わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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オテズラ、乾癬に効果あり!みんな症状がよくなっています

尋常性乾癬の新薬、オテズラですが、

当院ではすでに何名かに処方を開始しております。

そのすべての方が2週間内服開始し、2回目の受診を行いました。

今日はその結果についてのお話です。

 

まず、効果。

すごーく良いです。

最初の2週間は漸増期間でもあり、効果はあまり高くは無いと考えられますが、

それでも皆さん、乾癬の症状は半減しています。

如実に変わったのは塗り薬の使用量です。

処方必要量=毎日の使用量ですが、

半減以下です。

これはすごいですね。

 

問題は副作用。

まず皆さんに出ています。

腹部の違和感やダルさ等があるようです。

ただ、日常生活に大きな支障はなさそうです。

なんとか送れているとのこと。

でも、効果がとても高いために少々の副作用が我慢して皆さん内服を継続すると言われます。

どうも、それだけの効果を実感しているようですね。

 

 

そして、診察して何よりも思ったのは、

皆さん、外来に入ってくる時の声が明るいこと。明るいこと。

今までの乾癬の外来って、なんとなく沈んだ感じだったんですね。

ああ、今日も変わりない・・・という感じだったんですね。

でも、オテズラの内服を開始して、劇的に変わった診察風景になりました。

これは純粋にうれしいですね。

 

オテズラ、値段と副作用に少し欠点がありますが、

効果を考えると、試してみても良いかもしれませんね。

おちんちんの湿疹はまずパンツのチェックを

今回のお話はおちんちんのお話です。

幼稚園から小学生くらいの男の子で時々おちんちんの湿疹がある子がいます。

原因は何でしょうか?

 

幾つか考えられます。

まず汗。

汗って、結構しみるんですよね。

また、汗を煮付めて皮膚に塗るとみんなかぶれることが知られています。

そのくらい、汗の刺激は強いのです。

もう一つは蒸れ。

どうしても密閉空間なので、湿度が上がり、蒸れてしまいます。

体感温度が上がると痒みを感じるのは人の常。

それで引っ掻いてしまい、湿疹を悪化させてしまいます。

 

最後の一つはおしっこです。

そんなに?と思うかもしれませんが、これも原因としては忘れてはいけません。

男の子のおちんちんは特にこのくらいの年齢ではみんな包茎状態です。

つまり、亀頭包皮と亀頭の間にはどうしても隙間ができています。

その隙間におしっこがたまり、それがパンツに付いてしまい、皮膚にくっつく。

そのためにおしっこで皮膚がふやけ、湿疹を作ってしまうのです。

 

ちなみに、おしっこが悪さをしているか判断するのは比較的簡単です。

そうです、パンツを見れば良いのです。

パンツに黄色いおしっこのシミが出ていれば、おしっこのカブレの可能性があるのです。

 

 

治療については通常の湿疹と同じで構いません。

しかし、スキンケアでもいくつか気をつけるべき事が有ります。

 

まず、洗うこと。

洗うことにより、汗やおしっこなどの水に溶ける刺激成分はなくなります。

次に乾かすこと。

蒸れを抑えることも大事です。

ブリーフの子の場合、トランクスに変えることも考えても良いのかもしれません。

最後に一つ。

パンツはこまめに変えましょう。

朝には必ず。汗をかいた後にもパンツを変えてあげたほうがよいでしょう。

 

 

おしりふきケース

ムーニーおしりふき やわらか素材 純水99% 本体(80枚)

乳幼児のいるご家庭で、必需品といえばいくつかありますが、今回はおしりふきのお話です。
といっても、ケースの方です。

我が家は、上の子の時は特別気にすることもなく、安いおしりふきを使っていました。
しかし、下の子はどうやら上よりは肌が弱そう・・ということで、かなりフンパツして、柔らか素材のおしりふきを使っています。
ですが、このおしりふきのケースが、とにかく使いづらいのです(泣)

そのため、あっという間にお払い箱になり、詰め替えのパックのままその辺に放置という、美しくない状況が続いていました。

子供が大きくなってきて、ご多聞にもれず、ティッシュやらなんやら引っ張りだすようになり、おしりふきもその餌食に・・。
しかも、引っ張りださなくても、シールをはがすのが楽しいらしく、気がつくと乾いてカピカピになっていることもしばしば。

