わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

07月

流動性の罠

※経済学の用語を検索して当ページにたどり着いた方は申し訳ありません。
他のページを参照いただくようにお願い致します。
間違っても、このページを基に、経済学のレポートなど書かないように。

雇用、利子および貨幣の一般理論〈上〉 (岩波文庫)

 

診察をしていると、様々な処方を見ることができます。
今回はそんなお話です。

ある昼下がりに80代の女性の方が娘さんと一緒に受診されました。
頭の湿疹を訴えています。

問診票を見ると、あれあれ?治療中ではありませんか。
お薬手帳も同時に確認すると、しっかりと、ローションで治療を受けていました。
しかも、飲み薬が3種類も出ています。

おやおやと思いながら診察を始めると、
頭の中が乾燥して、粉を吹いています。
そして、話によると、ぬってもぬっても落ち着かないと。
痒くて眠れないということですからよっぽどのことでしょう。

さてどうしようかと話を聞いていると、
「薬を塗った後に頭のなかが乾いてしまう」と言われました。
そこで、ピンときたので、薬を変えてみる事にしました。

塗り薬はあえて一段下のステロイドに変更し、
軟膏に変更。
飲み薬は全部やめてみました。

そして、「べたべたするけどしっかりとぬってね」とお話をして、
その日は終了。

 

その1週間後くらいでしょうか。
受診した彼女は開口一番
「よくなりました」と。

d(`・ω´・+)ャッタネ

 

さて、実はコレは「流動性の罠」と呼ばれるものです。
というか、今勝手に名前をつけました。

一般に、飲み薬は飲んだほうが効果が高い。
塗り薬は強いものの方が効果は高い。
と考える方は多いかと思います。

しかし、塗り薬にはもうひとつの問題があります。
それは「基材」の問題です。

「基材」と言ってもピンと来ない方も多いかと思います。
簡単に説明しましょう。
塗りすぐりには有効成分の他に、それを何に溶かしているかという話が常にあります。
その「何に」が基材なのです。
細かい成分云々は難しい話になるので、割愛しますが、
おおまかに基材はいくつかの種類に分けることができます。
軟膏、クリーム、ローションです。
(厳密にはヴァニシングクリームやら、スプレーやらo/wにw/oやらいろいろありますが、省略)

この、3種類の基材はそれぞれ性質が異なります。

一般に軟膏が一番ベタベタします。逆にローションはさらさらです。
したがって、塗り心地はローションのほうがいいのです。

しかし、皮膚によく残っているのは、軟膏が一番。
また、かぶれるリスクは軟膏が一番少なくなります。
また、塗りやすいものは乾きやすいという難点もあります。

 

つまり、今回、塗り薬を弱くしても逆に効果が出たのは、
基材を変更したからといえるでしょう。
べたつく基材で長い時間皮膚に接触していることが大事っだったわけです。

 

実は処方された外用薬の種類を見ることで、
皮膚科医はその先生の考え方まで知ることができます。
小児科や内科の先生に対して皮膚科医は軟膏基材の外用薬を出すことが多いです。

たとえ、患者さんからべたつく。とか、塗りにくい。とか言われても、
トラブルの少なく、汎用性のある基材を使用するわけです。
逆に、患者さんのお話を聞きすぎるあまり、
(聞くのが悪いわけではありません。何事も程度問題なのです。念の為に)
ローションやクリーム基材の塗り薬を処方し、
逆になかなか治らなくなってしまう。
これを「流動性の罠」と呼ぶわけですね。

ちなみに、経済学の流動性の罠とはこんなお話です。
・・・よく分かんない。むう。ちなみに高校の社会は日本史選択組でした。

 

 

最後に、そのおばあちゃんが、
「いままで一杯お薬を飲んでいたのは何だったんでしょうね」
と帰りぎわにぽつりと。
難しい問題です。

 

2013年8月7日勉強会のお知らせ

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマをきめて勉強会を行なっております。
皆様の御参加をお待ちしております。

