わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

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子どもの足先が乾燥して割れている時には

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今回は前回に引き続き、足先の乾燥のお話です。

そして、今回は赤ちゃんよりも大きな年齢の子たちへの対処の方法です。

 

少し年齢が大きくなってくると、また様相は変わってきます。

変化の一番の原因は自分でいじってしまうこと。

赤ちゃんは気にはしますが、いじりません。

でも、幼児期以降になると自分でいじってしまうのです。

それで悪化してしまう。

 

では、どのようなことをしているのか?

まず、むしっています。

むしることにより、亀裂はより深くなります。

当然、痛みやかゆみ、しびれといった症状もより強く出現します。

もう一つ大事な点は出血すること。

それを気にして更にいじってしまう子もいますし、

出血した血液の中には痒みを増強する成分も含まれています。

そのためにより痒くなってしまうんです。

同様に、深く割ってしまう子もいます。

これも悪化する原因になりますし、深すぎる傷を作ってしまうと、

最終的には一生残る傷になることもあります。

また、細菌がついてしまうと二次感染を起こし、かなりの痛みが出てきます。

 

対処法は赤ちゃんと同じです。

靴下が一番大事。

でも、幼児になると靴下を脱いでしまうんですよね・・・

難しい問題です。

諦めずに履かせ続けるしか無いでしょう。

あと、カットバンはあまり良くないです。

特に粘着剤の張り付いた部分にふやけが出来てしまい、

割れがひどくなることがよく見られます。

乾燥をきらうあまりふやけさせると逆に悪化しますので、

注意してくださいね。

 

赤ちゃんの足先が乾燥して割れている時には

徐々に乾燥が強くなってきました。

そのせいもあってか、赤ちゃんの足の指が乾燥して受診する事が増えています。

これから、更にできやすくなるので注意しましょう。

 

赤ちゃんの足、特に指先の腹の部分が乾燥して割れるのは

生後半年から2歳くらいまでです。

その後も出る子はいますが、小学生くらいになるとだいぶ減り、

中学生以降ではほとんど見られません。

どうも生活習慣が大きく影響しているみたいです。

 

というのも、みんな裸足で歩いているから。

です。

 

話を聞いてみると、いつも靴下を履いている子でこのような症状が出る子はほとんどいません。

いつも裸足で歩いている子がほとんどです。

そして床はフローリングか畳敷きの事が多いようです。

じゅうたんという子はいません。

ただし、ホットカーペットは要注意です。

 

また、冬になって床暖房をしている家では多く見られるようです。

ホットカーペットもまた同様です。

 

ということから考えると、原因は乾燥と考えられます。

裸足で、床を歩くときに床に皮膚の油が取られてしまう。

そのために乾燥し、割れてしまうんですね。

ちょうど手荒れの足指版といったところでしょう。

 

対策も手荒れの時と同様です。

かゆみやひりひりが出るようであればステロイドを塗って抑えこむ。

そして保湿剤をしっかりと普段から使っていく。

そして靴下を履いて、乾燥した床を直接触らないようにブロックする

ということが大切になってくるのです。

 

もちろん痒みや痛み、ひりつきが出るようであれば受診して

薬をもらったほうがより早く治るでしょう。

 

あと、もう一点ケアで大切なこと。

それは素足のまま靴を履かないことです。

歩いて擦れて刺激になり、乾燥して割れる。

という流れで出ますので、靴をはくときもしっかりと靴下を予め履いたほうが良いでしょう。

 

冬になってから、症状が出てから治療を行うよりも、

冬になる前、症状が出る前に予防したほうが手間も暇もコストも掛かりません。

ぜひ、いまから注意してあげてくださいね。

手荒れの悪化にご注意を

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秋です。夏はもう遥か彼方です。

水も冷たくなってきましたね。

というわけで、手湿疹の話です。

 

手湿疹の悪化する原因はたくさんあります。

その中でも大きなものが「お湯」なんです。

水を使うよりもお湯を使うほうが手荒れは悪くなりやすいんです。

お湯の方が油が良く落ちてしまうからなんです。

 

