わかばひふ科クリニック(東京都武蔵野市吉祥寺東町)

武蔵野市・杉並区・練馬区他の赤ちゃんから子供、大人、老人まで幅広く診察をする皮膚科クリニックです。アトピーやあざを始め、水虫、とひび、湿疹などの相談・治療を行なっています。

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コンビのベビーカートラブルに思うこと

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昨日でしょうか。

コンビのベビーカーがリコールになったというニュースが有りました。

 

コンビといえば、子育て中の家族であれば必ず一度は耳にした、目にしたことのあるメーカーかと思います。

ベビーカーでコンビ製品を使っている人が多いように思えますが、

それ以外にもアパレルなど、様々な分野で商品を販売しているメーカーです。

 

そのコンビのベビーカーのアームレスト部分に破断が生じたためにメーカーはリコールを始めたというのがニュースでした。

製造台数は2万3千台。トラブルの報告数は600件にもなりますが、重大な事故はなかったとのことから、

メーカーの正式な対応は2012年7月の最初の報告から1年半経過した、2014年1月になったということです。

 

メーカーは安全基準は満たしていた。重大事故はなかった。

都のことで、発表が遅くなったということですが、では、それで対応は良かったのでしょうか。

 

うん、ちょっとまずいよね、これは。

と思う人もおおいのではないでしょうか。事実、私もこのニュースを聞いた時には呆れてしまいましたから。

メーカーの「ルールさえ守っていればそれでよい」という考えにはどうも納得できません。

ケガをするのは赤ちゃんですよね。それに、事故が起きたら「重大じゃない」事故でも

一生、皮膚に傷が残る場合もありますよね。

それって、本人や母親によっては大事なことだよね。

と思ってしまうのです。

 

さて、メーカーはこのように考える人にはどのように答えるのでしょうか。

気になるところです。

 

あと、ひとつ気になった点が有ります。

2万3千台の中の650台。発生率は2.8%です。

といっても、ピンと来ないかもしれないので、言い換えましょう。1/35です。

35台ベビーカーがあったら1台にトラブルが発生したということです。

さて、学校のクラスで例えれるならばクラスで1人。

サイコロでたとえるなら、2個サイコロを振って、1と1の目が出る確率。

これは多いか少ないか。いかがでしょうか。

よくゲームをやっていた人間としては、結構でる確率だと思うんですが。

 

 

最後にコンビ社の「製品への想い」のページから抜粋しました。

赤ちゃんを育てることが、いつも楽しく幸せであってほしいから。
コンビが何よりも優先しているのは、子育てする家族が心から信頼を寄せられるものづくりをすることです。
安心して使えるよう、厳しく品質管理をすることはもちろん、育児の専門家集団による赤ちゃんの快適性も追求しています。

残念です。

コロナ禍で増えた病気減った病気 3:毛虫が増えすぎてヤバい話

前回、この記事を書いたあとに、なにか忘れているなあとずっと思っていたのですが、

思い出しました。毛虫の話していませんでした。

 

今年、毛虫、むちゃくちゃ多いです。

まあ、予想していましたが。

 

 

というのも、今年の社会状況のせいです。

毛虫は一般的に春と秋に発生する病気です。

毛虫の毛により、点々とした発疹が体の一部を中心に散在するのが特徴です。

 

なんで、春と秋か?

毛虫の生体として、その時期には幼虫になっているからです。

蛹や成体(蛾)にも毛はあるのですが、本数は毛虫の時期が極端に多いのです。

なので、毛虫が多い時期に発生する。

 

では今年はなぜ大量に発生したのか?

それは毛虫が大量に生き残ったからです。それはなぜか?