これはなんとかしたいと思い、再度ケースの導入を考えて調べたところ、子供の大好きなアンパンマンのケースを発見。
ですが、すでに販売は終了しており、在庫のあるお店も高値になっていました。しかも、口コミでは、使いづらいとの評価も。

諦めて、フタだけつけようと思っていたところ、激安スーパーで、ムーニーのケースつきのものが238円という価格!
失敗してもいいや、と思って買ったのですが、これがすこぶる使いやすかったのです!

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まず、チャイルドロックがついており、子供には開けられないようにできます。
また、おしりふきケースのイライラで最も多いのが、なかなか出てこないことですが、ケースの裏にシリコンで押し上げる部分が付いており、
少なくなってきたら上に持ち上げて使えば、スムーズに出てきてストレス知らずでした。

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中身のムーニーは使っていないのですが、我が家の別メーカーのおしりふきも問題なくセットでき、とっても快適なオムツライフになりました!

皮膚科としては、おしりふきの素材自体にこだわりたいところですが、使うママのストレスも減らしたいですよね。

我が家では、上の子の時はオムツが外れた後も、5歳くらいまでは、ウンチのあとに流せるおしりふきで仕上げぶきをしていたので、
トイレにおしりふきがずっと置いてありました。このケース、長く使えそうです。

ちなみに、我が家のお出かけ用ミニサイズおしりふきは、ムーニーです。

おくるみいろいろ。


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 先日、イギリス王室のキャサリン妃が、第二子をご懐妊とのニュースがありましたね。

ジョージ王子に続き、王位継承権第4位となるそうですが、

次は男の子、女の子どちらでしょうね。

 

このジョージ王子ご誕生の時に、ご愛用されているとのことで、

一躍有名になったおくるみが、エイデン&アネイ(aden+anais)。

我が家もお祝いで頂いたので、さっそく試してみました。

 

たしかに、柔らかいですし、ガーゼ素材なので、お洗濯してもすぐ乾きます。

実際におくるみとして使うことは、新生児期の数回のみでしたが、

お出かけ時に1枚持っておくと、肌寒い時に赤ちゃんの上にかけたり、

お友達のうちで赤ちゃんを寝かせるのに、下に敷いたり、

おむつ替えの時にシートとして使ったりと、とても便利。

 

だっこひもの時には、日よけにしたり、クリップで留めれば、即席の授乳カバーにもなります。

速攻で買い足し、今はベビーベッドのシーツ代わりにも使っています。

うちの子はすぐ吐く子なので、洗ってすぐ乾く敷物は、とても重宝しています。

 

ところが、別のおくるみの存在を小耳にはさんだので、調べてみました。

それが、スワドルデザインズ(Swaddle Designs)。

 

じゃあ、比べてみたいな〜、と思ったのですが、

こちらは実物の取り扱い店舗が見つからない!!!

 

すると、あったのです。すぐ近くに。

妹が持っておりました。

しかも、5年選手の使用感たっぷりのもの。

エイデンアネイの物も持っていたので比べてみました。

 

エイデンアネイの方が厚みがあり、若干柔らかいかな、という感じ。

スワドルデザインズは、糸が細くて柔らかいのですが、薄くて生地に張りがある感じ。

ただ、だっこひもでお出かけする時には、アネイはかさばるので、

スワドルデザインズの方がコンパクトになります。

 

また、スワドルデザインズは、ディズニーコラボ商品が出ているため、

お好きなママには、たまらないかもしれません。

 

ただ、柔らかさで言えば、エイデンアネイから出ている、バンブーシリーズが一番でした。

そのかわり、生地に張りが無いので、シーツ代わりに使ったら、赤ちゃんの足の動きでくっちゃくちゃになり、

使いづらかったです。

 

用途に応じて使い分けするのがいいような気がしました。

 

どちらも、様々なシリーズが出ていますので、実際に比べてみるのが一番だとは思いますが、

私の主観では、この3つに限って言えば

柔らかさは、 a&a バンブー>a&a クラシック>スワドルデザイン(マーキゼット・ブランケット)