というわけで、寒くなって、洗い物が水からお湯に変わると、湿疹は悪化することが多いのです。

割れて痛く・痒くなるまえにしっかりと治療をすることが大事です。

保湿剤ももちろん大切ですから、暇を見て、しっかりと保湿してくださいね。

 

赤ちゃんの湿疹が悪化しています

新生児

連休が明けて、本格的な秋になりました。

どうも最近湿疹が悪化して受診する赤ちゃんが多くなった印象があります。

 

原因についてはいろいろ考えられますが、

まず、湿度が下がったことがあります。

今年は特に湿度の下がりが早く、例年の10月中旬程度まで下がっている印象があります。

現在の室内の湿度は60%。低めですね。

そのために乾燥が強くなり、湿疹が悪化しているようです。

乾燥はより強くなりますので、乾燥性湿疹も今後より悪化すると思われます。

 

もう一つは温度が下がったこと。

気温が直接影響をしているわけではないようですが、

温度が下がると、汗をかかなくなる。

結果として顔を洗ったり、流したりする頻度が下がる。

そのためによだれや皮脂により湿疹が発生する

というわけで湿疹が発生するようです。

 

湿疹は発生して時間が経つと治りにくくなります。

そして、より強い薬をより長い時間使う必要が出てきます。

結果として副作用の問題も出てくるのです。

 

湿疹は早めに治療を開始し、早めに治すことが大切です。

赤ちゃんが痒がるようでしたら早めに受診させてくださいね。

ヒートテック皮膚炎?

ヒートテックを始めとする機能性肌着。

特に冬場は温熱肌着の厄介になるかたも多いかと思います。

しかし、その下着が湿疹を悪くすることも有るのです。

 

よく見られるのが、小さな子ども。

年齢は幼稚園前から小学校入学前くらい。

大腿2歳から5歳位でしょうか。

男の子よりも女の子のほうが多いかな?

 

症状はみんな似ています。

背中の上半分。特に中心部に乾燥と引っかき傷ができること。

同じように左右の肩甲骨の直下にも同じような湿疹ができます。

体の他の部分の乾燥はあまり強くないのに、何故か背中だけ症状が強いです。

 

高齢者は少し違います。

下着の中全体です。

高齢者は乾燥が強く、粉を吹いていることも有ります。

痒いのは一緒です。

 

なぜこのような症状が出来るのか?

実はよくわかっていませんが、いくつか可能性が有ります。

まず皮膚及び皮膚と下着の間の温度が上がることにより、

痒みを強く感じる用になること。

また、下着と皮膚がこすれることも影響としてはあるかもしれません。

 

いずれにしてもあまり小さな子に、あったか下着を着せると思わぬトラブルになることもあります。

寒そうか、そうではないかをよく見ながら洋服は選ぶようにしましょう。

 

高齢者向けの爪切り治療を開始しました(自費治療です)

今年も高齢者向けの爪切り治療を開始いたしました。

ご希望の方は当院に直接受診いただくか、電話でご連絡をください。

スタッフより詳細についてご案内いたします。

 

実際にどのようになったのかをまずは見てもらったほうが良いでしょう。

<処置前>

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<処置後>

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<処置前>

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<処置後>

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いかがですか?

綺麗になったでしょう。

また、歩くときの痛みもなくなった。

外にサンダルで出ることが出来るようになった。

他の人に見られても恥ずかしくない。

などの声を聞くことが出来ました。

 

でも、この治療は医療保険では行うことが出来ません。

厳密にいうと病気とみなされないからなんです。

というわけで、自費で治療を行うことに致しました。

 

金額は、1部位1000円となります。

この「1部位」ですが、まず親指は親指1本だけで1部位。

それ以外の指は4本まとめて1部位。

左右はそれぞれ別の部位となります。

なので、両足の爪全部の時は4000円となります。

 

また、いろいろな病気のために爪が厚くなる人がいます。

ですので、最初から自費で爪切りはしません。

通常の外来を一度受診して頂き、必要があればその治療も行い、

併用して爪切りを行う様になります。

最初の診察は保険で行いますので、初回診察前には診察券および保険証、

またあれば医療受給券などをご持参下さい。

爪切りの希望がありましたら別途予約を行い、

その時に行う形になります。

 

