わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

ブログ
わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

医療の事、病気のことだけではなく、子どもに関する話や
それぞれの趣味の話などを掲載しております。


現在YouTubeでの情報提供も行っております。
https://www.youtube.com/channel/UC34LvaN6ePeTc2Ue4Ie0fJA

2017/3/14
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2021/3/1
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2023/1/3
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最新の情報はこちらかもご確認ください。
2023/1/3
Noteはじめました
ブログよりも長くなりそうなお話、まとめたお話はこちらで記事にしております。


ブログ一覧

2013年9月18日勉強会のお知らせ

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勉強会のご案内

当クリニックでは毎週テーマをきめて勉強会を行なっております。

皆様の御参加をお待ちしております。
2013年9月18日

あざのはなし NV-A-001

生まれつきのあざの見分けかた。

その子のそのあざ、治療は待てますか?

 

2013年9月25日

わかば式アトピー性皮膚炎治療マニュアル AD-A-001

アトピー性皮膚炎、乾燥性湿疹の診断、治療について

当院で治療を希望される方は一度はお聞きください。

 

2013年10月2日

生後1ヶ月から3ヶ月までのスキンケア CS-A-001

小さな赤ちゃんに湿疹を作らないように、

皮膚にやさしいスキンケアをお教えします。

 

時間

開場 10:15

講義 10:30-11:15

質問の時間 11:15-11:30

 

場所

わかばひふ科クリニック 待合室

180-0002

吉祥寺東町2-11-2伊藤ビル1F

0422-22-1232

 

定員

6名

 

費用

無料

 

講師

野崎誠

わかばひふ科クリニック院長

 

受講時の注意事項

赤ちゃん、子どもと一緒の受講は可能です。

他の参加者の迷惑にならないようにお気をつけください。

勉強会の進行に支障がある場合は、席を外していただく場合があります。

おむつ替えスペース、キッズスペースはありますが、授乳スペースはありません。

駐車場は1台分のみあります。予約は受け付けておりません。

駐車場が一杯の場合は近くのコインパーキングをご利用ください。

 

予約時の注意事項

キャンセルは前日まで、メールでお願い致します。

当日のキャセルは申し訳ありませんが、お受け出来ません。

 

個人情報について

個人情報は勉強会までの連絡及び統計的資料作成のために使用致します。

各個人の情報につきましては、勉強会終了後に破棄致します。

ロドデノールによる脱色素班形成についてのいくつかの疑問

先日、我が家にカネボウから1通の封筒が届きました。

中には、商品についてのお詫びと、為替が1通入っていました。

我が家のロドデノールはこれで終了です。

 

また、学会からの診療ガイドラインも出てきました。

実際に関連性が有るか行う、パッチテストについても、

方法がしっかりと決まってきたようです。

しかし、相変わらず、原因ははっきりしないまま。

症状の多様性が有ることもわかり、問題を複雑にしているようです。

 

さて、実際に診療を行っている中で感じた問題点を幾つか。

1)試供品はどうですか?

薬理作用にともなうものを疑いますから、ほんの短時間使用している

試供品で症状が出る可能性は少ないのですが、完全に否定するのも難しいものです。

試供品で出る可能性はどうなのか?はっきりしません。

また、試供品を提供された方のリストアップはほぼ不可能ですよね。

 

2)こどもがいたずらすることがありますが?

女性の方は思い当たるフシがあるかもしれません。

小さな子(特に女の子)がお母さんの化粧品を勝手に使っていたことは

外来でも時に耳にします。

もしも、ロドデノール含有化粧品をこどもが自分に塗ってみた時に

そこに脱色斑が出たら、それをロドデノールと断定することは出来るのか?

 

考えれば考えるほど難しい問題が出てきます。

そのうち、ロドデノールを使っていないにもかかわらず脱色素班ができたことについて、

カネボウにいちゃもんをいう人が出てくるかもしれませんね。

「シロシロ詐欺」とでもいいましょうか。こんなことが無いといいのですが・・・

「セミくん いよいよこんやです」

セミくんいよいよこんやです

本日は、絵本のご紹介を。

 

残暑厳しい毎日ですが、まだまだセミの鳴き声が響いております。

本当は、8月上旬にご紹介をしたかったのですが、雑事に追われ遅くなってしまい、

今年はもう時期外れかと思ったのですが・・

 

でも、やっぱりご紹介しておきたい!

 

『セミくん いよいよこんやです』

 

7月の下旬から、セミの抜け殻をあちこちで見かけるようになりました。

子供たちは、みな競って集めており、我が家も例外ではなく、

集めた抜け殻たちが、玄関前にきれいに並べられているのも見慣れた光景となりました。

 

そんなセミたちの旅立ちの日。

その一日を描いた絵本です。

 

セミの子供が、長年過ごした家に別れを告げ、地上へと登ってゆく場面に、

ちょっとしんみり。

 

友達の虫たちから、地上の世界への歓迎を受け、『生きているってうれしい!』

そんなお話です。

 

この絵本を購入したのが、7月下旬。

娘が気に入って、毎日読んでいたところ、ちょうどセミの羽化に遭遇!

