経験値ではありません。経県値です。
こう書くとRPGっぽいです。
まあ、やっていることはRPGのマップ探索のようなものですね。
(絵をクリックするとリンクします)
各都道府県ごとに経験の深さ(通過しただけ?降りた?泊まった?など)を調べ
それを単純に合計するだけですが、
見事にその人の人生が見えてしまいます。
もと東北人の得点は126点でした。
(これが高いのか低いのかがわかりませんが・・・)
山陰は手付かず、四国、九州も弱いですね。
学会で結構渡り歩いたのですが・・・
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
という例を毎年経験するので、簡単に解説をしてみましょう
足の裏の皮むけを理由に受診される患者さんが毎年夏に見られます。
幼稚園児から小中学生くらいまでかな?
もちろん大人も多いのですが、大人の場合は水虫。
でも子供の場合は少し話が異なりまして。
その原因、実は汗なのですよ…
もちろん水虫の検査はしますが、水虫はいません。
ではなぜ皮がむけるかというと、汗っかき。
その汗が足の皮をふやかして皮むけを作るのです。
ではなぜ汗がたくさん出るのか?
おおもとの原因は夏だから。
なのですが、もう一つ理由がありまして。
それがクロックスをはじめとする靴なのです。
ゴムやビニール底の靴が原因です。
つまりスニーカーのような布や革の靴と異なり、
吸水性・吸湿性が一切ありません。
なので、汗をかいたその汗が靴の裏にそのまま残り、
皮膚の方へと再度浸透します。
そのために皮膚がふやけてしまい、結果として弱くなり剝けてくる。
という現象が起きるのだと考えます。
こういう子にはスニーカーを履くように、靴下をはくように指導すると
症状が良くなることも多いので、たぶんそうなんだろうなあと思っています。
勿論水虫は考える必要があるので、
心配な方は一度皮膚科を受診してください。
検査して有無を確認しますので。
足の皮むけが気になる方はまず足元のチェックをしてみてはいかがでしょうか?
台風が来ると、その時は嫌なんですけどね。
翌日の空が真っ青になっているのは結構好きです。
さて、それぞれのあざのお話をしていきましょう。
まずは、黒アザ・ホクロのお話です。
黒アザとホクロは一部オーバーラップしますが、一部はまったく別物です。
その辺りを踏まえてみていきましょう。
まあ、大雑把に黒アザは生まれた時に有るもの、ホクロは生まれてから出るものと考えてください。
でも、実は意外に黒アザのかたは多くないです。
多くの方のホクロは生まれてから出てくることが多いのです。
この黒アザとホクロを別に呼んでいるのは実は理由があるのです。
つまり、黒アザは形成異常、ホクロは良性の腫瘍なのです。
まあ、非常にわかりにくいことも有るのですが、違うでき方をするので、違う経過をたどるのです。
まず、黒アザですが、先日にかいたとおり、皮膚の色素細胞の形成異常になります。
これは何故起きるのか?
