わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

雑記

おヘソを出して寝ていてもいいじゃないか。

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ある寝苦しい夜のこと。あまりにも暑い日で、一晩中エアコンをつけていました。

ふと目を覚ましたら隣で寝ている娘の姿がありません。

一体どこにと、一瞬で青くなった顔で眺め回すと、ベッドと床の隙間ですやすやと寝ていました。

どうもそのエアコンの冷たい空気が最も貯まる場所を探して自分で降りていったようです。

翌朝にけろりとした顔で、何事もなかったかのように起きて来ました。

そういえばと思い返してみると、自分も子どもの時にお昼寝で一番涼しいところを探して、

廊下で寝ていましたっけ・・・

 

どうも、子どもとネコはその部屋の中で一番涼しいところがわかるようです。

(ということを妻に話した所、「イヌもよ。」と返事が帰って来ました。

人間の大人だけが鈍いのかもしれません・・・)

診察室で話をしていると、「子どもがあちこちで寝ているので、元の体勢に戻すんです。」

と言われることがあるのですが、そこまでしなくてもいいんじゃないかと思います。

 

また、洋服についても同様です。

自分で脱いでしまうのは暑いからです。

半袖を脱ぐならタンクトップに。タンクトップを脱ぐのなら腹巻だけにしてしまえばいいのです。

・・・とここまで話をするとよく言われるのが、

「風邪を引いたりしませんか」ということ。

でもね、風邪はウイルスでかかるので、周りに調子の悪い子がいなかったらそんなにそんなに風邪を引くことはありません。

 

また、もうひとつは、「寒くなったらどうするんですか?」ということです。

でも、この言い方は自分の子どもの力を信じきれていないように思えます。

寒くなったら、今度は子どもは自分で動いて、温かいところを探しますよ。

時々、親にピッタリとくっついて眠っていますが、これは温かいところを探して、

その結果、自分で決めてくっついていますから。

まあ、そのまま見ててあげるのが一番だと思います。

 

ロドデノールによる皮膚障害についての詳細が出たようです

本日、カネボウのホームページに初めて詳細が掲載されました。(リンクはこちら

やっと、詳しい情報が出てきたのでほっとしています。

 

いままで、マスコミを中心として出てきた情報ですが、あまりにも錯綜していました。

特に問題と考えるのが、「白斑」という言葉でした。

メーカーの公式情報には「まだらに白くなる」と記載されていましたが、

一部ニュースではこれが「白斑」となっていました。

 

実は「白斑」という言葉には2つの意味があります。

一つは皮膚の色素が抜けて白くなる。という肉眼的な症状を表す言葉。

例えば、湿疹の起きた後に皮膚が白くなることがありますが、これを白斑と呼ぶこともあるのです。

この湿疹の後に皮膚の色が抜けてくることは一時的なものですので、あえて治療を行う必要はありません。

(余談ですか、下記の「白斑」と混同を防ぐために私は診察時には「脱色素班」という言葉を使っています)

 

もう一つは皮膚の色素を作るメカニズムがおかしくなっている。という病態に踏み込んだ言葉です。

特に、白斑を作る病気で一般的に知られているものは「尋常性白斑」というものでしょう。

この尋常性白斑は皮膚の色素細胞(=メラノサイト)に対する自己免疫性の疾患ですので、

皮膚に炎症がおこり、多くは徐々に拡大していきます。

拡大するようであればステロイド(や、保険は効きませんがプロトピック、ビタミンD3軟膏)の塗りぐすりや

紫外線照射などの治療が必要となります。

 

つまり、「白斑」という状態でも、一方では時間が解決してくれるので、様子を見ればよく、

もう一方ではしっかりと治療を行わないと、どんどん広がってきてしまうのです。

 

残念ながら、当初の情報ではこのどちらに当たるのかが不明確でした。

個人的な意見を言えば、カネボウのHPに「白斑」という言葉ではなく、「まだらに白くなる」

と記載されていたことは前者の可能性が高いだろうと考えていましたが、確証はありませんでした。

 

今回のメーカーの発表では、より詳しい症状の記載がされていました。

特に塗り薬やその他の治療を行う必要はなく、時間が解決してくれるようです。

これで99%は安心して皆さんにお話することができます。

 

残りの1%ですが、非常に専門的かつ細かな話になるのですが、

「細胞診でメラノサイトが残存している例」とのことですが、

尋常性白斑でもメラノサイトは残っていることはあります。

皮膚組織をとった時の結果についても是非知りたいです。

それでメラノサイトに対する炎症がなければ心配は無用でしょう。

もっとも、化粧品を中止した後に白くなった皮膚が拡大した人はいないようですので、

尋常性白斑が起きている可能性は少ないと思います。

ドナルド・マクドナルドハウス世田谷のオープンハウスに行って来ました。

ドナルド・マクドナルドハウスという名前を聞いたことがありますか?