かと思います。

 

エイデンアネイは、普通の物(クラシック)の他にも、バンブー、オーガニック、コージーと

様々なタイプのおくるみがありますし、

スワドルデザインズは、厚手のアルティメットというタイプもあるようです。

 

また、どちらからも、おくるみ以外にも様々なアイテムが出ていますので、

試してみるのもいいかもしれませんね。

デザインで選ぶのもいいかも。(トップの写真は、我が家のスワドルデザインズです。)

 

どちらも、アマゾンでの取り扱いがありました。

aden+anais(エイデンアンドアネイ) swaddle クラシック・スワドル おくるみ 2枚セット for the birds【4027】   Swaddle Designs マーキゼット織おくるみブランケット サークル SD-052

おうち花火のときは足元にも注意しましょう

今回は花火のお話です。

 

 

夏になると花火でやけどをした方が受診されます。

特徴的なのは部位が大きく2つに分かれること。

一つは手から指にかけて、もう一つは足です。

少なくとも後者はちょっとしたことで防げますよというお話です。

 

まず簡単に2つのでき方を考えましょう。

手や指のやけどは花火の火花が飛び散ったとか、ろうそくに触れたとか、

熱いものを掴んでしまったとかそういうものですね。

足のやけどは花火の火が足に飛び散ってしまったというのはほとんどです。

自分から触りに行くことが無いというのは足の特徴になります。

つまり受け身なんですよ。

 

自分で触りに行く指のやけどとは異なり、足のやけどについてはシンプルで有効な対処法があります。

それは布で覆うこと。

つまり、露出させないということですね。

花火の火というのは点で飛んで来ることがほとんどです。持っている熱量はそこまで大きくないのですが、

それが一点に集中するので、皮膚が熱に耐えられないのですね。

なので、まず皮膚の上に布で膜を貼ってあげればいいのです。

火がついてもまずその繊維を熱するのにエネルギーが使用されます。

また繊維が拡散しますので、逆に通過して皮膚に到達するリスクを下げることができます。

当然繊維は焼け焦げますが、皮膚が焼け焦げるよりは良いかと思うのです。

 

守り方もシンプルに、長ズボンを履くこと、靴下を履くこと、サンダルではなくスニーカーを履くこと。

です。これなら簡単にできてしっかりとやけどを予防できますよね。

 

楽しい花火の時間をやけどでつまらない思い出に変えたくはないですよね。

ちょっとしたコツでしっかりと予防できますので、対応してあげてくださいね。

エレベーターが少なすぎて困ってしまう

最近、ベビーカーでの時間が読めなくなってきました。

原因はエレベーター待ち。

 

かなり待ち時間が長くなっている印象を受けます。

まあ、夏休みなので仕方ないのですが、

スーツケースを持っている人が多いことも有るでしょう。

そして、最近とみに増えたのは車椅子。

高齢者の方が電動車椅子に乗っているのを見かけることが増えた気がします。

まあ、これはいいことなのですが、逆に考えてみたら

エレベーターを必要としている人が今もっと増えていくわけですよね。

と考えしまいます。

 

また、ターミナル駅に行くと余計待つことになるのが

外国人旅行者が多いことも有るようです。

旅行者が増えて、ホテルやバスが足りない話はよく聞きますが、

移動に伴うエレベーターもだいぶ足りなくなっているようですね。

品川駅で待たされました・・・

 

社会の変化に合わせて、交通機関や輸送機関はかわります。

でも、もう少し身近なところも少しずつ変えていく必要がありそうですね。

エピペンの回収が始まりました。

月曜日に飛び込んできたニュースです。

 

食物アレルギーやハチさされに起因するアナフィラキシーショックの治療薬であるエピペンですが、

一部の製造品に針が正常に出なくなる不具合が有ることが確認され、

メーカー回収となりました。

 

幸い日本ではまだ同様の報告はないようですが、

致命的な自体を回避するための薬剤の、非常に大きなトラブルです。

 

