わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

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インフルエンザワクチンの夜間接種を行っています@武蔵野市吉祥寺(2022年11月)

インフルエンザの季節がやってきました。

学級閉鎖などの話もニュースになっているようです。

 

現在当院ではインフルエンザワクチンの夜間接種を行っております。

13歳以上の当院の診察券をお持ちの方でしたらどなたでも大丈夫です。

月曜日から金曜日の午後夜間の診療枠に時間を合わせて受付予約を行っております。

月曜日、金曜日においては夜間午後7時(19時)までの受付となります。

金額は3500円となっております。

なお、65歳以上の方は所定の予診票を持参いただくことで全額公費負担での接種を行えます。

 

学校や仕事の都合で夕方まで受診できないという方はぜひご検討ください。

 

また、ワクチンの接種は原則1回となりますが、2回めの接種も可能です。

感染を特に気をつけなければ行けない方は2回めの接種も検討してみてくださいね。

インフルエンザワクチンの予防接種を開始します(2022年10月)

今年度、季節性インフルエンザワクチンの予防接種を行うことになりました。

インターネットより予約できるようにシステムを作成しておりますので、

希望者の方はご確認ください。

 

なお、電話予約も準備しておりますが、こちらは65才以上の方限定となっております。

定員に達した場合はこれ以上の予約ができませんのでご注意ください。

 

 

インターネットを利用しての遠隔診療を開始しました(2020年5月)

先月より解禁されたインターネット経由での診療ですが、

当院も正式に解禁いたしました。

 

なお、受診に際してはいくつかの制限はあります。

まず、当院IDをお持ちの方のみの利用となります。

また、直近3ヶ月以内に対面で診察を行っている方、

いちど治癒したあとの治療ではなく、引き続きの治療を希望される方のみ

となっております。

 

受診するにあたり、予めCuronの登録をお願いいたします。

詳細については院内受付、掲示板にプリントを用意しておりますので、

ご確認ください。

 

Curon登録後、Curonを利用しての診察申込みとなります。

申し込み後、当院スタッフと連絡時間を打ち合わせし、

その時間に予約システムから申し込みください。

時間になりましたらインターネットを使用してのビデオ通話となります。

 

処方箋については、電子的に送付するか、郵送かの選択が可能ですので、

通話後に方法を確定することになります。

 

ご希望の方はぜひご利用ください。

いろいろな指数がありますが・・・

天気予報のページを見ると、沢山の指標が有ります。

その中でも皮膚に関係するものといえば、どのような物があるのでしょう・・・

とおもって、調べてみたらいろいろ有りますね。

 

うるおい指数(リンク

肌荒れ指数(リンク

 

あとはこんなものも有りますね。

洗濯指数(リンク

 

まあ、探せばいろいろ出てきます。

いい参考になりますね。

 

でも、一つ気になることがあります・・・

それって、どのような定義で、どうやって算定しているの?

 

気になって調べてみましたが、全く情報は出てきていません。

どうも、部外秘なようですね。

 

乾燥といっても様々です。

室内の?屋外の?

エアコンは付いている状態?ついていない状態?

など、疑問点が沢山出てきますが、どうも誰も教えてはくれなさそうです。

知りたいのならば、日本気象協会に入れというのでしょう。きっと。

 

まあ、あくまでも参考にして下さいね。というくらいに考えれば良いのでしょうか。

 

自分で計算したいなー。と思っている人もいるかと思いますが、

ちょうど良い計算式を見つけました。

面倒臭いのですが、昔行った、湿度の計算を思い出してみてはいかがでしょうか?

 

外気温度の飽和水蒸気量×湿度=外気水蒸気量

外気水蒸気量/17=X

 

ここで求められるXとは、「エアコンを使って室温を約20度に上げた時の室内の湿度」となります。

目安は50。50を割っている時には空気が乾燥しているという指標になります。

(室温25度にしたいときには17→23にして計算してくださいね)

 

飽和水蒸気量?分からーん。という人は下のリンクを参考にして下さい。

リンク

 

以上、今回は簡単な乾燥指数の求め方でした。

 

イボの治療をする前に、運動会の日程を申告したほうがいい

春になって増えてくるもの、それは感染症。

今回はウイルス感染症であるイボの治療のお話です。

治療の前にまず話しておくべきことは何でしょうか?

 

それは運動会の日程。

早いところではそろそろ運動会の準備が始まります。

その準備とイボの治療は相性が悪いことが分かっています。

 

イボの治療は液体窒素で焼くこと。

それにより、痛みが出てきます。

また氷やけどになりますので、水ぶくれ・水疱になることが有るのですが、

そのリスクは運動量が多いほど高くなります。

なので、運動会の練習が始まると水疱になるリスクが高くなるということです。

 

また、その水疱は時間が立つと破れる可能性があるのですが、

そのリスクもまた、運動量に比例します。

なので、運動会の練習が始まると破れるリスクが高くなるということです。

 

更に、水疱が破れたあとは、一皮むけたビランになりますよね。

これも運動すればそれだけ痛いということ。

なので、運動会の練習が始まると痛みが強くなります。

 

