わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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ブログ

ニキビ・ヘルペス+アトピー性皮膚炎=モイゼルト?

思春期のアトピー性皮膚炎の患者さんに対する薬の選択って結構難しいことがあります。

アトピー性皮膚炎の治療薬は基本的にニキビを悪化させてしまうからです。

感染症とアレルギーはオモテウラの関係なのでやむを得ないところがありますが、最近その図式が崩れてくました。

理由は研究の進歩。一体であり不可分と思われていた、感染症とアレルギーの関係が崩れてきたからです。

つまり、アレルギーは抑えるけれども感染症が悪化させないという薬が色々と出てきたのです。

 

すでに内服薬ではデュピクセントが発売されています。またそろそろミチーガも発売されますが、こちらも易感染性の副作用はありません。

塗り薬でもモイゼルトという薬が今年の6月から使用可能になりました。こちらもありがたいことに易感染性の副作用はありません。

 

つまり、思春期のアトピーに使ったときにニキビの悪化を防げるのではないか?

と考えることができるのです。

またヘルペスが頻繁にでるアトピー性皮膚炎の方にもよい治療法になるのではないかと考えています。

 

ただ、いかんせん新規発売の薬ですので、情報の蓄積がありません。

大事な皮膚炎の治療効果は読みきれないところもありますが、副作用の面では明らかなメリットのある塗り薬となっています。

 

ニキビも抑えつつアトピー性皮膚炎も抑えていきたい。

そんな過去には欲張りと思われていた希望も今後は当たり前の様に叶っていくのかもしれません。

 

モイゼルトを試してみたいという方は外来で一度声をかけてくださいね。

なんということでしょう〜!

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院内見学会にお運びいただきました皆様、ありがとうございました。
お近くの方が多かった印象でしたが、
中には1時間半以上かけて
遠くからお運びいただいた方もいらっしゃいました。
ご来院の皆様には、たくさんのあたたかいお言葉を頂き、
ただただ感謝しております。
ありがとうございました。
21日の開院にむけ、スタッフ一同頑張っておりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、問題です。
内覧会の際、お世話になった方々、また多くの友人よりたくさんのお花を頂き、
ただいま、院内はお花でいっぱいなのですが、
そのお花のお世話に奔走しておりましたところ、
ある重大な問題が発生いたしました。
なんだと思われますか?
写真の可愛らしいアレンジメント。
造花でした!!
あまりに精巧にできており、その美しさから、
造花と気づかず、せっせとお水をやっておりました。
なんということでしょう〜!!!
あわてて、傾けてみましたところ、
たっぷりとお水が溜まっておりました・・・
たしかに、きちんと確認しなかった私が悪いのですが、
あまりによくできている〜!
たくさんの生花と一緒で、全く気づきませんでした。
お恥ずかしい失敗談でした。

なぜヒルドイドを顔に使用するのが良い方法なのか? 理論的に皮膚科医が考えてみた

今回もヒルドイドのお話です。

もう少しおつきあい下さい。

 

今回の問題のそもそも論として

「どうしてヒルドイドを顔に塗るのが良いのか?」

というお話を、広告する側にたってお話しましょう。

 

なぜか、一つはお金の問題もあります。

ブログなり、まとめサイトなりで記事を書き、それを公開すれば

閲覧する人も出てくるでしょう。

そして、そこに広告なりアフィリエイトなりを出せば、それをクリックしてくれる。

だから、そこから収入が得られる。

というわけで皆さん記事にするのですね。

・・・WELQと一緒だネ!

でも、ブログに広告を出す人が居なくならない限り、この図式がなくなることは無いでしょう。

WELQでも世間に知られたように、お金のために平気でいろいろなことを書く人がいるでしょうからね。

 

という話をしても、じゃあ、別の製品ではなくヒルドイドを薦めるのはなぜかということになるわけです。

これは今回の話のポイント、保険診療に絡んでくるんですね。

まず大事な点は、保湿剤のコストと効果は概ね比例する

(もしくはそうであると信じられている)

ということです。

実際はどうか知りませんが、一般的にはそのように受け取られる方も多いですし、

他の製品を見ていてもその傾向は当てはまりますね。

(私はパソコンを自分で組み立てる人ですが、コストと性能は明らかに比例する製品があります。CPUとかね)

つまり、図で表すとこうなります。

有るところから効果の増加率は落ちている理由についてはお察しください

(ほんとうはこんな折れ線ではなく、なだらかなカーブになります)