手元にお持ちのかたはすぐに確認をしてください。

詳細について確認をしたい方はこちらのサイトからご確認ください。

なお、製造ロットはPS00019A、使用期限は2017年4月となっているようです。

そろそろ使用期限が切れる製品でもありますので、確認・必要時に交換をしっかりとおこないましょう。

特にこれからは虫のトラブルも増える時期です。また、子どもたちは新学期になります。

新しい学校・新しい先生とトラブルが起きやすい環境になりますので、この機会に一度

周りの人と一緒に手順を確認してみても良いかもしれませんね。

 

ヴァンパイア・ニッポン

年末に時間があったので献血してました。

久しぶりに全血で400ml採取しました。

いつも、ヘモグロビンが少なめで色々言われることが多いのですが、

今回は比較的数値が高かったです。

もともと血液薄めの人間と思っていたのですが、いったい自分の体に何があったのでしょうか。

というわけで、少し気になったので、調べ物をしてみました。

 

献血センターに初めてお世話になったのは、大学の実習に入ってからでした。

田舎なので、献血センターなどはなく、行く機会がなかったんですよ。(今はできたみたいですが)

そこでのお話。

実は日本は血液は自給できていません!!(な、なんだってー)

赤血球や血小板などは大丈夫です。

でも、アルブミンやグロブリン、血液分画製剤などは自給できていなかったんですね。
(アルブミンやグロブリンの使用期限は赤血球や血小板に比べてはるかに長いのです)

これが15年位前のお話です。

 

さて、最近はどうかな。と思い確認してみました。

厚生労働書のHPに記載されています。

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ありゃりゃ、まだまだ自給されていないようですね。

分画製剤についてはほぼ問題ないようです。

しかし、グロブリンやアルブミンといった血液内の蛋白に関しては

まだまだ使用量が足りていないみたいですね。

不足分については輸入に頼っているのが現状のようです。

輸入状況についてのデータはなかなかないのですが、

どうも、いくつかの地域から供給を受けているようです。

 

さて、ここまで調べてみて、血液の供給に問題であろうということはわかりました。

でも、これを解決するのはなかなかむずかしそうです。

献血する人を増やすのが一番手っ取り早そうですが、うまくいかないみたいですね

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そもそも、献血可能な人数が減っているのに、血液が必要な人が増えていますから。
(一般に血液が必要な人は大きな手術を要する人です=高齢者になるほど必要になるのです)

iPS細胞が血液分野でも騒がれる理由がよく分かるというものです。

最終的には人工的に合成するしか無いのしょうが、途は長そうです。

それまでは、日本は吸血し続けなければならないのでしょうか。

うーん。もうしもやけは出ないだろうと思ったんですけどね。

まあ3月だしと思ってのんびり構えていたのですが、

今日の雨には要注意ですね。

 

気温5度。しとしとした雨。

つまり、濡れる、冷える。

 

こんな日の雨にはしもやけに注意する必要があります。

足を(手と耳も含めて)冷やさない。塗らなさい。

そしてお家に帰ったらすぐお風呂に入って温める。

ついでに濡れた靴も室内に持っていってエアコンで温めて乾燥させましょう

 

しもやけの治療法は20世紀の時代から全く変わっていません。

なかなか有効な治療がないんですよねえ・・・

なので、しっかりと予防する。それだけです。

 

冷やさない、濡らさない。乾かす。

春の冷たい雨には注意してくださいね。

インフルエンザ予防接種の時間帯を拡充します(2022年11月)

どんどん気温も下がり、いわゆるインフルエンザの季節に入ろうとしています。

 

当院でも予防接種をおこなっておりますが、現状では時間帯が限られているために

なかなか予約ができないという声も聞いております。

 

そのご期待に沿うべく、11月よりインフルエンザ予防接種枠の拡大を行うことにしました。

 

現在木曜日金曜日でしたが、今後は月曜日水曜日も追加します。

また時間帯も午後・夜間診療枠に併せて拡大しました。

 

年齢については13歳以上、当院の診察券をお持ちの方のみとなりますが、

ご希望の方はどうぞお早めにご予約ください。

なお、診察枠の変更に伴い、外来診療と並行しての接種となりますこと

ご了承ください。

 

早めに接種、早めに予防が今年の冬は良さそうです。