2013年8月7日

虫さされ IB-A-001
蚊に刺されたら、蚊はなぜ刺すのか、蚊に刺されないようにするために
蚊アレルギー・結節性痒疹のはなし

2013年8月21日

夏のスキンケア DSSm-A-001
アトピー性皮膚炎・乾燥肌の子のための夏のスキンケア

2013年8月28日

手の湿疹のはなし HE-A-001
なかなか治りにくい手の湿疹のでき方、なおし方

時間
開場 10:15
講義 10:30-11:15
質問の時間 11:15-11:30

場所
わかばひふ科クリニック 待合室
180-0002
吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
0422-22-1232

定員
6名

費用
無料

講師
野崎誠
わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
駐車場は1台分のみあります。予約は受け付けておりません。
駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

予約時の注意事項
キャンセルは前日まで、メールでお願い致します。
当日のキャセルは申し訳ありませんが、お受け出来ません。

個人情報について
個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。

ごほうび

little green

イボや水いぼの処置は痛くて嫌なものです。
少しでもその嫌な気持ちを減らせるように、
当クリニックでは頑張った子のためのご褒美を用意しています。

写真の箱の中には沢山のご褒美が入っています。

一番多いのはティッシュです。
女の子向けにはプリンセス、アイカツ、プリキュアなど。
男の子向けには仮面ライダー、ウルトラマン、ワンピース、新幹線など。
小さな子向けにはアンパンマンやポケモン、ハム太郎など取り揃えています。

あとは、佐藤製薬さんからもらったサトちゃん、サトコちゃん。

また、実は結構人気があるのはキャラ折り紙です。
みんな嬉しそうにもらっていきます。
色々なキャラクターがあるのですがこれはスタッフの手作りなので、
どの子に会えるのかは運次第。

・・・・今日はリトルグリーン祭りのようですね。

 

最後によく質問されるのは、どんな本を参考にしていますかということ。

↓この本です。もしも良かったら探してみてくださいね。

キャラクター折り紙あそび (レディブティックシリーズno.3443)

手足口病にご注意を ふたたび

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先週、手足口病の注意を喚起する記事を書きましたが、
その後も手足口病の患者さんが続々と受診しています。
「手足口病」という病名のみ気をつけていると、足をすくわれますよ
というお話です。

 

あまり多くない(悲しいことに)当クリニックの受診患者さんの中でも、
先週末から今週にかけて、一番多く受診したのが手足口病の患者さんです。
先週の土曜日には新規で4人。1週間以内に小児科で受診された方が2人。
今週月曜日にも新規で1人手足口病と診断された患者さんがいました。
月曜日に受診された方はかかりつけの小児科を受診した所、
お姉ちゃんも手足口病と診断されていました。

 

これらの子もやはり手のひら、足のうらにはほとんど発疹はありませんでした。
主体は体、腕、足です。また、肘や膝、腰からおしりにも沢山見られます。

 

もしも、体のぶつぶつを見つけたら早めに皮膚科を受診しましょうね。
早く診断をつけてもらえればきっと安心出来ますから。

 

テレビに出演しました テレビ朝日 スーパーJチャンネルです

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突然ですが、テレビに出演しました。

チャンネルはテレビ朝日、
夕方のスーパーJチャンネルという番組です。

お話の内容は蚊アレルギーについてでした。
特に一般の蚊アレルギーと重症化する蚊刺過敏症の違いについて
お話を依頼されました。

時間の関係もあったのでしょう、残念ながら収録で話した内容の多くはカットされており、

お話をした人間としてはまさに「話し足りない」ものでした。

まあ、夕方から23区西半分から多摩、神奈川埼玉にかけて、
激しい雨が降っていたのもあるでしょうが・・・

 

本当は、収録に使った部分の数倍のお話ができるのです。
特に蚊刺の予防や対処法、蚊刺のメカニズムなど、
知っていればかなり虫さされを予防できる内容など
お伝えしたいことはたくさんありました。

