わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

とびひになった時にスキンケアで気をつけること

今回はとびひのお話です。

とびひは夏に子供によくみられる病気の一つです。
どんな薬を使うかといった治療のお話は大事なのですが、それと同じくらい大事なのはとびひになった時にスキンケアをどのように行うかというお話です。
こちら、多岐にわたるお話しなので、外来ではなかなかすべてをじっくりとお話することができませんでした。
今回はそのとびひのスキンケアについて、気を付けるべき点をすべて網羅したスキンケアの解説動画を作成いたしました。

一般のお風呂のスキンケア、学校生活上の注意事項に加え、外来では時間の都合上なかなか触れることのできなかったその他の日常のスキンケア指導についてすべてを解説しております。

とびひの診断を受けたけど、日常生活で何を気をつけ、どのようなケアを行えばいいのか。疑問に思った保護者の方にぜひ見てみてほしい動画です。

00:00 オープニング
01:01 とびひの特徴について簡単なまとめ
02:44 とびひのスキンケアの基本的な考え方
03:25 洗い流しのスキンケア
12:23 保湿のスキンケア
14:40 温度管理のスキンケア
19:48 温度管理のスキンケア:学校と習い事・塾
22:43 迷った時の考え方
25:36 エンディング

🦊キャラクターデザイン
高菜 しんの さん

Live2Dデザイン
乃樹坂 くしお さん

♪BGM:サンタは中央線でやってくる
しゃろう さん
https://dova-s.jp/bgm/play13761.html

🥁効果音:効果音ラボ
https://soundeffect-lab.info/

🐍☤奥行きなき医師団
https://lit.link/okuyukinaki

水痘、予防接種しているから大丈夫ってわけではなさそうです(週刊わかば2025年6月23日から6月28日)

 

武蔵野市吉祥寺、わかばひふ科の1週間の振り返りと来週の予報、当院からのお知らせです。

01:01 <今週の外来傾向>
水痘

09:10 <来週のアトピー>
梅雨が復活するまでは気温対策をしっかりと?

11:30 <混雑予想>
混雑

13:27 <おしらせ>
舌下免疫療法、実施中
夏休みの日程

🪄🐍奥行きなき医師団  https://lit.link/okuyukinaki
🦊キャラクターデザイン  高菜 しんの さん  https://twitter.com/synno_takana
🐧Live2Dデザイン  乃樹坂 くしお さん  https://twitter.com/ku_shi

 

♬BGM

Daily News
https://dova-s.jp/bgm/play16107.html
作者:Make a field Music さん

サンタは中央線でやってくる
https://dova-s.jp/bgm/play13761.html
作者:しゃろう さん

爽やか朝ダイニング
https://dova-s.jp/bgm/play19644.html
作者:alaki paca さん

できるかなって
https://dova-s.jp/bgm/play253.html
作者:こおろぎ さん

2:23AM
https://dova-s.jp/bgm/play13513.html
作者:しゃろう さん

Lykeion
https://dova-s.jp/bgm/play17401.html
作者:のるさん

 

🥁効果音:効果音ラボ  https://soundeffect-lab.info/

ベピオウオッシュゲルのつかいかた

 

2025年6月からニキビの新しい治療薬が使えるようになりました。

ベピオそのものは以前から使用可能でしたが新しい形での使い方になります。

この製品の特長は洗い流すこと。
洗い流すという行為によりベピオの有効性と副作用に大きな差をもたらすことになりました。

しかし、今までと全く同じ使い方はできなくなりました。
具体的に過去の薬剤とどのように違うのか?どのように使えばいいのか?
について簡単に解説をしていきます。

保湿剤って必要ですか?

今回のテーマは保湿剤!