話は赤ちゃんになる前にさかのぼります。
お母さんの胎内に入る時に、皮膚はもう出来上がります。
受精後数週間目。胎動を感じるもっとずっと前に皮膚は作られます。
実は、この皮膚は神経と一緒にできるんですね。
というよりも皮膚の一部が凹んで脊髄や脳が作られるのです。
色素細胞はどのように皮膚に分布するかというと、
その神経の細胞から一部が別れ、皮膚に向かって増殖しながら引っ越しを始めていくのです。
なぜそんな面倒臭いことが行われるのかはわかりませんが。
これって、実は大きな問題になるのです。
このことからわかるのは色素細胞と神経の細胞は結構仲が良いということなのですが、
ホクロが悪性化する。つまり悪性黒色腫になると神経に転移する傾向を持っているということなんですよね。
閑話休題。
この色素細胞のお引越しの時に、異常に増殖しながら細胞が皮膚に分布すると黒アザになるのです。
したがって、増殖率が高いと、色素細胞がたくさんあるためにゴワゴワした皮膚になります。
また、色素細胞が出すホルモンのために毛が濃くなってしまいます。
ですので、広い範囲に黒アザが出来た場合、ゴワゴワし、毛がもじゃもじゃしているので、
獣皮様母斑と呼ばれることが有ります。
対して、ホクロですが、これは色素細胞の良性腫瘍と考えられます。
良性ですから、転移はありませんし、ある程度大きくなったところで拡大はストップします。
この原因は多分紫外線です。
皮膚が露出する部分にホクロが多いのはそういう理由があるからです。
また、親にホクロが多いと子どもにもホクロが多い。遺伝的な要因も当然みられます。
黒アザと、ホクロ。見た目には非常に似たものですが、
出来上がるメカニズムは大きく違うのです。
ちなみにタイトルの下の写真はあざらしです。
・・・あざのお話だけに。
新年1回めの記事はヤケドについてです。
年末年始の飾り付け、最近のDIYブームに乗って、グルーガンという機器の名前を頻繁に耳にするようになりました。
・・・正式にはホットメルト接着剤なの?よくわかりませんが(Wiki)
要するに接着剤や樹脂を温めて液状にして、加工しやすくしましょうね。
というお話のようですが、先日このグルーガンの使用に伴うヤケドの治療を経験しました。
まあ、いろいろあって治癒したのですが・・・
結論。
グルーガンの使用によるヤケドはなめたらアカン。
ワカメ並に気をつけろ。
ということですね。
え?え?ワカメ?と思ったかたも多いかと思いますが、
これは、ヤケドのメカニズムによるものです。
ヤケドとは、熱を原因とする皮膚の損傷です。
つまり、どのくらいの温度の物が、どれだけの時間、どこに付いたかで傷の深さ(=傷跡の出来やすさおよび治療にかかる時間でもあります)
が決まります。
ということは、
温度が高いものが
長時間
皮膚の薄いところに
付けば、それだけ治り難いヤケドになるのです。
そして、このグルーガンで使用しているグルーですが、一つの特徴があります。
それは粘性が高いということ。
これがまた厄介なものでして、液体の様に流れ落ちない。
そして、個体の様に振り払うことができない。
ということです。
結果的に皮膚に長時間付着することになり、
より、傷を深くしてしまうのです。
良く似たケースとして
味噌汁によるヤケドがあります。
このヤケドは具材によって、症状がちがうのです。
ちょうど具材が付いた部分だけ治りにくくなってしまうんですね。
お汁はすぐに流れ落ちてしまうのですが、具材がくっついている。
特に一番面倒なのはワカメ。
皮膚に張り付いてしまい、長時間皮膚に接触してしまいます。
結果としてヤケドは重症になってしまう。
というわけなんですね。
結論
グルーガンのヤケドは気を付けろ。
です。
ご好評頂き、あっという間に完売してしまい、現在品切れ中です。
ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。
院長以下、全くの予想外で、嬉しい悲鳴です。
今回は、院長の提案により、
お薬を保育園等に預ける場合もあるとのことで、
男の子向けデザインもご用意することになりました。
もちろん、キラキラ好きの女の子向けも、たくさん制作しております。
ただ、こちらはほとんどが、1点ずつのデザインになりますので、
お気に入りを見つけた方は、是非お早めの購入をお勧めいたします。
ちなみに、一部のデザインの物では、スワロフスキーを使用して
制作しておりますので、キレイですよ。
もう間もなく、クリニックの方に並びますので、
お待ちいただければ幸いです。
表はガーゼ生地、裏がいわゆる、
なるほど、これだと季節商品になるので、セールなのね〜。
しかも、今日は35度越えの猛暑日。
ぴったりじゃないですか!
