わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

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スイミーがない!

小学校1年生が我が家にいるので、教科書を読んでみました。

 

・・・自分の時に比べると非常に薄くなった印象があります。

特に国語の教科書。こんなに薄かったっけ?と思いました。

 

内容を確認してみると、

あれ、スイミーがない!

 

詳しく調べてみると、スイミーは小学校2年生のお話でした。

なーんだ。びっくりした。

じんましんも流行っています?

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いよいよお盆です。
帰省ラッシュも始まったみたいです。

 

今週、診察をしていてあれあれと思いましたが、
どうもじんましんの患者さんが増えているようです。

幼児、小学生、大人と年齢は様々です。

原因ははっきりしません。少なくとも食事や薬といったものではないようです。

ただ、共通しているのはつかれていること。
夏休みもそろそろ折り返しを過ぎ、子どもも疲れが溜まっているのでしょうか。
また、大人もお盆休みの前に仕事を全部終わらせないと行けないのでしょうか。

ウイルス感染などはないようですので、一つ安心ですが、
しっかりと薬を飲んで、休んでくださいね。

 

あ、でも、みんな疲れているということは
お盆明けに帯状疱疹も増えるかもしれません。
このように考えると、お盆というシステムもいいのか悪いのかわかりませんね。

最後に一つ。このうだるような暑さは絶対に体にわるいです。
ふう。

じんましんと食事の不適切な関係

子どもの蕁麻疹の原因で一番多いものが食事と思っていませんか?

お母さんの多くはそのように思っているようです。

常識と言い切られることもあり、びっくりしたことがあります。

 

実は、違いますよー。

毎日の外来で診察をしていると、当然ながら蕁麻疹の患者さんがたくさん来ます。

当然子どもの患者さんもたくさん来ます。

 

お話を疑い、原因として怪しいものを確認していると、

一番多いものが感染でした。

感染と言っても皮膚の感染ではありません。

全身性の疾患。つまり、風邪や下痢などの呼吸器感染症あるいは消化器感染症が原因となることが

多いようです。

 

当然わからないものもありますが、更に詳しく聞いてみると、

疲れていたり寝不足だったり、体調が悪かったりという子に多く出てくるようです。

少なくとも、「ウチの子は全然元気です!」と言われることはほとんどありません。

 

そして、その次に出てくるのが食事です。

たまーにいますよ。

 

 

でも、食物アレルギーの症状の多くは蕁麻疹や赤みという皮膚症状が出てきます。

非常に多いです。

 

 

蕁麻疹と食物アレルギーの関係は片思いのようなものです。

蕁麻疹の原因は

1)感染症

2)体調不良

3)食物アレルギー

の順番になります。

 

しかし、食物アレルギーの症状としては

蕁麻疹

が一番多い症状です。

 

どうも、片思いは食物アレルギーがしているようですね。

じんましん、ツレナイですね・・・

じんましんが流行しています

ここ数日の間ですがじんましんが流行っているようです。

 

もちろんじんましんはウイルスや細菌などの感染性微生物が直接関与するものではありませんので

例えばエボラ出血熱のような感染の流行とは話が違いますが、

どうも、この時期に多くの子に出現するような要因が幾つかあるようです。

 

その1

風邪が流行っている。

溶連菌を思わせる風邪も多いですし、ウイルスによる風邪も多いようです。

時期的なものでしょうね。

先ほど、じんましんは微生物が直接関与するものではないと書きました。

でも、間接的な関与をしていることは結構多いのです。

以前にも書きましたが、子どものじんましんの誘因で一番多いのは

風邪を始めとする感染症です。

大きな誘因となるのです。

 

その2

気温、環境の変化が大きかった。

次の項目ともかかってくるのですが、気温の変化がここ数日、非常に大きなものになっています。

まさか、4月に雪が降るなんて。ねえ。

ぽかぽか陽気の数日後の話ですから、たまったものではありませんね。

 

その3

新年度が始まり、ストレスがかかっている。

家族全員が忙しくなると、当然子どもにもその影響が出てきます。

旅行やお出かけ、学校の準備などで慌ただしくなると、

寝る時間が影響を受けます。また、バタバタするだけでもストレスになっていきます。

このストレスもじんましんの大きな誘因となるのです。

 

そのような理由もあり、今、じんましんが出ている子が沢山受診するのでしょう。

この現象は、もうしばらく続きそうですね。

シンプル・イズ・ベスト

KISSの法則って、ご存じですか?

