わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

07月

カネボウ狂”騒”曲 第2章

カネボウ株式会社のロドデノールのお話は前回で最期にしようと思っていました。

理由は、患者さんとしては来る可能性があるけれど、少なくとも我が家では使用していないからです。

・・・そう思っていた時期もありました。しかし、我が家も巻き込まれていたようです。とほほ。

 

始まりは一通の封筒からでした。その封筒は「RMK」からのもので、”重要なお知らせ”と書いてありました。

当然、自分あてではないので、机の上に置きっぱなしにしていたのですが、該当者(というか、事務長ですが。)が

封筒を開けて、中を確認して、一言。

「コレ、うちにもあるんじゃない?」

 

おやおやと思っているうちに、事務長が洗面所に行って、その品を持ってきたら、どんぴしゃり、該当製品でした。

とりあえず、今は返品用の宛名を書いています。

 

さて、なぜ、こんなことが起きたのでしょうか。不思議に思ったので考えてみました。

まず、ロドデノール製品を開発したのは、カネボウです。

そのカネボウの子会社のエキップがRMKというブランドを展開していたわけです。

 

我が家では

夫:RMKのブランドは知っている。買っていたのも知っている。

エキップの製品が返品対象になっているのも知っている。

でも、RMKがエキップのブランドであることは知らなかった。

妻:RMKはよく知っている。当然買っている。

カネボウの製品が返品になったのも知っている。

でも、エキップがカネボウの子会社であり、回収対象になっていることは知らなかった。

ため、傍目にはお間抜けな事態になってしまったわけです。

 

では、どうすれば良いのか。

まず、製品が回収されたという話を聞いた時にはメーカーのHPを家族全員で確認する。

テレビの言うことは鵜呑みにはしない。

(上記には語弊があるかもしれませんが、テレビでは放送時間に制約がある以上、

「カネボウ」としか言わない可能性が十分にあるわけです。

実際は、「カネボウ」の”ブランシールスペリア””suisai””トワニー””インプレス””アクアリーフ”

「リサージ」の”リサージ”、「エキップ」の”RMK””SUQQU”とそれぞれ対象商品がありますが、

ここまできちんとしゃべることは出来ないでしょうからね)

その時くらいは新聞を読む

など、色々と行動しなければいけないのでしょう。

 

でも、ここまで普通はしませんよねえ。

メーカー名とブランド名を別にすることにより、様々な問題が出てくる

ということを思い知った一件でした。

 

追記。

ここまで書いた所、「RMKって、免税店で売っていたわよねぇ。」という事務長の言葉。

これも大きな問題を孕んでいるわけですが、これはまた別稿で。

おヘソを出して寝ていてもいいじゃないか。

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ある寝苦しい夜のこと。あまりにも暑い日で、一晩中エアコンをつけていました。

ふと目を覚ましたら隣で寝ている娘の姿がありません。

一体どこにと、一瞬で青くなった顔で眺め回すと、ベッドと床の隙間ですやすやと寝ていました。

どうもそのエアコンの冷たい空気が最も貯まる場所を探して自分で降りていったようです。

翌朝にけろりとした顔で、何事もなかったかのように起きて来ました。

そういえばと思い返してみると、自分も子どもの時にお昼寝で一番涼しいところを探して、

廊下で寝ていましたっけ・・・

 

どうも、子どもとネコはその部屋の中で一番涼しいところがわかるようです。

(ということを妻に話した所、「イヌもよ。」と返事が帰って来ました。

人間の大人だけが鈍いのかもしれません・・・)

診察室で話をしていると、「子どもがあちこちで寝ているので、元の体勢に戻すんです。」

と言われることがあるのですが、そこまでしなくてもいいんじゃないかと思います。

 

また、洋服についても同様です。

自分で脱いでしまうのは暑いからです。

半袖を脱ぐならタンクトップに。タンクトップを脱ぐのなら腹巻だけにしてしまえばいいのです。

・・・とここまで話をするとよく言われるのが、

「風邪を引いたりしませんか」ということ。

でもね、風邪はウイルスでかかるので、周りに調子の悪い子がいなかったらそんなにそんなに風邪を引くことはありません。

 

