わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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受験会場でもできる!手汗対策法お教えします(2022年11月)

今週街を歩いているとしっかりとしたスーツ姿の親子を目にするようになりました。

そうです、受験シーズンの到来です。

いまは幼稚園と小学校でしょうか?

そして年が明けたら中学、高校、大学の受験が始まりますね。

もちろん受験生の皆さんは毎週のように模擬試験を受けていることかと思います。

その受験生の悩みのタネの一つに手汗がありますよね。

今回はその手汗の対策についてお話をしていきましょう。

受験当日、受験会場まで使える方法についてお話をしていきましょう。

 

 

手汗対策ですが、大きく分けて試験開始前に行う治療法と試験中に行う対策に分けられます。

試験中は持ち込み品に制限がかかりますので、簡単なものしかありませんが、それでもできることはありますよ?

 

試験前の対策ですが、こちらは汗の出る量そのものを抑えることになります。

有効期間は半日程度ですが、

「塩化アルミニウム液」

は汗の出る管そのもに変化を起こし、汗の量を減らすことが可能です。

なので、受験当日、出かける前に一回手のひらに塗る。

そして会場に入る直前にももう一回手のひらに塗る。

それだけでもずいぶん違ってくるかと思います。

また、可能であれば試験中のトイレ休憩タイムやお昼休みにも塗れるといいんでしょうけどね。

 

ただ気をつける点がいくつかあります。

汗が出なくなるので乾燥すること。そしてときにかぶれることがあります。

なので、事前に予めテスト塗布を行うことをおすすめします。

受験当日のタイムテーブルを確認し、それに合わせた時間に実際に塗ってみる。

可能であれば朝なら朝開始と開始時刻も合わせてみる。

それで問題がないか実際にやってみましょう。

 

また試験会場への持ち込みについては学校側に事前に確認することが必要となります。

どこまで持ち込めるのか?教室まで?それとも入り口まで?

本人が持ち込める?付添の家族まで?

その制限については学校次第ということになりますので、余裕を持って確認する必要がありますよね。

また、必要であれば診断書を予め提出するという作業が必要になるかもしれません。

そうなると診断書の有効期間を学校に確認し、その範囲内に皮膚科を受診して診断書を書いてもらうという

工程も必要になってきます。

カレンダーとにらめっこしながら日程を組んでいく必要がありそうです。

 

もう一つはテスト中での対策。

汗ですから拭いてしまえばいいのです。当たり前ですが、こちらも事前に準備が必要ですよね。

大きなタオルを持っていく?それとも手袋をしてしまう?制汗ワイプを使うのも一つの方法です。

いずれもその瞬間での汗対策には有効ですよね。

ただこちらも事前準備は必要になります。

まずそれらのグッズを試験中に机の上に広げていられるのか?こちらも志望校に事前に確認しないといけないですよね。

合わせて診断書が必要になるかもしれません。

また特に手袋が問題になるでしょうが、手袋をしたまま鉛筆を握って普段どおりの力だ出せるのか?

こちらは事前に準備と言うか慣れる必要があるかもしれませんん。

あとはどの程度のタオル・手袋の枚数が必要になるのか?この枚数も事前に実際に試してみないとわからないでしょう。

実際にやってみて評価を行う必要がありそうです。

 

 

こうして述べてみるとおもったよりも多くの対応策があるのではないかと思います。

ただし、予め確認し、テストを行うべきことがたくさんありますよね。

直前にバタバタしてもあまり良いことがなさそうです。

来年の受験前に今のうちに準備を開始したほうが良さそうです。

 

なお、当院では塩化アルミニウム液20%を用意しております。

こちらは処方箋医薬品ではないので、初回に受診し、診断を受けたあとは

診察無しで購入することが可能です。(100ml、1000円です)

受付に声をかけていただければ準備させていただきます。

なお、通常はあまり多くの量が出る薬品ではありませんので、予め在庫の確認を電話で事前にしていただけるとありがたいです。

できるだけ在庫を用意しておくつもりではありますが・・・

診断書については診察を行い、そのときにお渡しすることは可能です。

こちらも実費を頂く形になりますのでご了承ください。

 

最後に、心配されている方もいるかと思いますが、多汗症の問い合わせをした、診断書を渡した。

そして多汗症があるから受験では不利になるのではないか?

