わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

ブログ

保湿剤の衣替えも必要ですね。

秋が徐々に深くなってきました。

気温の低下も少しずつ進んでいるようです。

同時に湿度も少しずつ下がってきました。

 

ということで、当院でも少しずつ保湿剤の衣替えを行っております。

フォームだった人はローションに

ローションだった人はクリームに

少しずつ変えていっています。

 

皮膚の乾燥具合が主体になりますが、

その子がもう冷たいのはいやだ。とかベタベタしたほうがいいとか

意見がありましたら積極的に説明ください。

使い心地も大事ですので、使用感の良い製品に切り替えを進めていきます。

 

もちろん今までの方がいい子、あまり乾燥の悪化が無い子の場合は

夏と同じものを使用していくこともありますので、ご心配なく。

 

季節が変われば症状も変わる。

症状も変われば処方も変わる。

 

ということで、衣替えを進めていきますので、

もしもしばらく受診していない方がおりましたら診察を検討ください。

夏と一緒をいつまでも続けるのはあまりいい方法ではありませんよ。

 

というお話でした。

保湿剤のヒルドイドローション/フォームへの変更を進めています

今年は春が短いのでしょうか?

あっという間に暖かくなってきましたね。

 

それに伴い、当院で処方される保湿剤は冬用のヒルドイドソフトから

夏用のヒルドイドローション・ヒルドイドフォームに移行を進めております。

症状と希望を見ながらの変更になりますが、ご希望の方はお早めに受診ください。

暖かくなってきて、ベタベタすると言われたら変更のタイミングですね。

ただし、ローション・フォームは保湿力はクリームに劣りますので、

それだけはご注意くださいね。

保湿剤って必要ですか?

今回のテーマは保湿剤!

今となっては当たり前のようになっている保湿剤の使用ですが、それ、
ここ1世代のことなんですよ?
ということでアトピー性皮膚炎と保湿剤についてのお話を進めていきます。

なぜ必要なのか。
どうして使われるようになったのか。
について簡単に解説を進めていきます。

 

おまけはこちら。

保湿剤が徐々にクリームにきりかわっています

朝夕がだいぶ寒くなってきました。

また皮膚の乾燥を訴えて受診する患者さんの受診も増えてきました。

なので当院の処方する保湿剤も徐々にクリームに切り替わってきましたよ。というお話です。

 

ここ12年でしょうか。保湿剤のバリエーションが増えてきました。

今までは、ローションとクリーム(ソフト)を主体に使用していたのですが、現在は更にフォーム(スプレー)と軟膏も追加し、4種類を使用するようになってきました。

そのために少し複雑な処方携帯になっているのですが、それぞれの保湿剤を切り替えるようになっています。

 

スプレー→ローション

ローション→クリーム(ソフト)

クリームはもう少しベッタリとした配合比率

にそれぞれ変更を行うことがあります。

 

現在の保湿剤ではなかなか効果なくなってきたな。

という方は保湿剤の変更を検討してみてもいいかもしれませんね。

保湿剤いろいろ(2022年10月)

保湿剤と言っても色々あるんですよね。

というお話です。

 

実は日本は医師が処方できる保湿剤については世界でも有数の恵まれた国だったりします。

なので、海外に赴任される方は保湿剤で苦労することが結構あったりもするのです。

というか、アジア系以外は多分全然ダメかもしれません。

アメリカで薬局を覗いたときにも全然保湿剤はいいのがなかったのですよ・・・

 

保湿剤ですが、じつはエモリエントとモイスチャライザーに分けることができます。

エモリエントの代表格はワセリンですね。

皮膚の表面に膜を張ることによって水分の蒸発を防ぐことが目的になります。

欠点はベタつくこと。

それに対してモイスチャライザーは皮膚に水分を与えることが目的になります。

代表格はヒルドイドソフト。

 

このモイスチャライザーの種類は海外では非常に薄い。

薬局で簡単に手に入るものはほとんど無いかもしれません。

というか探してもなかったです(探し方がわるいだけ?)

 

乾燥肌には明らかにモイスチャライザーのほうがいいんですけどね。

なかなか海外では手に入りません。

 

ということで海外に赴任される方へのアドバイスとして

予め日本のドラッグストアで気に入った効果のある保湿剤を探しておく、

赴任後は家族や同僚などにお願いして定期的に送ってもらう。

などをお話しております、

 

日本の高分子技術って実は結構すごいんですよね。

こういった細かなところから実感するといったお話でした。

例年以上に細菌感染症がはやっています(2024年8月)

どうも巷では人食いバクテリアが結構ニュースになっているようですが、

現在外来には例年以上に細菌感染症の患者さんが受診をされています。

 

皮膚科でよく見る細菌感染症としては

子供では、とびひや爪囲炎など。

大人では爪囲炎や蜂窩織炎、毛包炎などでしょうか。

 

今年は特に大人での細菌感染症特に蜂窩織炎を多く確認します。

 

なぜなんでしょうねえ?

