わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

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とびひは暑いから出るわけではない

というのが、今年の診察をしての結論です。

 

とびひは夏の病気です。

というと、いかにも夏の暑い気候が悪さをしているような気になりますが、

どうもそうでもなさそうです。

 

暑い日がとひびを引き起こすのであれば、比較的涼しい時間が持続する

今年はそんなに多くはないということですよね。

 

でも、今年も結構とびひは多いです。

 

どうも、影響しているのは湿度のようですね。

それを反映するのが、とびひの患者さんが一気に増えるのは台風の後だからです。

 

つまり、湿度がとびひを作る。

 

ということは涼しくなっても雨が続く9月までとびひには注意したほうが良いということです。

 

お気をつけ下さいね。

 

とびひの治療の話もここでしておきましょう(週刊わかば2025年7月7日~7月12日)

武蔵野市吉祥寺、わかばひふ科の1週間の振り返りと来週の予報、当院からのお知らせです。

00:00 <オープニング>
00:43 <今週の外来傾向>
とびひ
06:38 <来週のアトピー>
もう夏ですよね?
08:08<混雑予想>
混雑
09:47 <おしらせ>
舌下免疫療法、実施中
夏休みの日程、7月24日は臨時休診です

🪄🐍奥行きなき医師団
https://lit.link/okuyukinaki

🦊キャラクターデザイン
高菜 しんの さん

🐧Live2Dデザイン
乃樹坂 くしお さん

♬BGM
Daily News
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作者:Make a field Music さん
サンタは中央線でやってくる
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作者:しゃろう さん
爽やか朝ダイニング
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作者:alaki paca さん
できるかなって
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作者:こおろぎ さん
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作者:しゃろう さん
桜ひらり
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作者:すもち さん
Lykeion
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作者:のるさん

🥁効果音:効果音ラボ
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とひびのいない夏休み(2022年9月)

もう夏もおしまいでしょうかねえ。

今年は秋が来るのは早い印象を受けます。

なんか夏らしい夏は短かった印象を受けますが、

それはずっと屋内でお仕事をしていたせいなのでしょうか?

 

それにしても今年の夏はとびひの患者さんの数が少なかったようです。

例年の半分くらいでしょうか?

 

不思議ですねえとも思うのですが、ある程度納得するお話でもあったりします。

 

そもそも、とひびは皮膚の感染症ですが、みていると汗で悪化する傾向があります。

そのために汗をかかない環境にいることが予防でもあり、治療でもあるのですが、

今年の夏の特徴として

・気温があまり上がらなかった

・外出頻度が少なかった

というのがどうもありそうなのです。

 

気温があまり上がらなかったというのはまあ、太陽と地球の話になるので、

たまたまといえばたまたまなのでしょう。

外出については新型コロナウイルス感染症の拡大の影響はありそうにも見えます。

子どもたちの感染を恐れて、外出しなかったこと。

それがとびひの発生にも影響を及ぼしている可能性がありそうです。

 

そういうわけで、今年の夏の感染症は少なかったなあというのが印象です。

秋以降、子供同士の接触により発生する、

みずいぼ、しらみについても確認をしていく必要がありそうです。

とびひには創傷被覆材とカットバンは使わないようにしましょう

あまり推奨はしていません。

そのココロは悪化するから。

 

まずとびひはなぜ起きるのかを考えてみましょう。

原因は細菌です。

細菌の出す毒素が皮膚の細胞の接着を溶かしてしまい、

結果的に皮膚が溶けて剥がれてしまう症状が出てしまうのです。

 

ですので、皮膚の表面の剥がれや剥けに対して

創傷被覆材を使用することで逆に温暖・湿潤環境が

形成されてしまい、逆に細菌の増殖が起こってしまうという

問題が出てしまうのです。

(被覆材の使用説明書にも同様の記載があるかと思います)

 

同様にカットバンもあまりおすすめはできません。

問題になるのは粘着剤の部分です。

この部分に細菌の感染が起こり症状の拡大が進んでしまうという

事態になるのです

 

したがって、とびひに感染したときには「蒸らさない」「ふやかさない」が

鉄則となります。

とびひの症状の部分はあえて隠す必要はないのですが、

隠したい場合にはガーゼを貼って紙テープで留めてあげる

というのはベストの対応の用に思えます。

隠すときには通気性は保つこと。ですね。

とびひになった時にスキンケアで気をつけること

今回はとびひのお話です。

とびひは夏に子供によくみられる病気の一つです。
どんな薬を使うかといった治療のお話は大事なのですが、それと同じくらい大事なのはとびひになった時にスキンケアをどのように行うかというお話です。
こちら、多岐にわたるお話しなので、外来ではなかなかすべてをじっくりとお話することができませんでした。
今回はそのとびひのスキンケアについて、気を付けるべき点をすべて網羅したスキンケアの解説動画を作成いたしました。

