わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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2023/1/3
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赤ちゃんの湿疹、赤ちゃんのアトピーの診察は平日の午前中がお勧めです

新生児

今回は診察時間のお話です。

診察時間は同じでも、時間帯によって患者さんの混雑状況が変わることはよく有ります。

特に土曜日はかなりの混雑状況となります。

 

また、赤ちゃんの湿疹については、乳児湿疹・アトピー性皮膚炎を問わず、

問診に時間がかかること、またスキンケア指導をしっかりと行う必要が有ることなどから

診察をするのにはかなりの時間が必要となります。

 

正直なところ、土曜日の混雑している中ではどうしても説明が手薄になってしまう可能性があるのです。

説明が手薄になると、保護者が治療に納得出来ない部分が出てくるために

治療にも疑念が生じてしまいます。

結果的に治療効果も、治療期間も望ましくない方向に進んでしまうことも考えられるのです。

 

お仕事やお住まいの都合により、土曜日しか受診出来ない人はやむを得ないのですが、

可能でしたら平日の午前中に受診していただければと思います。

なお、気温が低い日や雨など気象条件の悪い時間帯も余裕を持ってお話ができるのですが,

さすがに連れてくるのは大変ですよね・・・

 

クリニックからのお願いでした。

 

赤ちゃんの湿疹には塗り薬を強くするよりも、回数を多く塗るほうが大事

娘に湿疹ができていました。

原因は不明です。

もっとも原因がはっきりしない湿疹など、いくらでもあるので、原因云々は重くは考えません。

左上腕の前面に米粒くらいの湿疹なので、洋服に擦りつけたか、何かの拍子に引っ掻いたのでしょう。

 

でも、この湿疹が数日たっても引く気配が無いので、

薬を塗ってみました。

思うところがあり、通常処方するよりも一段強いステロイドの塗り薬を使いました。

アンテベート軟膏です。

とある日の入浴後に塗りました。

(ちなみに、アンテベートは赤ちゃんに1回2回塗ったくらいでは副作用は出ませんよ)

 

さて、その翌日です。

治っているでしょうか?

・・・・治っていません。

 

たった1回だけ塗ってみて、湿疹を抑えこもうというのはさすがに虫が良すぎたようです。

 

そうなんです、湿疹を治すためには一日1回ではあまり効果が無いのです。

湿疹は中途半端に治っているのですが、完全には退いていません。

ややもすると、引っ掻いてしまうために、悪化することも十分にありえるのです。

その後どうなるか?湿疹は治らず、ステロイドの外用量のみ増えていくことになります。

そして、最期にはステロイドの副作用が・・・

というシナリオになることも十分に起こるのです。

 

なので、湿疹に対してステロイドの塗り薬を塗るときは一日2回3回としっかり塗りましょう。

まあ、薬の強さとの兼ね合いもあるので、お医者さんのいう回数よりも極端に多く塗るのは

やめておいたほうがよいでしょうが。

 

昔あった職業、これから出来る職業

高校ネタの続きです。また、昨日の活動弁士さんネタの続きです。

 

子どもを持つ親として、いつも考えているのが、将来どんな職業につくのだろう。ということです。

現時点では上の娘は「いたしません」になる。と言っています。

下の娘はいまいち何を考えているかわかりません。

 

でも、今なりたい職業は彼女がおとなになった時にも有るのでしょうか。

娘が将来就くであろう職業は今と同じ名前で、同じことをしているのでしょうか?

それとも、現在は影も無い職業なのでしょうか?

少し考えてみたいと思います。

 

私は現在小児皮膚科医です。

しかし、そもそも小児皮膚科医という職業は昔はなかった職業です。

もともとは皮膚科医の中のいち部分でした。

皮膚科の中で小児に精通しているために名乗っているのですが、

もちろん皮膚科医でも小児を見ることが出来ます。

スペシャリティーとしての職業名ですね。

(一般に受け入れられるかはともかくとして)

もちろん、マーケティングとしての問題も有りますからね。

でも、医療関係者の中で言えば、

不妊治療医やアレルギー科、スリープクリニック

などと言った職業は今有る職業から別れたものと考えることが出来そうです。

 

また、同じ職業名でも過去と未来とでは仕事の内容が変わることも十分にあるでしょう。

「いたしません」の外科医ではすでにその萌芽が出ています。

昔に比べて内視鏡手術が増えてきましたし、

最近ではロボットを使用した手術も増えています。

つまり、十分に広い通信回線を確保さえできれば、日本にいながらヨーロッパやアメリカ、アフリカでの

手術を行うことも可能かもしれません。

それが当たり前の世界になると、ひょっとすると手術室には

通信回線を開け、維持するためのスタッフが必要になるかもしれませんね。

臨床通信士などと呼ばれることになるのでしょうか?

 

対して、昔沢山いたのだが、今はなくなってしまった職業もたくさんあります。

例えば、蒸気機関車に石炭をくべる機関助手。

飛行機のエンジンの調子を飛行中に確認する機関士。

証券取引所で注文を仲介するために場内で取引を行っていた場立ち。

いずれも現在は存在しない、もしくは最盛期に比べるとほんの少しだけしかいなくなってしまった職業です。

昨日の記事にも書いた活動弁士もその中に入るでしょう。

 

最期に、アメリカの学者さんのお話をしましょう。

「小学校に入ったばかり子の65%は、現在存在しない職業に就く」

とのことです。

多分、これは日本でも同様でしょう。

これからは「この職業にしたいからこの教育」ではなく、

「どんな職業に就いてもきちんと仕事ができること」の方が

大事なのかもしれませんね。

活動弁士?活動弁士!

ちょっとしたことがきっかけとなって卒業した高校についての活動を行うことが有りました。

そのご縁でお知り合いになった先輩が活動弁士をされていました。

活動弁士、知ってます?

 

小児皮膚科医も人数がとても少ない職業ですが、

活動弁士さんもとても少なさそうです。

そもそも若い人は活動弁士さんと言ってもピンと来ないでしょうね。

 

Wikiはこちら

昔の映画は白黒でした。戦前はそうですよね。

もっと昔の映画は音声も有りませんでした。いわゆる無声映画というものです。

無声映画だけでは、映画のおもしろさは伝わりません。

ということで活躍したのは活動弁士さんです。

と言っても、見たことは無いんですけどね。

 

今の映画は毎回同じ声や演出ですよね。

でも、昔は違ったということも有るのでしょう。きっと。

観客の受けをみながら、少しずつ話題を変えていくこともありそうです。

ちょうど俳優さんとタレントさんの中間のようなものでしょうか。

位置づけ的には落語家さんから脚本を除いたようなものでしょうか。

 

しかし、時代はかわり、映画に音声が付いたら活動弁士さんの活躍の場は

少なくなってしまいます。

そのため、現在日本に居る活動弁士さんはほんの僅かになっています。

 

でも、逆にそれが面白い。ということも有るのです。

 

春休みに入って、最初の日曜日。

新宿で上映会が有るようです。

http://cinemart.co.jp/theater/shinjuku/lineup/20150308_12436.html

興味の有る方はいかがでしょうか。新宿です。

 

私も子どもを連れて行ってみようかな?