と思われる方もいるかと思いますが、当院の見解としては

「多汗症がある事自体が合格判定で不利になることはないのではないか」

と考えております。

志望校はその受験生の万全の力が見たいのであり、その受験生のみが有するハンディキャップは

極力減らした上で受験に望んでもらいたいと考えているはずです。

だって、多汗があるから本来優秀な学生さんを獲得できないというのももったいない話ですから。

なので、しっかりと対策をして、万全の体制で当日を迎えられるようにしましょうね。

受験とアトピー性皮膚炎 

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診療が終わり、吉祥寺の駅前に向かって歩いている途中に、予備校がありました。

ふと中を見ると、壁に張り紙がありました。

「センター試験まであと50日」

ああ、もうそんな時期ですね。

今回はアトピー性皮膚炎と受験についてのお話をしたいと思います。

 

人生には「たった1日のパフォーマンス」でその後すべてが変わってしまう日というものがあります。

そんな日はあまり多くありません。

幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学、大学院の入学試験、

就職試験、転職試験、デートやお見合いの日、

資格試験の日

といったところでしょうか。

 

これは、私の個人的な考え方なのですが、アトピー性皮膚炎を持っている人に取って、

「ガッチリと抑えこんでおきたいとき」と「通常通りしっかりと治療していれば良いとき」の

2つに分けることができると考えています。

「ガッチリ抑えこんでおきたいとき」は、普段であれば副作用を考えてあまり使わないような治療を短期間だけ、しっかりおこなうこと
(例えば、ステロイドやシクロスポリンの内服、強いステロイドの外用)

言ってしまえば、「後先考えず、その時だけ抑えこめればいいや」という方法です。

「通常通りしっかりと治療」は、普段から行っている、効果と副作用のバランスを取った治療法ですね。

 

大きく分けると、

ガッチリ治療・・・各種入学試験、資格試験

通常治療、時にがっちり治療・・・就職試験、転職試験

通常治療・・・デート、お見合い

となるのでは無いでしょうか。簡単に説明したいと思います。

 

各種試験は基本的に一発勝負になります。
(資格試験はものによるでしょう。数回にわけることが可能であったとしても、
その1回に失敗するだけで数ヶ月人生が変わることも往々にしてあると思います)

特に面接のある試験では見た目も重要である可能性があります。

なので、その後のことを考えるよりも、その瞬間に症状を抑えることが必要になるでしょう。

したがって、それらの試験の時にはガッチリ治療。

 

逆に就職や転職、お見合いやデートについては長期戦です。

その瞬間をしのいだとしても、その後の事があります。

もちろん就職、転職については本命の面接など、ガッチリとした治療が必要になる瞬間はあるかもしれません。

しかし、長期戦をずっと、後先考えない治療法を続けていくことは問題です。

また、デートやお見合いについては、うまく言ったあとは長い人生を一緒に過ごす相手となるわけですから、

後先を考えず、その瞬間のみに注力する治療法はおすすめできません。

 

 

言うまでもないことですが、通常からしっかりと治療を行うことによって、

アトピー性皮膚炎の症状をきちんと抑えておくことがベストでしょう。

しかし、そうも言っていられない時もあるかと思います。

もしも、そのような状況になったらどうすればよいのか?