今年の春に誰も駆除できなかったからなのです。

 

つまり、毛虫が発生するとそれがその土地の管理者に情報として渡ります。

その情報を元に管理者が駆除を行うのですが、

今年の春はだれも外出しませんでした。

そのために毛虫が駆除されることなく大量に生き延びてしまい、卵を植え付けました。

その卵が孵化し、秋の毛虫の大発生につながっているというわけです。

 

なので、春の段階から予想はできたのです。

毛虫患者さんの多さと外出する人の少なさと。

それで、ヤバ。と思っていたのでした。

残念なことに予想はあたってしまいましたが。

 

どうも都市の中の生態系は人間が社会活動を行うことが前提で組まれているようです。

なので今回の騒ぎで人間の社会生活が変化したために生態系も変化した。

この様に考えても良さそうですね。

 

コロナ禍で増えた病気減った病気 2:減った病気編

今回は先の記事とは逆に減った病気について考えてみましょう。

 

いくつかの病気が明らかに減少したように思えますね。

 

まずは、とびひ。

正式名称は伝染性膿痂疹といいますが、細菌特に黄色ブドウ球菌の感染により発生します。

今年は8月末まではとにかく少なかったです。

悪化する要因としては汗や湿度などがありますが、今年の夏に関しては

湿度は例年同様か、むしろ初夏の時期は湿度は高かった印象があります。

となると発生が少なかった要因は社会的なものに求めることができます。

特に屋外活動にあるのかもしれません。

まず登校頻度、登校時間が例年に比べ半分から4分の1まで減少しました。

それが多湿空間の滞在時間を減らしたことが考えられます。

次に放課後活動の低下もあるでしょう。学童についても例年以下の活動量でしたし、

7月から8月のピリピリとした社会環境の中の活動も低調だった可能性があります。

そのために感染症も少なくなった可能性があります。

また消毒及び石鹸使用の増加は指先の細菌数を確実に押し下げているでしょうし、

自宅にいる時間が増えたので、シャワーの回数が増えた可能性があります。

 

といろいろと要因を考えてみましたが、季節的な悪化要因よりも

社会的な抑制要因のほうが遥かに強かったためにとびひの発生は明らかに少なかった

印象を受けます。

 

とびひについては逆に8月末から9月にかけて一気に発生しました。

原因は多雨=湿度の上昇。台風9号10号は関東に直撃はしませんでしたが、

大雨をもたらしました。そのために湿度の上昇をもたらしました。

また例年と異なるのは社会状況です。

夏休みは早期に終了し、学校活動が始まりました。

社会的な活動抑制も8月上旬に比べると格段に弱くなり、

例年比ややマイナス程度まで戻ってきました。

それがとびひの増加をきたしたと考えることができます。

 

次にアトピー性皮膚炎です。

アトピーについては6月から7月くらいまで明らかに状況が良かったようです。

コントロールがうまく行っていた印象を受けます。

こちらも社会的なものかと考えることができます。

まず学校つまりスキンケアが最も上手に運べない環境にいる時間が短かった。

逆に自宅にいる時間が伸びたために、薬を塗ることやシャワーを浴びるなどの

スキンケアに時間をとることができた。ということがあるでしょう。

そのためにコントロールが良かった可能性があります。

もう一つの可能性は感染症です。

感染症そのものがアトピー性皮膚炎を悪化させるかははっきりしていませんが、

感染症に伴い汗が増えることやシャワーなどのスキンケアの状況が悪化するために

間接的にアトピーが悪化することはときに見られます。

そしてこの期間、感染症の発生数は非常に低かった。

そのために悪化する人が少なかった可能性も考えられるのです。

まあ、季節的にも春から夏というそもそもアトピーの落ち着く期間であったことも

影響しているのかもしれませんが。

 

今後新型コロナウイルス感染症がどの様に推移していくかはわかりません。

その社会状況がどの様に変化するかも全く読めませんが、

今後もそれに伴い増える病気や減る病気が出てくるのかもしれません。

 

コロナ禍で増えた病気減った病気 1:増えた病気編

考えてみると東京に緊急事態宣言が発令されてから半年が経過したんですよね。

それ以前と以後ではあまりにも変化したものが多かったような気がします。

今回は皮膚科の外来をしていて増えた病気減った病気について考えてみたいと思います。

明らかなデータを出してみたいですね。

 

まず前提条件としての来院された患者さんの数についてまとめておきます。

3月の緊急事態宣言発令後、受診される患者さんの数は徐々に減少してきました。

4月が最も下がったときで概ね半減。

3月5月は4分の1ほどの減少でした。

6月以降は概ね昨年と同等程度かとおもいます。

そしてこの傾向は現在も継続しているように思えます。

 

 