特に裸足で運動会の練習をしている子の足の裏にイボが出来ると、

治療をしてしまうと逆に大変な事になってしまいます。

 

したがって、運動会前のイボの治療については

なにもしない時のイボの痛み。

それと、

治療を行った時の水疱・ビランのリスク。

を天秤にかけて治療を行う必要があり、結構難しい判断を迫られることが有るのです。

どこかで一時中断をする可能性があるのですが、

一時中断するとその中断期間にイボが再度拡大することも有るので、

中途半端に治療をするくらいなら、最初から運動会の後まで待ったほうが良い。

そんな事態も起こりうるのです。

 

なので、最初に言ってほしいんですね。運動会が5月に行われる学校に通っている人は申告をお願いします。

 

 

イボの治療はどのように判定するのか?

先の記事でもあったとおり、イボの治療で重要なのは

処置をした後にイボが皮膚から消えているのかを確認することです。

 

イボというものはヒト乳頭腫ウイルスが皮膚の中で増殖した結果生じるものです。

ウイルスそのものは目で見ることはできないので、皮膚の変化を確認するしかありません。

当然、治癒したと思っても目に見えないサイズで残っていれば、再度大きくなることもありうるのです。

治癒の確認をするのは肉眼しかないと言うのはある意味もどかしい物がありますが・・・

 

まず、触ってみて、イボの部分がザラザラしている時。この時はイボは確実に残っています。

「乳頭腫」ウイルスというくらいですがら、感染した皮膚はボコボコになります。

当然、普通の皮膚はつるりとしているので、触ってみてボコボコしているときはまずイボが残っていると考えて

良いでしょう。

 

ついで肉眼で見ます。

黒い点が残っていれば、イボは残っています。

これは、イボの感染に伴い、皮膚の中の毛細血管は壊され、出血してしまうからです。

つまり、黒いものは内出血の証であり、イボが残っていることを示すのです。

 

これでもはっきりしない時にはダーモスコープでイボを確認します。

ダーモスコープでは約10倍程度まで拡大することができるので、

肉眼でははっきりしない内出血なども確認することができます。

また、もう一つ確認すべきことは、皮膚のシワの流れです。

イボが出きた部分はシワの流れが乱されます。

ちょうど河の流れが乱れ、乱流が起きているように、イボの部分の皮膚にも

シワの流れが乱れます。

その状態をみて、間接的にイボが残っていることを判断しているのです。

 

このようにして、診察室ではイボが残っているか、なくなっているかを判断するのです、

「あー、イボ、いるねえ」という言葉を掛ける前にはそのような細かな判断がなされているのです。

 

イボの治療の時に痛い方がすぐに治るのか?

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イボの治療をしている時に、何度も治療をしている間、

回数を重ねるごとに痛みが強くなると言われることがあります。

逆に何回治療をしても痛みがあまり無いと言う子もいます。

どちらが早くイボが治るのでしょうか?

 

はっきりとした統計はないのですが、多分、痛みが強くなってくる子ほど

イボの治りは近い印象があります。

なぜでしょうか?いくつかの要因が考えられます。

 

そもそも、イボが取り付くのは皮膚のどの細胞なのか?これははっきりとした結論は出ていないのですが、

「幹細胞」ではないかと言われています。

幹細胞」とは最近ニュースで聞かれる言葉かもしれませんが、すべての細胞のお母さんのような細胞です。

女王蜂のようなと言っても良いのかもしれません。

つまり、幹細胞は常にそこにとどまって分裂をしています。

分裂した娘細胞が皮膚となって分化(皮膚として成熟)していくのです。

皮膚の幹細胞は皮膚の一番下に存在しています。つまり、イボが取り憑いた細胞も皮膚の一番下に居るのです。

 

まず、これが一つ目のポイント。

 

次のポイントは液体窒素です。

液体窒素がどのようにしてイボに効くかははっきりとはわかっていません。可能性として

1)物理的な温度の変化で細胞が壊される

つまり、冷凍庫から何度も出し入れするうちに食材がシナシナになっていくのと同じですね。

2)細胞を栄養している血管が壊れる

間接的にイボが取り付いている細胞を餓死させるわけですね。

3)炎症を誘発する

凍ったり、解凍されたりを繰り返しているうちに、体が異変に気づき、その部分を排除しようとする機構が働くわけですね。

などが考えられています。このどれが最も効果をはっきりしているかはわかりませんが、

優しい治療(冷やし方が足りない)と、なかなか治らない印象がありますが・・・

 

最後のポイントは神経線維です。

実は皮膚の表面には神経は来ていません。

神経は皮膚の下の真皮の浅い部分までしか届いていません。

うっすらと血が出ない程度に皮膚が切れていても気が付かないのはこのせいですね。

 

 

では、イボの治療をする時に痛みが出るのはなぜかというと、

その神経の先端部分が冷やされるからです。

当然その上の皮膚もよりしっかりと冷やされているわけです。

 

一般的にイボの部分には厚く皮膚は積もっています。

つまり、他の部分に比べてちょっとやそっとでは凍らないように成っています。

液体窒素を当てても他の皮膚に比べて痛みは弱いのです。

 

では回数を重ねるうちに痛みが強くなってくるのはなぜか。

皮膚の厚さが減ってきているからなのです。

つまり、イボの取り憑いた細胞の数が減少しているから。

イボの取り憑いた細胞の増殖を、治療で抑え込めているからです。

幹細胞そのものを殺しているか、殺せないまでも分裂ペースを抑え込めている方なのです。

 

痛みが強くなるのは確かにイヤなことではあります。

しかし、そろそろイボが治ってくれる証明と考えれば、少しは我慢できるかなぁ?

