台風の季節となりました。当院は台風が直撃しない限りは診察しています。
また、雨の日は患者さんの数は少なめです。
ゆっくりと話しをしたいかたにはお勧めですが、小さい子はあまり外出すべきではないですよね
毎日、虫さされを診察していますが、数ある虫さされの中でも、ブヨに刺されたと話を聞いた時が一番緊張します。
これはなぜか?
実はよくわかっていません。
理由の一つは、ブヨは「刺す」のではなく「噛みちぎっている」からと言われています。
その分、皮膚表面のダメージが大きく、症状が激しくなるのではないかともされています。
もうひとつは出血です。といっても、血液の赤血球ではなく、問題は血小板。
あかくない「つゆ」がたらりとたれると、その血小板の中から炎症を悪化させる成分が出ると言われています。
そのために、ブヨに刺された傷が治りにくいとされています。
あとは、かさぶたの問題もあります。
このかさぶたも実は曲者。
特に小さな子はかさぶたを掻き壊してしまうのです。
すると、皮膚がえぐれ、より深い傷ができ、かさぶたになってしまう。
すると、また掻き壊してしまう・・・
この繰り返しで、深い潰瘍をつくってしまい、治った後が傷跡になってしまいます。
当然、先の血小板の問題も出てきます。
本当にひどいブヨの刺し傷は最終的には「結節性痒疹」になってしまいます。
この結節性痒疹は数年も続くことがあります。
この治療には手を焼くことがあります。
当院では、いくつかの方法を組み合わせて治療を行っていますので、
その治療法についてお話をしていきましょう。