速攻、買いました。
タグも外してもらい、早速爆睡中の娘に掛けました。
ホントにひんやりして、気持ちイイ。
調べたら、大人用の大きいサイズもありました。
実は、ひんやり冷感枕がお気に入りの娘。
外は予報通り、雷のオマケ付きの豪雨になりましたが、
というような質問を最近はさせていただいております。
乾燥肌やアトピー性皮膚炎の問題の一つにかゆみの程度がこちらからはわからないことがあります。
実際にどの程度に感じているのか、なんとなくしかわからないんですね。
感覚なので仕方がないのですが、同じかゆみの強さがあったと仮定しても
それを強く感じる人、弱く感じる人がどうしても出てきてしまうのです。
当然ながらかゆみについては湿疹の悪化要因となります。
引っ掻いてしまいますのでね。したがってかゆみを止めることも大事になるのですね。
だた、問題はいままでかゆみの強さを直接的に測ることができなかった。
あくまでも湿疹の強さから間接的に推測することしかできませんでした。
ずっと悩んでいた問題なのですが、昨年からNRSという方法で解決できるか実際に行っています。
NRSとはNumerical Rating Scaleの略語ですね。
かんたんに説明するとかゆみの強さを0から10までの数字で示して貰う方法です。
痛みについて同様のことがなされているのを見たことがある方もいるかも知れませんね。
「海外ドラマで見たー!」
などど言われることもあります。
毎回外来でお伺いしますので、該当された方は予め考えていてくださいね。
なお、こちらの評価ですが、先に記載したように(兄弟であったとしても)感じ方の個人差は大きいものです。
なので、他の方との比較にはあまり意味はありません。
過去の自分のデータと比較しての評価とお考えください。
同様に高いから悪い、低いから良いと一律に評価するものではないということ、
現状にそぐわない数字を言うことによるメリットはまったくないということにも
注意が必要ですね。
「今日のかゆみは何点ですが?」
と聞かれたら何点と答えますか?
診察に来る道のりの中でちょっと考えてみてくださいね。
まず、すべてのガンでなくなった方のご冥福をお祈りいたします。
最近のニュース記事を眺めながら、気になった事が一つあります。
ガンの治療についてです。
治療は「何をすべきか」考える前に、一つ注意すべきことがあります。
もちろんガンに限らずすべての病気について同じことが言えるのですが、
特にガンについては非常に重要な注意点になります。
それは、「治療を待てるのか?」です。
治療を待つことが出来るのか?もしくは待つ余裕がないのか?
これは非常に大きな問題になります。
待つ余裕の無いものであれば治療法の選択に時間をかける余裕は有りません。
逆に急がなくても良ければじっくりと治療法を検討できるのです。
ガンにかぎらず、治療法をどうするのかは大きな問題となります。
選択肢が多ければそれだけ難しい問題になります。
今、すぐに出来る治療法の他にも、どこかにより良い治療法があるのかもしれない。
ひょっとしたらベストな治療が受けられるのかもしれない。
と考えたくなるのは当然のことでしょう。
でも、ここに時間という考えを忘れると大きな落とし穴に嵌ってしまいます。
どういうことか?
治療法を探し、検討しているうちに時間切れになってしまう可能性があるのです。
治療法と治療効果だけを考えたら
何もしなかった場合<すぐに出来る治療法<どこかに有る治療法
ですよね。
でも、待てない病気だったらどうなるでしょうか?時間軸を追加して考えた場合は
すぐに出来る治療法>何もしなかった場合=どこかに有るかもしれないけれど探せなかった治療法
つまり、治療をしなかった場合と、見つけられなかった場合はイコールになってしまいます。
つまり、最悪の結果が待っているのです。
この場合の最善の方法は、すぐに出来る治療法を今すぐ始める場合になるんですね。
この時間軸についての考えかたは医療者の側からすると、あまりにも当たり前の事になります。
逆に当たり前すぎて患者さんにその考え方が伝わらないことも多いのです。
この、待てるのか待てないのかについては難しい問題です。
待てるにしても、どのレベルで待てるのかも異なります。
数週?数ヶ月?数年?
と、また話は変わってくるでしょう。
ただ、治療法をどうするか考える際にはどのくらい待てる。言い換えれば悩むことが出来るのかは
今後を左右する上で重大な問題になりますので、
もしもわからない場合は、主治医の先生に確認してみたほうがいいでしょうね。
難しい問題ですが・・・