わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

ブログ

アトピー性皮膚炎の薬剤と感染症の副作用についてのお話

ここ数年で本当にいろいろな薬がアトピー性皮膚炎の治療に使われるようになりました。

副作用についても色々あるのですが、今まで常識と思われていた易感染性の副作用から

離れることのできる治療薬も出てきました。

 

今回は易感染性の副作用という観点から治療薬をまとめていきたいと思います。

 

>易感染性の副作用がある薬剤

・ステロイド(外用・内服・注射)

・シクロスポリン(内服)

・タクロリムス(外用)

・JAK阻害薬(外用・内服)

 

>易感染性の副作用のない薬剤

・デュピルマブ(注射)

・PDE4阻害薬(外用)

・抗アレルギー薬(内服)

 

となります。

以前はない薬剤が効果の弱い抗アレルギー剤内服以外にはない。

という状況でしたので、随分様変わりしたなあという印象を持っています。

 

選択肢が一気に増えましたので、上手に組み合わせながら治療を勧めていきたいですね。

2021年度後半もアトピーの新しい薬が出てくるようです

今日メーカーさんからメール頂いて呼んだ瞬間に変な声が出てしまったことは内緒です。

 

アトピー性皮膚炎の薬ですが、今年度上半期に飲み薬が2種類、

子供への適応拡大が塗り薬で1種類ありました。

下半期も色々あるようです。

現在入手した情報についてまとめてみます。

 

まず1種類目はファイザーさんから出てくるJAK阻害薬という種類の飲み薬です。

こちらのJAK阻害薬の内服は3剤目になります。

まだ入手できる情報が限られているのですが、すでに発売されている薬剤と同様の

効果・副作用・コストと考えられます。

使い分けについて考える必要がありそうですね。

 

もうひとつは大塚製薬さんからのPDE4阻害薬の塗り薬です。

PDE4阻害薬はすでに乾癬に対して飲み薬として使用されている薬剤で、

そちらは初期の副作用にクセはあるものの、非常に効果のある薬という

印象を持っています。

今回使用可能になるのは塗り薬ですので、その初期の副作用というのはなく、

喜ぶべきことに易感染性の副作用も見れないという情報もあります。

ただ、まだ効果についてはどのくらいの強さなのかはっきりしませんが、

副作用の少なさという面から処方しやすいかなとも思っています。

 

一つ注意すべきはまだ処方可能ではないということですね。

処方できるようになるまで情報を色々と集めて分析を行う必要がありそうです。

 

新しい情報ありましたら当ブログでもまた記事を書いていきますので、

興味のある方はご確認くださいね。

保険証の切り替えにご注意ください

今日10月1日より一部の方の保険証の切り替えが生じております。

期限切れの保険証にはご注意ください。

 

切り替えの時期によく問題になるのですが、

期限が切れた保険証は使用できません。

全額自費になりますので、ご注意ください。

これは雨でも台風でも槍が降ろうとも帰ることのないルールとなります。

 

期限が切れた定期券では電車には乗れませんし、

期限が切れた免許証では車の運転ができません。

同様に期限の切れた保険証では保険を使用した診療はできませんので、

全額に実費負担をお願いしております。

それを希望されない方は一度ご帰宅の上、有効期間内の保険証をご持参いただくか

後日の診察をお願いします。

 

なお、当月中に保険証を持参の方は差額分を返金致しますので、

受付に後日ご持参くださいますようお願いいたします。

 

 

ワクチン接種済み者対象のIPL/光脱毛キャンペーンのおしらせ(2021年12月末まで)

秋になりました。

第5波も落ち着き、冬に向けての準備も進んできていると思います。

 

さて今年の秋もIPLのキャンペーンを行います

ただし、今回は新型コロナウイルスワクチン接種済みの方のみ限定となります。

 

ワクチン接種済みであることを証明する書類を持参もしくはFAXで送付頂いて

割引適応となりますので、ご注意ください。

 

今回も昨年と同様に回数限定なしの20%割引とさせていただきます。

メニュはIPLについては顔面2周のみ。

光脱毛についてはすべてが対象となります。

 

期間は年内いっぱいです。

 

夏に日焼けしその後のシミが気になるという方。

コロナの影響でなかなかサロンに行くことが出来なかったという方。

来年に備えて準備を始めたいという方

ぜひご検討くださいね。

不織布マスク以外の方は受付にお声をかけてください

新型コロナウイルスの第5波、だいぶ落ち着いてきました。

なぜ感染者数が減少しているのか、全くわかりませんが、減っているのも事実です。

しかし次も考える必要があります。

 