 

もう一つのポイントは保険診療において、自己負担は3割であるということ。

ヒルドイドも本来であれば上図の直線状に位置する(はず)なんですが、

3割負担なので、見かけ上のコストは下図の赤点部分に移動します。

つまり、この図から読み取れることは

「効果の割に安く入手出来る」

ということですね。

特に自分の子どもに処方してもらったものを勝手に使えば(これは違法です。)

コストゼロで保湿剤が入手できる!(上図オレンジ点部分)

となるわけです。

 

ああ、これはイイネとなるのですが、

本当に良いの?これは。

と考えてみて下さい。

 

製品のコストは当然ゼロでは有りません。

誰かがタダでご飯を食べた部分のコストは誰かが負担しているわけです。

 

今回の残りの7割は誰が負担しているかと言えば、それは保険組合。

皆さんの払った社会保険料から最終的には出ているわけです。

つまり、他の人の払ったお金です。

0割負担であれば残りの金額は地方自治体が負担していたりするわけですね。

つまり、全然知らない赤の他人です。

 

さて、少し考えてみましょう。

アナタが、見も知りもしない、赤の他人の美容液のお金を払わねばならないということになれば

どう思いますか?

 

そりゃあ腹もたつでしょうよ。

ということで、7割の負担を「させられた」保険組合が怒ったわけです。

 

 

安い割に効果の有ると言われるヒルドイドソフトなわけですが、

その裏にはお金を誰かが払っているという現実が有るのです。

 

この問題で将来的に保湿剤が保険で使えなくなった時に負担が増えるのは

アトピーなどの病気で一日中辛い思いをしている患者さんなんですよ。

これ、どうすんの?

 

なぜ、「生後1ヶ月から3ヶ月のスキンケア」なのか。

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今回は勉強会についてのお話をしましょうね。

 

勉強会ですが、現在いくつかの種類が動いています。

その中の一つに、「生後1ヶ月から3ヶ月までのスキンケア」があるのですが、

先日、なんで1ヶ月から3ヶ月限定なのかと質問を受けました。

今日はそのお話をしたいと思います。

 

まず、最初になぜ上限が3ヶ月かというと、これには赤ちゃんの皮膚状態の変化が強く関係しています。

簡単に言うと、生後3ヶ月までは脂性肌、その後は乾燥肌になるのです。

 

脂性肌の原因は皮脂の過剰な分泌です。

皮脂が過剰に分泌するのは性ホルモンの影響を強く受けます。

ちょうど生後3ヶ月目までは性ホルモンが過剰に分泌され、

そのために皮脂も非常に多くなるのです。

これは第一次性徴を反映したもので、どの赤ちゃんも計ったかの用にこの時期特有のものです。

 

しかし、生後3ヶ月を過ぎると、性ホルモンの分泌が減り、皮脂が減少していきます。

逆に皮膚の乾燥が目立ってくるようになるのです。

 

ですので、生後3ヶ月目を境に必要なスキンケアの内容が変わってくるんですね。

 

では、なんで、生後1ヶ月目からかというと、

お母さんの負担を考えてのお話なんです。

赤ちゃんが生まれて1ヶ月と言うのはお母さんもその生活をおくるだけで精一杯になってしまいますから

とてものんびりと勉強会には行けないですよね。

 

そんなわけで、生後1ヶ月から3ヶ月というピンポイントな期間になってしまうのです。

同様にアトピー性皮膚炎の勉強会の対象年齢は生後3ヶ月からとなります。

参加の際の判断の一助にしてくださいね。

 

なく?なかない!

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数日前に書いた、「チェロキーはじめました」の記事の続きです。

スタッフ全員が白衣をやめた理由。

それは白衣を着ていると子どもが泣いてしまうからでした。

 

開院後数日がたちましたが、やっぱり白衣を着ていない方が

子どもたちの評判はいいようです。

少なくとも診察室のなかで泣いている子どもは少ない印象があります。

 

そもそも、子どもは診察室でなぜ泣くのか?

