わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

処方

ヒルドイドを顔に塗ることは本当に良いことなのか?

前回の記事に引き続き、ヒルドイドのお話です。

 

実は当院では顔面の保湿剤としてはヒルドイドはほとんど使用していません。

特に当院を初めて受診される方には全く使うことは有りません。

「ほとんど」と書いたのは既に他の病院で処方されていて、

それを継続して処方した場合のみです。

まあ、よくなっている状況をあえて変にしたくはないですから。

 

というのも、ヒルドイドでの副作用を経験したことが有るからなのです。

副作用なのかな、本来の作用な気もしますが・・・

 

ヒルドイドに含まれているのはヘパリン類似物質です。

この成分により、皮膚に保湿作用を認めるのですね。

ただ、この成分、血行促進作用があるので、

赤ら顔になることが有るんですね。

特に赤ちゃんや小児に見られることがあります。

 

なので、そういう薬剤として使用をするように考えているんです。

だから、ヒルドイドは成人も含めて顔には使用しない。

というように考えています。

 

実際に大人の方に使用したらどうなるのか?

そこについては正直経験が少ないのでよくわからない。

としか言いようが有りません。

もともと小児専門の皮膚科医ですし、美容もあまり詳しくないですし、

処方しないと決めているので、処方した経験がないから、

まあ、よくはわかりません。

 

でもね。

問題が出うることを知っているから、処方はしないことにしているんです。

 

保湿剤だったとしても望まない作用が出現することが有るんですよ。

だから、当院ではヒルドイドを顔面に使用することは有りません。

ご了承下さいませ。

ヒルドイドの美容目的での使用についての記事が掲載されました。

雨の中、クリニックで仕事をしながらニュース記事を見ていたら、

あらま、こんな記事が掲載されているではありませんか。

 

ヒルドイドの違法な美容目的使用は推計「年間93億円」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171020-00146383-diamond-bus_all

 

皮膚科で一般的に保湿剤として使用されているヒルドイドソフトおよびヒルドイドローションの

美容目的での使用がかなり多く見られるというお話です。

 

実は既にこのお話は皮膚科領域では認識されていました。

だって、診察室でみんな言ってくるんですもの。

「美容液代わりにヒルドイドください」

って。

 

最初は

「あら、結構詳しい人もいるんですね」

と聞いていましたが(もちろん理由をお話して、処方はお断りしていますよ)

ですが、次第にどんどん人数が増えてきて、

ヒルドイドを顔に使いたいから処方してくれ。

とそのためだけに受診する人が来るに及び、

当院では結局通知を出すことにしました。

美容目的によるヒルドイドソフト/ヒルドイドローションの処方は行っておりません

いやあね、それで揉めた人がいるんですよ。

 

何でこんなことにと思って、Google先生に聞いてみました。

すると、ゴロゴロと検索結果が出て来るではありませんか。

 

それも美容系のブログやまとめ系サイトなど。

どんどん出てきます。

 

・・・いやあ、これはまずいでしょう。

と思ったら実際に記事が出てしまいました。

 

 

今回の問題は

・本来病気が無いのに処方できないはずの医薬品が美容目的のために処方されていること

ですね。

つまり、日本の保険のルールとして、病気がないのに薬を出すことはできないわけです。

なのに、そのルールを曲げて処方されている。

ということが問題になります。

 

でもね、その根底に有るものは

・美容に有効と謳って、医薬品を使っていることを喧伝し、自慢している人がいる

・そして、それをブログやまとめサイトで公開している。

ということも有るのではないかと思います。

 

私はあまり美容には詳しくないのですが、

世の中の美容にかける執念はものすごいものがあります。

宣伝とか広告とかもすごいですよね。

あれがいい。これが良いとか。

で、行き過ぎると、ルールとして使ってはいけないものを使ってみて、

それを世に広める人が出てくる。

ということになるわけです。

・・・なんか、昨年から苦しめられたWELQにも似ている気がしますが。

 

そして、その量があまりにも膨大であるために、それを抑えることができない。

そもそも、そのような不適切使用を薦めるようなブログをやめさせることが

出来るような法令などはありましたっけ?