また、もうひとつは、「寒くなったらどうするんですか?」ということです。

でも、この言い方は自分の子どもの力を信じきれていないように思えます。

寒くなったら、今度は子どもは自分で動いて、温かいところを探しますよ。

時々、親にピッタリとくっついて眠っていますが、これは温かいところを探して、

その結果、自分で決めてくっついていますから。

まあ、そのまま見ててあげるのが一番だと思います。

 

2013年7月24日 勉強会のご案内

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマをきめて勉強会を行なっております。
皆様の御参加をお待ちしております。

2013年7月24日
夏のこどもの皮膚病 SD-A-001
とびひ(伝染性膿痂疹)、いぼ(尋常性疣贅)、水いぼ(伝染性軟属腫)、あせも(紅色汗疹)

時間
開場 10:15
講義 10:30-11:15
質問の時間 11:15-11:30

場所
わかばひふ科クリニック 待合室
180-0002
吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F
0422-22-1232

定員
6名

費用
無料

講師
野崎誠
わかばひふ科クリニック院長

受講時の注意事項
赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。
他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。
勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。
おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。
駐車場は1台分のみあります。予約は受け付けておりません。
駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

予約時の注意事項
キャンセルは前日まで、メールでお願い致します。
当日のキャセルは申し訳ありませんが、お受け出来ません。

個人情報について
個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。
各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。

 

予約はこちらのページからお申込み下さい。

 

 

2013/7/14追記

早速のお申込みありがとうございます。

申し込みされた方に返信のメールを送っておりますが、

アドレス未着で帰ってくることがあります。

申し訳ありませんが、申込時に、wakaba-hifuka.comドメインからの送信については

受け取るように設定をお願い致します。

 

垢すりタオルと皮ふの不適切なカンケイ

ハンドブック消費者〈2010〉

垢すりタオルってありますよね。

ナイロンでざらざらしているタオルです。

 

あれ、あまり良くないんですよ。皮膚科的には。

ナイロンタオル皮膚炎もしくはナイロンタオル黒皮症という病名を聞いたことがあるでしょうか。

 

原因はナイロンタオルです。

ナイロンタオルのザラザラした感触は一見皮膚にいいように見えます。

また、ナイロンタオルで皮膚をこすっていると、垢がぼろぼろとれるので、なんとなくキレイになった印象を受けます。

 

でも、そのザラザラは皮膚には良くないのです。

ちょうど皮膚をおろし金でこすっているように、皮膚の表面には小さな目に見えない傷ができます。

また、刺激により目に見えない小さな湿疹が起こります。

また、垢は体を守るバリアの機能もあるので、垢を取り過ぎると皮膚のバリアは弱くなります。

そのため、皮膚に小さな炎症がずっと続くことになります。

 

その炎症が持続すると、黒い色が残ってしまい、その色は何年も続いてしまうことになります。

また、場合にとってはずっと湿疹が出続けることにもなるのです。

 

もう一つ、ナイロンタオルを使っていると皮膚に小さな傷ができます。

ナイロンタオルをずーっと浴室においておくとタオルがなかなか乾燥せず、そこに雑菌が繁殖します。

その雑菌はナイロンタオルに住み着き、皮膚についた小さな傷から皮膚の中に潜り込んで増殖します。

そして、毛穴に炎症を起こし、膿んでしまいます。

 

とまあ、あれやこれやでナイロンタオル(垢すりタオル)による皮膚のトラブルが起きるのです。

積極的に使う必要は無いと思いますよ。

その石けんボトルはいつ変えたの?

おれさま、ばいきんまん!―アンパンマンはじめまして

暑くなって来ました。(最近はこの文面ばっかり書いている気もしますが)

暑くなると細菌による感染症が増えてきます。

とびひは当然のこと、その他の皮膚の感染症も増えるのです。

特に子どもは汗をかきやすいので要注意。

何回もお風呂場に連れて行かねばなりません。

 

でも、そのお風呂場に感染症の原因が潜んでいること、知っていますか?