年齢ごとにいろいろな理由があるようです。思いつく限り、

~0歳6ヶ月 お母さんと離れるのが不快でなく

0歳6ヶ月~0歳9ヶ月 横にされる・寝かされるのが嫌で泣く

0歳7・8ヶ月~2歳 白衣を見て泣く

2歳すぎ 痛いことをした人の前で泣く

といったところでしょうか。

 

このなかで発達の上仕方ないのは1歳前までです。

どうしても泣いてしまうので、基本的にお母さんに抱っこしてもらうか、前抱っこして診察するしかありません。

逆に2歳以降は一度泣かせることをしてしまえば、(いぼや水いぼの処置など、痛いことですね)

どうしてもしばらくは泣いてしまいます。

 

では、その間の時期の子はなぜ泣いてしまうのでしょうか。

それは、大まかな印象しか子どもは見ていないからでしょう。

つまり、この時期は相手が誰の判別は上手ではないようです。

ということは大きな「記号」を見ながら区別しているようです。

「メガネの人に懐く」とか、「若いお姉さんなら好き」という話ですね。

では、記号はなにか?多分それは「白衣」でしょう、

この年齢の子には予防接種がたくさんあります。

そうすると、子どもにとっては、

白衣=予防接種=痛いこと。

→白衣を見ると痛いことをされる

と思考回路が繋がってしまうでしょう。いわゆる条件反射ですね。

年齢が上がるとその判断がより精密になり、

「この人は痛いことする」とか、「この人なら大丈夫」

となっていくのでしょう。

 

つまり、小児科の先生と皮膚科の先生は区別がついていないのです。

ならば、区別をつけてしまえ。ということで白衣をやめてみました。

 

今後、もう少し様子を見て行かないと詳しいことはわかりませんが、

そんなに間違っていないかな。と思っています。

いかがでしょうか?

ドラマ「残念な夫」 第2話

さて、今回のお話は2015年1月からフジテレビで放映されているドラマ

「残念な夫」の第2話です。

新米パパさんの頑張りを楽しんで見ることが出来ました。

 

さて今回のパパさんですが、少しは赤ちゃんのお世話ができるようになっています。

さすがにウンチの処理は手こずっているようですが。

・・・離乳食が本格化したら、ウンチの回数や量と匂いはこんなもんじゃあありませんよ。

 

パパさんのミッションは赤ちゃんとふたりきりの時間です。

どうしてもママさんがいると、ママさんに頼ってしまいますからね。

 

なかなか泣き止まない赤ちゃんを目の前にし、途方にくれるパパさん。

救急に電話したくなるのも無理はありません。

こればっかりは経験しないとどうにもなりませんからね。

どういった状況で赤ちゃんは泣くのか?どうしたら泣き止むのか?

抱っこの腕の見せどころです。赤ちゃんの観察眼が問われるところですね。

 

何とか、半日の赤ちゃんのお世話を終え、ぐったりとしたパパさん。

少しは成長したみたいです。

でも、先は長そうですね・・・

 

 

 

さて、今まで2話見てきましたが、この夫婦に決定的に欠けているものがあります。

それは何か?

コミニュケーションです。

パパさんは仕事で忙しい。ママさんは育児で忙しいのは十分わかります。

でも、会話がとにかく足りていない。という印象を受けるのです。

どちらも、相手のいうことを聞いていませんね。

会話のキャッチボールではなく、ドッヂボールになっています。

良くないです。

 

もともとパパさんとママさんの育児レベルには大きな差が出てしまう時期です。

ママさんにしてみれば当然出来ると思っていてもパパにはできない。

パパにしてみれば、当然のように言われることができない。

お互いにストレスの貯まる状況です。

なので、まず現状を把握する事が必要となります。

すり合わせですね。

ママにしてみれば、パパが出来る事を知り、その1歩先までお願いする。

パパにとってはママが得た育児のノウハウを入手し、参考にする。

(このノウハウは一般的な育児の知識だけではありません。

ウチの子はどうなのか?という知識も含みます)

という段階を得ることにより、育児レベルを合わせていくことができるのです。

 

と、ここまで書いて、あれ?と思いました。

どこかで聞いたことのあるようなお話です。

そうです、これは会社で新人を育ているときと一緒のことです。

つまり、こういうことなのでしょう。

「母親は赤ちゃんによって育てられる。

そして、父親は母親によって育てられる」

ですね。

・・・偉そうなことを言っていますが、これはウチの奥様の受け売りだったります。

 

さて、第3話以降はさまざまな家庭の子育てが出てきます。

他のパパさんがどう「残念」なのか、期待して見て行きたいと思います。

 

 

