わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F

雑記

母乳石鹸のリスク 続編

母乳石鹸について、いろいろ見ていたのですが気になることが一つ有りました。

 

この石鹸、他人に使うのはNGですよ?

 

 

母乳とは何か?

いろいろな考え方がありますが、一番夢も希望も無い考え方をしましょう。

原料は血液です。(体液と言ってもいいですが)

お母さんの血液に含まれている成分から、

母乳を作る腺細胞が乳管の中に分泌する。

それが母乳として、赤ちゃんが口にするわけです。

 

ここで考えなければいけないのは母乳とは血液に類似したものであり、

血液内に病原微生物がいた場合、その微生物を赤ちゃんに移す可能性があるということです。

また、母乳を絞る際に皮膚に存在している病原微生物も移す可能性があるということです。

 

幾つか例を上げましょう。

お母さんの乳房にヘルペスができることが稀ですが有ります。

その時は赤ちゃんに母乳を上げることが禁止されます。

さらに、ヘルペスの症状がないときでも、ヘルペスのウイルスのみが乳房表面に

出現することが有ります。

もしも、その時の母乳から石鹸を作ったら・・・?

また、HTLV-1というウイルスがあります。

このウイルスを持っているお母さんは母乳を介して赤ちゃんにウイルスを伝えてしまいます。

もっとも、出産前にこのウイルスを検査し、ウイルスが存在している場合は、

母乳を与えてはいけないことになっていますが、もしもお母さんが

「石鹸だったら大丈夫」と考え、石鹸を作り、使った場合は・・・?

理論上は、このように病原微生物が伝播する可能性もあるのです。

 

 

母乳石鹸。面白い製品だと感じました。しかし、これは自分で使うのは構わないと思いますが、

さすがに、誰かにあげるのは遠慮したほうが良さそうです。

 

母乳石鹸のリスク

春になりました。

花粉も沢山飛んでいますね。

花粉症は今年はわるくなりそうですね・・・

 

さて、今回のお話は母乳石鹸のお話です。

母乳石鹸。初めて知りました・・・

 

母乳石鹸はどのようにして作っているのか?

詳しく調べてみると、石鹸の素と母乳を混ぜあわせ、必要があれば精油を入れて、

石鹸を固形化して作るみたいですね。

 

この母乳石鹸。過去の化粧品のトラブルを横目で見ていた人間としては少し心配です。

また、新しい接触皮膚炎や食物アレルギーのリスクにならなければ良いのですが。

 

じつは「また」と言ったのは先例があるからです。

それは「茶のしずく石鹸」です。

現在の製品とは成分が違い、過去の製品には「小麦の加水分解産物」が含まれていました。

この成分(正確にはグルパールS19と言います)のために、使用者が小麦アレルギーを発症してしまい、

大きな社会問題になりました。

現在はその成分の入った石鹸は回収対象となっています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/cyanoshizuku/index.html

 

この事件はさまざまな教訓を残しましたが、少なくとも私が感じたものは

「食物由来成分を皮膚に塗っちゃダメ」

というものです。

更に、石鹸という皮膚のバリアを壊す成分と一緒に入れることは、その食品に対する食物アレルギーを

発症するリスクを更に上げる行為とも考えられます。

それ以来、食品由来成分が含有されている化粧品は薦めないようにしていました。

 

 

さて、お話を戻しましょう。

母乳石鹸というくらいですから、成分の中には母乳が入っています。

この母乳ですが、当然のことながらお母さんが摂取した食品由来の成分も含んでいることが

考えられます。

したがって、その食物由来の成分が赤ちゃんのお肌から吸収されることがあれば、

理論上はその成分に対して食物アレルギーを発症する可能性もあるのです。

 

現時点ではそのようなアレルギーを起こす確率は不明としかいうことが出来ません。

しかし、全くゼロとも言い切ることが出来ない以上、

リスクが無いと言い切ることはどうかと思います。

 

あとは、作成される方はこのような可能性も有るということを考えた上で、

決断してほしいものだと思います。

 

 

 

追記

もう一つリスクが有りました。

精油成分です。

精油ももともと人体に存在しない成分であれば、接触皮膚炎を起こすリスクは否定できません。

特に皮膚炎を起こさない濃度を簡単に測定することは難しいために

濃度によっては精油によるリスクも検討すべきでしょう。

 