ということもあり、院内の勉強会でそのお話をしたいと思います。
もしも興味を持たれた方がおりましたら、上のメニューの勉強会をクリックするか、こちらからどうぞ
お待ちしております。

 

また、医学、保育、教育関係者向けの講演会も行うことができます。
ご希望の方はfc(あっと)wakaba-hifuka.comまでご連絡下さい。

2013年7月31日 勉強会のご案内

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマをきめて勉強会を行なっております。
皆様の御参加をお待ちしております。

2013年7月31日
夏のこどもの皮膚病 SD-A-002
とびひ(伝染性膿痂疹)、いぼ(尋常性疣贅)、水いぼ(伝染性軟属腫)、あせも(紅色汗疹)

2013年8月7日
虫さされ IB-A-001
蚊にさされたら、蚊はなぜ刺すのか、蚊に刺されないようにするために
蚊アレルギー・結節性痒疹のはなし

時間
開場 10:15
講義 10:30-11:15
質問の時間 11:15-11:30

場所
わかばひふ科クリニック 待合室
180-0002
吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
0422-22-1232

定員
6名

費用
無料

講師
野崎誠
わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
駐車場は1台分のみあります。予約は受け付けておりません。
駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

予約時の注意事項
予約後当方より確認メールを送らせて頂きます。
fc@wakaba-hifuka.comよりの着信を許可するように設定下さい。
キャンセルは前日まで、メールでお願い致します。
当日のキャセルは申し訳ありませんが、お受け出来ません。

個人情報について
個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。

 

予約はこちらのページからお申込み下さい。

手足口病が流行っています

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手足口病が流行っているようです。

東京都の感染症情報センターから、警報が出されました

ニュースにもなっているみたいですね。

 

当クリニックにも先週一人、今週一人患者さんが受診されました。

今年の手足口病の特徴をいくつか上げると・・・

 

1)全身の症状が強いこと

一般に手足口病といえば、その部分にしか症状が出ないという印象があります。

しかし、今年の手足口病の症状は全身にできることが特徴です。

体や手足に血豆みたいな水ぶくれがたくさん出来ます。

そして場合によってはそれが破れてじくじくすることもあります。

特にできやすいのはおしり、膝など。

もともとおしりは一般の手足口病でもできやすい部分ですが、今年のは特に数が多い印象があります。

また、痛みがあったり、痒みを感じることもあります。

逆に、手のひら、足のうらの発疹の数は少なく、症状も弱い印象があります。

手のひらに1個。足の裏に1個しか発疹が出ていないのに、体には100個以上も発疹が出ている。

果たしてこれを手足口病と呼んでいいのだろうか・・・と考えこんでしまいます。

 

2)治った後に爪が剥がれること

手足口病の原因ウイルスはいくつかあります。

今回は、その中でもある種のウイルスだろうと考えられています。

そのウイルスからの手足口病に感染すると、

症状が出てから数週間後に手や足の爪がポロリと剥がれることがあります。

痛みは無いので安心ですが、びっくりしますよね。

でも、この剥がれた爪は新しく再生することがほとんどのようですので、ご安心下さい。

 

 

夏は感染症の季節です。

手足口病の影に隠れていますが、水痘や伝染性紅斑で受診された方もいました。

また、まだ風疹も流行は続いているようです。

毎日、しっかりと石けんでの手洗い、うがいとプールのあとの目洗いもしっかりとしましょうね。

ゲリラ豪雨にご注意を 混雑状況のご案内 2013年7月版

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夏です。梅雨も終わりました。

そして、ゲリラ豪雨の季節です。もう少し風情のある降り方だと、「夕立」と言えるのですがねえ。

 

さて、今月の混雑状況についてのご案内です。

 

曜日別の混雑状況です。

とても混みます・・・3連休後の水曜日

混んでいます・・・月曜日、水曜日、土曜日

比較的余裕があります・・・木曜日、金曜日

です。

特に月曜日は休み明けということもあり、混雑が激しいです。

待合室の椅子が足りなくなる可能性がありますことをご了承ください。

初診の方、ゆっくりとお話を聞いてほしい方は木曜日、金曜日がお勧めです。

 