これはある文章の頭文字を取ったものです。

正式には

Keep  it symply. stupid!

というものです。

日本語に直すと、

「単純にしろ、このバカモノが!!」

という風に訳すことが出来ますかね。

皮膚科の塗り薬についても、このKissの法則が当てはまります。

 

他の病院の処方箋やお薬手帳を見ていて、不思議に思うのですが、

同じ患者さんに対して保湿剤が3種類、一つの部分にぬる薬が3種類と出ていることが有ります。

詳しく聞いてみると、「有るときにはAを、またある時にはBを塗る」用に指示されているそうです。

でもね、実際にそのようにできているか聞いてみると、ほとんどの場合が

「出来ていません」と言われます。なぜでしょうか?

 

理由の一つが面倒くさくなること。

種類が多くなるだけでげんなりしてしまいます。

もちろんそうですよね。我が身を振り返っても、たくさん宿題があるとそれだけでイヤになってしまいますよね。

ついで、使い分けがわからないこと。一言で言うと、境界条件の問題です。

こうもり問題と私は呼んでいますが、2種類の薬があるときにどちらを塗るべきかわからなくなってしまう問題です。

 

このように薬の種類が多くれれば、逆にそのための問題も出てきてしまうのが難しいところです。

なので当院では最初はシンプルな塗り方のお話を行っていきます。

一般に同じ部位に塗るべき保湿剤あるいはステロイドは1種類。

部位別の差もあまりつけることはしません。

もちろん、何回も受診されてすでに薬の使いかたもわかっているという方であれば、

少しずつ薬の使い分けに付いてお話をしていきますが、最初からは難しいですね。

 

しかし、単純化にはデメリットも有るのではないか。

と思われる方もいるでしょう。

デメリットとしては効果は不十分もしくは効果が強すぎる

ということが有ります。

でも、この問題はある程度カバーすることは可能です。

それは時間軸。

効果が強い(=副作用が強い)場合でも、短時間であればそのデメリットは見えなくなります。

逆に効果が弱いのであれば、次に来た時に強くしますし。

(よっぽど効果が弱い時は予定日前でも連れてきますし)

 

なので、当院の考え方としては

理論上ベストの治療(でも、実際に行うのは大変)

よりも、一段落ち着かもしれませんが、

シンプルで簡単で、自宅でも無理なく出来る治療

を最初は行います。

そして、しっかりと指示通りのことが出来るようになってから、少しずつ難しい方法に

挑戦していく。

というように進めていったほうが結果的に早く、良く綺麗になると思っています。

 

足元から一歩ずつ治療を進めていきましょうね。

シラミ生け捕ったり!そして、シラミの写真を撮ってみた

今年のシラミ。

患者さんの診察をしたところ、

「頭の中にいるー!」

と悲鳴が。

 

どれどれと思ってみたら、もぞもぞしていたので、

生け捕りにしてみました。

別に噛まれたりはしないので、捕まえるのは難しくないですよ。

とり方ですが、シラミの虫を見つけたらその髪を一房より分けます。

その後、少しずつシラミのいない髪の毛を取り分けていき、

最終的にシラミのいる髪の毛1本だけを根本の方からつまみます。

その髪の毛をゆっくりと先に向かって絞っていき、

そっとシラミを指先に載せます。

シラミは髪の毛の中でのみしか早く動くことができませんので、

指先のような平坦な部分では逆に上手に動けないのです。

虫をつかめまえた後は潰してしまえは一丁上がり。

 

と言うかたちで取ることが出来るのですが、

今回はあえて生け捕りにして写真を取ってみました。

 

サイズはこんな感じです。

計測すると、概ね2-2.5mm位。

でも、これは大物なので、もう少し小さいこともあるかな?

肉眼レベルで拡大するとこんな感じ。

このサイズまでならかろうじて肉眼で見えるかな?

