わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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感染症

水いぼは一つだけなの?

さて、前回のお話の続きです。

健康な成人は水いぼに感染することはないのか?

 

いえいえ。そんなことはございません。

その理由の一つには水いぼのウイルスそのものにあります。

 

水いぼの原因ウイルスは伝染性軟属腫ウイルスと呼ばれますが、

こちらのウイルスは1種類だけではなく、いくつかのサブタイプに細かく分けることができます。

なぜ分けるのか?それぞれ免疫のでき方が異なるからです。

 

したがって、一つのサブタイプに子供の頃に感染をして、治った後に免疫を得たとしても

大人になって子供が別のサブタイプの水いぼに感染をしたばあい、親に普通に感染を起こすということも

十分に可能性があるんですよね。

 

だから、「感染は稀である!」と言い切ってしまうのもいかがなものかと思うのです。

 

・・・データ出してみようかな。

またまた手のひらが赤くなる発疹が増えてきました。(2018年2.3月)

寒さも徐々に和らいできた今日この頃ですが、

また子どもたちの手のひらのあかみが出てきたようです。

まだ頻度はそんなには高くないようですが、注意喚起のために記事にすることにします。

 

手のひらの赤みということで今回も多分ウイルスだろうなと思ってみています。

しかし昨年夏から秋に流行したものと少し異なるのは

・あまり痒くない

・足の裏には症状が出ていない

んですよね。

なので、実は昨年のものとはまた微妙に異なるウイルスが原因なのかもしれないです。

 

その他の特徴は概ね昨年と同じです。

・良く見られるのは幼児特に幼稚園前。

・全体をみると、幼児から小学生くらいまで。

・まず手のひらが全体的に赤くむくんでくる。

・かゆみはあったりなかったり。どちらかと言うと無い子が多い。

・その時の直近には何も思い当たる原因は(当然ですが)ない。

・徐々に萎れてくるが、その後一皮むける。

・最終的に萎れた皮膚が元にもどる。

・経過は全体的に2-3週間程度。

・症状が出る2-3週間前には風邪を引いたり、体調を崩したことがある。

こんな感じです。

 

今回も原因は全身性のウイルス感染症でしょう。

ウイルスの検査をしてもまず出ないので、通常は経過を見る形になります。

 

これからも増える可能性はありますかね。

注意してみて行く予定です。

 

シラミ生け捕ったり!そして、シラミの写真を撮ってみた

今年のシラミ。

患者さんの診察をしたところ、

「頭の中にいるー!」

と悲鳴が。

 

どれどれと思ってみたら、もぞもぞしていたので、

生け捕りにしてみました。

別に噛まれたりはしないので、捕まえるのは難しくないですよ。

とり方ですが、シラミの虫を見つけたらその髪を一房より分けます。

その後、少しずつシラミのいない髪の毛を取り分けていき、

最終的にシラミのいる髪の毛1本だけを根本の方からつまみます。

その髪の毛をゆっくりと先に向かって絞っていき、

そっとシラミを指先に載せます。

シラミは髪の毛の中でのみしか早く動くことができませんので、

指先のような平坦な部分では逆に上手に動けないのです。

虫をつかめまえた後は潰してしまえは一丁上がり。

 

と言うかたちで取ることが出来るのですが、

今回はあえて生け捕りにして写真を取ってみました。

 

サイズはこんな感じです。

計測すると、概ね2-2.5mm位。

でも、これは大物なので、もう少し小さいこともあるかな?

肉眼レベルで拡大するとこんな感じ。

このサイズまでならかろうじて肉眼で見えるかな?

しかし、最近の携帯電話のカメラ性能はすごいものがありますね。

10倍ズームです。

 

更に大きくするとこのように見えます。

顕微鏡40倍。

 

・・・上手に取れました。

シラミの治療に協力してくれない子にはこの写真を見せてくださいね。

きっと一懸命治療をしてくれることでしょう。

 

今年の手足口病も爪が剥がれる(2017年8月)

初夏から始まった手足口病ですが、

お盆のお休みを経て、少し落ち着いてくれるといいですね。

と思っています。

(まだお盆休み明けなので、落ち着いているかなんとも言えないんです)

 

そして、以前に手足口病を発症した患者さんもぼちぼち受診されるようになりました。

 

すでに数名出ていますが、今年の手足口病も、手足の爪が剥がれ落ちるパターンのようです。

 

