わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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2023/1/3
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家での手荒れの治し方

リラックマ ゴム手袋

先日、テレビを見ていたらウエディング雑誌の付録特集をしていました。

一番売れ行きを上げた付録が、なんと、レースでデコレーションしたゴム手袋でした。

びっくりしましたが、逆にもっとデコ手袋が一般的になってくれれば手荒れで悩む人は減ると思うのですが。

 

手荒れにおいて、もっとも大事なことは素肌を晒さないことです。

そもそも、手荒れは毎日の家事仕事でも悪化します。

主婦湿疹とも言われるとおり、手荒れは仕事を指定なくても出来るものですから、

逆に毎日の生活を少しずつ変えていくことが予防と治療になるのです。

 

手荒れで大事なことは手を濡らさないこと、石けんを付けないこと。

ですので、炊事の時、特に皿を洗う、テーブルを拭く時には必ずゴム手袋をかけたほうがいいでしょう。

可能ならば料理をするときにもゴム手袋をつけたほうがよいのですが、ゴム手袋だとゴワゴワしてしまうのが問題です。

本当はその時にも介護用の薄いプラスチックやゴムの手袋をつけて欲しいのですが。

あと、以外にも濡れた洗濯物を干すときにも手は荒れます。

多分、濡れることや、ものを触ること、こすれることが良くないのでしょう。

そのため、洗濯物をホスト機にもゴム手袋をつけたほうが良いのです。

 

以上の2種の家事では、濡れるので、それを予防するために防水の手袋を使う必要があります。

また、それ以外の洗濯物を畳むときや、掃除、片付けの時には綿の手袋をしたほうが良いでしょう。

 

あとは、以外に外出するときにも手荒れの原因は潜んでいます。

特に自転車、あとは車のハンドルを持つ時には、自分の汗で濡れる。グリップで荒れることが起こります。

その時にも本当は手袋をしたほうがいいのです。

タクシーの運転手さんを見て下さい。みんな白い手袋をしていますが、

それによって、手荒れは防止できていると思います。

 

最後に忘れていけないのは寝ているとき。

その時にも必ず手袋を使うことを忘れないようにしてくださいね。

1日の4/1から1/3はみんな寝ていますから。

 

 

手荒れの予防も治療も職場と家庭での対応が一番です。

治療の効果が上がるも下がるも予防が大事。

まず、毎日の生活を見てあげて下さい。

 

手荒れは職場で治す

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あるいは、「職場が」治すでしょうか。

 

昔むかしの話です。

手荒れの美容師の患者さんを治療したことがありました。

その美容院は店長の方針により、スタッフは手袋着用禁止。

もちろん、その患者さんも手袋はできませんでした。

湿疹が悪くなるのを承知の上で仕事をせざるを得ない状態をそのままにし、

放置しているそのお店の店長に怒りを覚えたことがあります。

「手荒れごときで働けなくなるようなスタッフなら辞めてしまえ(替えはすぐにきくから)」

とその店長に言われているような気がして、その美容院にはゼッタイ行かない。

と思った記憶があります。

 

手荒れで受診する患者さんのかなりのかたは何らかの仕事を持っています。

話を聞くと、美容師さんや床屋さん。飲食店関連の仕事をしている方が多いようです。

職場での手荒れへの対応を聞いてみると、まちまちです。

しっかりと対応してくれるところもあれば、逆にほったらかしのところもあります。

 

いつも仕事での対応について上司と相談するようにお話するのですが、

あまり芳しい返事も持ってきてくれる人は少ないようです。

 

水や何らかの化粧品・薬品を使うときには防水の手袋をする。可能なら綿の手袋をする。

時には保湿剤を塗る時間を数分作ってあげる。

 

これだけでも随分と手荒れや手の湿疹は良くなるのです。

このちょっとしたことをどれだけ気を使ってあげられるかは

人の上に立つ者の度量が問われることでは無いでしょうか。

もう少し、このようなことまで気を配ってあげたらいかがですか?

店長さん??

手荒れの体質

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手荒れ体質はあるのだと言ったらみなさんはびっくりするでしょうか。

 

毎日診察をしていると、沢山の手荒れの患者さんがやってきます。

当クリニックでは問診票を書いてもらっています。

その問診票を見ていると、元々アトピー性皮膚炎を持っている人が結構多いんですよね。

まあ、ウチは小さな子どもとそのお母さんが多いので、若年者の比率が多い可能性はあるのですが、

それでも、世の中のアトピー性皮膚炎の患者さんの比率よりもずっと多い印象があります。

 

手の湿疹とアトピー性皮膚炎。

ぱっと見あまり関係がないような2つですが、共通のキーワードでつながります。

そのキーワードは「フィラグリン」です。

 

フィラグリンとは何か。簡単に言うと皮膚のバリアを司るタンパク質です。

フィラグリンが少ない人は、小さい時には尋常性魚鱗癬という症状を発症します。

すねの前の部分にあたかも鱗のような皮膚の割れ目が出来る病気です。

この病気は大きくなるに連れて良くなってくるのですが、

手のひらや足の裏の指紋が深くなることが知られていました。

 

また、このフィラグリンはアトピー性皮膚炎の一部の人でも少ないことが知られています。

大体1/4から1/3くらいのアトピー性皮膚炎の人に異常があることが知られています。

このアトピー性皮膚炎もおとなになると多くの人が良くなることが知られています。

でも、あくまでもはっきりと出なくなっただけであり、大人でも調子が悪くなると、

関節などに湿疹が出来る人もたくさんいます。

 

多分、アトピー性皮膚炎の人の「調子が悪くなったとき」の調子の良くない皮膚が

手のひら、手の指なのでしょう。

なので、体に何も湿疹がなくても、指や手のひらに症状が出るのでしょう。

 

つまり、これがアトピー性皮膚炎と手の湿疹の関連性と考えられます。

では、治療はどうするのか?

これも、アトピーと同じ。まず、生活指導。ついで塗り薬です。

 

治療の話は次回以降にしましょう。

 

フラッシュ撮影はやめて下さい?

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先週の週末に、また別のところにホタルを見にいって来ました。

どれだけ好きのかと言われそうですが、行きたがったのは娘です。

 

さて、ホタルを見てきたわけですが、その時に係員の方の言葉が気になりました。

タイトルに有る通りなのですが‥‥‥

 

ホタルは性質上、他に強く輝いているものがあると、光を出さなくなってしまうのでしょう。

また、見物に来ている人の中で、カメラのフラッシュが最も強い光を出すのであろうことは理解出来ます。

でも、光が良くないのであれば、携帯電話やデジカメの液晶から出る光はどうなのでしょうか?

光る靴やサイリウム(している人がいたので、びっくりしましたが)はどうでしょうか?

何も言わなくてもいいの?フラッシュさえたかなければいいの?

と思ってしまった次第です。

 

「明かりのつくものの輝度を下げて下さい。」とか、「ホタルは周りの光が強いと、光ってくれません」

とか、もう少し色々な言い方もあると思うのですが。

 

もやもやとしてしまった、とある週末でした。

ライトアップ

夏至も過ぎ、そろそろ梅雨も終わりそうです。

結局水不足は解消されなさそうですけどね‥‥‥

 

さて、当クリニックでは屋外の照明を設置致しました。

照明時間は午後5時から午後11時。

診療時間のみにしようかとも考えたのですが、

バス通に面している割には街灯が少なく、夜の8時をすぎることには暗くなってしまいます。

そのため、地域に対して貢献しようと考え、夜の遅い時間まで照明をつけることに致しました。

 

これからも当クリニックをよろしくお願い致します。