 

まず、そんな時には皮膚科の先生に相談してください。

本当に大切な瞬間がいつなのかをきちんと話をしてみてください。

皮膚科医は現在の治療法の他にも、「副作用その他リスクは高くなるけど、治療効果も高い方法」を知っています。

普段はリスクの事を考えてその方法は治療法の俎上に載せないわけです。

ただし人生で大事な瞬間、出し惜しみしていられない瞬間であれば、場合によっては

普段考えない方法も検討の余地が出てきます。

ですので、まずは恥ずかしがらずに相談してみることが大事なのです。

 

次は実際に受験そのものと湿疹の関係についてお話をしていきましょうか。

受験する子は、アトピー性皮膚炎などの慢性疾患は治療法が変わります

今回は治療のお話。

新学年が始まる前に少し気が早いかとおもいますが、

今回は受験生と治療のお話です。

 

受験生には治療法を少し変える事があるんです。

少なくとも当院ではその傾向があります。

知っていました?

 

というのも、人生を左右するような受験の場合は、

万全の状態で望んでほしいからです。

 

治療法と言うのは効果と副作用との兼ね合いで決まります。

他にも金額や時間、手間と言うものもありますが、

簡単にまとめると、メリットとデメリットの綱引きです。

 

この綱引き、受験生では少し変わってくるんですね。

つまり、治療効果を高くする方向にシフトさせます。

その分副作用のリスクも高くはなりますが、受験が終わるまでは覚悟の上で、

よりしっかりとした治療を行う方向に変えていくことが有るのです。

 

具体的にはより強い薬に切り替える。内服を追加/増量する

などですね。

 

病気の治療というのは慢性疾患であれば特に、

人生の質を上げるために行うもので有るわけです。

受験の成功と失敗の差と、治療の強さとは

それぞれ天秤に掛けて考えるべきなんですね。

 

なので、人生を左右する短期間の間は治療もしっかりと行い、

症状を抑えてあげる。

としてあげたほうが結果としてよりよい人生を送ることが出来ると

私は考えるのです。

 

だから、治療方針は受験生の場合は少し変わりますよ。

というお話です。

勿論、最初に本人とどうするか検討した上で、

決めますけどね。

でもね、最初に受験生ならそうと言っていただけないと、

検討すらできませんから。

 

受験生は予め申告をしてくださーい!

去年買った日焼け止めを使っていませんか?

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外来で診察をしていて気になったことです。

どうも去年買った日焼け止めを今年使用して荒れた人がいるようなんですよね。

昨年のものを今年使用することはお薦めしません。

 

日焼け止め自体でかぶれることはほとんどありません。

小さな子どもやアトピー乾燥肌持ちの子で経験しますが、

健康な大人ではまず見たことがありません。

でも、それは新品の場合。

劣化したものがどうなっているのか?

実はよくわかりません。メーカーでも把握していないかもしれません。

でも、化学物質ですから時間の経過とともに変性を起こすことは十分に考えられます。

チューブを開けると入ってきてしまう空気や酸素が原因だったり、

温度変化が原因だったり。場合によっては紫外線かもしれません。

 

化粧品やスキンケア用品だって化学製品です。

時間が経つと必ず変質する可能性は考えなければいけません。

ですから、きちんと新品を購入して、新しい物を使いはじめる。

シーズンが終わるときには余っているものは捨てる。

という風に、しっかりと後始末をすることが大きな予防になります。

 

だってねえ、

日焼け止めを予防するハズのスキンケア用品でカブレてしまって、

夏になる前から色素沈着を起こすなんて、イヤですよねえ。

 

というわけで、古くなったスキンケア用品はきちんと捨てて下さいね。

 

去年の日焼け止め、使っていませんか?

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今朝のニュースをなんとなく見ていたところ、日の出の時間が出ていました。

4時台にもうお日さま、登っています・・・

 

さて、診察をしていると、時々顔の湿疹の女性の患者さんが受診されます。

・・・いや、時々という言い方は不適当かもしれません。最近少し多いんです。

症状は左右対称性にほっぺた、おでこを中心とする少し赤い湿疹。

特にこのような症状を起こす場合、化粧品に負けている可能性が高いのですが、

詳しく話を聞いても、そのようなお話は無いとのこと。

 

ふと気がついて、一つ話を聞いてみました。

「日焼け止め、去年買ったものをそのままつかっていませんか?」

えへへー。

 

それだ!