いろいろな指数がありますが・・・

天気予報のページを見ると、沢山の指標が有ります。

その中でも皮膚に関係するものといえば、どのような物があるのでしょう・・・

とおもって、調べてみたらいろいろ有りますね。

 

うるおい指数(リンク

肌荒れ指数(リンク

 

あとはこんなものも有りますね。

洗濯指数(リンク

 

まあ、探せばいろいろ出てきます。

いい参考になりますね。

 

でも、一つ気になることがあります・・・

それって、どのような定義で、どうやって算定しているの?

 

気になって調べてみましたが、全く情報は出てきていません。

どうも、部外秘なようですね。

 

乾燥といっても様々です。

室内の?屋外の?

エアコンは付いている状態?ついていない状態?

など、疑問点が沢山出てきますが、どうも誰も教えてはくれなさそうです。

知りたいのならば、日本気象協会に入れというのでしょう。きっと。

 

まあ、あくまでも参考にして下さいね。というくらいに考えれば良いのでしょうか。

 

自分で計算したいなー。と思っている人もいるかと思いますが、

ちょうど良い計算式を見つけました。

面倒臭いのですが、昔行った、湿度の計算を思い出してみてはいかがでしょうか?

 

外気温度の飽和水蒸気量×湿度=外気水蒸気量

外気水蒸気量/17=X

 

ここで求められるXとは、「エアコンを使って室温を約20度に上げた時の室内の湿度」となります。

目安は50。50を割っている時には空気が乾燥しているという指標になります。

(室温25度にしたいときには17→23にして計算してくださいね)

 

飽和水蒸気量?分からーん。という人は下のリンクを参考にして下さい。

リンク

 

以上、今回は簡単な乾燥指数の求め方でした。

 

吉祥寺から富士山を見ると湿度がわかる?

成蹊大学はちょうど通勤路です。でも、そこに気象観測所が有ることは知りませんでした。

ホームページを除いて見ると、色々と面白そうなものが有りますね。

夏休みの気象観測データとか・・・。絵日記に書くにはちょうど良さそうです。

ホームページはこちら

 

その中でも気になったのは、富士山の観測データです。

毎日決まった時間に富士山が見えるか観測するというものですが、

数十年続けていれば、いろいろなデータが見えてくるものですね。

 

結果は、徐々に富士山が見える日が増えているというもの。

理由の一つは、空気が綺麗になっているから。

もう一つは湿度なんだとか。

特に湿度と見えかたには相関がありそうとのことです。

 

湿度については年々下がっているというデータが有ります。

東京の湿度JPEG

これは、以前にも出した東京気象台のデータ。

年々下がっているでしょ。特に1月2月の下がり方は強いですよね。

 

その影響か、富士山がよく見えるようになってきた。

というわけです。

 

・・・ということは、富士山が見えるときには皮膚の乾燥を注意したほうがいいのかな?

当然、雨の日は富士山は見えないですもんね。

 

 

今回は、「お隣さんの科学研究」のお話でした。

リラックマの加湿器

リラックマ 加湿器(セラミックボール付き)

第1診察室のテーブルに置いてある、リラックマの加湿器ですが、

ついに昇天なされました。

スイッチを付けてもうんともすんともしません。

基板が壊れてしまったのでしょう。

 

ということで、現在新たな加湿器を物色中です。

かわいい物があればいいのですが。

皆様の方で希望などありましたらコメント欄よりご記入下さい。

 

よろしくお願いします。

 

世界まるごとクラシック

世界まるごとクラシック

 

東京国際フォーラムで開催された、世界まるごとクラシックに、子供と一緒に行ってきました。

このコンサートは、クラシックコンサートには珍しく、4歳から入場可能で、
かつ休憩をはさんで2時間という、ちゃんとしたコンサートです。

以前、0歳からのクラシックコンサートにも行ったことはあるのですが、
本当に赤ちゃんが来ているので、演奏中に泣くのは当たり前、
オモチャを落として大騒ぎしたり、まあ賑やか。

