぁれんと、ふぉーいぐざんぷる、ちゃいるど(児童健全)、すたでぃー(学業成就)、かー(交通安全)

あんどらぶ(縁結び)

 

相手はわかったようですが、

らぶって・・・

 

でも、考えてみたら神道のことを英語で海外の人間に話ができるかと言ったら、

多分無理。いろいろと勉強することがありそうです。

 

おまけ、診察室の中でも私の英語はそんなものです。時間があったら英会話教室に通おう・・・

爆笑! 英語コミックエッセイ  日本人のちょっとヘンな英語

国家議員が育休を取るということ3:やってみなはれ

さて、先日から2回に渡ってお話をしてきた、このお話も今回で最後です。

今回は「国会議員」のお話です。

 

ニュースのコメントを見ていると、「国会議員だから」認められない。

というお話も耳にしました。

そうなの?

 

まあ、国会議員のシステムに育休が無いからというのであればまだ話はわかります。

でも、これはシステムを作ればいいんですからね。

今回のケースは無理だったとしても今後システムを整備し、利用できるようにすれば良いのですから。

 

でも、気になったのは「一般の会社員なら大丈夫だけど、国会議員はダメ」という論調です。

これは非常に危ういと考えます。

理由は2つあります。

 

まず一つ目。誰かが休むと困るシステムであること自体が迷惑だということ。

国会議員は衆参あわせて700人はいるかと思います。

その中の一人が休んだだけで回らなくなるシステムは問題含みでは無いでしょうか?

そもそも民主主義というものは権力を分散し、相互監視させることが肝のシステムです。

誰か一人が欠けることで回らなくなるシステムであれば、

間違っているのはむしろシステムの方を考えなければいけません。

もちろん迷惑をかけるのは良くないので、その部分は考えるべきですが、

 

もう一つ、国会議員であるからには様々な経験をしてもらうべき。

と私は考えているのですが、いかがでしょうか?

人間、話を聞くよりも本を読むよりも経験することでより多くの知見を得ることができます。

ですので、是非国会議員の方にも育休をとってもらいたい。

そして、子育てや家事を行うことでいろいろな事を感じてもらいたい。

システムの問題や不備を見つけたらそれこそ国会で論議して欲しい。

そして、より問題のないシステムを作れるような法律を制定して欲しい。

と思うのは私だけでしょうか?

 

それを、国会議員だからダメというのもなんだか、視野の狭い議論の様に見えてしまいます。

 

いろいろと難しい問題ですが、私なりの考え方を書いてみました。

疑問や反論なども受け付けます。

コメントをかいていただければ有り難いです。

国家議員が育休を取るということ2:出産直後にパパさんができること

昨日のお話の続きです。

 

では、パパさんは育休を取れるのであれば、どうすれば良いのでしょうか?

 

おっぱいを上げるのは不可能。でも、ミルクを作ることはできますよね。

泣いている原因を探すのはママさんより下手かもしれません。

でも、オムツの中身を確認することなら出来るでしょう。

ママさんが外出するときの数十分を、赤ちゃんと一緒に

皿洗いだって、ゴミ出しだって、出来るはずです。

一人暮らしをしたことがあれば、それなりにご飯を作ることが出来るでしょうし、

洗濯を行い、それを干すことも可能ですよね。

 

実はママさんが望んでいることはこういうことです。

まずはパパさんは自分のことは自分でやる。

それが最低レベルです。

次いで、余裕があれば家事手伝いと

赤ちゃんのお世話を出来る範囲でしてあげること。

これができれば十分です。

それだけでもママさんの負担は随分軽減されるのです。

 

また、もう一点。ママが忘れているパパさんにやってほしいこと。

それは、ママさんのケアです。

ママさんは多くの場合、いっぱいいっぱいになっています。

赤ちゃんの虐待をしているお母さんの話がマスコミから聞こえてきますが、

多くは余裕をなくした状態で事件が起こっています。

ママさんの愚痴を聞いてあげたり、話をするだけでも追いつめられた感じが大分

減ってくれるのです。

 

パパの仕事は出来ることを自分で行うところから始まります。

そうやって考えると、やることはたくさんありますよね。

もちろん仕事をしながらでも対処できる人もいるかと思いますが、

家事にしても育児にしてもやればやるだけ、仕事が出てくるものです。

なので、しっかりと時間を取ってお世話してあげるのに越したことは有りません。

パパさんが育休をお世話できるのであれば、当然そうしてあげたほうが良いでしょう。

 

 

最後に1点。パパさんにはメリットは無いのでしょうか?