そのあたりについては今後はっきりしてくるとは思いますが。

抗生剤の効きが悪いということはあまりなく、例年とそこは変わりは無いかと思いますが。

 

ただ、注意すべきは細菌感染は最悪の場合、どんどん拡大することが有るということです。

人食いバクテリアもとい壊死性筋膜炎ではそこそこの確率で致命的になることもあります。

もちろん最初は小さな感染から始まるんですよね。

例えば水虫のジュクジュクからだったり、虫刺されからだったり。

ただそれが治療の遅れ、不適切な対応で一気に拡大する。

ということになるわけです。

 

痛い、熱を持っている、腫れている

というようなときにはお早めに受診をして、しっかりと抗生剤を飲み始める。

そして完全に症状が落ち着くまでは飲み続ける。

ということをきちんと行う必要があるようです。

 

ということで、今年の夏は感染症に注意です。

何に乗るかも重要です。

a1020_000239

さて、旅行先が決まりました。
何で行くかも決めました。

次に予約ですが、その時には何に気をつければいいのでしょうか。

例えば、羽田から福岡に飛行機で行く場合。
たとえば東京から新大阪まで新幹線で行く場合。

まず、注意して欲しいのは「機材の新しさ」なのです。

飛行機も新幹線もどんどん新型の機材が出ています。
可能でしたら最新の機材を使いたいものです。

何故でしょうか。
機材は新しくなるほど新技術が登場します。
今までより、早く、軽く、広くなることが多いです。
また、座席のすわり心地も新しいものほど快適であることが多いのです。

古い新幹線の、バネのヘタってきた座席乗るよりは新鋭の機材に乗ったほうが快適ですから。

また、実際の所要時間も新鋭の機材のほうが短く済むことが多いのです。

また何かトラブルが生じたとしてもそれを回避するもしくはフォローする余力は新しい機材の方が多いわけです。

 

つまり、

電車の場合は最高速度、座席の間隔、安全性は新型の方がはるかに良いのです。

飛行機でも同じ。

 

飛行機は、ボーイング787は皮膚科医的にはオススメの機材です。
何がいいのか?
この飛行機、実は機内の湿度が高いのです。
一般に、飛行機の中は湿度は0%となります。金属の塊ですから湿気は良くないということですね。
でも、このボーイング787は湿度20%なのです。

たかが20%というなかれ。
アトピーや乾燥肌の子が(特に国際線で)長時間乗ることを考えると、状況は大きく変わるでしょう。
飛行機を変えるだけで湿疹の予防が出来るなら安いものです。

湿疹予防にもボーイング787を見つけたら乗りましょう。
皮膚科医、オススメです。

低刺激性綿手袋、取り扱いしております(2022年11月)

冬になってきました。乾燥の季節です。

手荒れの患者さんも多く、悪化再発も良く聞く話となります。

 

以前より取り扱いをしておりましたが、低刺激性の綿製手袋の紹介をしていきましょう。

こちら、タダのコットンではなく、特殊な加工がされたコットン製品です。

刺激感を取り除き、柔らかい肌触りの製品となっております。

商品説明はこちら。

 

手荒れ対策の手袋については随時受け付けに用意しておきますので、

ご希望の方はご相談くださいね。

伝染性紅斑が流行しているようなので、患者さんの数を調べてみた

東京都からついに警報が出たようですが、

外来でも伝染性紅斑の患者さんが結構出ています。

 

ということで、過去の症状の出方について、電子カルテから確認してみました。

開院してからの3年間のデータです

 

2013年(3月開院)

6月 1名

7月 3名

 

2014年

6月 5名

12月 1名

 

2015年

2月 1名

4月 3名

5月 1名

6月 6名。

 

と確かに最近の患者さんの数は多いようですね。

 

一般に都道府県レベルでは徐々に患者さんの数が増えてきて、

警報が出るという流れになるようですが、

開業医レベルつまり、ご町内レベルでは

一気に拡大し、一気に終息するという傾向があるようです。

今回は月レベルでの評価ですが、詳しく日にち単位まで見ると、

たくさん来ている月の受診日はある1週間程度に固まっている傾向がありました。

どうも、それぞれの地域では、一気に広がり、そして消えていくものなのでしょう。

 

当たり前の様に思っていたものでも、

調べてみると、新たな気付きがあるものです。

仕事のしかた

桜の開花が宣言されましたね。
いよいよ、入学シーズン。
新入学の方はもちろん、進級する方も、新しいノートや鉛筆などの文房具を揃えたり、ちょっとウキウキしますよね。

我が家は、制服の丈を直しました。

昨春は自分で丈詰めをしたのですが、先日お古の制服をいただき、忙しかったこともあり、一足早くお直し屋さんに出しました。

裾上げをよくお願いしていたところだったので、大丈夫だと思ってぃたのですが・・

今回は、ジャンパースカートのため、身ごろもブカブカ。
そのため、裾ではなく肩の部分をつまんで詰めてもらえるよう、自分で直したスカートも持参し、説明しました。

で、1週間後取りに行くと、
『キレイに直しましたよ~』
と、笑顔で迎えていただきました。

確かに、肩の部分を直してありました。
裏地までキレイにはずし、つまんだ部分の生地をカットし、元通りに縫ってありました。

え・・・。

キレイに直ってますが、これだと身長が伸びた時に、丈出しが出来ない・・。

丈を上げ下げする、制服という通常とは違った必要性を、理解してもらえなかったのでしょうか。

直しに出した時に、将来また丈を戻せるようにしたいと、説明したかどうかの記憶もなく、
強く言う勇気もない私は、あいまいな笑顔で受け取ってきました。

お直し屋さんでは、現在の自分のサイズに直すことが仕事。

それも、直したことなど分からないよう、キレイに。

彼女達は、自分の仕事をカンペキにこなしました。

でも、私のニーズには合わなかったのです。

もちろん、説明不足もあったのでしょう。

でも、子供の制服という特性を考えれば、確認があってもよかったのでは、と思ってしまうのです。

この経験で、仕事のしかたを改めて考えさせられました。

独りよがりの仕事は、誰もシアワセにならず、時間も資源もムダにしてしまうのですね。

そして、次につながったはずの仕事も失います。

私は、今後裾上げ以外では、このお店を使うことはないでしょう。

相手の立場に立つこと、想像力を働かせること。

我が身に置き換えて、気を引き締めました。