今となっては当たり前のようになっている保湿剤の使用ですが、それ、
ここ1世代のことなんですよ?
ということでアトピー性皮膚炎と保湿剤についてのお話を進めていきます。

なぜ必要なのか。
どうして使われるようになったのか。
について簡単に解説を進めていきます。

 

おまけはこちら。

虫刺されに二次感染の合併を最近よく見かけるよねっていうお話(週刊わかば2025年5月26日から5月31日)

今回のテーマは虫刺され。

ただ今年は二次感染の合併が多いような気がするんですよねえ。

 

二次感染を合併すると少し違う症状が出てくるのと、治療もがっちりと行わなければいけないので
皮膚科受診が推奨となります。

季節や年齢その他の要因で保湿剤の種類は変えていくんですよ。というお話

今回は保湿剤のお話です。

 

保湿剤は一つでいいと思っている方はおりませんか?
成分についてはそれでもかまわないと思うのですが、 基剤については状況によって変えたほうがいいよというお話です。

 

基剤とは何か?
お薬の成分を何に溶かしてるかというものです。
軟膏/クリーム/ローションの違いといえばいいでしょうかね?
保湿剤に関してはこの基剤の違いが効果の違いに直結するのが興味深い点でもあります。

 

ではこの基剤はどう選べばいいのか?
実は単純に決めているわけではありません(すくなくともうちでは)
大まかに季節=環境要因、年齢によって細かく変えています。
それにも理由がありまして。

 

というお話を進めていきます。
最後に2025年5月からの夏期基剤変更が実際にどのような形で行われたのかというデータも提示させていただきます。
参考にしていただければと思います。

 

しもやけ雨にご注意を

しもやけ雨にご注意を

 

寒くなってきましたねえ。今日は雨のようですね。

ということで今回はしもやけのお話です。

 

しもやけ、外来で冬に目にする皮膚の病気ですが、患者さんが始めてくるには条件があるようです。

それは寒いこと、雨が降っていること。もしくは過去にそうであったことです。

 

しもやけの原因については完全にはわかっていないのですが、いくつかの条件が知られています。

まずは年齢。

小さい子はしもやけになりやすいです。逆に大人になると出にくくなります。

次に体質。

家族特に親がしもやけ持ちだと、しもやけになりやすいことが知られています。

最後に病気。

特に神経の病気、血管の病気ですね。

特に糖尿病の方はできやすい印象があります。

また血管に問題があり、循環が悪い方にもできやすい印象があります。

まずこのような要因があります。

 

そして気象条件。

病気を持っているかたは10度以下

子供は5度以下で出てくるという印象を持っています。

あとは雨の日がハイリスクですね。

 

この体質と気象条件が重なることにより、しもやけが発生するのです。

 

ですので、今日のような寒い日でそして雨が降っていると要注意ということになるのです。

 

今年の冬のしもやけシーズンが始まりました。

しっかりと予防していきましょう!

アトピー性皮膚炎は「治癒した」とはいわないの?

はい、うちではあえて言わないようにしています。

 

 

ということで今回はアトピー性皮膚炎のお話です。

多くの病気では治ったと言うのに、どうしてアトピー性皮膚炎で治ったという言い方はしないのか?

について簡単に解説します。

病気のガイドラインでも「寛解」という言葉を使っていますよね。

こちらの理由についても合わせて解説します。

 

寛解とは簡単に言うと、症状がなくなって日常生活に問題がなく過ごせるようになること

とでも言えばよいのでしょうか?

ではこの症状がなくなる=治癒ではないのか?

無いんです。

 

そもそもアトピー性皮膚炎の原因の一部には遺伝的な要因が関連していると考えられています。

アレルギーの体質しかり、皮膚の弱さの体質しかり。今後はもしかするとかゆみの体質が見つかるかもしれません。

ただこの体質は何かというと、遺伝子です。

生まれつきアレルギー反応が強い。生まれつき皮膚が弱いということを表現しているわけですね。

ですので、例えば湿疹がもしもなくなったとしても、このような体質が残っている限り、

できやすい皮膚はそのまま残されているわけです。

そして、何かの拍子に一気に症状が出てきてしまうわけなんですねえ。

 

実際にこのことは外来で診察をしているとときに見かけます。

湿疹がある日出たから受診したという患者さんの診察をしているとその湿疹がどうもアトピーっぽい。

そこで詳しくお話を聞いてみると小学生の時まで実際にアトピー性皮膚炎があった。

その後症状はなくなっていたので治ったと思っていた。

ということがよくあるお話だったりするのです。

 

つまり、アトピー性皮膚炎の湿疹の症状はなくなったとしても、

できやすい遺伝的な素因はそのまま変わらず残っているので、それがちょっとした刺激で

再度皮膚の表面に顔を出してきた

ということが起きたわけですね。

 

つまり、アトピー性皮膚炎の症状は確かに出たり引いたりするのですが、

その下、水面下での体質というのはずっとうねりとして残っており、何らかの拍子に

皮膚表面に現れる。

ということはあるんです。

 

ですので、そこをよく知っている皮膚科医は決してアトピー性皮膚炎が治癒したとは言いません。

寛解した。また「今回のこの症状は治った」という言い方はするのですがね。

 

本当にアトピー性皮膚炎というのは一筋縄ではいかないのですよねえ…

難しいです。

洋服のタグを切り取っていますか?