いいえ、そんなことは有りません。

赤ちゃんを育てること。家事をすること。

それはいままで全く行わなかったことです。

言ってみれば経験ゼロ。レベルゼロから始まることです。

ゼロから赤ちゃんを育てること。

そして、パパという、今までとは全く異なる視点から社会を見ることは

大きな気づきをもたらしてくれるでしょう。

直接仕事に結びつかないこともあるかと思います。

でも、その経験はきっと役に立つのでは無いかと思います。

 

パパさんの育休については積極的にとってもいいのでは無いでしょうか。

ウチの場合、もう開業していたので、できませんでした。

非常に残念ですが。

国家議員が育休を取るということ1:出産直後のママさんの状態を知っていますか?

先日知り合いの皮膚科の先生が無事出産しました。

その後、様子を聞いてみたところ、

「思ったよりも大変」とのこと。

そうでしょう。はじめての子育ての乾燥で、

「思ったよりも簡単」

なんていう話、聞いたことは有りませんよ?

(2人目の子育ての場合は話は変わりますが。)

始めての挑戦はみんな大変なんです。

 

最近、男性の国会議員さんが育休を取りたいということで、

話題になったことがありました。

この件について考えてみましょう。

 

まず、生まれたばかりの赤ちゃんが居る時には家の中がどのようになっているのかを考えましょう。

 

生まれたばかりの赤ちゃんは原始的な欲求のままに、

おっぱいを飲み、うんちをし、機嫌が悪くなれば泣き、眠くなれば寝ます。

そして、そのリズムは大人の24時間で動くリズムとは全く噛み合いません。

おおよそ3時間で1周するくらいでしょうか?

お母さんはまずこのリズムに無理矢理付き合わされます。

3時間毎に起こされ、おっぱいまたはミルクを与えなければいけません。

そして泣けばその原因を追求し、それを取り除く作業に追われます。

まあ、多くは眠いか、お腹すいたか、暑いか寒いかなんですが、

それ以外にもなんとなく泣いたりもします。

なので、3時間にいちど起こされるわけではなく、その合間に不規則に起きる必要があるわけです。

そして、その生活が数ヶ月持続します。

(赤ちゃんの生活リズムは徐々に安定してくるんですけどね。)

 

実はこれ、とても大変。

皮膚科でも重症の患者さんが気た場合にはこのような仕事パターンになりますが、

大のオトナでもフラフラになり、精神的にも不安定になってきます。

お部屋の中がギスギスしてくるんですよね。

でも、ママの方がもっと大変です。

だって、かわりの人はいないんですもの。

仕事と違って、家で一休みなんかできませんもの。

 

そして、ママさんのお仕事は他にもあります。

家の事を全くしないわけには行きません。

ご飯を作り、部屋の掃除をし、洗濯をする。

必要があれば買い物に行き、部屋の片付けをし、洗濯物は取り込まなければいけません。

この家事仕事はある程度省略可能ですが、まったくゼロにはできません。

出産前であれば何でもない仕事ですが、子育てと合わさると非常に面倒なものになります。

赤ちゃんがすやすや寝ていても、いつ起きるかわかりません。

また、起きれば世話をしなければいけませんので、

家事と育児が合わさると、それぞれの仕事を単純に合わせただけの時間では絶対に終わりません。

 

となると、削られるのはどこかというと、

ママさんの睡眠時間

ということになるのです。

 

 

これが、子どもが生まれたばかりの、ママさんの状況になります。

当然、出産前から想定して対処できるものでは無いですよ。

特に初産のママさんは。

 

話が長くなりそうなので、続きます。