 

 

ジャグジー毛嚢炎という言葉があります。

優雅な病名ですね。

欧米では24時間ずーっと沸かしているお風呂で感染症が起きることがよくあります。

例えば、レジオネラ菌という名前を聞いたことがあるかもしれませんね。

これが、レジオネラ菌の嚢子が、熱に耐性を持つために感染を起こす病気です。

そのため、日本では循環式の浴場などでは塩素消毒をするように規定されています。

 

話が横にそれました。

ジャグジー毛嚢炎の原因の一つは緑膿菌です。

緑膿菌とは膿が時に緑色に見えることからついた名前ですが、白い膿からも検出されることがあるので、要注意。

 

この緑膿菌は結構消毒剤に耐性を持っています。石けんなどの界面活性剤にも抵抗するようです。

そのため、シャンプーや石けんのボトルの中に潜んでいることがあります。

緑膿菌が中で繁殖している石けんのボトルを使うことで、

皮膚の表面に石けんと一緒に緑膿菌が移植され、毛嚢炎を起こすようです。

 

では、対策はあるのか?

これは簡単。こまめにボトルを変えること。

また、ボトルが空になったらしっかりと乾かすこと。

これだけで防ぐことができます。

 

また、その緑膿菌は風呂場の中においてあるタオルの中でも繁殖するので要注意です。

ではタオルの話はまた今度しましょうか。

ロドデノールによる皮膚障害についての詳細が出たようです

本日、カネボウのホームページに初めて詳細が掲載されました。(リンクはこちら

やっと、詳しい情報が出てきたのでほっとしています。

 

いままで、マスコミを中心として出てきた情報ですが、あまりにも錯綜していました。

特に問題と考えるのが、「白斑」という言葉でした。

メーカーの公式情報には「まだらに白くなる」と記載されていましたが、

一部ニュースではこれが「白斑」となっていました。

 

実は「白斑」という言葉には2つの意味があります。

一つは皮膚の色素が抜けて白くなる。という肉眼的な症状を表す言葉。

例えば、湿疹の起きた後に皮膚が白くなることがありますが、これを白斑と呼ぶこともあるのです。

この湿疹の後に皮膚の色が抜けてくることは一時的なものですので、あえて治療を行う必要はありません。

(余談ですか、下記の「白斑」と混同を防ぐために私は診察時には「脱色素班」という言葉を使っています)

 

もう一つは皮膚の色素を作るメカニズムがおかしくなっている。という病態に踏み込んだ言葉です。

特に、白斑を作る病気で一般的に知られているものは「尋常性白斑」というものでしょう。

この尋常性白斑は皮膚の色素細胞(=メラノサイト)に対する自己免疫性の疾患ですので、

皮膚に炎症がおこり、多くは徐々に拡大していきます。

拡大するようであればステロイド(や、保険は効きませんがプロトピック、ビタミンD3軟膏)の塗りぐすりや

紫外線照射などの治療が必要となります。

 

つまり、「白斑」という状態でも、一方では時間が解決してくれるので、様子を見ればよく、

もう一方ではしっかりと治療を行わないと、どんどん広がってきてしまうのです。

 

残念ながら、当初の情報ではこのどちらに当たるのかが不明確でした。

個人的な意見を言えば、カネボウのHPに「白斑」という言葉ではなく、「まだらに白くなる」

と記載されていたことは前者の可能性が高いだろうと考えていましたが、確証はありませんでした。

 

今回のメーカーの発表では、より詳しい症状の記載がされていました。

特に塗り薬やその他の治療を行う必要はなく、時間が解決してくれるようです。

これで99%は安心して皆さんにお話することができます。

 

残りの1%ですが、非常に専門的かつ細かな話になるのですが、

「細胞診でメラノサイトが残存している例」とのことですが、

尋常性白斑でもメラノサイトは残っていることはあります。

皮膚組織をとった時の結果についても是非知りたいです。

それでメラノサイトに対する炎症がなければ心配は無用でしょう。

もっとも、化粧品を中止した後に白くなった皮膚が拡大した人はいないようですので、

尋常性白斑が起きている可能性は少ないと思います。

夏の夜の不思議な蕁麻疹

シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇 (ちくま文庫)