しかし、最近の携帯電話のカメラ性能はすごいものがありますね。

10倍ズームです。

 

更に大きくするとこのように見えます。

顕微鏡40倍。

 

・・・上手に取れました。

シラミの治療に協力してくれない子にはこの写真を見せてくださいね。

きっと一懸命治療をしてくれることでしょう。

 

しらみの月別データを確認してみた

小児皮膚科医を長い間しているのですが、考えてみたらシラミのデータはほとんど見たことが有りません。

一般的な病気であり、難しいものではないこと、治療法もある程度確立されたものが有ることから

あまり統計データが表に出てこないのでしょう。

 

実際に、以前に勤務していた成育医療センターでのデータも眺めてみたのですが、

数年間で数例しかデータが有りません。

とても季節の傾向がわかるものでは無いです。

思い返してみても診断をしたのは他の診療科に入院した子にできていました。

という状況が多かったです。

まあ、専門病院ですから、わざわざシラミで皮膚科を受診する子もいませんし、

予約から診察まで数週が経過しているうちに終息しますよね。

 

ということで開業してからのデータをひっくり返してみました。

スクリーンショット (2)

 

開業してから2年とちょっとですので、2,30例くらいのデータです。

秋に多いかなあ・・・

意外にもGWから梅雨にかけてもかなりの診断例があることが分かりました。

もう少しデータが増えればなんとなくですが、傾向は見えてくるかもしれませんね。

 

シラミの患者さんが増えてきました(2016年10月21日現在)

シラミの卵

今年もシラミの患者さんが徐々に増えてきました。

季節要因とシラミの生態を考えると、

夏休みの間にもらった子に痒みが出てきて受診を始めたようです。

シラミ

現在の発生状況です。(2016/10/19)

参考にしてください。

武蔵野市

第一小学校

大野田小学校

練馬区

立野小学校

関町小学校(10/21)

(患者さんの受診状況を元にした資料です。

治癒後の患者さんもおりますので、ご注意ください。)

シャッター通り?

前のエントリーの話の続きです。

 

なぜ、この本を読んだのかという理由ですが、

一つは、

地元の商店街が気になっていたから

ですが、もう一つは、

今のクリニックの周りが気になるから

なのです。

 

受診された方はご存知かと思いますが、

当クリニックの二大問題の一つが、近くに薬局が無いことです。

薬局側としても、この近くに薬局を作ろことにはメリットが有ると思うのですが、

いかんせん物件がないのです。

でも、近くにはいくつかシャッターを閉めているお店があるので、

そこには?と思うのですが、全然その気配がない。

さらに、他の業態のお店であってもオープンする気配もない。

なぜだろう?と思ったのです。

 

この本を読んで、

ああ、そういえばそのお店、2階から上が住宅になっていますね。

と、腑に落ちました。そういう訳だったんだ………

しもやけ雨にご注意を

しもやけ雨にご注意を

 

寒くなってきましたねえ。今日は雨のようですね。

ということで今回はしもやけのお話です。

 

しもやけ、外来で冬に目にする皮膚の病気ですが、患者さんが始めてくるには条件があるようです。

それは寒いこと、雨が降っていること。もしくは過去にそうであったことです。

 

しもやけの原因については完全にはわかっていないのですが、いくつかの条件が知られています。

まずは年齢。

小さい子はしもやけになりやすいです。逆に大人になると出にくくなります。

次に体質。

家族特に親がしもやけ持ちだと、しもやけになりやすいことが知られています。

最後に病気。

特に神経の病気、血管の病気ですね。

特に糖尿病の方はできやすい印象があります。

また血管に問題があり、循環が悪い方にもできやすい印象があります。

まずこのような要因があります。

 

そして気象条件。

病気を持っているかたは10度以下

子供は5度以下で出てくるという印象を持っています。

あとは雨の日がハイリスクですね。

 

この体質と気象条件が重なることにより、しもやけが発生するのです。

 

ですので、今日のような寒い日でそして雨が降っていると要注意ということになるのです。

 

今年の冬のしもやけシーズンが始まりました。

しっかりと予防していきましょう!