時間別の混雑状況です。

混んでいます・・・平日13時ころ、16時ころ、19時ころ

比較的余裕あります・・・平日15時ころ

土曜日はごめんなさい、全く状況は読めません。

早い時間に混雑することもあれば、昼前に混雑することもあります。

年齢により、受診の時間帯が異なります。

平均年齢が高い方は午後の早い時間。逆に赤ちゃんも午後の早い時間が多いです。

おやつの時間になり、幼稚園児→小学生。

夜は中高生と働いている方、保育園児となることが多いようです。

 

 

夏になって、ゲリラ豪雨の日が増えてくることが予想されます。

天気の状況を見ていると、午後の3時ころから雨が降り始めることが多いようです。

吉祥寺にはいつも午後5時くらいに大雨が降るようです。なぜ?

夕方からよるにかけては天気が不安定になることがありますので、

出来れば早めの受診をお願い致します。

インターネットや電話で予約すれば比較的待ち時間は短く済みますので、

ご協力をお願い致します。

 

 

学会に行って来ました

「本日学会のために休診です」という案内はクリニックによく貼ってありますが、

その「学会」とは一体何でしょうか。

 

今回、その「学会」に行ってきたので、そのレポートをしたいと思います。

お医者さんの休日に興味のある方もどうぞ。

 

学会とは何か。私も正式に調べたことは今までありませんでした。

そういうものかなあ。と思っていたので。

いや、医師の場合、医局に入る(ほぼ就職すると同義語です)と同時に学会に加入した(?するように言われた?)ので、しっかりと考えたことはないのです。

Wikipediaによると、学会とは「学問研究の従事者らが、自己の研究成果を公開発表し、その科学的妥当性をオープンな場で検討論議する場である。また同時に、査読研究発表会講演会学会誌学術論文誌などの研究成果の発表の場を提供する業務や、研究者同士の交流などの役目も果たす機関でもある。」

とあります。

つまり、その分野の専門家が集まって、その分野のことについて、検討・議論する場所

ということになるでしょうか。

その議論を行う場所として、学会雑誌があり、講演会や勉強会があり、パーティーがあるというわけですね。

(ん?パーティー?と思われた人。雑談や人脈形成も、その分野の研究を発展させる上では大事なことなのです。

茶飲み話が研究を進める大きなポイントになったという話もいっぱいあるんですよ)

私達がいつも「学会」と言っているのは、概ねその中の「研究発表会」に当たるものです。

 

 

今回私は行ったのは、日本小児皮膚科学会第37回日本小児皮膚科学会学術大会です。

会場は東京プリンスホテルです。東京タワーのお隣ですね。

あまり広くない会場です。

大きな学会だと、幕張メッセ、東京国際会議場、東京国際フォーラム、パシフィコ横浜、京都国際会議場

などの大きな会議場を貸しきって行うことがあります。

小さな学会では京王プラザなどのホテルを借りて行うことがあります。

ホテルの正面に「○○学会学術大会」と看板が立っていたり、会議場や宴会場に「○○学会総会」などあったり、

日中のホテルにスーツを着たおじさんやおじいさんがたくさん歩いていたらそこでは学会があるのでしょう。

 

閑話休題。

この小児皮膚科学会ですが、この学会は小児科のなかでも皮膚に興味のある先生と、皮膚科の中で小児に興味のある先生が集まって作られた学会です。

学会に所属する人は約1500人。皮膚科医の総数が1万人、小児科医の総数が1.5万人なので、そんなに多くはありませんね。

でも、小さな学会では逆に顔見知りの先生が多かったり、なにか相談したいことがあった場合、専門の先生を見つけやすいなど、いいこともあります。

逆に大きな学会では、たくさんのお話が聞けるので、知識を一気に増やすこともできるので、一概にどちらがよいとも言えません。好き好きですね。

 