マックでご飯を食べる時にトレイの紙に書いてあるのを見たという方も多いかと思います。

では、そこは何をしている場所ですか?

と聞かれた時にみなさんは答えられますか?

 

先週、そのドナルド・マクドナルドハウス世田谷のオープンハウスがあったので、行って来ました。

今回はそのレポートです。

 

まず、ドナルド・マクドナルドハウスについて簡単に説明しましょう。

このハウスは小さな子どもの看病をしなければいけない家族のために作られました。

世田谷のハウスは国立成育医療研究センターという、子どもの専門病院の敷地の隣にあります。

現在日本にはこの世田谷ハウスの他にも東京都に2箇所、府中(都立小児総合病院)、東大(東大医学部附属病院)にあります。

全国には更に数カ所、仙台(宮城県立子ども)、高知(高知医療センター)、大阪吹田(循環器病センター)、栃木(自治医大栃木こども)

札幌(北海道立こども)

とそれぞれ子どもが沢山、それも長期間入院している病院の近くに建てられています。

 

こども専門病院の特徴でもあるのですが、入院している子どもは一人では生活出来ません。

大人の入院患者さんよりも、手厚い家族のケアが必要です。

これはお医者さんや看護師さんには絶対にできないことなのです。

でも、逆に言えば、家族の負担は膨大なものになってしまうのです。

 

子どもの着替えを持って、おうちから電車や車に乗って、朝早く行き、

日中を子どもと過ごし。病気の話を聞き。子どもと治療とそれぞれの今後のことを考え、

時には猶予の無い決断を迫られ(子どもの生命に関わることだってあります)

そして、夜になって家に帰り、帰った後に家の仕事をしなければいけない・・・

このような生活が延々と続くことになります。

特にがん、白血病、移植などの病気では、その生活がいつ終わるのか、全然見通しがつかないこともあります。

 

この家族の負担を少しでも軽く出来るようにと考え、設立されたのが、ドナルド・マクドナルドハウスなのです。

遠方からくる家族の方が、安心して子どもについていられるように。

非常に安い値段で、安心してゆっくりと宿泊し、少しでも消耗しないように、家族のケアが出来るようにと

願って設立された施設です。

 

でもね、幾つか問題を抱えているのも事実なんです。

一つは部屋が絶対的に足りないこと。現在ほぼフル回転しているのですが、それでも足りないのです。

もう一つは運営費が足りないこと。

かなりの額を寄付に頼っているのですが、それでもぎりぎりの所で運営をしているとのことです。

 

この記事を読んで、少しでも力になりたいというかたは一度連絡してみてはいかがでしょうか。

きっと、喜ばれることと思いますよ。

7月の飾り

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7月に入りました。

はっきりしない天気にスタッフもみんなやきもきしています。

でも、待ち時間は少ないですよ。

 

さて、7月の飾りです。

今回は七夕をイメージしています。

これも折り紙と切り紙。

会計の時にでも覗いてみてくださいね。

 

七夕が終わったら次の飾りになる予定です。

現在鋭意製作中です。お楽しみに。

フラッシュ撮影はやめて下さい?

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先週の週末に、また別のところにホタルを見にいって来ました。

どれだけ好きのかと言われそうですが、行きたがったのは娘です。

 

さて、ホタルを見てきたわけですが、その時に係員の方の言葉が気になりました。

タイトルに有る通りなのですが‥‥‥

 

ホタルは性質上、他に強く輝いているものがあると、光を出さなくなってしまうのでしょう。

また、見物に来ている人の中で、カメラのフラッシュが最も強い光を出すのであろうことは理解出来ます。

でも、光が良くないのであれば、携帯電話やデジカメの液晶から出る光はどうなのでしょうか?

光る靴やサイリウム(している人がいたので、びっくりしましたが)はどうでしょうか?

何も言わなくてもいいの?フラッシュさえたかなければいいの?

