わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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子供が予防接種の日にはパパは早く帰りましょう

今日は生まれて2回目の予防接種でした

 

最近は予防接種を何種類も同時にできるようになったので、

スケジュール乱れの心配は減りましたが、逆に一日に打つ種類が増えています。

今日は5種類。

肺炎球菌、HiB、B型肝炎、ロタウイルス、4種混合。

というわけで前日の夜はママが夜なべして問診票を書き、

(ママ、長女も予防接種したので、合計7枚!!)

本日は4本の注射を打たれました。(ロタは飲み薬です)

 

そのため、今日の夜の娘の機嫌が悪いこと、悪いこと。

ずーっとご機嫌ななめでした。

特に腕を触られるとすぐに大泣きしてしまいます。

 

こんな日にはママさん一人では大変です。

家事と上の娘のお世話もありますので、てんてこ舞いです

普段であれば赤ん坊をある程度放置して、上の娘の世話をすればいいのですが、

予防接種の日はそうもいきません。

 

こんな時にはパパさんの出番です。

上の娘の世話を買って出るもよし、赤ちゃんの面倒を見てあげるもよし。

 

いつもなかなか手が出せないパパさんでも、こういう時くらいは早く家に帰ってあげて

子育てのお手伝いをしてあげてくださいね。

きっと、家族からの株も上がりますよ。

 

・・・さあ、泣いている子を抱っこしてあげようかな。

子どもの顔、手足の発疹症が増加しています(2020年2月)

ここ1週間位の話でしょうか。

 

子どもの顔と手、足に赤いぶつぶつができて受診する患者さんが増加しているようです。

・・・手足口病ではありませんよ。

 

症状の出る順番は様々ですが、

顔面特に頬部

耳たぶ

腕の外側、手のひら

スネの外側、足の裏

に赤い発疹が出てくることが多いようです。

またみみたぶ、手のひら、足の裏は全体的に赤くなることもあるようです。

 

痒みはあったりなかったりです。

無いことも結構あるのが特徴です。

 

また特徴的なのは分布です。

左右対称性に出ていることが基本となります。

 

逆に左右対称性、体の一番遠い場所に同じような発疹が出ていることが

体の中から起きている炎症であることの証明にもなるわけです。

 

 

原因はウイルスかと考えれます。

然し、全身にウイルスがいるわけではなく、アレルギー的な反応かと考えられます。

というのも、そういった患者さんの中には

上気道炎や胃腸炎などの全身の感染所見が無いことも往々にしてあるからです。

つまり、ウイルスが皮膚に居て暴れているような水疱瘡などと異なり、

ウイルスはおらず、ウイルスに対するアレルギー的な反応になります。

したがって、発疹が出ている子から発疹が直接感染することはありません。

(間接的にその他の感染症が他の子に移り、アレルギー性の発疹ができることも

可能性としてはありますが、非常にまれなことかと考えられます)

 

治療法はアレルギーの治療に準じて行うことになります。

ステロイドの塗り薬、抗ヒスタミン剤などの飲み薬を使います。

治療期間は1ヶ月弱です。徐々に改善してくることがほとんどですが、

2,3ヶ月の間は少し茶色い色素沈着は残存しているようです。

 

以上、今回発生しているウイルス性発疹症のお話でした。

 

子どもの運動会に持っていった方がよい日焼け止めとは

今日は運動会が全国的に行われる日でしょうね。きっと。

 

ということで、今回は日焼け止めのお話です。

皆さん何を持っていきますか?

我が家はこれを持っていきます。

 

NOVさんは当院でも積極的にお薦めしているメーカーさんです。

もともとかぶれを起こしにくい製品を作るということがコンセプトのメーカーさんですから、

安全性については非常に安心できるメーカーです。

きちんと塗ってみての刺激感テストも行っていますし、

紫外線吸収剤は入っていません。散乱剤のみ使用している製品です。

 

このミルク、非常に塗りやすいのです。

また、落としやすい。

石鹸でゴシゴシしなくても、お湯でさっと流すだけで落ちるのは便利です。

SPFは32と控えめですが、子どもにはどれだけSPFの高いものを使っても、

汗で流れ落ちてしまうので、あまり意味は無いんですね。

2-3時間おきにしっかりと塗り足してもらえればこのくらいのSPFでも十分に問題なく使用できます。

 

ということで我が家は上の娘の運動会には下の娘用にこれを塗ってあげるのです。

あと、面倒くさがりのパパさんにも結構便利ですよ。

さっと取ってさっと塗る。

スクンケア用品は楽ちんなのが一番なのです。

興味を持った方、ぜひお試しあれ。

子どもの足先が乾燥して割れている時には

冷えとり 靴下 子ども用 日本製 【841 子供用冷えとりソックス 内絹外綿】

今回は前回に引き続き、足先の乾燥のお話です。

そして、今回は赤ちゃんよりも大きな年齢の子たちへの対処の方法です。

 

少し年齢が大きくなってくると、また様相は変わってきます。

変化の一番の原因は自分でいじってしまうこと。

赤ちゃんは気にはしますが、いじりません。

でも、幼児期以降になると自分でいじってしまうのです。

それで悪化してしまう。

 

では、どのようなことをしているのか?