ドラマ「残念な夫」 第1話

フジテレビ系ドラマ「残念な夫。」オリジナルサウンドトラック

いつもはドラマはあまり見ないのですが、

奥様に勧められてこのドラマを見ることにしました。

録画放送です。すこし遅めですが、感想を少し述べましょう。

 

見終わった感想は、「痛タタタ・・・」ですね。

実際、今の赤ちゃん育ては2人目なので、

数年前に初めての赤ちゃん育ては終わっています。

なので、ドラマのような出来事は数年前。

したがってある程度記憶は風化しているのですが、

見ていて、我が事を振り返り、いたたまれなくなってしまいました。

穴があったら入りたい・・・

 

幸い、ウチは、仕事柄赤ちゃんに接する経験を自分の子の前に沢山出来ましたし、

病気に関する知識もそれなりには持っています。

 

でも。新米パパさんの苦労(というほど子育てしていませんけどね)を見ていて、

感慨深いものがありました。

 

今、新米パパさんに言えることですが、

「家庭が変われば、仕事も変えなければいけない」

ということです。

好むと好まざるとにかかわらず、仕事への関係を考えないといけないのです。

生まれる前とは全く同じ仕事はできません。

夜のお付き合いもできませんしね。

 

そして、もう一つ。

「子育ては面白いのです。」

いままで見えなかった、見ようともしなかった事を知ることが出来るのは子育ての貴重な経験です。

 

 

まあ、実際に、新米パパさんの気持ちも分かるんですけどね。

出産のあと、奥さんが3ヶ月近くにいなくなってしまう。

そして、帰ってきたら小さな子どもが側にいて、奥さんはそちらの方ばかり見ている。

家庭の環境は激変していると言ってもいいでしょう。

 

そしてパパさんは奥さんの3ヶ月の変化を知らない。

今までと同じように考えている。

そしたら、どうしても温度差が出てくるのは当然です。

 

今回もパパさんのやることは微妙に空回りしています。

何かをしようとしていますが、すべてそれは奥様向け。

赤ちゃんには積極的に何かをしようという状態にはなっていません。

奥様はほとんど完全に赤ちゃんの方を向いています。

そりゃあ、家庭がうまく回るわけがないのです。

 

最後のシーンではパパさんが離婚届を見つけてしまいました。

さてさて、これからどうなっていくのでしょう。

次回もいろいろな意味で目が離せないドラマでした。

 

ドラえもんどら焼き

早口言葉ではありません(笑)

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先週から公開されている、映画ドラえもん 『新・のび太の日本誕生』とのタイアップ商品を、近所で見つけました!

文明堂さんから出ており、ネーミングもそのまま、ドラえもんどら焼き。

本当は、おやつカステラを買いに行ったのですが、これは買ってみなければ、と早速購入。

 

ドラえもんという事で、子供向けなのか、通常のどら焼きより、若干小ぶりな感じです。

皮は薄めですが、あんこたっぷり。このあんこも、さすが天下の文明堂、ちょうど良い甘さで、昨今流行りの甘くないタイプと比べると、少し甘めですが、小ぶりなので問題なし。

子供はむしろこの位が好きかもしれません。

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5個入りのものは、さらにどらえもんのデザインボックス入りで、ドラえもんの袋に入れてくれます。

パッケージのバーコードを5枚集めて送ると、ドラえもんクッションが当たるキャンペーンもやっているようです

ドラえもん好きにはたまらないですね。

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こちら、期間限定ですので、気になる方はお早めにどうぞ(^o^)

とびひ発生の報告

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いやあ、思ったよりも早くの発生となりました。

 

今週前半からトビヒの患者さんの診察を行うことがありました。

話を聞く限り、発生は先週の後半からのようです。

 

最高気温は15度を超えるようになるととびひが出るような印象を受けます。

ひょっとするとまだ冬の厚着のまま外に出て、汗をかいてしまうのもひとつの原因かもしれません。

もう少し暑くなってくると逆に薄着になるのでとびひの患者さんは減るのかもしれませんが・・・

 

トビヒの特徴は数時間で一気にじくじくする湿疹が広がってくることです。

特に鼻の周囲にじくじくする湿疹が出ている時には要注意です。体に広がってくるかもしれません。

かゆみはあってもなくても構いません。

放ったらかしにしておくと湿疹が全身に広がったり、血液の中に細菌が入ってしまうこともあります。

心配なときには一度受診してくださいね。