毎年、ジメジメして厚くなるとこの不思議な蕁麻疹のことが頭をよぎります。

 

一般に、蕁麻疹は風邪などの感染症にともなって出ることが多いのです。

しかし、治療として蕁麻疹を抑える抗ヒスタミン薬を飲めばすぐに落ち着くことが多いのです。

 

しかし、ごく稀に、抗ヒスタミン薬がまったく効かない蕁麻疹が出ることがあります。

蕁麻疹の次の治療はステロイドの内服ですが、これもまた効果なし。

むしろ、全身状態が悪くなり、蕁麻疹は強く出てしまいます。

どんどん治療をしても落ち着かず、更に蕁麻疹が広がってしまう‥‥‥

まさに夏の夜の悪夢です。

最初に子の病気の患者さんを診察したときは半分パニックになりながら病院内を駆けずり回っていた

記憶があります。

 

このような蕁麻疹を起こす人にはある特徴がありました。

熱があること。腹痛や咳などのはっきりとした強い感染症の症状があること。

血液検査をすると、白血球やCRPといった感染症の症状がめちゃくちゃ強いこと。

このような特徴があります。

 

では、蕁麻疹はどうすれば落ち着くのか?

実は抗生剤を飲ませることなのです。

抗生剤を飲んだらすーっと、それこそあっという間に引いてしまうのです。

翌日には蕁麻疹は完全に消えてしまい、けろりとして患者さんは家に帰ってしまいます。

 

この不思議な蕁麻疹。

名前を「感染性蕁麻疹」と言います。

普通の蕁麻疹に比べて感染症が明らかに表に出てます。

一説には病原菌に対するアレルギーが強く出たものだと考えられているようです。

感染症の原因は様々ですが、腹痛、下痢などの消化器感染によるものが多い印象を持ちます。

 

季節も限定しています。

毎年、6月から7月の梅雨の終わりから夏のはじめに見ることがほとんどですが、

たまに9月から10月の秋雨の頃にも見ることがあります。

つまり、忘れた頃にやってくる。

 

「夏の夜の夢」というにはあまり格好のいいものではありません。

おっさんが救急部の中やら病棟の中やら騒ぎまわっているわけですからね‥‥‥

美しくない?まさに、そのとおり。

意外にに知らない「あせも」の話

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梅雨も終わり、夏がやって来ました。

その途端、外来にはあせもの患者さんであふれるようになりました。

 

このあせも。一体何が皮膚の表面で起こっているのでしょうか。

 

実は汗疹の研究はほとんど進んでいません。

何故かはわかりません。

多分、汗疹で命を落とす人がいないからかもしれませんが。

一般的に目にすることの多い、皮膚科の病気の中でここ数十年ほとんど最も研究が進んでいないのが、

この汗疹と、しもやけでしょうねえ。

 

汗疹には2種類あります。

紅色汗疹と、水晶様汗疹です。

紅色汗疹は一般的なあせも。子どもに出来るのはほとんどがこの紅色汗疹です。

水晶様汗疹とは、高熱を出した後に、本当に汗が溜まった水ぶくれが皮膚の表面に出来る状態です。

中に汗の溜まった水疱がきらきらして見えるので、この病名になりました。

 

これに対して紅色汗疹がどうして起きるのかについてははっきりとした説明はほとんどありませんでした。

教科書にもはっきりとしたことは書いてなかったのです。

新しい話しが出てきたのは2006年の事です。

徳島大学とユニ‥チャームの合同研究グループがひとつの事実を発見しました。(メーカーHP

それは、汗疹の出来る所で表皮ブドウ球菌が異常に繁殖していることです。

つまり、紅色汗疹が出来るメカニズムは以下と考えられます。

 