と思ってしまった次第です。

 

「明かりのつくものの輝度を下げて下さい。」とか、「ホタルは周りの光が強いと、光ってくれません」

とか、もう少し色々な言い方もあると思うのですが。

 

もやもやとしてしまった、とある週末でした。

吸いたくないよ

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昨日はちょっとした会議に出席して来ました。

帰宅して、洋服の匂いをかぐと、ほのかにタバコの臭いがします。

会議中は誰もタバコは吸ってはいませんでした。

でも、誰か近くにいた吸っている人の匂いが移ってしまったのでしょうね。

 

タバコの害として、受動喫煙は十分に認知されたと思います。

しかし、ものについたタバコの匂いがすることを経験したことはありませんか?

ホテルの部屋やレンタカーなどで、匂いを感じたことはありませんか?

特にわざわざ禁煙を選んでいるのに、タバコの匂いがしたことはありませんか?

私は禁煙の部屋をお願いしたのにタバコの匂いがひどかったために、ホテルの部屋を変えてもらったこともあります。

 

タバコの匂いについては難しい問題があります。

まず、人はなれるということ。特にタバコを吸っている人は

その匂いはまったく気にならなくなってしまいます。

逆にタバコを一切吸わない人は、匂いには非常に敏感ですので、

其のところにギャップが生じてしまいます。

先ほどのホテルでは担当者がきっと喫煙者だったんでしょうね。

 

次に、匂いは染みこんでしまうこと。

家具や洋服、小物などに匂いが染みこんでしまうことがあります。

長い間タバコの煙にさらされたものはその後ずーっと臭っていることもあります。

これはタバコの成分が染みこんでしまったためです。

中古家具を見に行くと、時に匂いがするのもそのせいです。

 

つまり、家族がタバコを吸っていると、(たとえ室内で吸っていなくても)

タバコの成分はそこかしこに染み込んでいることになるわけです。

これが第3の喫煙と呼ばれるものです。

 

当クリニックでは患者さんの多くが小さな子どもということもあり、受動喫煙については厳しい立場をとっております。

室内は完全に禁煙です。また、クリニックの目の前の道路での喫煙もご遠慮いただければと思います。

 

子どもたちへのタバコの影響をすこしでも減らすために、皆さんにご協力いただければと思います。

子連れでイベント2013 東京ディズニーランド編

さて、2日目は東京ディズニーランドです。

昨年は忙しくてなかなか来れませんでしたが、一昨年は6回くらい来ていました。

何をしに?

それはパレードを見にです。

 

パレード見ずしてTDLを語る事なかれ。

なのです。

 

パレード?フフン。

と思っていた時期もありました。というか、娘を連れて久しぶりに行くまではそうだした。

なにせ、以前に行ったのが小学生の時と中学生の時でしたから、

パレードを見るよりもどれだけアトラクションに乗れるかが大事でしたからね。

また、パレード自体が昔よりも精錬されたのもあるかもしれませんが。

 

特に小学生未満の小さな子供では乗れるアトラクションに限りが出てしまいます。

ジェットコースター系は身長制限がありますし、

ホラー系はビビリの娘ですからダメですし。

となると、なかなかアトラクションでは遊べないのです。

 

また、パレードの楽しみも伝わりにくいのです。

パレードは「とにかく最前列に陣取る」のが一番です。

一番楽しいのは最前列で見ることです。

まず、一番近くで見れること。

ダンサーさんやキャストが遊んでくれること。

ミッキーやミニーなども手を振ってくれること。

など、最前列が最も楽しくパレードを見ることができます。

 

一番の問題は待ち時間です。パレードの種類や見る場所にもよりますが、

2時間から2時間半前に場所取りをする必要があります。

まあ、これはパパの役目ですが。

パパはのんびりと場所取りをし、ママと娘はおみやげを買いに行く。

これが我が家では一番効率的なパレードまでの時間の使い方です。

文庫本やiPadなどでのんびりと時間を待っているのも乙なものです。

ただし、日光と暑さ対策はしっかりしないと大変なことになりますが・・・・

 

あと、最前列のデメリットは写真。

角運動量が大きくなるので、綺麗に写真が撮れない‥‥‥

 

肉塊

写真

CHACOあめみや

東京都渋谷区千駄ヶ谷1-7-12 B1F

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肉の塊を見ると興奮してしまうのは、動物としての本能でしょうか。

 

初めてお店にお伺いしましたが、

地下へと階段を降りて行き、ドアを開けると、隣のテーブルの上に「どん」と肉の塊が載っているのが見えました。

否が応にも期待が高まります。

 

注文をして、美味しい前菜を食べ、サラダを食べ、パンを食べていると、

テーブルの上に、よく焼かれれた肉の塊が「どん」と載せられます。

あとは、ただ、ひたすら、食べるだけ。

 

最近は脂の多い肉を食べるのが弱くなってしまうのですが、

ここの肉、特に赤身はジューシーです。

オーストラリアで食べた赤身を思い出します。

 