まず、むしっています。

むしることにより、亀裂はより深くなります。

当然、痛みやかゆみ、しびれといった症状もより強く出現します。

もう一つ大事な点は出血すること。

それを気にして更にいじってしまう子もいますし、

出血した血液の中には痒みを増強する成分も含まれています。

そのためにより痒くなってしまうんです。

同様に、深く割ってしまう子もいます。

これも悪化する原因になりますし、深すぎる傷を作ってしまうと、

最終的には一生残る傷になることもあります。

また、細菌がついてしまうと二次感染を起こし、かなりの痛みが出てきます。

 

対処法は赤ちゃんと同じです。

靴下が一番大事。

でも、幼児になると靴下を脱いでしまうんですよね・・・

難しい問題です。

諦めずに履かせ続けるしか無いでしょう。

あと、カットバンはあまり良くないです。

特に粘着剤の張り付いた部分にふやけが出来てしまい、

割れがひどくなることがよく見られます。

乾燥をきらうあまりふやけさせると逆に悪化しますので、

注意してくださいね。

 

子どもの足のニオイが気になるときはまず石けんで洗いましょう。

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我が家でパパが娘をお風呂に入れる時、必ずママに聞かれることがあります。

「足、洗った?」

 

これは非常に大事なことなのです。

 

子どもの診察をしている時に足のニオイの相談を受けることがあります。

その話を聞きながら、いつも確認をすることはただひとつ。

「足、洗っていますか?」

それだけです。

皆さん、意外に足を洗えていないのです。

 

幾つか年齢別に気をつけるべきポイントを見て行きましょう。

1)生後9ヶ月から3歳まで

つたい歩きをするようになると、たったまま体を洗うようになります。

また、足に石けんをつけたままだと、逆に滑って転んでしまうリスクもあります。

そのため、なかなか足に石けんをつけることができなくなってしまいます。

特に1歳を過ぎてからは自分で歩くようになるので、汚れもたくさんつきます。

しっかりと洗ってあげてくださいね。

2)3歳から7歳まで

まだまだ家族がお風呂を入れる必要があります。

しかし、お風呂でも遊んでばっかり。おとなしく洗わせてくれません。

ついつい、足を洗うことを忘れていませんか?

3)8歳から

そろそろ自分ひとりでお風呂に入れるようになってきました。

でも、子どもがお風呂で何をしているか見たことがありますか?

しっかりと洗えていますか?

特に男の子はほとんど体を洗っていませんよ。

また、小さな子が石けんで泡を作るのは難しいことなのです。

 

どの年齢でもしっかりと足を洗えているか、難しいことです。

気をつけて見るだけでも随分と違います。

ぜひ、お風呂に入る時には気をつけてみてあげてくださいね。

子どもの虐待は見抜けるのか?

今年も年始から悲しいニュースを目にしました。

3歳の女の子がやけどを含む全身に傷を負い、なくなったというお話です。

非常に悲しく、残念なお話です。

なぜこのような自体になったのかはこれからのお話ですが、

早く虐待を見ぬくことも大切なことでしょう。

 

皮膚科を長年やっていると、虐待を確認して欲しいという連絡を受けることがあります。

入院している患者さんの傷を見て、虐待かどうかを確認して欲しいとのことですが、

これは非常にむずかしい判断を強いられます。

主にヤケドが話題になりますが、「虐待」と確信をもって連絡出来たことは未だに有りません。

 

なぜか?

症状だけで見ぬくのは難しいのです。

ヤケドや外傷の症状から解ることは、こういう傷が出来た。ということだけ。

なぜこうなったのか?についてはわかりません。

明らかに特徴的な状況があれば分かりますが、そんなことは有りません。

(いやらしい話ですが、虐待を行う側は目立たないように傷をつけるからです)

自分で熱いものを触ったのか、親に押し付けられたものか?

難しいのです。

 

これが意識不明の子の傷だけを見せられて判断することは非常に難しい。

虐待の判断を行うのは傷だけを見ているのでは無いからです。

本人に話を伺う際の本人の様子や状況。

親や周囲に話を確認する際の様子や状況。

むしろ、病気以外の部分を総合的に判断し、病気の裏に隠れているものが無いかどうかを

確認する必要があります。

 

となると、虐待の判断を医療機関「だけ」で行うには限界があることがよく分かります。

むしろ近所の方の方が重要な情報を持っていることもちらほら・・・

当然そのような人からは医師は情報を聞き出すことができません。

そうすると、大切になってくるのは児童相談所や警察などの、

周囲から情報を聞き出すことが出来る機関の存在が重要になり、

その情報を確認しながら虐待かの判断を行わなければいけません。

 

社会が見つけ、病院でケアをしてあげる。

虐待の対応には社会全体で当たる必要があるのでしょう。

 

 

 

最後に一点だけ、最近のニュースで気になったこと。

児童相談所の人も、その子、その家族だけではなく、

その周囲の人や警察にも情報を当たるべき何でしょうねえ。

情報の共有について考えさせられます。

子どもの手湿疹は梅雨のうちに治す

いままで、子どもたちの手の湿疹は、春から秋まで一本調子に悪くって、

冬に一気に治すものだというふうに思っていました。

でも、どうも違うんじゃないか?と最近思う用になってきたのです。

 

手湿疹が悪化するのはなぜか?