時間も1時間だったため、曲数も少なく、物足りなかった経験があり、今回は4歳からのこちらにしてみました。

指揮と解説は、青島広志さん。題名のない音楽会で有名な方です。
例年はクリスマスコンサートとのことでしたが、今年はニューイヤーコンサートでした。

 

クロークでコートを預け、いざ会場へ。

国際フォーラムAホールは初めてだったので、よく分からずウロウロ。
とりあえずトイレを済ませて、席につきました。

二部構成で、各1時間のなかで6曲づつ、演奏と解説がありました、
曲目は、エルガーの威風堂々、G線上のアリア、ハンガリー舞曲など、どこかで聞いたことのあるものばかり。
しかも、第二部では、『アナと雪の女王』から、レットイットゴー、となりのトトロのさんぽなど、子供の大好きな曲目も

シメは、ラデツキー行進曲でした。
曲の間には、その曲を作った作曲家の紹介、曲の作られた時代背景など、楽しいお話が満載。

子供はもちろん、大人も大満足だと思います。
家族連れが多いかと思っていましたか、半数以上が大人、それも結構ご年配の方が多く、
ご夫婦連れの方、女性のグループなどが、たくさんいらっしゃいました。

 

一部と二部の間には、20分程の休憩をはさみます。
11時半の開演だったため、休憩時間に軽食を取ろうと思ったら、サンドイッチは売り切れ。
仕方なく、ワッフルとチュロス、ジュースでしのぎました。
この回の方は、早めに会場入りして、始まる前に軽食を取るか、持ち込みがいいかもしれません。

開演前、休憩時間、終了後に物販もあり、CDや書籍が販売されていました。
休憩と終了後には、青島氏が来て、サインがもらえます。
終了後はすごい人で、商品購入にも時間がかかりました。

購入した品物を持ってサインの列に並ぶので、休憩時間に買っておいて、
終了後にはサインの列にすぐ並ぶのが、待ち時間が一番少ないと思います。

このコンサートは、東京、名古屋、大阪で、それぞれ1日ずつ開催されます。
クラシックがお好きな方、有名な曲が多い方が好きな方に、是非おすすめです。

classic1classic2

最適化という思考停止

膝の靭帯を痛めました・・・

歩行には問題は無いのですが、階段の昇り降りで、少し苦労します。

普通に階段を下りることができず、一歩ずつ下りるしか無いので、

通常の倍以上時間がかかってしまいます。

 

電車で通勤するときにはいつもの車両。いつものドアの側に乗るのですが、

それが大間違い。

階段の側に到着しても、階段の昇り降りは痛いし、周りの人に迷惑がかかるし。

結果的に時間がかかってしまいました。

 

いつものルート、いつもの場所。

いつも使っているうちに当たり前になってしまいますが、

状況が変わってしまえば、それが一番では無くなってしまいます。

 

いつもの条件は何が変わればどう変わるのか?

怪我をした時、電車が止まった時などなど。

いちど、立ち止まって考えてみたいものですね。

 

地震の初動とお医者さんと

今日は、阪神大震災からちょうど20年に当たる日です。

犠牲者のご冥福をお祈りいたします。

皆様、その日は何をしていましたか?

私はちょうどセンター試験の翌日でした・・・

 

今日は地震のお話をしていきましょう。

地震が起こると私達のお仕事はきっと増えるでしょう。

皮膚科はなにもしない?

いえいえ。

直後は外傷のケアを行う必要が有りますし、

時間が経過するともっと仕事が増えてきます。

避難所での褥瘡の処置も有るでしょう。シラミや疥癬などといった寄生虫も増えます。

復興作業や片付けなどによる外傷、熱傷などのケアも必要になってくるのです。

 

大きな地震が起きたら医師は自分たちのクリニックを閉め、

大きな病院に集まることになっています。

近くでは吉祥寺南病院でしょう。

 

さて、ここで大きな問題が有ります。

果たして私達はそこにたどり着くことが出来るのか?

なのです。

 

武蔵野市で仕事をしているお医者さんの半分以上は武蔵野市内には住んでいないという

お話が有ります。

 

つまり、大きな地震が起きた時にその拠点病院にはたどり着けない心配もあるのです。

阪神大震災の時と同じ早朝に地震が起きたと仮定しましょう。

仮に住所は以前働いていた成育医療センターにしましょうか。

直線距離で吉祥寺まで10kmあります。

さて、それでたどり着けるのか?