これなら年をとっても大丈夫。

そう思わせる料理でした。

 

また行こうっと。

よみうりランド「ほたるの宵」に行って来ました。

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よみうりランドの「ほたるの宵」に行って来ました。

今回はそのレポートです。

 

夕方、雨が降るか降らないか微妙な天気だったので、直前まで行くことを迷いましたが、

雨が降らなさそうだったので、「えいや」とばかりに行って来ました。

よって、整理券配布時間にかなり遅れてしまい、午後9時からの鑑賞となってしまいました・・・

 

会場は人がたくさんです。神社さんの境内なのでしょうか?屋台も沢山出ています。

参加者はブルーシートを広げ、思い思いにくつろいでいます。

皆さん慣れています・・・

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会場の奥には笹がおいてあり、皆さんが思い思いに短冊をつけていました。

笹、重そう・・・

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時間になったので、いよいよホタルを眺めに出発です。

路はそれなりの広さですが、当然虫が沢山います。

殺虫剤を撒いたら肝心のホタルもいなくなってしまいますからね。

暗い道を足元に注意しながら進んでいくと、

木の影や、茂みの中に、ぽうっ、ぽうっ。と、緑色の何かが光っているものが見えます。

よーく目を凝らすと、リズムを取って、点滅しているではありませんか。

おお。ホタルだと思い、周りを見渡すと、あちらこちらにホタルの姿が見えます。

写真ではあまり綺麗に写せませんでしたが、目にしっかりと焼き付けることが出来ました。

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え?見えない?

コレばっかりはこの目で見るのが一番でしょう。

 

このイベントは6月いっぱいの金、土、日に行われています。

つまり。来週が最期。

おすすめは金曜日です。比較的人が少ないそうな。

 

あと、会場にはブルーシート持参で行くと待ち時間は退屈せずに済ませそうです。

子どもが走り回ることもできるのでいいですね。

ただし、足元は暗いので、しっかりとした靴を履いていったほうが良いでしょう。

また、虫除けスプレーはしっかりと準備して行きましょうね。

でもでも、順路内では絶対に使わないこと。ホタルも逃げてしまうでしょうね。

 

あと、最期に一点NGが。

幸い、写真をフラッシュで撮影する方はいませんでしたが、

歩くと光る靴で来ている女の子。

一歩歩くたびに、ちかちかちかちか。

ホタルの光より、そっちが目立っていました。

ホタルの緑の光を見に来ているのに、別の光を出すなんて、ヤボですぜ。

 

プロトピックのお引越し

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今回の記事は薬剤の販売、製造についてのお話です。

実際にお薬が荷物を抱えてえっさこらする話では無いです。

 

今日の新聞記事にアステラス製薬が皮膚外用剤部門を売却する可能性についての報道がありました。

(ソースはこちら

プロトピックの販売はすでにマルホに移っているので、完全に手を引いてしまうということでしょう。

 

注:まだアステラス製薬からの公式な説明はありませんので、ガゼネタかもしれませんが。

 

製造が他の会社に移っても患者さんには直接影響はないのですが、

処方する側からすると、なんとなくもやもやが生じてしまいます。

 

特に心配なのがトラブルが起きた時のお話。

まあ、10年以上使っている薬なので、頻度の高い問題についてはクリニック内で対応可能なのですが、

稀なトラブルや他の要因も混ざっている場合、問題解決のためにどうしても製薬会社に確認を取らねばならないことがあります。

今まではマルホさんに聞いて、それでもわからなければアステラスさんに直接確認していました。

本当はあまり良くないのですが、少なくともアステラスさんの中にはプロトピックのことをしっかりと理解している人がいると考えてのことです。

 

でも、これが他の会社に移ってしまったらどうでしょうか。

はたして、新たに権利を取得した会社の人間が質問に答えられるのか?

そもそもプロトピックについて詳しい人間がそのまま新しい会社に移動して(しまって)いるのか?

それともアステラスに残って(しまって)いるのか?

その部分について不明ですと、以前と同じレベルで対応してくれるのかどうか不安になってしまいます。

 

私達だって引越しする時には、どこに行ったかわからない荷物が出ることがあるわけです。

必要な時にそれが見つからずに苦労する。そのようなお話には事欠きません。

これが笑い話で済めば良いのですが・・・・・・

薬剤については、患者さんの生命やQOLにかかってくることもあります。

権利や財産のお引越しだけでなく、特に情報やノウハウのお引越しもしっかりと考えて欲しいものです。