え、ダメ?

 

 

 

最後におまけ。

治療時の痛みはしたがって効果の証明にはなりますが、痛みそのものだけを取り除いても

治療の効果が落ちるわけではありません。

(ただし、痛くないように治療の手を緩めるとかえって治りが遅くなってしまいますが。)

当クリニックでは痛みだけを取り除く治療を患者さんの希望があれば行なっています。

受診のうえ、ご相談いただければと思います。

イボと水イボが増えています(2016年9月)

夏休みも明けました。

みなさんは夏は沢山遊びましたか?

 

というわけも有るのでしょうが、診察室では近頃、水イボとイボで受診される方が増えています。

 

水イボとイボはどちらも接触で感染するウイルス感染症。

というわけで夏休みにいろいろなところでもらってきたのが

早い人ではそろそろ目に見えるサイズになってきたということでしょうか?

 

過去の統計記録のデータを確認すると、

イボがちょうど今からがピーク。

水イボのピークは5月6月の春から夏にかけてですが、

今の時期にも小さなピークがあります。

まあ、水イボの場合、プールが一つの壁になるので、

その前になんとかしようという考え方の人が多いのでしょうね。きっと。

 

ふと見ると足や体に小さな発疹がある。

毎日少しずつ大きくなってきたり、増えているようだ。

などという方は要注意です。

早めに対処したほうがきっとすぐに治すことができますよ。

いないいないおかお

いない いない おかお

1歳から2歳頃、いないいないばあが大好きになる時期があります。
最初は、やってもらって大喜び、そのうち自分でやるようになります。
そんな時に、いないいないばあの絵本が大活躍します。
うちにも何冊かありますが、どれも絵本でした。可愛いどうぶつや、赤ちゃんがいないいないばあ、するものが多いのですが、これは写真絵本!
いないいないばあ!で
本物の赤ちゃんのお顔が出てきます。次のいないいないばあは、泣き顔。次は変顔!と、可愛い赤ちゃんが次々に現れるこの絵本に、ウチの子は大フィーバー!
赤ちゃんは、同じ赤ちゃんによく反応するような気がします。たとえば、オムツのコマーシャルや、赤ちゃん雑誌の表紙など。思い当たるお母さんも多いのではないでしょうか。
この写真絵本は、赤ちゃんは赤ちゃんが好きという特性を見事に活かした絵本だと思います。
最後のページには、お子さんの写真を貼って、マイいないいないばあを作ることができます。
世界に1つだけの、いないいないばあ絵本、作ってみてはいかがでしょうか。

いつまでも治らない虫さされ あるいは ブヨに注意

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ブヨ。

皮膚科医に取っては嫌な言葉です。

だって、刺されると手こずるんですよ。しかも治らないんだもの。

 

なぜ、ブヨに噛まれると症状が長引くのか?

実は完全にはわからないのです。

ただひとつ言えるのはブヨは皮膚を「刺す」のではなく皮膚を「噛みちぎる」から。

そのために悪化する可能性があります。

 

ブヨの刺し傷の特徴は今述べたように噛みちぎること。かゆみが強いこと。

そのために皮膚の反応は他の虫さされと異なる様子を見せます。

 

まず、皮膚は一部なくなりますので、それをなおすためにかさぶたを作ります。

また、なくなった部分から血液や組織液(いわゆる「つゆ」)が出てきます。

実は組織液や血液の中には痒みを強く感じさせる成分が含まれていることがわかっています。

また、かさぶたも一般的に痒みを感じることがありますよね。

そのためかもしれませんが、皮膚の下のかゆみを感じる神経が「過敏」になっているようです。

 

そのせいで、ブヨに刺されるととてもかゆくなってしまいます。

結果として皮膚は刺されたところを中心に固く盛り上がってしまい、

治療を続けても全然良くならなくなってしまうのです。

これを「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」と呼んでいます。

 

ここまで進んでしまうと、治療は大変です。

ステロイドの塗り薬を数ヶ月ずっと塗る必要があります。

副作用が出て、毛が生えてくることもありますが、やむを得ません。

(治療をやめれば毛は抜けるので心配しないで下さい)

でも、治療をしないと、数年間も持続してしまいますから、仕方が無いのです。

 

以上、ブヨに刺された時にいかに大変かお話しましたが、

同じようなことはずーっと引っ掻かれた皮膚ではすべて起こりうることなのです。

なので、引っかかないことが大事なのです。

引っかかないほうが早く虫さされは治りますよ。