 

日焼け止めでかぶれることもありますよ。

特に昨年購入して、まだ残っているからとそのまま保管していた日やけどめでかぶれること、ありますよ。

 

理由ですが、あくまで推論ですが、多分日焼け止めの成分が時間とともに劣化変質していること。

もちろん、日焼け止めの主成分だけではなく、その他の添加物でも同様の事が起きるかもしれません。

 

対処法はたったの一つ。

去年買った日焼け止めは捨てましょう。

できれば、年末の大掃除の時に捨ててもいいかもしれませんね。

 

半熟ばくだん@熱海

半熟ばくだん!

 

鈴廣蒲鉾の“イートイン限定商品”、半熟ばくだんです!

 

以前テレビで紹介されており、コレだけはなんとしても食べてみたかった蒲鉾です。

まん丸の揚げかまぼこに紐が付いています。

この紐をグググッと引っ張ると~、、、

パカッと割れて半熟たまごがトロ~ッと、出てきます。

中のたまごを半熟に仕上げるように揚げかまぼこを作る技がすごい

 

2つ買い、半分こして4人で食べましたが、子供達もペロリ。もっと食べた〜い!と叫んでおりました(笑)

 

熱海の鈴廣蒲鉾どこでもあるわけではなさそうです。我が家は、熱海の駅前商店街の中にある店舗で買いました。

中が半熟たまごですので、消費期限が当日いっぱいです。その場で食べるか、お土産の場合は、帰りに買うのをオススメします。

 

ひとつ500円と、ちょっとお高めですが、一度は食べてみていただきたい蒲鉾です。

半熟ばくだんは熱海限定販売です。数量限定だそうなのでお早めに♪

医者の頭がカタイわけ

診察をしていると時にこんな会話になることが有ります。

「◯◯◯(民間療法とか化粧品とか食品とかいろいろなものがここには入ります)って、効くんですね。そんな話を聞いたんです」

あ、そうなんですか?

「先生、聞いたことがないんですか?」

いや、知らないですね。

「使わないんですか?」

データ無いですからね。

「だって、効いたていう人がいるんですよ。どうしてそんなに頭がカタイんですか?」

 

いや、だってデータ無いし。

 

という話です。多分他の病院でも同じ様な話が沢山転がっているでしょうね。

 

今回は私達医者がどのようにして◯◯◯が効いていると判断するのかというお話です。

科学的な根拠の信頼性というお話があります。

それは何かは後でお話をするとして、信頼性の高いものから並べてみましょう。

1)ランダム化比較試験

2)コホート研究

3)症例対照研究

4)症例報告

5)実験室での研究

6)権威者・体験者の意見

の順になります。

難しい言葉もありますので、下から順番に見て行きましょう。

 

6)権威者・体験者の意見

あくまでも「意見」ですから根拠を示すことが出来ませんね。

但し、専門の方が長い間の経験に基づく意見は尊重されることが多いです。

体験者と権威者の意見は一般的に後者が尊重されます。

だって、体験者は症例数は1例だけですからね。専門家の方が経験数が多いです。

 

5)実験室での研究

他の動物や、試験管の中での結果ですね。

ただこれも信頼性は高いものではありません。

人体に問題なく投与することが出来るのかという問題が有ります。

また、他の動物では可能でも人間では出来ないというお話もたくさんあります。

治療法を見つけるのはそれだけ難しいものです。

まだ種の段階ですね。

ただし、これを育てて立派な薬にすれば良いだけの話です。

 

4)症例報告

医師が患者のカルテの報告をまとめたものです。

1例だと、「たまたまじゃないの?」と言われることも多いです。

症例数が多いと、信ぴょう性が増していきます。

しかし、報告者側に思い込みがあると、偏った結果になることも有りますので、

まったく関係のない色々な人がそれぞれ別個に発表して、初めて信ぴょう性が増していくのです。

 