 

・・・難しいでしょうねえ。

成城から吉祥寺までは幾つもの鉄道や道路が横切っています。

その一部は高架もしくは地下区間です。

具体的に見て行きましょう。

まず、小田急線の地下(成城)、京王線の地下(仙川)、

中央高速の高架(三鷹)、中央線の高架(吉祥寺)

それ以外にも、方向によっては井の頭線なども通過しなければいけないでしょう。

そのすべてを無事通過出来るのでしょうか?

 

また、道路の問題が有ります。

自動車?緊急時には通行できませんよね。

優先通行証はすぐにはてにはいらないでしょう。

(そもそも一開業医に通行証を出してくれるかどうか・・・)

自転車?瓦礫だらけの道を?

パンクしてしまいます。

徒歩・・・でしょうかね。

でも、徒歩であれども、いつもと同じようには歩けないでしょう。

人が溢れ、更に壊れたインフラが先を塞ぎます。

東日本大震災の時の混乱にさらに輪をかけたようになるでしょう。

 

ここまでのことを考えると、自宅に居るときに大きな地震に遭遇したら

吉祥寺に行けるのでしょうか・・・

と不安になります。

では、成育で働くの?それも有りかもしれませんね。

 

 

では吉祥寺の病院に駆けつけることの出来るお医者さんは誰もいなくなってしまうのでしょうか。

現状では否定できません。

でも、対策は有るのです。ヒントは上の文章に・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうです。

大きな地震の時に吉祥寺の病院には吉祥寺に住んでいるお医者さんに来てもらえばいいのです。

 

・・・とまあ、考えるのは簡単なのですがいくつか問題が有ります。

まず、吉祥寺にお医者さんが住んでいるのか?

これは確率の問題になりますが、まず居るとかんがえてよいでしょう。

 

次に、住んでいることをどうやって確認出来るのか?

実はコレが非常に難しい。

この問題がクリアされれば、だいぶ話は楽になるのですがねえ。

何かいいアイデア、有りませんか?

雪が降った翌日以降の雪かき

今日まで長々とお話をしてきた雪かきのお話も今日で最終回です。

最期に、雪が降った翌日以降の雪かきについてお話を進めていきましょう。

 

 

東京の雪は概ね1日で止んでしまいます。

したがって極端な話、翌日以降の雪かきはしなくても構わないのですが、

可能であれば翌日以降もある程度の雪の処理はしたほうが良いのです。

 

雪が降った後、東京では交通量が多いためにそれが踏み固められてしまいます。

また、夜間の低い温度で冷却された結果、雪は圧雪から氷へと変化します。

翌日の朝はわだちの部分などが氷になり、歩行時に非常に危険になってしまいます。

また、東京の靴のソールの摩擦係数は雪国のブーツに比べ低いために

氷の上を歩くのには不適であり、滑って転んでしまうリスクも高くなります。

そのため、翌日の朝には雪ではなく、氷の処理が必要になります。

 

また、翌日の昼以降は温度が上がるために氷が溶けます。

そのために氷の上に水がある状態になり、歩行には向かない状態になります。

当然、氷、水により車はスリップしますから、もらい事故のリスクも高くなります。

そのために翌日以降もある程度は雪かきをしていく必要があるのです。

 

 

翌日の朝の雪かきは氷対策が主体になります。

特にわだち部分の氷を少しずるスコップで削り、取り除いていく必要があります。

なお、氷は雪に比べて比重が高いので、少しずつ削っていきましょう。

雪とおなじ感覚で持ち上げていると腰を傷めますので、ご注意を。

また、車道には気温が高くなった時に備えて水路を予め作っておくとよいでしょう。

 

お昼以降の雪かきは溶けてシャーベット状になった雪の処理が主体になります。

水はねすることが問題ですが、雪かきしやすい雪の状態になっていますので、

部分的にしか雪かきしていない状態であれば、一気に前面に広げていってもいいかもしれませんね。

 

 