過去にも書きましたが、その経過はみな同じです。

手足口病の感染後6週間経過して、手と足の爪の数本が同時に剥けてきます。

ぽとりと落ちるのではなく、クレバスのような隙間が空いて、それが徐々に先端部に移っていきます。

途中で剥がれる人もいますし、最後までクレバスの割れ目が残っている人もいます。

 

そもそも手足口病のウイルスは数種類あり、その中の一部のウイルスのみが爪に影響を与えます。

つまり、手足口病でも爪が剥がれるウイルスとそうでないものがいるんです。

で、今年は剥がれるタイプもいますよ。

 

というお話でした。

爪が剥がれてもびっくりしないでくださいね。

中毒疹にも流行が有る?

今回は病気の流行のお話です。

しかも、大人版。

 

ここ数日、中毒疹が流行している印象があります。

通常はそんなにそんなに出る病気ではありません。

月に1人2人くらいのレベルかな?

しかし、ここ12週間、週に2人くらいのペースで診察をしています。

これは非常に多いペースですね。

 

中毒疹とはそもそも何か?

体に発疹ができるが、原因ははっきりしないもの。

のことを指します。

あくまでも症状が主体ですね。

 

原因はいろいろ言われていますが、大きく分けると、

食物

感染症

の3つがあります。

原因がはっきりしたら別の病名に変わりますね。

 

で、流行しているということはどういうことか?

これは感染症であろう。ということがわかります。

 

感染するなら流行はありますよね。

だって、薬アレルギーは人により、大きくでき方が異なりますし、

症状もいろいろです。

同時期に多発することは考えにくいのです。

また食事についても同様ですね。

ちなみに食中毒の発疹も不思議なものができますが、

こっちは感染症の範疇に入ります。

だから、感染症から来る中毒疹なのかなあ。

とも思ってしまうのです。

 

一つわかっていること。

中毒疹は最近多く受診されています。

ということですね。

 

 

しもやけの雨、水虫の雨、とびひの雨

今日の夜から明日の朝にかけては雨なんですって。

今回はそんな雨のお話です。

 

皮膚病は気象条件によっても左右されます。

気温もその一つ。一般的に気温が高くなるほど感染症は増えますね。

湿度もその一つ。湿度が下がると、乾燥が悪化し、湿疹も悪化する傾向があります。

 

雨もその一つです。

塗れることが皮膚病の誘引となることも有るのですが、

時期や季節によって微妙に異なるのです。

 

冬は最も多いのはしもやけ。

氷やけどは氷点下で起こります。ということは雪の季節。

雨の季節はしもやけです。

多くの子は気温10度以下の雨の日のあとに来院しています。

5度以下だと、もっと多くなるようです。

 

夏に多いのはとびひ。

気温25度以上の暑い日の雨のあと。

じくじくした発疹が一気に広がっていくのが特徴です。

また、急に気温が上がった時の雨も要注意です。

 

春と秋は水虫。

概ね10度以上の温度で注意が必要になります。

あとは朝の雨かな。

 

これから、季節は徐々に夏へと移り変わります。

雨も多く降りますが、しっかりと予防をしていきましょうね。

 

医者が「次は3日後に来てください」という理由

開業医を受診したあとに「次回は3日後に来てください」と言われることがあります。

(病院では言われる可能背は少し下がりますが。)

早いなあ。と思ったことはありませんか?

医者の側からの理由を見ていきましょう。

 

1、治療の方向性が間違っていないかを見たい

治療の方向性がそもそも的外れであれば症状の改善は有りません。

例えば細菌の感染症に対して抗ウイルス剤や抗真菌剤を使っても良くなりませんよね。

なので、その方向性が間違っていないかを確認する必要があるのです。

 

2、薬の効果が出ているかを知りたい

先ほどと似た文章ですが、方向性は合っているのだけれども、薬が効いていないということがあります。

細菌感染症であれば、実は耐性菌がいて、それに効果のない薬剤を使用していた。とかですね。

その影響がはっきりするまでには3日位を見ていたほうが良いのです。

 

3、症状の改善具合を知りたい

薬に効果があれば、症状は引いてきます。

その症状の引き方も少しだけ時間が必要なのです。

ある程度はっきりしてくるまでには23日かかることも多いんですね。

 

4、悪化因子は無いか知りたい

飲んでいる、飲んでいない。ケアしている、していない。

この変化を見るには同様に23日は必要になります。

処方する側が想定している、改善具合に対して、実際はあまり改善していなければ

悪化因子を探さなければいけません。

そのために3日位で来てもらったほうが良いのです。

 

この3日ですが、病気によって違います。

感染症などであれば十分に症状の変化ありますが、

生活習慣病であればもうすこし時間を見て判断したいところです。

 

最後に、病院ではなぜ頻度が落ちるのか?

