わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

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2017/3/14
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湯沸しポットによるやけどのお話

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先日、台所で紅茶を飲んでいたら、娘に怒られました。

曰く、お茶を飲むときは座って飲みなさい。

なんで台所で立って飲んでいるの!

とのこと。

 

いや、これ、あなたが生まれたからなんですよ。

 

 

 

先日も、電動ポットからこぼれたお湯によるやけどのニュースが新聞に有りました。

診察をしていてもポットのお湯は赤ちゃんのやけどの原因では良くあるものです。

 

自分の子供にやけどをさせて、落ち込んでいる家族の人に面と向かって言ったことはありませんが、

親御さんにはまず、

「電動ポット/湯沸し器はそもそも必要ですか?」

ということを考えて欲しいのです。

 

当たり前のように家に居座っている電動ポットですが、我が家にはありません。

まあクリニックを開業するときに休憩室用に購入しましたが、使用頻度はあまり高くは無いのです。

(ガスコンロが休憩室に無いために購入したようなものです。)

だって、必要な時にコンロでお湯を沸かせば電動ポットは要らないんじゃない?

と思うのですよ。

 

ポットにいつもお湯が入っていることのメリット。

お湯がこぼれてやけどになり、ひふに傷跡を残すリスクが有るというデメリット。

その2つを比べた結果、専門家としても親としても、ポットは使わないことを決断したのです。

 

食後の紅茶やコーヒーを飲みたくなった時は、

台所に居すわってヤカンでお湯を沸かし、シンクの上で飲んでいました。

コップの中身が残った状態でおいておくときにはシンクの中に必ず置く。

まあ、結局シンクに置くのも面倒くさくなり、大体一気に飲んでいましたけどね。

 

で、娘におこられるわけですね。

いやはや。

あかちゃんのほっぺたの湿疹のなおしかた

テレビを見ていると、ついつい赤ちゃんが出ているシーンを見入ってしまいます。

職業病ですね。

雑誌や本でも赤ちゃんに目が行きます。

では、赤ちゃんのどこを見ているのか?実はほっぺたです。

 

赤ちゃんのほっぺたはもちもちつるつるしている。

これは意外とウソなのです。

いや、本当はもちもちしていますよ。理論的にも、もちもちしているはずなんです。

でも、実際に赤ちゃんをみてみると。結構な確率でほっぺたは荒れているのです。

テレビを見ていても・・・・・・ほら、ほんの少し赤いでしょ。

 

さて、このほっぺたの荒れはどこから来るのか?

大部分は乾燥と汚れからです。

乾燥についてはわかりますよね。冬にはみんな、肌が乾きますから、

汚れの原因はよだれ、汗、涙、ミルクや離乳食など。

皮膚に何かがつけばそれが汚れの原因になり、湿疹の原因になります。

いわゆる乳児湿疹やアトピー性皮膚炎の症状でもありますが、

その本態は汚れによる反応が大いにあると考えます。

 

したがって、対策はそれに応じたものになります。

ひっかきがある場合は湿疹の治療が必要になります。

しかし、ひっかきがない場合は、保湿剤/保護剤のみで症状が落ち着くことも大いにあります。

ただし、気をつけることは回数。

1日2回、3回では症状は落ち着きません。

回数の目標は1日20回です。

 

( ゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシゴシ

(;゚ Д゚) …!?

 

 

そんなん無理じゃん。

というツッコミが聞こえてきそうですが、よーく考えてみると、実はなんとかなってしまう回数です。

起きている時間には1時間に1回。

汚れるのがわかっている時、

授乳の前、離乳食の前、お出かけの前と後にそれぞれ1回ずつ。

これで20回になります。

 

つまり、高校生の時を思い出してくださいと。

高校の時に休み時間のたびにリップを塗っていた。

この行動を子供のためにしてあげて下さい。

こう考えたら、大丈夫そうになってきませんか?

 

回数は頻繁に。では1回あたりの塗る量はどうしたら良いのか?