予約の時間ですが、申し訳ないのですが、診療時間の空きを利用する形になりますので、

午後の早い時間、夜間、土曜日には行うことが出来ません。

ご了承下さい。

 

 

また、外来の空いている時間を利用しますので、

ゴールデンウイークから夏休みの繁忙期には原則として治療は行いませんので、

ご理解ください。

2015年10月1日 勉強会のご案内

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマを決めて勉強会を行なっております。
皆様のご参加をお待ちしております。

    
2015年10月1日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-021
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
    
2015年10月15日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-024
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください

2015年11月5日
生後1ヶ月から6ヶ月までのスキンケア CS-A-022
小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、
皮膚にやさしいスキンケアをお教えします
    
2015年11月19日
アトピー性皮膚炎と乾燥肌のはなし AD-A-025
アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断・治療について
当院での治療を希望される方は一度はご参加ください
時間
  開場 10:45
  講義 11:00-11:45
  質問の時間 11:45-12:00

    
場所
 わかばひふ科クリニック 待合室
  180-0002
  吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
  0422-22-1232

定員
 6名

費用
 無料

講師
 野崎誠
  わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
 赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
  他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
  勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
  おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
 駐車場は2台分あります。予約は受け付けておりません。
  駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。
問い合わせは下のサイドメニュー内からの問い合わせフォームをご利用ください。
予約完了時の返送は行っておりません。ご注意ください。

予約時の注意事項
 キャンセルは前日まで、問い合わせフォームよりお願い致します。

個人情報について
 個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
 各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。

お申し込みは下のカレンダーの該当する日時をクリックして行ってください。
問い合わせフォームからはお申込み出来ませんのでご注意ください。

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乾燥肌が出てきました。

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今年は夏が短かったですね。

というお話です。

 

今年の8月下旬から9月にかけての気象は例年とだいぶ異なりました。

日照時間の低下、気温の低下、降水量の増加など、例年の9月から10月の

天気が前倒しされて現れていれうようにも見えます。

その影響もあるのでしょう。秋の乾燥肌の子がチラホラと出てきました。

 

例年であれば秋の乾燥肌が出てくるのは秋分から体育の日の当たり、

おおよそ9月下旬から10月上旬あたりでした。

しかし、今年は9月上旬です。

 

この違いはどこから来たのか?

一つは気温でしょう。明らかに下がっています。

もう一つは湿度です。

晴れた日の日中の湿度が50%を割る日が出てきています。

どうも、この条件が秋の乾燥肌が出てくる要因になっているようです。

 

ということで、今年の秋の乾燥は早い。という訳です。

さあ、みなさん冬の支度を早めにしていきましょう。

今年の冬はどのような天気になるでしょうか・・・

ライナスの毛布を1週間で作る方法

(フェイラー)FEILER ハンドタオル qqp165 FAIRY TAILES おとぎ話 選べるお話 25cm×25cm [並行輸入品]

今回はライナスの毛布のお話です。

条件が揃えば、ライナスの毛布は1週間かからずに創ることが出来ますよ。

というお話です。

我が家はタオルになりました。

 

ライナスの毛布については以前にここでも書いたことがありますが、

子どもが何かに執着する行動、およびその執着対象のことを言います。

みなさんも有りませんでしたか?あるぬいぐるみをずっと持ち歩いていたとか、

タオルを手放さなかったりとか。

このライナスの毛布。メリットとデメリットがあります。

メリットは、それさえあれば周囲がどんな環境でも安心していること。

デメリットはなくした時の問題。

まあ、離脱の問題もありますが、それはまだ先なので考えないようにしましょう。

 

この毛布には一定の特徴があります。

特有の匂いや肌触りが有ることです。

「特有」と言ってもこれは人それぞれなのですが、

どうも有る一定の条件を備えたものしかライナスの毛布候補にはならないようです。

その中でも大事なものは手触りです。

ふかふか、ふわふわしているもの、触り心地が優しい物でなければなりません。

一般に「安心毛布」として売られているものもありますが、手触りの条件を考えると、疑問符がつきます。

 