子どもたちの場合、多くは砂遊びです。

砂に触っていれば荒れる。

なので、夏に悪化、冬に改善のパターンを取るのですが、

夏は夏でも今の梅雨の時期は結構みんな良くなっているんですね・

 

まあ、そうですよね。

雨が降れば砂遊びはしませんからね。

というわけで、多分梅雨の時期の子どもたちの手荒れは良くなっている。

のでしょうね。

きっと。

 

さあ、今のうちに手荒れを直して夏休みに一杯遊ぶことにしましょうか!

子どものアトピー性皮膚炎の治療選択肢は2歳から増えるのです

今日はアトピー性皮膚炎の治療薬についてのお話です。

ここ数年でアトピー性皮膚炎の治療薬の選択肢が一気に増えました。

現在そのハードルは2歳です。

つまり2歳になると一気に選択肢が増えるんですよね。

 

現時点でのアトピー性皮膚炎の治療の選択肢とその年齢です。

0歳からOK

保湿剤

ステロイド外用剤

2歳

プロトピック軟膏

コレクチム軟膏

モイゼルト軟膏

12歳

リンヴォック錠(内服)

サイバインコ錠(内服)

13歳

ミチーガ注(注射)

15歳

デュピクセント注(注射)

オルミエント錠(内服)

※内服、注射剤についてはある一定以上の症状の方のみ投与可能です

 

つまり、2歳までは炎症を抑えるのはステロイド一本槍で行く必要があるのですが、

2歳を過ぎるとそれ以外の選択肢が一気に増えるということです。

また、こちらの外用薬はステロイドではありません。

ということはステロイドの長期投与に伴う皮膚の菲薄化や色素の抜け、多毛といった

副作用もないということになります。

 

もちろん薬というのは必要に応じて使用するものですから、これをもって

ステロイドは一切使用しなくて良くなったということではありません。

ステロイド以外の薬にも欠点や弱点はありますからね。

ただ、多様な薬をうまく使い分けることによってステロイドの使用量は減らせるのではないか。

などと考えています。

 

2歳になったらアトピーの塗り薬、どう選んでいくかと一度検討みる必要がありそうです。

子どもに絵本を読ませてみる

ちょっとした宿題があり、子どもが自分で絵本を読んでいるのを聞く機会がありました。

1年ぶり・・・とは行きませんが、数カ月ぶりでしょうか。

 

思ったよりも上手に絵本を読んでいます。

痛い時には痛そうな声で。時には優しく、時には早く。

緩急をつけながら絵本を読んでいます。

 

・・・ということは自分でもある程度文章が理解できているのでしょう。

事務長は思わずビデオを取っていました。

 

この絵本読み。

1年に1回くらいビデオに撮ってみて、どのように変わっていくのか見てみても面白いかもしれません。

 

・・・むう。なぜもっと早くに気が付かなかったんだ。

 

いたいのいたいのとんでけ (日本傑作絵本シリーズ)セミくんいよいよこんやです

子どもたちの手荒れが悪化しています(2020年2月)

最近見ていて思ったところですが、

子どもたちの手荒れが悪化しています。

ひどい子になると割れて出血していることもあるようです。

 

原因は直接的には手洗いと消毒薬の使用回数の増加。

間接的にはCovidでしょうねえ・・・

 

気をつけるこは、手洗いの回数を減らせないということです。

なので、刺激の少ない手洗いを検討していく必要があります。

一般的に薬用のハンドドープでは刺激感が強く出てしまいます。

洗浄力が高いのはありがたいのですが。

なので、ハンドソープは保湿剤入りのものがおすすめです。

 

あとはしっかりと保湿すること。

頻繁にハンドクリームもしくは保湿剤を塗るようにしてください。

こちらは回数勝負になります。薄くて構いませんので、塗る回数を増やしましょう。

もう一つは保護すること。

外出時に手袋をしっかりとさせましょう。できれば室内でも手袋をしたほうが

良いのですがね。

 

湿疹ができたときには放置はしないようにしましょう。

まず何よりも痛いし刺激になるので、消毒を嫌がって行わなくなってしまいます。

そのために感染症のリスクが上がってしまいます。

また、湿疹そのものにもリスクが潜んでいます。

ほったらかしにしておくとその部分から細菌が入って二次感染を起こすことがあります。

感染とまで行かなくても増殖した細菌が口に入れば、食中毒のリスクにもなりえます。

なので、すぐに抑えましょう。

皮膚科を受診して、お薬を処方してもらうのが一番ですね。

 

でも、なによりも悪化させないことが大切です。

洗う、流す、乾かすに加えてその後の保湿と保護をしっかりとしてあげるようにしましょうね。

 

 

 

現在当院では院内用にキュレルのハンドソープを使用しています。

もしよろしければお試しあれ