一般のお風呂のスキンケア、学校生活上の注意事項に加え、外来では時間の都合上なかなか触れることのできなかったその他の日常のスキンケア指導についてすべてを解説しております。

とびひの診断を受けたけど、日常生活で何を気をつけ、どのようなケアを行えばいいのか。疑問に思った保護者の方にぜひ見てみてほしい動画です。

00:00 オープニング
01:01 とびひの特徴について簡単なまとめ
02:44 とびひのスキンケアの基本的な考え方
03:25 洗い流しのスキンケア
12:23 保湿のスキンケア
14:40 温度管理のスキンケア
19:48 温度管理のスキンケア:学校と習い事・塾
22:43 迷った時の考え方
25:36 エンディング

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とびひ(伝染性膿痂疹)が出てくるようになりました。

今週に入ってからですが、

とびひの患者さんを数名診察しました。

 

そろそろ春ですね。

と思っていた矢先の出来事です。

 

毎年、気温が20度を超えるようになると一気に増えてくるのですが・・・

と思って気象データを確認しました。

練馬のデータでは昨日の最高気温は16度超えですね。

 

ということは、最高気温が15度を超えるようだと、ぼちぼちとびひが出るのかもしれません。

特に早春はまだまだ寒いのでみんな厚着しています。

その状態で室内(まだ暖房も動いていますもんね)に入ると、

大汗をかいてしまい、とびひになるのでしょうかねえ。

 

皆様、子どもの洋服はこまめに脱ぎ着させてくださいね。

 

ドナルド・マクドナルドハウス世田谷のオープンハウスに行って来ました。

ドナルド・マクドナルドハウスという名前を聞いたことがありますか?

マックでご飯を食べる時にトレイの紙に書いてあるのを見たという方も多いかと思います。

では、そこは何をしている場所ですか?

と聞かれた時にみなさんは答えられますか?

 

先週、そのドナルド・マクドナルドハウス世田谷のオープンハウスがあったので、行って来ました。

今回はそのレポートです。

 

まず、ドナルド・マクドナルドハウスについて簡単に説明しましょう。

このハウスは小さな子どもの看病をしなければいけない家族のために作られました。

世田谷のハウスは国立成育医療研究センターという、子どもの専門病院の敷地の隣にあります。

現在日本にはこの世田谷ハウスの他にも東京都に2箇所、府中(都立小児総合病院)、東大(東大医学部附属病院)にあります。

全国には更に数カ所、仙台(宮城県立子ども)、高知(高知医療センター)、大阪吹田(循環器病センター)、栃木(自治医大栃木こども)

札幌(北海道立こども)

とそれぞれ子どもが沢山、それも長期間入院している病院の近くに建てられています。

 

こども専門病院の特徴でもあるのですが、入院している子どもは一人では生活出来ません。

大人の入院患者さんよりも、手厚い家族のケアが必要です。

これはお医者さんや看護師さんには絶対にできないことなのです。

でも、逆に言えば、家族の負担は膨大なものになってしまうのです。

 

子どもの着替えを持って、おうちから電車や車に乗って、朝早く行き、

日中を子どもと過ごし。病気の話を聞き。子どもと治療とそれぞれの今後のことを考え、

時には猶予の無い決断を迫られ(子どもの生命に関わることだってあります)

そして、夜になって家に帰り、帰った後に家の仕事をしなければいけない・・・

このような生活が延々と続くことになります。

特にがん、白血病、移植などの病気では、その生活がいつ終わるのか、全然見通しがつかないこともあります。

 

この家族の負担を少しでも軽く出来るようにと考え、設立されたのが、ドナルド・マクドナルドハウスなのです。

遠方からくる家族の方が、安心して子どもについていられるように。

非常に安い値段で、安心してゆっくりと宿泊し、少しでも消耗しないように、家族のケアが出来るようにと

願って設立された施設です。

 

でもね、幾つか問題を抱えているのも事実なんです。

一つは部屋が絶対的に足りないこと。現在ほぼフル回転しているのですが、それでも足りないのです。

もう一つは運営費が足りないこと。

かなりの額を寄付に頼っているのですが、それでもぎりぎりの所で運営をしているとのことです。

 

この記事を読んで、少しでも力になりたいというかたは一度連絡してみてはいかがでしょうか。

きっと、喜ばれることと思いますよ。

どうして直接リンクを貼らないんだろう?