まず、受付で学会の参加登録を行います。

領収書を兼ねた、登録・参加章を貰い、それを首から下げます。これがパスカード代わりになります。

その後、必要があればプログラムを購入します。普通は学会に入っている人には予め配られますが、

プログラムは会場でも販売されているので、非学会員でも心配なく参加することができます。

 

その後は演題を見るも良し。ポスター展示を見に行くもよし。特設された本屋さんで専門書を探すも良し。

器械の展示を見に行くのも良しです。

今回は患者さんの団体のブースもありました。円形脱毛症の患者さんの会です。

 

学会の演題の発表には様々な形式があります。

今回は、発表(口演と呼びます)でしたが、演題が多いとポスター展示になることもあります。

最近ではインターネットで予め事前情報を確認できるものもあるようです。

大きな会場にずらりとA0サイズのポスターが並んでいるのはなかなかの景色です。

当然、あることを発表する人には反対意見を言いたい人もいるはず。

その意見の交換で科学は進歩しますから、議論の時間もあります。

口演の時には発表終了後に、ポスターの時にも決まった時間にはそこに発表者はいなければ行けません。

そこで議論を交わすわけですね。

これもそのうち、ネット上でのやり取りに変わっていくのかもしれません。

 

また、学会の場は教育の場でもありますので、その分野の専門の先生が

時間を割いて、教育的な講演を行う場所でもあります。

どうしても専門の分野以外については情報が古くなりがちですので、

このような場所で最新の知識を仕入れる必要があります。

ですので、学会の会場には新人の先生からベテランの先生まで集まります。

最新の情報とは全く逆の、今は廃れてしまった技術の話や、診察風景の話なども聞けるので、

それもまた面白いものがあります。

私の場合は小児科の情報を興味深く入手することが出来ました。

 

こんな感じで学会は進んでいくのです。

 

RMK 回収です・・・。

RMK

我が家の証拠品です・・

 

お恥ずかしながら、カネボウの回収の件はメディア(主にTVのニュースですが)で知っていましたが、

日常の忙しさにまぎれ、きちんと確認するまでには至りませんでした・・

 

今回、購入したデパートの店舗からのダイレクトメールで回収を知りましたが、

メルマガ登録をされている方には、どうやら7月のアタマの段階でお知らせが来たようです。

 

私の知る限り、TVのニュースでも、『カネボウ』が大きく報道されていましたし、

それ以外のメーカーにも該当商品があるというアナウンスは、ほとんどなかったように思います。

正直、『ふんふん、カネボウね〜。私は買ってないから関係ないわ〜』と思ってました。

その後の顛末については、院長の記事の通りです。

3社、8ブランド、54品目という、とんでもない数だったんですね・・・

 

なお、皮膚がまだらに白くなる件については、非常にいい加減な使用頻度だったことが幸いしたのか(?)

まったくもって影響ありませんでした。

すなわち、まだらにすら白くなっておりません・・ハイ。

 

今回の件でひとつ疑問が。

 

海外に出かけた際に、免税店で化粧品を買う方はたくさんおられると思います。

また機内販売で買われる方もいるでしょう。

RMKに関して言えば、海外のみならず沖縄のDFSでも購入できます。

 

通常のデパート内店舗での販売では、多くの場合、顧客登録をし、購入商品の履歴が残ります。

私の場合、この購入履歴から、該当商品を販売した顧客ということでDMが届きました。

ですが、免税店や機内での購入に関して言えば、記録が残ることはありません。

 

また、海外からの観光客が購入した場合も同様で、おそらく旅行客は履歴を残すことは無いのではないかと思います。

こうしたお客さんたちに、回収情報をどう伝えるのか。

メーカーの努力だけでは、もはや限界な気がします。

 

私たちが海外製品を購入した場合も同様です。

回収命令が出ていたり、重大な問題が起きていた場合に、よほど海外の情報に精通しているか、

ニュースで取り上げられるほど大々的に報道されなければ、

帰国した私たちが知りうる方法は少ないでしょう。

 

化粧品購入の際のリスクを、真剣に考えなければいけないのかもしれません。

考えさせられる一件でした。