純粋に忙しくて時間が確保できないからです。

その分、治療効果も少し落ちるかもしれませんね。

 

3日後に来てください。

のひとことの裏にはそのような思考回路が合ったりするのです。

ジベルがきたぞぉー(2017年3月)

ジベル。

なんか、格好のいい名前ですね。

正式名称は

「じべるばらいろひこうしん」

と言います。

念仏?違います。病名です。

 

そのジベル、出ました。

 

ジベルばらいろひこうしん

正式にはジベル薔薇色粃糠疹と書きます。薔薇、書けませんよってば。

 

原因については完全には分かっていませんが、ウイルスだろうと言うことが分かっています。

全身の何らかの感染後、半月から1ヶ月位立って体に少し大きな発疹が出ます。

これをヘラルドパッチと言います。

その後それよりも少し小さな発疹がパラルパラリと出て、徐々に消えていく。

そんな症状の流れがあります。

興味深いのは、その発疹の形。

お腹背中に出ることがほとんどですが、そのかたちは楕円形なんですね。

横長の。

(腕、太ももに出ることもたまにありますが、それはまんまるです。)

普通、発疹のキホンの形はまる。

なのに、これだけ楕円形になる。

という不思議な現象。これをクリスマス・ツリー様と呼ぶこともあります。

 

だから、診断自体は難しいものでは有りません。

では何が問題になるかというと、ウイルス感染後に出るものなので、

周囲にも同様の人がいる可能性があるということ。

いわゆる、はやりすたりが有るんです。

と言うか、一年のうちに数週間だけ流行るんですね。

 

なので、ジベルの人が来たということは周りにも発症するということ。

つまり診断をする上で気をつけてみていかなければ行けないということなんです。

 

だから、ジベルがきたぞー。

という必要があるんですね。

 

 

それにしても、ジベル・ヘラルドパッチ・クリスマスツリー用発疹と

面白いキーワード満載ですね。

そのため、この病気はお医者さんになるための試験問題(医師国家試験)の常連だったりもするんです・・・

 

シラミの患者さんが増えてきました(2016年10月21日現在)

シラミの卵

今年もシラミの患者さんが徐々に増えてきました。

季節要因とシラミの生態を考えると、

夏休みの間にもらった子に痒みが出てきて受診を始めたようです。

シラミ

現在の発生状況です。(2016/10/19)

参考にしてください。

武蔵野市

第一小学校

大野田小学校

練馬区

立野小学校

関町小学校(10/21)

(患者さんの受診状況を元にした資料です。

治癒後の患者さんもおりますので、ご注意ください。)

9月の台風。とびひには注意です。

また台風がやってきますね。

今年は関東直撃パターンが多いのが悩みの種です。

今のところ2016年9月8日、明日の診療は通常通りに行う予定です。

木曜日で他の医療機関がお休みのことも多く、

急を要する患者さんが来院されることもありますので、

あまりお休みにはしたくないところです。

しかし、縮小体勢になる可能性がありますので、変更時には

随時情報を更新していきますね。

 

9月の台風は真夏と違うのか?

気象学的には色いろあるのかもしれませんが、

皮膚科的にはあまり変わりません。

 

また気温も高く、当然湿度も高くなります。

台風の後にはとびひが心配になります。

どうしても汗をかいてしまいますからね。

また、少し気温が下がっていることもあり、エアコンの使用も

減少していることが考えられます。

 

なので、意外にとびひを発症される方、多いですよ。

今年はとびひが多かった印象がありますが、多分台風の影響も

否定はできませんね。

 

また、水虫も多くなることが予想されますが、最近は実はそうでもなかったり。

多分靴を履き替えたり、通勤時には長靴を履く人が多くなったからかもしれません。

特に女性でカラフルな長靴を履く人がふえましたから、変化はあるのでしょう。

 

社会が変われば病気も変わる。

ある意味当たり前ではありますが、実に興味深いお話です。