また、純粋にその人手をどうするのかという問題もありますよね。

 

うーん。この問題についてどうしたら良いのかはわかりません。

考える時間もまだ無いので。

 

 

少なくとも1つ言えることは、ヒルドイドがこんなバカげた話で使えなくなるようであれば

これは非常に困るんだと言うことです。

どうしたら良いんだろう?

ヒルドイドソフト/ヒルドイドローションをヴィーガンに処方する前には相談しましょう

今日も昨日の話の続きのようなものです。

 

ヴィーガンという考え方があります。

ベジタリアン(菜食主義者ですね)を更に強調した考え方でして、

動物由来のものを一切使用しないように使用という考え方です。

毛皮もダメ。脂もダメ。

ときには化粧品もダメと言う人もいます。

 

そうです、ヒルドイドの成分がその部分に関わってくるんですね。

つまり、ダメ。

とは限らないのは難しいところなんですが、

ダメな人もいる。

(ゆるい人もいれば厳しい人もいるのです。詳しくはこちら。)

 

こちらは宗教では無いので、結構幅の有る考え方なのですが、

ダメな人はダメ。

 

なので、この人たちには逐一確認しながら処方を行う必要があります。

まあ、当人もわかっていますから、予め窓口でお話をしてくれると思うのですが。

してくれるといいな・・・

 

問題になる可能性があるのも確かなので、しっかりと確認をしてから処方したいところですね。

 

オテズラの処方を希望される乾癬の患者さんのためのお話

昨日、ブログで記事にしたとおり、当院ではオテズラの処方を開始いたしました。

処方を希望される方もいらっしゃるかもしれませんので、受診の前の注意事項について

確認したいと思います。

 

1.紹介状は持ってきてください

現在の治療を行っている病院/診療所と並行して当院を受診し、

処方を行うことは可能です。

しかし、その場合は現在の治療に対する確認が必要となりますので、

紹介状をご持参ください。

また、紹介元病院内での処方が可能になるまでの限定的な通院も大丈夫です。

くれぐれも現在の主治医とケンカをするようなことはしないでください。

 

2.処方が出せない場合があります。

現在行っている治療法の内容および皮膚科や他科の合併症によっては

オテズラを処方できない可能性があります。

また、いままで全く治療を行っていないような方の場合も処方できない可能性があります。

当然、乾癬に対してのみ保険診療が可能な薬剤ですので、

その他の病気には使用することはできません。

他の原因が疑われる場合、確定診断がしっかりと付いていない場合も同様ですので、

お気をつけください。

 

3.どこの調剤薬局でも扱えるわけでは有りません。

新薬であること、乾癬のみに適応を有する薬剤であることより、

現時点ではどこの調剤薬局でも取り扱っているわけでは有りません。

処方箋を持っていっても数日待たされる可能性もありますし、

ときには「処方できない」と言われるかもしれません。

当院の近隣では取り扱っている調剤薬局が有ることは確認しておりますが、

患者さんの自宅近辺についての確認までは行うことができません。

処方箋交付後にも上記可能性が有ることをご注意ください。

 

4.初期副作用についての対応策がまだ確定しておりません。

このオテズラですが、それなりの頻度で悪心・嘔吐などの副作用が

初期に発生することが分かっています。

現在どのような対応を行うべきかは少しずつ判断できるようになっていますが、

データとしてベストな方法が示されたわけでは有りません。

また、どのような方にその副作用が出るかは分かっていないのが現状です。

リスクを回避されたい方は数カ月から数年の間は内服を控えても良いかもしれません。

 

5.長期副作用についてはまだはっきりしません。

新薬ですので、どうしても数年以上内服を継続した場合のデータの蓄積は有りません。

また、当然長期間内服後に思いもよらない副作用が出る可能性も無いとはいえません。

というか、こればっかりはわかりません。

先項と同じように、リスクを回避されたいからはもうしばらく様子を見ることをお薦めします。

 