これは薄くて構わないでしょう。

つまり、汚れるのがわかっているので、薄く塗る。

その代わり、ほっぺたを拭いたらすぐに塗り直す。

これをしっかりと繰り返すことが大事です。

逆に厚塗しても洋服についてしまうだけですからね。

 

実際に診察をしていても、ほっぺたのぬる回数と

ほっぺたの乾燥具合や湿疹の出方には関係があるようです。

もちろん、塗る回数が多ければ、出にくいようですよ。

 

ウチの子のほっぺたの乾燥が気になると方はぜひ試してみてくださいね。

 

あかちゃんのおでこの赤いぶつぶつ

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赤ちゃんのおでこ。つるつる、すべすべしていて触ると気持ちがいいものです。

でも、時に赤いぶつぶつができることがあります。

 

何もしていない赤ちゃんにはできず、スキンケアをしっかりとやっている子ほどよく出来るという

不思議な症状ですが、これには理由があるのです。

 

おでこのぶつぶつはおおきく2つに分けることができます。

「汚れることによるかぶれ」と「アセモ」です。

汚れれば、荒れるのは当然として、アセモとは??

とおもわれるかもしれません。

 

実はこれはスキンケアのやり過ぎなのです。

一般的には油でできた保湿剤・保護剤を塗ることが多いかと思いますが、

おでこから目の周り、鼻背の部分はそんなに汚れることがありません。

また、乾燥もあまり強くは無いのです。

逆にほっぺたやあごの部分は乾燥し、汚れるので、

その2つの部分を同じように保湿/保護することは合理的では無いのです。

 

つまり、ほっぺたは頻繁に保湿する必要があるのに対し、

おでこの部分はあまり頻繁には塗ってはいけないのです。

むしろ、回数を塗りすぎると、軟膏の油部分が皮膚の上に乗っているために、

汗が十分に蒸発することができず、湿疹を作ってしまうのです。

つまりアセモの原因になるのです。

 

なので、おでこのぶつぶつを見た時にはしっかりと洗っているか?

逆に保湿しすぎていないか?

を確認する必要があります。

 

おでこはあまり一生懸命に保湿を剃る必要は無さそうですね。1日3回くらいで十分ですよ。

ほっぺたは?これはまた次回。

「人見知り」は怖さ半分、興味半分

人見知り。

このような仕事をしているとよく見られるものです。

印象としては大体生後半年からはじまるようです、

診察室に入ってベットに横になって、じーっと目があって、

その後、「ふえっ」とされたら要注意。

ふえーんと泣かれてしまいます。

でも、その間にはじーっとこちらを見ているんですよね。

 

でも、何回か診察されて慣れてくるのか、大きくなってしまうのか。

そのうちに人見知りがなくなってきて、ハイタッチをしながら帰っていくようになるのです。

 

その人見知りに対する面白い研究結果が発表されました

赤ちゃんのキャラクターを幾つかに分類し、その行動を分析すると、

人見知りの強い赤ちゃんほど怖がり。

だけど、人見知りの極端に強い子は逆に人に寄りたがる。

(人見知りのない子も人に寄る傾向がありましたが、これはまあ、そうでしょうね)

という傾向があったようです。

つまり、気になるけど、怖い。この心理が人見知りという形で現れるようです。

 

また、赤ちゃんが相手の顔のどこを見ているかも特徴があるようです。

人見知りの子はそうでない子に比べ相手の目を見ている時間が長く、

よそ見をしている顔をよく見る傾向があるようです。

「目は口ほどにものを言う」をまさに地で言っているわけですが、

直接相手の目が見られない。その辺りにも心理的な葛藤がありそうです。

 

逆に赤ちゃんに接するときには(特に人見知りの子には)、直接ジロジロ見ないほうがいいのかもしれませんが、

その辺りは実際に診察室で検証してみましょうかねえ。

混雑状況のご案内 2013年5月

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開業してはや2ヶ月が経過しました。

お陰様で皆様に足を運んでいただけるクリニックとなって来ました。

しかし、待合室でお待たせをする時間帯も出てくるようになりました。

今回、皆様の待ち時間短縮に向けた一つの試みとして、

当クリニックの混雑状況について簡単に説明したいと思います。

 

曜日ごとの混雑状況

混雑する日:土曜日、月曜日

比較的余裕のある日:木曜日、金曜日

その他、祝日祭日あけは混雑が予想されます。

特に月曜日が祝日の3連休の時にはその次の水曜日が激しく混雑することが予想されます。

 

時間帯ごとの混雑状況

<平日>

混雑する時間帯:13時から14時および16時から17時半

比較的余裕のある時間帯:14時から16時

夕方は日によって大きく異なります。

<土曜日>

混雑する時間帯:9時から10時、11時から12時

比較的余裕のある時間帯:10時から11時

 

 

一般に初診の場合はより時間がかかります。

特に赤ちゃんの湿疹の場合、最初は30分以上かかることもしばしばありますので、

時間に余裕のあるときの診察をお勧めいたします。