3)症例対照研究

病気の人とそうでない人を比較して原因を調べる方法です。

ただし、過去のデータをひっくり返すので、記憶違いや誤認などの

間違いが多く見られる場合もあります。

たとえば、祖父母の死因を教えてと言われて、咄嗟に出てこない人も多いですよね。

 

2)コホート研究

ある集団をわざと二つに分けて、実際に数年経過した時の状況を追跡し調査するする方法です。

問題は時間と手間がとてもかかることです。

一つの研究の結果が出るのに数十年かかることも有ります。

 

1)ランダム化比較試験

ある集団をまったくランダムに二つに分け、それぞれ別の状況に置きます。

その時には医師の側もわかってしまうとそれにより試験の結果が影響を受けることもあるので、

医師にもその方がどちらなのかわからない状況に置くことも有ります。

(ダブルブラインドといいます)

問題は期間とお金がかかること。

また、有効な治療法の場合、ランダムにその治療からはずされてしまった場合に

利益が損なわれることがありえますね。

 

私達医療従事者はこのようにしてその治療法や薬が効くのか効かないのかを判断しているのです。

体験談を否定するつもりはありませんが、まず、その経験を普遍化出来るかどうかを考えなければいけません。

そして、普遍化できたらそれを目の前の患者さんに対してどのように使うのかを考えていくのです。

 

最後に一点。業者の方へ。

新しい治療法を考えることは素晴らしいことだと思います。

しかし、このような科学的、統計的な手法を使うことなく、効果のみを宣伝する手法についてはいかがなものかと思います。

証明すべきは開発者の方々の責務だと思います。

本当に良いもので、それが証明できたのであればその方法は一気に広がるのです。

その証明を怠り、批判する人間に対して感情的に反応することこそ、権威主義的なものではないでしょうか。

・・・いや、この分野については結構嫌な思いもありますので、書いてみましたが。

 

時間があったら、その「新しい治療法」が出てきた時にどのように広がっていくのか、実際の例を出してお話してみましょうか。

 

医者が「次は3日後に来てください」という理由

開業医を受診したあとに「次回は3日後に来てください」と言われることがあります。

(病院では言われる可能背は少し下がりますが。)

早いなあ。と思ったことはありませんか?

医者の側からの理由を見ていきましょう。

 

1、治療の方向性が間違っていないかを見たい

治療の方向性がそもそも的外れであれば症状の改善は有りません。

例えば細菌の感染症に対して抗ウイルス剤や抗真菌剤を使っても良くなりませんよね。

なので、その方向性が間違っていないかを確認する必要があるのです。

 

2、薬の効果が出ているかを知りたい

先ほどと似た文章ですが、方向性は合っているのだけれども、薬が効いていないということがあります。

細菌感染症であれば、実は耐性菌がいて、それに効果のない薬剤を使用していた。とかですね。

その影響がはっきりするまでには3日位を見ていたほうが良いのです。

 

3、症状の改善具合を知りたい

薬に効果があれば、症状は引いてきます。

その症状の引き方も少しだけ時間が必要なのです。

ある程度はっきりしてくるまでには23日かかることも多いんですね。

 

4、悪化因子は無いか知りたい

飲んでいる、飲んでいない。ケアしている、していない。

この変化を見るには同様に23日は必要になります。

処方する側が想定している、改善具合に対して、実際はあまり改善していなければ

悪化因子を探さなければいけません。

そのために3日位で来てもらったほうが良いのです。

 

この3日ですが、病気によって違います。

感染症などであれば十分に症状の変化ありますが、

生活習慣病であればもうすこし時間を見て判断したいところです。

 

最後に、病院ではなぜ頻度が落ちるのか?