今までの治験のデータを見る限り、幾つか難点は有るものの、結構良さそうな内服薬ではあります。

しかし、新薬である以上、上に記載したとおりのリスクも有ることをご理解ください。

また、「薬剤」にともなうリスクだけではなく「処方」について、「治療法」についても

様々な検討事項が有ることをご了承ください。

 

 

それでも処方を希望される方は、主治医と相談の上、紹介状を持って受診してください。

予約は通常通り、電話またはウェブで行うことが可能です。

しっかりと治療を行い、しっかりと押さえ込んでいきたいですね。

 

シンプル・イズ・ベスト

KISSの法則って、ご存じですか?

これはある文章の頭文字を取ったものです。

正式には

Keep  it symply. stupid!

というものです。

日本語に直すと、

「単純にしろ、このバカモノが!!」

という風に訳すことが出来ますかね。

皮膚科の塗り薬についても、このKissの法則が当てはまります。

 

他の病院の処方箋やお薬手帳を見ていて、不思議に思うのですが、

同じ患者さんに対して保湿剤が3種類、一つの部分にぬる薬が3種類と出ていることが有ります。

詳しく聞いてみると、「有るときにはAを、またある時にはBを塗る」用に指示されているそうです。

でもね、実際にそのようにできているか聞いてみると、ほとんどの場合が

「出来ていません」と言われます。なぜでしょうか?

 

理由の一つが面倒くさくなること。

種類が多くなるだけでげんなりしてしまいます。

もちろんそうですよね。我が身を振り返っても、たくさん宿題があるとそれだけでイヤになってしまいますよね。

ついで、使い分けがわからないこと。一言で言うと、境界条件の問題です。

こうもり問題と私は呼んでいますが、2種類の薬があるときにどちらを塗るべきかわからなくなってしまう問題です。

 

このように薬の種類が多くれれば、逆にそのための問題も出てきてしまうのが難しいところです。

なので当院では最初はシンプルな塗り方のお話を行っていきます。

一般に同じ部位に塗るべき保湿剤あるいはステロイドは1種類。

部位別の差もあまりつけることはしません。

もちろん、何回も受診されてすでに薬の使いかたもわかっているという方であれば、

少しずつ薬の使い分けに付いてお話をしていきますが、最初からは難しいですね。

 

しかし、単純化にはデメリットも有るのではないか。

と思われる方もいるでしょう。

デメリットとしては効果は不十分もしくは効果が強すぎる

ということが有ります。

でも、この問題はある程度カバーすることは可能です。

それは時間軸。

効果が強い(=副作用が強い)場合でも、短時間であればそのデメリットは見えなくなります。

逆に効果が弱いのであれば、次に来た時に強くしますし。

(よっぽど効果が弱い時は予定日前でも連れてきますし)

 

なので、当院の考え方としては

理論上ベストの治療(でも、実際に行うのは大変)

よりも、一段落ち着かもしれませんが、

シンプルで簡単で、自宅でも無理なく出来る治療

を最初は行います。

そして、しっかりと指示通りのことが出来るようになってから、少しずつ難しい方法に

挑戦していく。

というように進めていったほうが結果的に早く、良く綺麗になると思っています。

 

足元から一歩ずつ治療を進めていきましょうね。

往診始めています

houmon

 

秋も深くなってきました。この気温変動の大きさはどうにかならんもんでしょうか。

 

さて、当院では往診を行っております。

現在クリニックでの精算、処方箋の受け渡しを行っておりますが、

患者さんの声をうけて、精算、処方をより柔軟に行うことに致しました。

 

精算は往診時に直接精算することといたします。

なお、一部金額に変更が出る場合がありますが、その場合は差額を次回の往診時に

精算いたします。

また、処方についても処方箋を(手書きですが)、その場でお渡し出来るように致しました。

 

看護者、介護者のかたは一度ご検討いただければと思います。