わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL0422-22-1232


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

病気の話

Twitterまとめ:赤ちゃんの首にできる「スタイ負け」について

暑くなってきましたねえ。

今回のテーマは赤ちゃんの首にできる湿疹です。

外来ではよく「スタイ負け」と読んでいますが。

 

基本的な事項についてまとめてみました。

 

Twitterまとめ:円形脱毛症の治療判定はスマホから

以前に比べて写真を取るという行為が簡単に行えるようになりました。

なによりもその瞬間に見ることができるのがありがたいです。

フィルムカメラの時代を知っている人間からすると隔世の感がありますね。

 

Twitterまとめ:かゆみの強さのはかりかた

今回のお話はアトピー性皮膚炎などのかゆみの強さの測り方についてです。

NRSを使うことも多いですが、それよりも小さな子では問診で確認することも多いです。

感覚的なものなので、なかなか判断に苦慮することがありますが、しっかりとチェックして

対応してあげたいところですね。

 

Twitterまとめ:円形脱毛症の治療法選択について

最近はまとめた記事はTwitterで連投と言う形で投稿しています。

フォローいただけましたらこちらのブログよりも早く読むことが可能かと思います。

 

今回は前回の記事に引き続き、重症ではない方、オルミエントを使わない方の

円形脱毛の治療についてです。

 

Note記事:小児皮膚科医が本気になって娘の爪切りをしてみた話

note.com/wakaba_hifuka/

 

本日NOTEに記事を公開しました。

今回は子供の爪切りのお話です。

実際に切ってみてどうすればいいのかを図解しています。

興味のある方は読んでみてくださいね!

本当に怖いそばアレルギーのお話(2022年12月)

一部ネットでも話題になっているようですが、

お蕎麦のアレルギーって本当に怖いんですよ。

 

少なくともそばアレルギーがあってお蕎麦食べたことのない人に

お蕎麦及びそば関連の食品を食べさせることが絶対にやめてくださいね。

 

Yahooで堀向先生がその理由についてお話されています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/horimukaikenta/20221201-00326491

堀向先生とは以前に同じ病院で一緒に働いていました。

少なくとも成育時代にはそばアレルギーの有無についてはアレルギー科にすぐに

お願いしていましたし、現在もアレルギーに強い先生に紹介状を書いています。

それだけ蕎麦アレルギーの検査は難しいものがあります。

 

記事にもある通り、蕎麦を使用しないでの検査の信頼性が低いこと。

アレルギーを起こす閾値が極めて低いために

(高校時代の先輩は、そばがらの枕が置かれているお部屋に入っただけで

アレルギー症状を起こした話をしていたのを覚えています。)

ほんのすこしの量でも症状を出しかねないこと。

そしてその症状がかなり激しいこと。

 

以上を考えると開業医レベルでは対応しないほうが良さそうだという結論になるのです。

大きな病院で入院して、アレルギーの専門家がそばにいて何かあったときにすぐに対応できる。

そのような状況で初めて精密検査を行うべきと考えています。

 

食物アレルギーについては対象となる食物によって症状の出方、治療の進め方がかなり変わります。

お家で少しずつ食べてみることが可能な食材もありますし、全く不可能な食材もあります。

お蕎麦については完全に後者の食材となりますので、ご注意ください。

食物アレルギーについての相談も当院ではお受けしておりますし、合併された方の治療も

軽症でしたら行っております。

一度ご相談いただき、専門医につなぐこともできます。

小児でしたら近隣の専門の先生に直接紹介状を記入しますし、

成人の方はアレルギーセンターを併設して総合的に対応してくれる病院に紹介いたします。

 

食物アレルギーの方はくれぐれもお家で自己判断のもとにチャレンジするのではなく、

一度医師に相談してみてくださいね。

 

アトピー性皮膚炎治療外用薬の比較(2022年9月版)

現在のアトピー性皮膚炎に使用される塗り薬についての比較表を簡単ではありますが、作ってみました。

それぞれ利点・欠点がありますので、うまく組み合わせて副作用がより少ない、そしてより効果の高い治療法を目指していきたいところです。

いつか時間があったらそれぞれに文章を書いてまとめてみたいところですね。

 

ニキビ・ヘルペス+アトピー性皮膚炎=モイゼルト?

思春期のアトピー性皮膚炎の患者さんに対する薬の選択って結構難しいことがあります。

アトピー性皮膚炎の治療薬は基本的にニキビを悪化させてしまうからです。

感染症とアレルギーはオモテウラの関係なのでやむを得ないところがありますが、最近その図式が崩れてくました。

理由は研究の進歩。一体であり不可分と思われていた、感染症とアレルギーの関係が崩れてきたからです。

つまり、アレルギーは抑えるけれども感染症が悪化させないという薬が色々と出てきたのです。

 

すでに内服薬ではデュピクセントが発売されています。またそろそろミチーガも発売されますが、こちらも易感染性の副作用はありません。

塗り薬でもモイゼルトという薬が今年の6月から使用可能になりました。こちらもありがたいことに易感染性の副作用はありません。

 

つまり、思春期のアトピーに使ったときにニキビの悪化を防げるのではないか?