純粋に忙しくて時間が確保できないからです。

その分、治療効果も少し落ちるかもしれませんね。

 

3日後に来てください。

のひとことの裏にはそのような思考回路が合ったりするのです。

医療費控除の準備をお忘れなく

年末になり、徐々に季節も冬へと移り変わるようになりました。

師走という名前のとおり、年末進行で仕事が忙しくなってくる人も多いかと思います。

今回は年末の風物詩、税金のお話です。

 

デュピクセントというお薬のために皮膚科もそのお話が必要な業界になりました。

それは医療費控除です。

 

年内1月から12月までの医療費が一定額を超えた場合、

税金が控除されるというシステムです。

その最低基準は年間10万円。デュピクセントの自己負担額で言えば

(3割負担の方で)4本を超える程度。

 

ということで、デュピクセントでアトピー性皮膚炎を治療している方は

かなりの確率で医療費控除が該当になるかと思います。

 

こちらで気をつけてほしいことは、年末調整では処理できないので、

確定申告が必要になるということです。

 

面倒くさいといえば面倒くさいのですが、しっかりと書類を揃えた上で、

半日程度の時間さえ用意できれば十分に対応可能ですので、

金額もそれなりのものになりますし、しっかりと請求してみてもよいかと思います。

 

詳しい方法については国税庁がしっかりとした資料を作っておりますので、

(リンクはこちら

しっかりと申告してみてくださいね。

 

今回は年末のお話でした。

 

医師の時間外労働は無制限でいいの?

開業医は自営業者ですので、時間外労働はあまり関係ないですね・・・

というか、どこまでが仕事かどこからがプライベートかはっきりとわからない生活を

していますし・・・

 

さて、世間で話題の残業時間の上限制ですが、

医師に関しては除外されるようなお話が出てきているようです。

ソースはこちら

 

ああ、そうなんですね。

でもね、これ、本当にいいことなの?

医師自身の幸せにつながりますか?そして患者さんの幸せにつながりますか?

病院に入院した時に、過労でフラフラの医師に診てもらいたいですか?

 

・・・イヤです。

実際に月60時間以上残業で働いていたこともありますが、

結構キツイ生活でした。

まず、プライベートはなくなります。

本も読めないゲームもできない。デートも当然ダメですね。

次に仕事以外のことを考えることができなくなります。

そして、最後には燃え尽きるわけですね。

燃え尽きたことはありませんが、仕事したくないモードになることがあります。

まさに、忙しいと「心が亡くなる」んです。

当然ミスも増えますし、そのミスのリカバリーに時間が取られます。

結果、悪循環。

寝ていない自慢なんて、なんの役に立つこともありません。

 

その結果どうなるか?

優秀な先生、真面目な先生から先に戦場を離脱していくことになります。

周りにもいました。

カンファレンスから帰る途中に倒れてそれっきり病院に来れなくなった先生とかね。

仕事をすることで命を落としているんです。

これって、将来その先生が診察することができて、救うことができる患者さんが

どれくらいいるかを考えると、大きな損失ですし、

当然、亡くなった医師の家族や親族、友人たちもいっぱいいるわけです。

その人達はどうなるの?ということでもあるんです。

世界にとっては、過労死は減らしていった方が幸せな人が

増えるのは当たり前ですよね?

 

したがって医師の残業時間制限は当然行ったほうが良いと考えるのです。

 

現状どうなのか?

こんな感じですって。

約35%。

この数字は多いと見るか、当然と見るべきか・・・

 

でも、この割合は減らしたほうがいいでしょうね。きっと。

 

 

 

・・・というお話をしたらこんな反論が返ってきました。

「若いときは寝る間も惜しんで知識と経験を習得することが大事なんだ」

まあ、たしかに一理あります。

 

でもね、その知識をより短時間で効率よく上手に伝授するにはどうするか?

という方策を考えてみてもいいと思うんです。

医者なんて自分の専門以外の分野にはテンで疎いものなので、

その方法を真面目に考えている人はどのくらいいるのでしょうかねえ。

 

少なくとも、私は寝不足の医師には診察をされたいと思いませんし、

寝不足のまま診察をしたいとは思いません。

なので、寝ている時には起こさないでね。