脇に除けて有る雪の山は基本的には放ったらかしで問題は無いです。

歩道に水が溜ったり歩道が使えなくなるのが困る場合には、

少しずつ山を崩して排水口に捨てていきます。

特に日陰の雪の山は1週間以上残っていることもありますが、

あまり問題は無いです。

なお、特に小学校の通学路沿いの雪山は子どもたちが登下校時に崩していきますので、

なくなるのは早い印象があります。

 

また、雪山の処理としては、車道に雪が残っていない場合に限ってですが、

雪を少しずつ車道に投げ入れるのも方法としては有りです。

雪の表面積が増えること、直射日光を受けやすくなること、

自動車が重さで潰し、摩擦熱で溶かしてくれること。

など、山に積んである状況に比べて早く雪を溶かすことが可能です。

ただし、あまり大きな塊が車道にあると、車にぶつかりますので、要注意。

走行中の車の直前に投げ入れるのもスリップ事故の元になりますので、注意が必要です。

信号待ちの車の前に投げ入れるのも印象が悪いですよね。

 

 

 

さて、ここまで長々とお話をしてきましたが、言及していない交通機関が有ります。

そうです、自転車です。

 

雪の日の自転車についてどう考えているか。

一言で言えば

「無茶しやがって・・・」

です。

確かに私も田舎では雪の時に自転車に乗っていましたが、

東京では雪の日に自転車に乗ろうとは思いません。

対向する自動車も運転者も雪に慣れていませんからね。

ということで、自転車のことは考えないで雪かきはしても良いと思っています。

雪の日は自転車には乗らない。

もともと交通機関が乱れるのは雪が降っているのを確認すれば分かりますし、

前日の天気予報を見ればある程度は想像が出来るわけです。

早く出て、徒歩で目的地に向かう。

というのがベストでしょう。

 

車道の雪かきと、雪が水に変わった後の対応

さて、今回も雪かきのお話の続きをしていきましょう。

今回のポイントは車道です。

車道まで雪かきする必要はないって?

いえいえ、東京の雪かきでは大事なポイントです。

 

東京の道路はとにかく交通量が多いです。

地元の道路を夜間に通っていると、朝まで車道で寝ていても大丈夫そうな印象がありますが、

東京ではそうも行きませんよね。

そして、東京の車はスタッドレスなどは履いていません。

大雪でも普通に夏タイヤを履いている車がたくさんありました。

チェーンをしている車、少なかったですね。

 

ということで、雪の東京で車を運転するのは大変なんです。

ドライバーも慣れていない。車も雪に対応していない。

ということで事故の確率が一気に上がります。

事故の中で多いのはスリップ事故。

スリップ事故で多いのはカーブやブレーキ時ですが、

意外に多いのはわだちを乗り越えるときなんです。

私も地元で一回事故を起こしています・・・

 

ということを考えると、車道の雪かきをすることによって、

もらい事故の確率を下げることが出来るのです。

これ、結構大事。

 

 

車道の雪かきも考え方は歩道と一緒です。

まず、わだちとなる部分を作ること。

ついで、カーブ部分や交差点の部分の雪は半分氷になり、

滑りやすい状態になっているので、その雪を除いていくこと。

です。

もしも交差点があれば、歩行者の通路と車道のわだちとの交点部分の雪を

取り除いて上げると親切ですね。

 

 

 

雪かきをしているうちに気温も少しずつ上がってくることかと思います。

東京の雪は長く降り続くことはありません。

ひょっとするとだいぶ暖かくなっているかもしれません。

 

その時に問題になるのが水です。

以前、記事にしましたが、2014年2月の雪のあとに、

道路の冠水が問題になりました。

つまり、水対策も雪の間にしておいたほうが良いのです。

雪と水、対処が簡単なのは雪ですからね。

 

ここに、排水口の対策をするように述べた意味があるのです。

水を捨てるところがすでに空いていれば、あとは溜った水を

排水口に誘導するべく、雪を取り除いて水路を作ればよいのですが、

水と雪が入り混じった状態で排水口を探すのは大変ですし、

かなり水に濡れてしまいます。

雪の降っている間に排水口は空けておきましょう。

 

 

次は最終回。

翌日以降のお話をしていきましょう。