と考えることができるのです。

またヘルペスが頻繁にでるアトピー性皮膚炎の方にもよい治療法になるのではないかと考えています。

 

ただ、いかんせん新規発売の薬ですので、情報の蓄積がありません。

大事な皮膚炎の治療効果は読みきれないところもありますが、副作用の面では明らかなメリットのある塗り薬となっています。

 

ニキビも抑えつつアトピー性皮膚炎も抑えていきたい。

そんな過去には欲張りと思われていた希望も今後は当たり前の様に叶っていくのかもしれません。

 

モイゼルトを試してみたいという方は外来で一度声をかけてくださいね。

老健施設入居者に対するZOOMを用いた遠隔診療を行っています

新型コロナの感染者、なかなか減りません・・・

 

現在当院では老健施設入居者に対する往診を行っております。

しかし昨今のこの社会情勢の中、感染症伝播のリスクもあり、

現在は往診にての診察は最低限となっております。

クラスターが出ても怖いですからねえ・・・

なので、患者さんを診察したい/させたいとしてもできる数が限られてしまう。

そんな問題に悩んでいました。

 

そこで、今年に入ってからZOOMを使用して診察を行うこととしました。

当院と施設を直接ネットワークで画像データを送ってしまおうというわけですね。

すでに数回、延べ数十名に実施をしています。

 

結論。

当初予想していた以上にしっかりと診察できます。

まず診察診断はしっかりとできるかの問題。

微妙にわかりにくいところもありますが、診断は問題なく可能である。

少なくとも感染症なのか湿疹なのかの判断は問題なし。

しかし、一部画像のあらさ、ピントのあわなさが気になりますね。

治療については診断がしっかりとできているのであれば問題なく進められます。

効果の判断もある程度はできるようです。

 

現状では最初の診察から全て遠隔診療で行うことはあまりやりたくはないですね。

最初の診察、治療開始は肉眼で確認したいところです。

対して2回目以降の効果確認及び治療薬の選択は遠隔でも問題はなさそうです。

特に減薬、休薬の判断は遠隔で全く問題ありませんでした。

 

移動にかかるコストや柔軟性を考えると今後も老健施設に対する遠隔診療は

進んでいくような気がしますね。

必要な患者さんのみ往診もしくはクリニックに来ていただき、

落ち着いている患者さんは遠隔で診察を行っていく。

という流れが進んでいくことになりそうです。

 

なお、当院では新規老健施設に対する遠隔診療もお受けしております。

詳しいお話が聞きたい場合は問い合わせより連絡をお願いいたします。

また、個人に対する遠隔診療も外来通院との組み合わせになりますが、行っております。

料金授受などのためにZOOMではなく別のシステムを使用しますので、詳細については外来受診時に受付スタッフにご確認ください。案内させていただきます。

 

ここ2年で医療システムもずいぶん様変わりしてきました。

最新の技術もうまく使っていきながら、よりよい医療を提供していきたいと考えています。

顔の長引く赤みに対する治療のお話

今回は顔の湿疹のお話についてです。

診察をしていると数年にわたり顔の湿疹が落ち着かないと受診される患者さんが来られます。

それ、「しゅさ」かもしれませんよ?

 

しゅさ。酒さとも書きますが、以外に悩まれている方も多いような印象があります。

特に思春期以降の初老期までの女性が多いのですが、

顔面特に頬部から鼻翼にかけて、また眉間部から鼻背、人中部にベッタリとした赤い湿疹がでてきます。

経過は長く、数年にわたりいろいろな治療を試されていることも多いようです。

しかしなかなか効果が無いというお話もよく耳にします。

 

原因ははっきりしないのが治療にも結びつかいところであり、厄介なところでもあります。

体質が関係しているとか、皮膚の表面の小さな環境とその菌のバランスの崩れも影響しているとか言われています。

あとは、皮膚の表面の炎症ですね。

 

現在当院では皮膚の炎症を抑えるための抗炎症剤と微小環境のバランスを整えるための抗真菌剤や抗生剤を併用して使用しています。

そこに最近新規の薬剤が使えるようになりました。ちょうど6月から使用可能ですね。

「ロゼックス」というお薬になります。

こちらはゲル状の外用薬で必要な部分に塗って頂く形になります。

成分としては一部の菌にのみ効果のある抗生剤のような薬剤になります。

また皮膚の表面の炎症のバランスを整えるとか・・・(詳しく話すと難しくなってしまうので)

当院では少しずつ処方を開始するようになっています。

 

以前から治りにくい、顔に湿疹がある方、「しゅさ」と診断され、もう少しガッチリと治療を行いたい方、一度皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか?