わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

TEL050-3355-9592


〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

ブログ
わかばひふ科クリニック院長野崎誠(皮膚科医)及びスタッフのブログです。

医療の事、病気のことだけではなく、子どもに関する話や
それぞれの趣味の話などを掲載しております。


現在YouTubeでの情報提供も行っております。
https://www.youtube.com/channel/UC34LvaN6ePeTc2Ue4Ie0fJA

2017/3/14
ブログ内文章及び画像について、転載される場合は、予めご連絡をくださいますようお願いいたします。
無断転載につきましては、関係機関と相談のうえ、削除をお願いすることもございます。
ご了承ください。
なお、DeNA社およびDeNA社との資本・人的関係を含む関連諸団体からの転載申し出については、
一切お断りさせていただいております。

2021/3/1
ブログ記事に対する返信は行っておりません
2023/1/3
Twitterはじめました
最新の情報はこちらかもご確認ください。
2023/1/3
Noteはじめました
ブログよりも長くなりそうなお話、まとめたお話はこちらで記事にしております。


ブログ一覧

娘の耳が切れたお話

IMG_0026

今回は実際にあったお話をカルテに記載するように書いてみましょう。

解説は次回に。

 

主訴:耳を引っ掻いている

既往歴:なし

家族歴:父親に乾燥肌、父親・母親に花粉症

 

S:気がついたのは昨日くらいです。

耳を時々引っ掻いていました。見てみたら少し赤かったです。

昨日も寝ながらおっぱいをあげていました。

O:左耳介内に軽度の乾燥が存在している。

紅斑も軽度存在。鱗屑もわずかにみられる。

掻破行動はなし。掻破痕もはっきりしない

A:よだれ・母乳による接触皮膚炎

P:まずは石鹸でしっかりと洗うこと。それでも落ち着かない時には外用を検討する。

 

といった感じでカルテには記載されています。

 

この後、娘の湿疹は無事良くなりました。

めでたしめでたし。

最適化という思考停止

膝の靭帯を痛めました・・・

歩行には問題は無いのですが、階段の昇り降りで、少し苦労します。

普通に階段を下りることができず、一歩ずつ下りるしか無いので、

通常の倍以上時間がかかってしまいます。

 

電車で通勤するときにはいつもの車両。いつものドアの側に乗るのですが、

それが大間違い。

階段の側に到着しても、階段の昇り降りは痛いし、周りの人に迷惑がかかるし。

結果的に時間がかかってしまいました。

 

いつものルート、いつもの場所。

いつも使っているうちに当たり前になってしまいますが、

状況が変わってしまえば、それが一番では無くなってしまいます。

 

いつもの条件は何が変わればどう変わるのか?

怪我をした時、電車が止まった時などなど。

いちど、立ち止まって考えてみたいものですね。

 

二子玉川ライズ スケートガーデン

rise1

二子玉川ライズ スケートガーデン

今年も、二子玉川ライズにスケートリンクがオープンしました。
http://www.rise.sc/event/?id=4746
今までは、神宮まで連れて行っていましたが、今年は近場で・・

とはいえ、ここは氷を使わないリンクなので、濡れずに滑れます。
(エコパネル使用と書いてありました。)

時間制限もなく、みんな満足するまで滑っていました。
ただ、氷とはやはり感触が違うようで、スイスイ滑るというよりは、カツカツ歩くような感じになってしまうことが多いようでしたが・

まあ、雰囲気は楽しめますし、氷ではない分、寒くもありません。
ママのお買い物の間、パパと子供の時間つぶしには最適でしょうね。

3月1日までの期間限定です。

rise2

地震の初動とお医者さんと

今日は、阪神大震災からちょうど20年に当たる日です。

犠牲者のご冥福をお祈りいたします。

皆様、その日は何をしていましたか?

私はちょうどセンター試験の翌日でした・・・

 

今日は地震のお話をしていきましょう。

地震が起こると私達のお仕事はきっと増えるでしょう。

皮膚科はなにもしない?

いえいえ。

直後は外傷のケアを行う必要が有りますし、

時間が経過するともっと仕事が増えてきます。

避難所での褥瘡の処置も有るでしょう。シラミや疥癬などといった寄生虫も増えます。

復興作業や片付けなどによる外傷、熱傷などのケアも必要になってくるのです。

 

大きな地震が起きたら医師は自分たちのクリニックを閉め、

大きな病院に集まることになっています。

近くでは吉祥寺南病院でしょう。

 

さて、ここで大きな問題が有ります。

果たして私達はそこにたどり着くことが出来るのか?

なのです。

 

武蔵野市で仕事をしているお医者さんの半分以上は武蔵野市内には住んでいないという

お話が有ります。

 

つまり、大きな地震が起きた時にその拠点病院にはたどり着けない心配もあるのです。

阪神大震災の時と同じ早朝に地震が起きたと仮定しましょう。

仮に住所は以前働いていた成育医療センターにしましょうか。

直線距離で吉祥寺まで10kmあります。

さて、それでたどり着けるのか?

 

・・・難しいでしょうねえ。

成城から吉祥寺までは幾つもの鉄道や道路が横切っています。

その一部は高架もしくは地下区間です。

具体的に見て行きましょう。

まず、小田急線の地下(成城)、京王線の地下(仙川)、

中央高速の高架(三鷹)、中央線の高架(吉祥寺)

それ以外にも、方向によっては井の頭線なども通過しなければいけないでしょう。

そのすべてを無事通過出来るのでしょうか?

 

また、道路の問題が有ります。

自動車?緊急時には通行できませんよね。

優先通行証はすぐにはてにはいらないでしょう。

(そもそも一開業医に通行証を出してくれるかどうか・・・)

自転車?瓦礫だらけの道を?

パンクしてしまいます。

徒歩・・・でしょうかね。

でも、徒歩であれども、いつもと同じようには歩けないでしょう。

人が溢れ、更に壊れたインフラが先を塞ぎます。

東日本大震災の時の混乱にさらに輪をかけたようになるでしょう。

 

ここまでのことを考えると、自宅に居るときに大きな地震に遭遇したら

吉祥寺に行けるのでしょうか・・・

と不安になります。

では、成育で働くの?それも有りかもしれませんね。

 

 

では吉祥寺の病院に駆けつけることの出来るお医者さんは誰もいなくなってしまうのでしょうか。

現状では否定できません。

でも、対策は有るのです。ヒントは上の文章に・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうです。

大きな地震の時に吉祥寺の病院には吉祥寺に住んでいるお医者さんに来てもらえばいいのです。

 

・・・とまあ、考えるのは簡単なのですがいくつか問題が有ります。

まず、吉祥寺にお医者さんが住んでいるのか?

これは確率の問題になりますが、まず居るとかんがえてよいでしょう。

 

次に、住んでいることをどうやって確認出来るのか?

実はコレが非常に難しい。

この問題がクリアされれば、だいぶ話は楽になるのですがねえ。

何かいいアイデア、有りませんか?

雪が降った翌日以降の雪かき

今日まで長々とお話をしてきた雪かきのお話も今日で最終回です。

最期に、雪が降った翌日以降の雪かきについてお話を進めていきましょう。

 

 

東京の雪は概ね1日で止んでしまいます。

したがって極端な話、翌日以降の雪かきはしなくても構わないのですが、

可能であれば翌日以降もある程度の雪の処理はしたほうが良いのです。

 

雪が降った後、東京では交通量が多いためにそれが踏み固められてしまいます。

また、夜間の低い温度で冷却された結果、雪は圧雪から氷へと変化します。

翌日の朝はわだちの部分などが氷になり、歩行時に非常に危険になってしまいます。

また、東京の靴のソールの摩擦係数は雪国のブーツに比べ低いために

氷の上を歩くのには不適であり、滑って転んでしまうリスクも高くなります。

そのため、翌日の朝には雪ではなく、氷の処理が必要になります。

 

また、翌日の昼以降は温度が上がるために氷が溶けます。

そのために氷の上に水がある状態になり、歩行には向かない状態になります。

当然、氷、水により車はスリップしますから、もらい事故のリスクも高くなります。

そのために翌日以降もある程度は雪かきをしていく必要があるのです。

 

 

翌日の朝の雪かきは氷対策が主体になります。

特にわだち部分の氷を少しずるスコップで削り、取り除いていく必要があります。

なお、氷は雪に比べて比重が高いので、少しずつ削っていきましょう。

雪とおなじ感覚で持ち上げていると腰を傷めますので、ご注意を。

また、車道には気温が高くなった時に備えて水路を予め作っておくとよいでしょう。

 

お昼以降の雪かきは溶けてシャーベット状になった雪の処理が主体になります。

水はねすることが問題ですが、雪かきしやすい雪の状態になっていますので、

部分的にしか雪かきしていない状態であれば、一気に前面に広げていってもいいかもしれませんね。

 

 

脇に除けて有る雪の山は基本的には放ったらかしで問題は無いです。

歩道に水が溜ったり歩道が使えなくなるのが困る場合には、

少しずつ山を崩して排水口に捨てていきます。

特に日陰の雪の山は1週間以上残っていることもありますが、

あまり問題は無いです。

なお、特に小学校の通学路沿いの雪山は子どもたちが登下校時に崩していきますので、

なくなるのは早い印象があります。

 

また、雪山の処理としては、車道に雪が残っていない場合に限ってですが、

雪を少しずつ車道に投げ入れるのも方法としては有りです。

雪の表面積が増えること、直射日光を受けやすくなること、

自動車が重さで潰し、摩擦熱で溶かしてくれること。

など、山に積んである状況に比べて早く雪を溶かすことが可能です。

ただし、あまり大きな塊が車道にあると、車にぶつかりますので、要注意。

走行中の車の直前に投げ入れるのもスリップ事故の元になりますので、注意が必要です。

信号待ちの車の前に投げ入れるのも印象が悪いですよね。

 

 

 

さて、ここまで長々とお話をしてきましたが、言及していない交通機関が有ります。

そうです、自転車です。

 

雪の日の自転車についてどう考えているか。

一言で言えば

「無茶しやがって・・・」

です。

確かに私も田舎では雪の時に自転車に乗っていましたが、

東京では雪の日に自転車に乗ろうとは思いません。

対向する自動車も運転者も雪に慣れていませんからね。

ということで、自転車のことは考えないで雪かきはしても良いと思っています。

雪の日は自転車には乗らない。

もともと交通機関が乱れるのは雪が降っているのを確認すれば分かりますし、

前日の天気予報を見ればある程度は想像が出来るわけです。

早く出て、徒歩で目的地に向かう。

というのがベストでしょう。