とうとう一週間がたちました。
さすがに大きな変化はありませんね。
現在まで治療前からの痛みは一切ありません。
このまま消えてくれるといいのですが・・・
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
昨日とほとんど変わりませんね。
でも、記録のために残しておくことにしましょう。
というのも、時々診察時に相談を受けるからなのです。
他の皮膚科でイボに対する液体窒素の治療をした後に心配になってくる患者さんがたまにいるんですね。
最初の説明の時に何日くらいかかるのかお話をしていなかったのでしょうね。
その時には概ねのお話をしています。
かさぶたや水ぶくれの状態により、今後の経過は変わってきますので、あくまでの目安となるのですが、
毎回お話はしております。
また、イボの治り方はどのようなものなのか、また、どのくらいの変化が毎日起きるのかを
検索されて当ブロクを訪れる方も居りますので、
その参考にしていただければと思います
もう少しイボの治療の様子は続けて見て行きたいと思います。
処置後5日経過すると、さすがに変化はすくなくなってきました
唯一の変化は、柔らかさがとれて、いわゆる「かさぶた」になってきたようですね。
でも、まだまだかさぶたは剥がれそうにありません。
さて、今回は処置翌日のお話です。
痛みはその日の夜に少し有りました。
どうも触ると痛いようですが、何もしていない時は痛くも痒くもないようです。
肉眼でははっきりませんでしたが、写真にするとよくわかります。
イボの処置をした所の周りが水ぶくれになってきました。
少し盛り上がってきているようです。
また、その周辺部は赤みが出てきました。
液体窒素による直接的な影響である、低温熱傷からの水疱形成と、
液体窒素により、皮膚に炎症が誘発されて出てきている症状です。
この症状を見て、疣贅の治療は効果があると考えるのです。
但し、気を付けて欲しいのですが、今回は手の側面という比較的皮膚の薄い部分に処置を行ったために
比較的早い時期から反応は起きています。
一般的な足の裏のイボの場合はもう少し余計に時間がかかることも多いですし、
症状はあまり強く出ないこともあります。
時には全く水疱にならないこともあるので、あくまでも今回はひとつのパターンとなります。
さて明日はどのようになっているのでしょうか。
医者の不養生・・・とは少し違いますね。
そう言ったら小児科の先生の子供は風邪もうかつに引けないですよね。
3月末の事です。妻から娘の手に何かができていると言われました。
どれどれ
と思って確認してみると、
あらら、イボですね。
ということで先週液体窒素を使って灼いてみました。
土曜日の午後にクリニックに来てもらい、
最初にエムラクリームを塗り、パーミロールで皮膚を保護します。
(エムラクリームとは麻酔の塗り薬です。
現在日本ではレーザーの痛みを取るためだけに使用されていますが、
海外では注射の痛みの軽減、その他痛みを伴う処置の時に使用されている薬剤です。)
通常30分から60分程度で痛みを取る力は十分であるとのことですが、
今回は1時間半くらいしてから処置を行いました。
(遊びに行ったら想定外に時間がかかってしまっただけです・・・)
液体窒素を当てるときには当クリニックでは綿棒に綿球を巻きつけたモノを使います。
それを、イボの部分が白くなるくらいまで当てます。
こんな感じですね。
そして1回液体窒素を当てた後は時間が経過し、白くなったイボが皮膚の色に戻るまで待ちます。
おなじ処置を5回繰り返し、終了です。
終了後本人に聞いたところ、「全然痛くない」とのことでした。
さて、子のイボはどうなっていくでしょうか。明日からも毎日確認してみましょう。
イボの治療後、どのようになるのか心配な方の参考にしていただけたらと思います。
暖かくなってきました。
シャッターを開ける時に、寒さにあわてて室内に逃げ込むことが無くなったのは嬉しいですね。
暖かくなってきて、水虫の患者さんが増えてきました。
水虫の検査の回数が一気に増加した印象があります。
水虫の原因は白癬菌です。
これは「菌」は菌でも「真菌」というカビの仲間です。
カビだけに、菌糸を伸ばし、枝分かれをしながら増えていきます。
そして、水虫の薬を塗って治療をすると、白癬菌は死んでしまう。
というのも理解している方は多いかと思います。
では、どのように白癬菌は死んでいくのか?
と言われると、???と思われるのでは無いでしょうか。
実際に白癬菌に水虫の薬を加えた時の動画がありました。
見ていただくとわかるのですが、白癬菌の先端部分が破裂していくんですね。
皮膚科医でもなかなかこのシーンは見たことが無いと思います。
実際、私も見るのは初めてでした。
・・・そうか、白癬菌はこうして死んで行くのか。
知らなかった・・・
さて、今回のお話は前回に引き続き、茶のしずく石鹸による小麦アレルギーについてのお話です。
今回は診断と治療についてのお話です。
・・・治療と経過については今までデータを入手していなかったので非常にためになりました。
なお、本項目は筆者のメモを中心にまとめたものであり、公式見解ではありません。
誤記や勘違いによるデータの間違いが含まれる可能性があります。
正確な情報を知りたい方は正式な文献や研究者に確認を取るようにしてください。
なお、この問題については近い将来にまとめたものについて一般のかたを対象にした発表の機会があるかもしれない
とのことでした。
診断のお話ですが、診断するのは比較的難しいものではありません。
というのもしっかりとした診断基準があるからです。
茶のしずく石鹸を使用したことがある。
アレルギー反応が起きたことがある
グルパール19Sによりアレルギー反応が誘発される
この3点です。
茶のしずく石鹸によるアレルギーでは、他の小麦アレルギーにはみられない、
グルパール19Sというはっきりした原因があるために診断は比較的容易なのです。
治療ですがこれは時間が解決してくれます。
というのも、グルパール19Sに対する抗体は時間とともに減少するからです。
半年くらいで半分になるとのことでした。
抗体の強さは症状の強さに影響を与えますから
このことは症状も徐々に良くなっていくということを示しています。
多くの人が少しずつですが小麦を食べることができるようになるとのことであり、
一安心できます。
しかし、飲み薬で劇的に症状が出ないように抑えるよいうこともできないようですね。
(症状が出た時には治療で抑えることはもちろん可能です)
しかし、まだ今後の課題も残されています。
・なぜアレルギー反応が出る人と出ない人がいたのか
・時間が経ってもアレルギー反応が収まらない人にはどうしたらよいのか
などは現在も研究が続いている分野です。
そして、化粧品に対する問題もあります
・食品由来の成分を化粧品に入れることについての是非
については今後の検討課題でしょう。
また、同様のケースが起きた場合にはどうすべきか
なども考えておかねばなりません。
茶のしずく石鹸の症状については現在少しずつ落ち着きつつあります。
しかし、考えるべきことがたくさんあることを知らされた事故でした。
最後に参考サイトを掲載しておきます。
詳しい情報を確認したい方は参照してください。