今回はアトピー性皮膚炎のお話。特に小さい子のお話ですね。

 

洋服のタグとアトピー性皮膚炎と。

一見関係なさそうに見えますが、実は密接に関係していたり。

特に1歳から3歳くらいまでの子ですかねえ。

 

この年代の子の湿疹の特徴として

背中の湿疹が多く見られることが挙げられます。

特にできやすいのは3箇所。

一つは左右の肩甲骨の下のあたり。(上にもそこそこできるかな?)

こちらは肩甲骨と洋服のこすれによってできると考えられます。

ちょうど肩甲骨の骨の輪郭に沿って湿疹ができますからね。

もう一つは真ん中の上部。

この原因の一つは首の骨。

頚椎の突起が真ん中にあり、こすれることが原因となります。

もう一つの原因が背中の真ん中にある洋服のタグなんですよねえ。

これもこすれることで湿疹の原因になるのです。

 

ではどうやって予防するか?これは非常に簡単でして。

タグを全部切り取ってしまう。

これだけで解決します。

当たるなら、当たるものを取ってしまうという実に脳筋的な解決策ですが、

結構効果があったりします。

最近のタグの中には目立つものとかありますからねえ。

ただ小さい子の洋服のタグって、周りの人は全く見ていないですからね。

と割り切ってしまうのも一つかなと思うのです。

 

タグ、邪魔かな?と思ったら思い切って切り取ってしまいましょう。

それが湿疹の予防にもなったりするのです。

というお話でした。

 

円形脱毛のセルフチェックはどこをみればいいのか?

今回は円形脱毛症のお話です。

 

 

円形脱毛症の患者さんの受診はだいたい2週間から4週間に1回です。

ではその間、円形脱毛症の自己評価は何に気をつければいいのか、今回は簡単に説明していきましょう。

 

円形脱毛症、診察のときのチェック項目はまず何よりも局所の確認です。

それぞれの局面が生えてきているのか、まだ変化はないのか、むしろ悪化しているのかを

評価するのですが、大事なポイントが一つありまして。

それは、診察のときの点でしか評価できないということなんですね。

つまり診察していないときの2週間なり4週間マイナス23時間何分間の評価とはできていないのです。

そこが外来診察の一番の弱点であったりするのです。

 

では逆に自宅で細かく毎日評価出来るのか、する必要があるのかというと

こちらも否定的に感じています。

だって、一般の方がまず自分の円形脱毛は見えないですよね。

そして見たとしてきちんとそれば生えているのかそうでないか確認できるかというと

それは無理でしょう。

(というか皮膚科の先生でもそのあたりの判断が怪しい方もおりますので…)

 

したがって毎日細かく評価する必要がないのですが、では何が出来るかというと、

「少なくとも悪化していないかどうか」の判断は可能です。

つまり拡大している=髪の毛が抜けてきていないかの確認です。

 

この評価は実に簡単。

まず円形脱毛の周りを軽く引いてみる。

引いて抜けるなら悪化傾向。抜けないならそこまで悪化はしていないですね。

もう一つ、抜け毛がどのくらい有るのか。

こちらは入浴後の排水口と寝室の枕の周りの毛の量で評価できます。

抜け毛を軽くまとめてボールまたは山にする。

そのサイズは平均と比べてどうか。

平均より大きいのであれば抜けているつまり悪化結構に有るということがわかります。

この2つは毎日誰でも出来るのではないでしょうか。

そして悪化しているなら受診を繰り上げて治療法の相談。

ということができます。

 

円形脱毛の症状の評価は、

・自宅で悪化していないか

を毎日確認し、診察室では

・円形脱毛が良くなっているか

を評価してもらうといいかもしれません。

 

少なくとも悪くなっていないのであれば一安心することも出来るのではないでしょうか?

こちら、自宅でも簡単に行えますので、ぜひ試してみてくださいね。