1)局所皮膚の湿潤や温熱により、皮膚常在菌である表皮ブドウ球菌が異常に繁殖する。

2)表皮ブドウ球菌がリポ多糖を分泌する

3)リポ多糖が物理的に汗管を閉塞させる。

3′)リポ多糖に対し、皮膚表面で炎症反応を誘発する

4)そのため、赤いぶつぶつの汗疹が出現する。

 

したがって、汗疹の治療、

1)ステロイド外用剤←炎症反応を抑制する

2)抗生剤←表皮ブドウ球菌を抑制する

3)お酢←リポ多糖を破壊する

などはそれぞれ効果を発揮するのです。

 

ただし、この表皮ブドウ球菌は皮膚の表面に存在する細菌です。

つまり、シャワーで流すことは可能です。

何度もシャワーをあびることも立派な汗疹の予防策であり、治療です。

ぜひ、シャワーを上手に利用してみてくださいね。

ドナルド・マクドナルドハウス世田谷のオープンハウスに行って来ました。

ドナルド・マクドナルドハウスという名前を聞いたことがありますか?

マックでご飯を食べる時にトレイの紙に書いてあるのを見たという方も多いかと思います。

では、そこは何をしている場所ですか?

と聞かれた時にみなさんは答えられますか?

 

先週、そのドナルド・マクドナルドハウス世田谷のオープンハウスがあったので、行って来ました。

今回はそのレポートです。

 

まず、ドナルド・マクドナルドハウスについて簡単に説明しましょう。

このハウスは小さな子どもの看病をしなければいけない家族のために作られました。

世田谷のハウスは国立成育医療研究センターという、子どもの専門病院の敷地の隣にあります。

現在日本にはこの世田谷ハウスの他にも東京都に2箇所、府中(都立小児総合病院)、東大(東大医学部附属病院)にあります。

全国には更に数カ所、仙台(宮城県立子ども)、高知(高知医療センター)、大阪吹田(循環器病センター)、栃木(自治医大栃木こども)

札幌(北海道立こども)

とそれぞれ子どもが沢山、それも長期間入院している病院の近くに建てられています。

 

こども専門病院の特徴でもあるのですが、入院している子どもは一人では生活出来ません。

大人の入院患者さんよりも、手厚い家族のケアが必要です。

これはお医者さんや看護師さんには絶対にできないことなのです。

でも、逆に言えば、家族の負担は膨大なものになってしまうのです。

 

子どもの着替えを持って、おうちから電車や車に乗って、朝早く行き、

日中を子どもと過ごし。病気の話を聞き。子どもと治療とそれぞれの今後のことを考え、

時には猶予の無い決断を迫られ(子どもの生命に関わることだってあります)

そして、夜になって家に帰り、帰った後に家の仕事をしなければいけない・・・

このような生活が延々と続くことになります。

特にがん、白血病、移植などの病気では、その生活がいつ終わるのか、全然見通しがつかないこともあります。

 

この家族の負担を少しでも軽く出来るようにと考え、設立されたのが、ドナルド・マクドナルドハウスなのです。

遠方からくる家族の方が、安心して子どもについていられるように。

非常に安い値段で、安心してゆっくりと宿泊し、少しでも消耗しないように、家族のケアが出来るようにと

願って設立された施設です。

 

でもね、幾つか問題を抱えているのも事実なんです。

一つは部屋が絶対的に足りないこと。現在ほぼフル回転しているのですが、それでも足りないのです。

もう一つは運営費が足りないこと。

かなりの額を寄付に頼っているのですが、それでもぎりぎりの所で運営をしているとのことです。

 

この記事を読んで、少しでも力になりたいというかたは一度連絡してみてはいかがでしょうか。

きっと、喜ばれることと思いますよ。

7月の飾り

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7月に入りました。

はっきりしない天気にスタッフもみんなやきもきしています。

でも、待ち時間は少ないですよ。

 

さて、7月の飾りです。

今回は七夕をイメージしています。

これも折り紙と切り紙。

会計の時にでも覗いてみてくださいね。

 

七夕が終わったら次の飾りになる予定です。

現在鋭意製作中です。お楽しみに。