絵本の通りでビックリでした。

 

娘だけでなく、見守る大人たちも大興奮。

貴重な経験になりました。

 

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午後8時、幼虫の背中が割れて、ゆっくりと羽化し始めました。

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意外と早く出てきました。ここまで、15分位です。

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体は全部出ましたが、まだ羽は縮んだままです。前足2本で、脱いだ殻にしがみついています。

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羽が伸びてきました。抜け殻は、コンクリートに引っかかっているだけなので、風で落ちそうです。

羽化したてのセミが、こんなにキレイなグリーンだったなんて、知りませんでした。

絵本でも、きちんとグリーンのセミが描かれています。

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羽もすっかり伸びて、体が乾いて固くなるのを待つばかりです。

抜け殻は、子供たちが持っていってしまいました(笑)

約1時間で、羽化が終了。

 

しばらくの間は観察していましたが、さすがに朝までは観察できず、

早朝確認すると、いなくなっていました。

どこかで、元気で鳴いているのでしょう。

がんばれ、セミくん!!

リンパの流れと血の流れ

あまり、知られていないことですが、血液の流れと、リンパの流れは違います。

 

虫刺されのあとや、蜂窩織炎(皮膚の下にバイキンが入る病気です)のあとに、

腫れた部分から体の中心に向かって、赤くなった皮膚が帯のように広がっていくことを

診察時に目にすることがあります。

 

これが、リンパの流れです。

正確にはリンパ管の流れということになるでしょう。

かぶれや虫さされ等のアレルギー反応や細菌などの感染症が起きた時には

このリンパ管の中をリンパ球が通ります。

そのリンパ球はリンパ節にいたり、そこで、「敵の襲来を告げる」=炎症反応を起こすように司令を出すのです。

もちろん、リンパ管に沿って、その反応は伝わりますから、リンパ管周囲には赤く腫れた部分が出来上がります。

当然リンパ節もぐりぐりに腫れることになります。

 

実は、この反応はアレルギーや感染症だけで起きるわけではありません。

他にも悪性腫瘍の時にも同じような原理で、免疫反応が起きると考えられます。

また、転移をするときにはこのリンパ管を経由して起きることがあります。

悪性腫瘍があった部分からリンパ管を経由して、最初に出会うリンパ節のことを

センチネルリンパ節と呼びます。

センチネルとは見張りの意味ですね。

 

ですので、悪性腫瘍がリンパ管を通して転移するときにはまずこのセンチネルリンパ節を経由することになります。

逆にこの原理を逆手に取り、まずセンチネルリンパ節をとってみれば転移が有るかを判断することが出来ます。

この方法をセンチネルリンパ節生検と呼びます。

ここに腫瘍細胞が入るかいないかで転移の有無をある程度判断することが出来るわけですね。

 

では、なぜ、こんなお話をしているのか?

じつは、先日蚊に刺された時にキレイにリンパ管の流れに沿って、赤みが広がってきたんですね。

感心して、思わず写真をとってしまいました。

↓ 毛深いのはご容赦下さい。

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「「働くパパ」の時間術」

仕事も家事も育児もうまくいく!  「働くパパ」の時間術

 

周りからよく忘れられていますが、私も「働くパパ」です。

興味があり、この本手に取り、大きな共感とともに読了しました。

 

子どもが出来てしみじみと感じたことですが、

時間が最も貴重になってしまいました。

子どもの世話というタスクがことでいままで以上にどんどん時間が削られます。

ママの方がより顕著でしょうが。

 

その貴重な時間をどの様に活用していくかが本書のテーマです。

考え方の基本は、シームレス化と時間密度の向上、段取りです。

 

必要以上に時間を区分けすることでそれぞれの無駄な時間が出てきてしまいます。

開業して思ったのですが、仕事と休みを分けて考える必要はありません。

あるときは仕事を重視し、ある時には休みを重視する。また有るときは家庭を重視する。

これを、切り替えるのではなく、重点を変えることでより効率的な時間の使い方ができるのです。

個人的には今は疲れが強いですが、そのうちに慣れていくのでしょう。

 

次に重要なのは時間密度の向上。

同じ時間に2つ以上のことをすすめるわけです。

ランニングしながら考え事でしょうか。

通勤時に読書する。自転車に乗りながら考え事をする。

一緒に出来るなら一緒にしてしまおうという考え方です。

職業柄、子どもと遊んでいる時にも仕事のアイデアやよい言い回しが浮かんでくるので、

これを忘れないようにしたいものです。

 

次に段取り。

何事にも手順があります。その手順を明確にすることで、同じ時間で沢山のことが行えるわけです。

いままで、経験によりなんとなく行っていた作業をしっかりと見える化し、段取り良く行えるようになれば、

時間はもっと開いてくるのでしょう。

 

最後にここには詳しく書かない大事なことが一つ。

それはママさんとの関係です。

関係をよく保つことで、よりよい時間を行うことが出来るのです。

・・・まったくもってそのとおりですね。

 

この本は忙しいとぼやいているパパさん必見の書籍です。

また、同じシリーズとして

「働くママ」の時間術

もありますので、いずれ読んでみたいものです。