では我が家はどうなったのか?1歳3ヶ月の下の娘の行動を見てみましょう。

 

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始まりは先週の土曜日です。

フェイラーのタオルをとある方に頂きました。

フェイラーの名に恥じず、ふかふかの肌触りです。

その日の夜、敷布団の上にそのタオルを敷き、その上で寝かせました。

翌日までそのタオルを握りしめながらぐっすりと寝ています。

その翌日も同様にして眠りました。

更にその翌朝、起きた娘が指にしっかりとそのタオルを握りしめているでは有りませんか。

そして、居間まで歩いて行く時もそのタオルをしっかりと握っています。

あたかも自分の物と主張しているかのようです。

当然取り上げたら怒りますし、取り返しに来る状態になりました。

 

これでライナスの毛布の出来上がりです。

 

この経過を見ていると、いくつか気がつく点がありました。

当然ですが、

1)肌触りがいいこと

も大事です。

それ以外にも

2)色やデザインが気に入ったこと

も当然ですね。1歳児でもすでに好き嫌いがだいぶみられます。

うちの娘は動物柄のポップな色合いのものでした。

3)自分の物だと思うこと

これも大事なようです。自分のものだと思うことがお気に入りに

繋がるようです。

 

と、このように我が家ではあっという間にライナスの毛布が出来ました。

狙っていた?実は半分くらい狙っていました。

大成功です。

 

でも、タオルは大きすぎる?と思われる方も居るかと思います。

実は同じ柄の小さなハンカチが有るんですね。

外に行く時にはそのハンカチを使えば、かわりになる。

という訳です。

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書評:「下流老人」 著:藤田孝典(朝日新書)

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)週刊東洋経済 2015年 8/29号[雑誌]

「下流老人」 著:藤田孝典(朝日新書)

 

先日NHKスペシャルでも放送されていました。

また、週刊誌でもありましたので、気になっている方は多いかと思います。

 

下流老人

非常にインパクトのあるタイトルです。

「下流」ナニナニと言うのはいぜんより使用される言葉ですが、

ついに高齢者の世界まで入ったかと、当初は簡単に考えていました。

でも、実際に本を読んでみると衝撃以外の何物でも有りません。

テレビでは語りきれなかった、問題がこれでもかと提示されます。

 

高齢者は病気になりやすいのは自明の理ですが、

その結果どうなるかという結末一歩手前の状態が書かれています。

 

読まれたからの中には大げさではと思う方も居るかもしれません。

でも、これ、事実ですよ。

 

職業柄高齢者のお宅まで往診してお伺いすることがあります。

さまざまなお家があります。

普通のお家で家族と一緒に暮らしている方も多いのですが、

逆に、この本に書かれているような生活をされている方もいます。

 

いつ行っても部屋のなかが雑然としている。

部屋の中からあまり良くない匂いがする。

食事はいつ行っても同じもの。菓子パンとお弁当だけ。

コップの中には、いつからあったのか分からない謎の黒い液体が入っている。

などということもあります。

(有る特定のお宅では有りません。幾つかのお家の話を合成しています)

また、介護している方も、かなり疲れていたり、

外出していないように見えたりします。

エアコンがそもそも設置されていない、冬なのに薄い布団しか無い。

などという家庭もあります。

また、男性が一人で両親を介護していることもありますし、

子どもが引きこもりになっているような家庭もあります。

隣で見ていてその家庭の今後が心配に成ることもあります。

 

ただ、以上のお家すべてに一致することですが

外からは全く見えません。

多分、隣のお家の人はこの状況を知らないんじゃないかな。

と考えてしまうこともしばしばあります。

 

そのような状況を目に見える形で提示したこの本は

それだけでも非常に価値の有る本です。

 

自分が、両親が、家族が・・・・と考えて、ドキッとした方は

一読してはいかがでしょうか。

難しく、深い(不快?)問題ですので、対処法は一筋縄では行かないでしょう。

でも、まず、知ること。

それだけでも随分と世の中が違って見えてくるのでは無いでしょうか。