今日の疑問点です。

 

慶応大学皮膚科の長尾先生らによる論文が話題を呼んでいるようです。

遺伝子操作をして、アトピー性皮膚炎のような症状を起こすマウスを作成したところ

そのマウスの皮膚には黄色ブドウ球菌が多く存在していたということのようです。

で、抗生剤を投与していれば、炎症をより抑えることが出来た。と。

 

記事のニュアンスでは、ブドウ球菌対策云々となっているところが多いようですが、

すでに人間のアトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚には一般的には

黄色ブドウ球菌が沢山住んでいることが知られています。

イソジン消毒療法(私はオススメしていませんが)なども、上記の治験に基づく

治療法ですしね。

 

でも、問題はそこじゃない。

新聞はテレビは仕方有りません。

なんで、インターネットの記事からは、その論文にダイレクトにリンクが貼られていないのでしょうか?

 

その論文が気になる人、絶対にいますよね。

そして、その中には英語が読める人もいますよね。

更に、生命科学の論文を読める人もきっといますよね。

 

であれば、なんでリンクをはらないの?

一般の人が記事を読めるようにどうしてしないの?

と疑問に思ってしまうわけです。

 

新聞やテレビはしかたないですよ?

でも。インターネットに配信しているのならば、難しいことでは無いですよね。

 

記事を検索から探せばいい?

ええ、探しましたとも。

直接論文にアクセスするのに、2分で出来ましたとも。

 

でもね、それは私がその分野について詳しく知っているからです。

長尾先生の名前を検索欄に打ち、雑誌名を検索欄に打ち、

その雑誌を探し、その中から該当する記事を更に探す。

そんなに難しくはなかったのですが、それは自分の専門分野だから。

 

もしも、気になる記事が「地学」だったり「宇宙科学」だったり、

はたまた、「経済心理学」だったりしたらどうでしょう。

そうなったら、必要とする論文に辿り着ける自信は有りません。

 

なんで、リンクを貼るという行為ができないのでしょうか?

記者も元となる論文を読んでいなかったから?

発表原稿をそのまま記事にしているから?

 

まあ、そこまではわかりませんが、

記事を掲載する人が、

「実際に元の情報源について、一般人が確認することには意味が無い」

あるいは「必要がない」

などと考えているのでは無いか?

などと邪推をしてしまうわけなのです。

 

これって、日本だけなのでしょうか?

外国ではどのようになっているのでしょうか?

気になるところです。

 

 

 

最後に、今回の論文への直接リンクを載せておきます。

参考までに。(会員登録、もしくは有料ダウンロードが必要なようです)

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1074761315001284

そして、すべての記事の元となった、慶応大学からのプレスリリースへの直接リンクです。

クリックして20150422_nagao.pdfにアクセス

どうして小学校では日焼け止めの授業をしないのだろう?

夏休みです。小学生が毎日の様にプールに通っている姿も目にします。

うちの娘も一学期の最後はプールの授業でした。

しかも、4時間中1時間のプールのために、残り3時間は自習という、

時間効率の悪い授業です。

一体何でしょうね・・・

 

という話を今回はするのではなく、その空き時間を利用して

いろいろな知識を与えることは出来ないのか?

という話です。

 

いつも疑問に思うんですが、どうして学校で日焼け止めと日光の人間に対する影響の

話をしないんでしょうね。

どうでもいいと思っているわけでは無いでしょうけど。(特に女性の先生方は)

教える必要はないんでしょうか?

プールという格好の素材があるのに、手を拱いている必要はないと思うのですが。

 

などと思う今日このごろです。

 

デング熱ウイルスはすでに日本にいたのか?

などということを考えてしまうわけです。

 

最初に代々木公園で感染が確認された時には輸入感染症と考えていました。

代々木公園にのみデング熱のウイルスを持つ蚊がいるのだろうと。

新宿中央公園で感染が確認された時も、まあ隣だしね。

という考えでした。

 

その考え方がひっくり返ったのは、千葉で感染の疑いがある症例が出たことでした。

東京にも、海外にも行ったことのない人が発症した。

ウイルスそのものは見つからなかったが、抗体という、感染を強く疑われる反応が確認された。

というニュースを見てしまうと、どうしても以前より日本に存在していたのではと考えてしまうのです。

 

つい先日もそのようなお話があったなあ。と思ったので考えてみたら

SFTSについても同じような話だったんですね。

 

最初は海外でのみ存在すると考えられていたSFTSウイルスが

日本で見つかった。

そして、そのウイルスは海外のものとは違う遺伝子を持っていた。

ということを考えると、今回のデング熱ウイルスについてもひょっとすると日本に以前から存在したものが

今回感染を起こした可能性も否定できませんよね。

 

いずれにしても、今後の調査を待つのみですね。