わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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ブログ
わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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2023/1/3
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2013年 あたまじらみ始まりました

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台風が近くなると風が強くなりますね。

道路の看板が倒れないか心配な日が続きます。

 

今週に入り、今年はじめてのあたまじらみの患者さんが受診されました。

まあ、夏休みにもらって、痒くなるのに数週間かかりますので、そろそろかとは思っていましたが。

 

皆様、アタマジラミについてのイメージはどのようにお持ちでしょうか。

私が最初に思い出すのは歴史の教科書です。

敗戦直後の写真だと思いますが、

子どもが頭からDDTの粉をふりかけられている写真が最初に浮かんできます。

また、実は、小学校の頃にシラミの精密検査を受けるように言われたことも有りました。

その時は実家にて、父親に(父親の皮膚科医なんですよ)、髪の毛を見てもらい、

しらみではないと言われた記憶がなんとなくあります。

 

さて、実はこのイメージは間違っています。

昔はたしかにしらみは栄養が悪い子や不潔な子に起きるとされていました。

どうしても貧困とイメージが結びついているのはそのためかと思います。

でも、現在は違います。

普通の子が普通にあたましらみにかかるのです。

一説にはヨーロッパでは全児童の数%にも及ぶとか・・・

また、月に1回は頭のシラミをチェックする日があるとか・・・

 

多分日本はそこまで多くは無いと思いますが、多分数百人に一人くらいの割合で

患者さんは発生していると思われます。

で、原因はむしろスポーツや合宿でしょうね。

水泳はハイリスクと考えられます。

 

要は頭をくっつけていれば、シラミの虫が「ぴょん」と飛び移る。

ということです。

 

だから、シラミは誰にでも起こりうるものです。

シラミを理由にしていじめるなんて、もってのほかですよ。

往診始めています

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秋も深くなってきました。この気温変動の大きさはどうにかならんもんでしょうか。

 

さて、当院では往診を行っております。

現在クリニックでの精算、処方箋の受け渡しを行っておりますが、

患者さんの声をうけて、精算、処方をより柔軟に行うことに致しました。

 

精算は往診時に直接精算することといたします。

なお、一部金額に変更が出る場合がありますが、その場合は差額を次回の往診時に

精算いたします。

また、処方についても処方箋を(手書きですが)、その場でお渡し出来るように致しました。

 

看護者、介護者のかたは一度ご検討いただければと思います。

くろあざの話、ホクロのはなし

 

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台風が来ると、その時は嫌なんですけどね。

翌日の空が真っ青になっているのは結構好きです。

 

さて、それぞれのあざのお話をしていきましょう。

まずは、黒アザ・ホクロのお話です。

 

黒アザとホクロは一部オーバーラップしますが、一部はまったく別物です。

その辺りを踏まえてみていきましょう。

まあ、大雑把に黒アザは生まれた時に有るもの、ホクロは生まれてから出るものと考えてください。

 

でも、実は意外に黒アザのかたは多くないです。

多くの方のホクロは生まれてから出てくることが多いのです。

 

この黒アザとホクロを別に呼んでいるのは実は理由があるのです。

つまり、黒アザは形成異常、ホクロは良性の腫瘍なのです。

まあ、非常にわかりにくいことも有るのですが、違うでき方をするので、違う経過をたどるのです。

 

まず、黒アザですが、先日にかいたとおり、皮膚の色素細胞の形成異常になります。

これは何故起きるのか?

話は赤ちゃんになる前にさかのぼります。

お母さんの胎内に入る時に、皮膚はもう出来上がります。

受精後数週間目。胎動を感じるもっとずっと前に皮膚は作られます。

実は、この皮膚は神経と一緒にできるんですね。

というよりも皮膚の一部が凹んで脊髄や脳が作られるのです。

 

色素細胞はどのように皮膚に分布するかというと、

その神経の細胞から一部が別れ、皮膚に向かって増殖しながら引っ越しを始めていくのです。

なぜそんな面倒臭いことが行われるのかはわかりませんが。

 

これって、実は大きな問題になるのです。

このことからわかるのは色素細胞と神経の細胞は結構仲が良いということなのですが、

ホクロが悪性化する。つまり悪性黒色腫になると神経に転移する傾向を持っているということなんですよね。

 

閑話休題。

この色素細胞のお引越しの時に、異常に増殖しながら細胞が皮膚に分布すると黒アザになるのです。

したがって、増殖率が高いと、色素細胞がたくさんあるためにゴワゴワした皮膚になります。

また、色素細胞が出すホルモンのために毛が濃くなってしまいます。

ですので、広い範囲に黒アザが出来た場合、ゴワゴワし、毛がもじゃもじゃしているので、

獣皮様母斑と呼ばれることが有ります。

 

対して、ホクロですが、これは色素細胞の良性腫瘍と考えられます。

良性ですから、転移はありませんし、ある程度大きくなったところで拡大はストップします。

この原因は多分紫外線です。

皮膚が露出する部分にホクロが多いのはそういう理由があるからです。

また、親にホクロが多いと子どもにもホクロが多い。遺伝的な要因も当然みられます。

 

黒アザと、ホクロ。見た目には非常に似たものですが、

出来上がるメカニズムは大きく違うのです。

 

 

 

 

 

ちなみにタイトルの下の写真はあざらしです。

・・・あざのお話だけに。

 

クリームケース完売のため、現在追加で製作中です。

 

sha-3 先日ブログでご紹介した、クリームケースですが、

ご好評頂き、あっという間に完売してしまい、現在品切れ中です。

ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。

院長以下、全くの予想外で、嬉しい悲鳴です。

 

今回は、院長の提案により、

お薬を保育園等に預ける場合もあるとのことで、

男の子向けデザインもご用意することになりました。

 

もちろん、キラキラ好きの女の子向けも、たくさん制作しております。

 

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ただ、こちらはほとんどが、1点ずつのデザインになりますので、

お気に入りを見つけた方は、是非お早めの購入をお勧めいたします。

 

ちなみに、一部のデザインの物では、スワロフスキーを使用して

制作しておりますので、キレイですよ。

 

もう間もなく、クリニックの方に並びますので、

お待ちいただければ幸いです。

 

 

 

運動会では日焼けに注意しましょう

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先週、今週、来週と関東では運動会のラッシュですね。

まあ、今日は雨なので、今日の運動会は明日に順延になるかと思いますが。

 

さて、運動会ですが、日焼けにはくれぐれもご注意ください。

実際に患者さんで受診された方もいるのですが、

この時期、地上に降る紫外線の量はまだそれなりにあります。

また、運動会の場合最低でも半日以上は、太陽の下に過ごすことになります。

そうすると、結構な紫外線を浴びてしまい、日焼けの症状が強くなってしまいます。

 

また、雨天順延も要注意ですね。

雨が降った翌日には空の色が澄んでいるようにみえることもあるかと思います。

これは雨により、空気中の微粒子(つまり、ホコリ)がすべて洗い流されたから。

日光が途中で散乱されることがなくなったからなんですね。

逆に言えば、散乱されない光が直接地上に降りそそぎます。

なので、逆に紫外線への露出がより強くなります。

ご注意ください。

 

もちろん、日焼けで痛くなってきた場合はこれはヤケドと同じ状態ですので、

一度皮膚科を受診ください。

ステロイドの塗り薬を塗るだけで、全然楽になりますよ。

長くても数日で収まるものですから副作用の心配も殆どありません。

気になる方は一度受診されてはいかがでしょうか。

 

さて、うちも子どものかけっこの練習に付き合うことにしましょうか・・・