当院受診の方へのお知らせです。

現在の感染状況を考え、今後当院に来られる方のマスクについて

・不織布マスクのみOK

とさせていただきます。

・布マスク

・ウレタンマスク

については受付で外していただき不織布マスクへの付替えをお願いすることにいたしました。

 

また、そちらにご協力いただけない方及びマスクの着用を拒否される方については

当院以外での診療を強く推奨いたします。

(精神発達遅滞及び自閉症などの発達上の理由によりマスクを着用できない方についてはこの限りではありません)

 

当院の特徴としてどうしても感染対策が行えない乳幼児が多く受診することがあります。

また精神発達遅滞などのやむを得ない理由で受診される方も多いこと、

アトピーの内服薬や基礎疾患により感染症に対して脆弱な方の受診も多いこと、

もあり、一般の皮膚科クリニックよりも感染リスクの高い方が受診することの多いクリニックです。

 

他者への感染予防という観点から今回の第5波をきっかけにし、より厳重な感染対策を行うことにいたしました。

 

ご理解いただければと思います。

12歳から内服可能なアトピーの治療薬が出てきました

さて、今回もアトピーの飲み薬の話です。

 

今月からJAK阻害剤というアトピー性皮膚炎の飲み薬の2種類目の製品

リンヴォックが使用できるようになりました。

 

この薬剤の特徴としては12歳から内服可能なんですよね。

デュピクセント、オルミエントはいずれも15歳以上なので、3歳の違いがあります。

ちょうど中学生、小学6年生が使用できるようになったわけですね。

 

治療手段の選択肢が増えるのはいいことです。

特に中学受験、高校受験生を控えている子にとっては良い話かもしれません。

アトピーの症状は勉強の妨げになりますからね・・・

 

ただし、誰でも使用可能なわけではありません。

・症状の強さがある一定以上必要なこと

・使用前に内科で血液検査などを行う必要があること

・感染症にかかりやすくなる副作用があること

という特徴もあり、簡単には処方はできませんが、

もしも興味のある方がおりましたら外来を受診いただけましたら

説明させていただきます。

 

選択肢の増えたアトピー性皮膚炎の治療をどのように進めていくのか?

悩ましいところですが、中学生の重症のアトピーも治療できるようになったことを

まず喜ぶことにします。

2021年8月23日月曜日以降の診療は通常体制となります

今後の診療についてのお知らせです。

 

週末、院長の体調不良により縮小診療体制となっておりましたが、
抗原検査及びPCR検査いずれも新型コロナウイルス陰性との報告を受けました。

 

その結果を踏まえ、8月23日月曜日より診療は通常体制に変更いたします。

イボや水いぼ処置、円形脱毛症に対する局所免疫療法、デュピクセント注射などの
処置についてもすべて可能となります。

 

予約も通常通りとなりますので、診察を希望される方はアイコールよりご予約をお願いいたします。

 

2021年8月20日金曜日から21日土曜日にかけて特別診療体制となります。

診療体制変更のお知らせです。

2021年8月20日金曜日から21日土曜日にかけての診療体制は変更となります。

院長の体調不良のため、対面受診での診療を行わない体制となります。

 

いぼ、水いぼなどの処置を行っている方

局所免疫療法・紫外線療法・皮膚特殊治療を行っている方

→処置は行うことが出来ませんので、診療の延期をお願いいたします。

他院での処置を希望される方はその旨お申し出ください。

必要事項を記載した紹介状を発行いたします。

 

新規の診療を希望される方

→対面による詳細な問診及び診察を行うことが出来ない状況です。

保険診療上の規定により、電話等での初回診療も可能ではありますが、

診断の正確さについては対面診療には劣ると考えられます。

診察を行うことは可能ではありますが、上記をご理解ください。

延期もしくは緊急の場合は他院での受診を推奨いたします。

 

処方希望の方

→テレビ電話もしくは電話にての処方箋の発行はお受けしております。

即時発行希望の方はお待ちの上、電話で対応、処方箋発行を行います。

後日でも良い方は受診の上、プリントに処方希望内容および必要事項を記載いただき

その後帰宅していただいて構いません。

後ほど院長より電話で連絡をさせていただきます。

処方箋は電話終了後に発行いたしますので、後日受け取り頂いて構いません。

(なお時間帯によっては即時発行出来ないこともありますことをご了承ください)

お薬処方希望プリント

 

23日月曜日以降の診療体制については現時点ではまだ確定しておりません。

続報については当ブロクにて記載いたしますので、そちらの確認をお願いいたします。

 

お手数をおかけして大変申し訳ありませんが、ご協力をお願いいたします。

あせもに対するスキンケア

夏ですねえ・・・あせもの季節になってきました。

今回はそのあせもに対するスキンケアのお話をしていきたいと思います。

 

あせものスキンケアの鉄則は洗うこと、流すことに尽きます。

話を聞いていると拭いていますという方も多いのですが、どうもそれでは

あせもを抑え込むことはできないようですね。

 

とにかくシャワーで洗うことが一番の鉄則になります。

温度についてはお任せですが、ベタベタしたあせもについては少し高めの温度の方が

良さそうです。

ただしあまりにも暑すぎるとシャワーのあとに汗をかいてしまいますので、

最後には少し低めの温度で流してあげるなど一工夫してあげるといいかもしれません。

 

石鹸についてですが、普通は使わなくても大丈夫です。

しかしベタベタあせもについては使ってあげたほうがベタベタはよく取れるようです。

まあ、なくても大丈夫かと思います。

 

その後はしっかりと水分を拭き取ってしばらくは裸のまま(もしくはおむつだけをして)

涼しい室内で数分待機しましょう。

その間にシャワーのときに出た汗も引いてくると思います。

汗が引いたら最終的に洗濯が終わった清潔な洋服を着せてあげてください。

 

シャワーの回数については特に制限はありません。

朝起きたあとは必須としても

外出後やお昼寝の後など汗をかいた後は必ずシャワーをしてあげても良いくらいです。

何回もシャワーが面倒くさい?

でしたら湯船にぬるま湯をいれて、お風呂でずっと水遊びさせてしまうのも一つの方法ですね。

 

よかったらお試しください!

 

“デュピクセント”と”オルミエント”の比較をしてみました

前回の記事でアトピー性皮膚炎の新薬の処方開始のお話をしました。

アトピー性皮膚炎の治療として数年前より”デュピクセント”が使用されておりますが、

それとの関係が気になる方も多いかと思います。

 

私も少し気になっておりましたので、比べてみました。

というのが今回の記事の内容です。

 

オルミエント内服の話2

 

↑リンクを貼っておりますので、印刷か別タブに置いて眺めながら話を聞いていただければと思います。

 

まず基礎的な事項として”デュピクセント”は注射、”オルミエント”は内服という違いがあります。

注射いやだー!という人はオルミエントの方がいいでしょうね。

 

効果ですが、”デュピクセント”と”オルミエント”の通常内服量でしたら大きな差はないと

考えて良さそうです。

ただし、オルミエント減量の場合は効果は少し落ちてしまうでしょうね。

1日おきでしたらもっと落ちる可能性があります(が正式なデータはないのであくまでも推察です)

逆にオルミエントは増量減量が比較的簡単に行なえますので、そちらはメリットかも知れません。

 

副作用です。”デュピクセント”は免疫抑制はありませんが”オルミエント”はあります。

ただし、デュピクセントは眼の周り・中の炎症がかなりの確率で出現すること、

オルミエントの免疫抑制は減量に伴い減らすことができることは特徴でしょうね。

 

使用制限はいずれも中等度から重症のアトピー性皮膚炎と限られています。

こちらは使用希望時に全身のチェックを行い、使用可能か検討を行った上で

投与判断を行います。

症状が軽いときはダメかもしれません・・・ご了承ください。

 

事前検査ですが、影に隠れている感染症が”オルミエント”内服開始で現れることがあるので、

オルミエントの場合は内科での血液検査/胸部レントゲンが必須です。

そちらで問題ないことを確認しない限り処方はできませんからご注意ください。

 

治療期間ですが、どちらの薬も中断は難しいかなと考えたほうが良さそうです。

やっぱりアトピーは手強いのです。

調子が良くなったときは”デュピクセント”でが注射感覚の延長、”オルミエント”では

内服量の減量という手段は取れますが、ゼロにするのは難しいかな・・・

 

受診間隔ですが、”デュピクセント”自己注射に限り3ヶ月に1回でOKです。

院内注射の場合は当然注射間隔ごとに受診必要ですし、

”オルミエント”は現時点では最長で4週間とさせてください

(なお十分なデータが当院で集まった場合には延長する可能性があります)

 

最後にある意味いちばん大事な金額のお話です。

”デュピクセント”と”オルミエント”通常内服の場合は金額はほぼ一緒とお考えください。

なお、オルミエントは減量、投与間隔の延長も柔軟に行なえますので、金額はその分

少なくてすむ可能性もあります。

・・・が、いちばん大事なのは病気がコントロールできることですからね。

調子が良くないのに減量することはあまりおすすめできませんからね。

 

 

ということで簡単に比較してみました。

なんにせよ選択肢が増えるのは良いことです!

治療方法を決める一つの参考資料にしてくださいね。