まずコロナ禍の中で増えた病気について。

一番増えたと感じたのは帯状疱疹でした。

特に5月から7月・8月にかけて多かった印象があります。

9月に入ってからは大分落ち着いた印象がありますが。

 

原因はシンプルにストレス。

最近はストレスが掛かるのが原因というよりはストレスの変動が原因と言われています。

つまり、ストレスが掛かっていた期間があり、それがなくなってから発症するという考えです。

言われてみると、その傾向はあるかもしれません。

仕事が原因で帯状疱疹になる方は多いのですが、忙しいのが終わってから出るんですね。

むしろ本当に忙しいときにはでない。

という印象があります。

 

なので、この帯状疱疹の発生状況についても同様のことが言えるのでしょう。

3月から4月末まで緊急事態宣言の下で緊張した生活を強いられていた。

それが5月以降に解除されてストレスが無くなった。

そのために解除されてしばらくして発症してきた。

 

という図式が簡単ではありますが、成り立つということでしょうか?

証明することは難しいかもしれませんけどね。

 

他に増えた病気については特には無いかな?

増えた症状については先程までの記事に記載しましたので、

参考にしてみてください。

コレクチム軟膏の処方を積極的に行っていきます。

10月1日より、コレクチム軟膏処方者の採血要件を撤廃いたしました。

 

いままで、二桁の方にコレクチム軟膏の処方を行っております。

その際に当院独自の施策として採血を行っておりました。

先月末までの集計の結果、異常が見られた方はおりませんでした。

また、副作用の発言もなく、非常に安定した薬剤ということがわかってきました。

 

そこで10月1日より採血は行わずに希望される方全てに処方を開始いたします。

また必要に応じてステロイド及びプロトピック軟膏からの切り替えを

すすめることにいたしました。

 

ご希望の方はその旨を受付にお伝えいただけましたら

切り替えもしくは追加という形でコレクチム軟膏を処方させていただきます。

 

コレクチム軟膏の使用を希望される方へ

いよいよです。

COVIDの関連でバタバタしているうちに、いつの間にか至近に迫ってきました。

6月24日からコレクチム軟膏の処方が可能になります。

先日電子カルテのデータ更新を行ったところ、登録されていましたので、

システム上の準備も万端です。

あとは当日を待つだけ!ですね。

 

コレムチム軟膏について色々と確認を行っておりますが、

効果、副作用については実際に使ってみないとわからないかなと言うのが

本音のところです。

怖い?もちろんその感覚もありますが、問題のある軟膏を市販することはないので、

焦らず、怖がらずに使用を進めていく予定です。

 

処方する側もそんな感じなので、処方される側ものんびりと構えていただいて大丈夫です。

データが揃ってくればまたスタンスは変わっていくかと思いますが、

今は様子見ですというのも当然かと思います。

 

でも、処方を熱望するという方もいるかも知れません。

その方にはいくつか確認しておくことがあります。

副作用についてです。

副作用というものは治験段階でははっきりと判明するものとは限りません。

たくさんの人の使用されることで初めてわかってくることも多いのが事実です。

なので、最初は慎重に処方を進めていきたいと思います。

検査もしっかりと行いますので、ご了承ください。

今の所考えているのは、

処方前:血液、肝機能腎機能、IgE及び各種IgE、TARC(皮膚の炎症マーカー)

処方1ヶ月後:血液、肝機能腎機能

処方3ヶ月後:血液、肝機能腎機能、TARC

処方6ヶ月後:血液、肝機能腎機能、IgE及び各種IgE、TARC

その後3ヶ月毎に上記検査を実施

と、何回か採血をさせていただこうと考えています。

 

まずもって防ぐべきは生命に影響を及ぼす副作用です。

肝臓や腎臓などに影響は来ないか?造血機能は問題はないか?

処方前のデータと比較、確認を行う予定です。

現在手元にあるデータではそこまで確率の高くない副作用かと思われますが、

念には念を入れさせてください。

あとは、アレルギーの値、炎症の値そのものがどのように変化するのか?

効果確認も合わせて行います。

もちろん、見た目での症状やかゆみの強さと行ったものも診察を行いながら

確認をしていきますが、どうしても主観的な判断になってしまいます。

そのために客観的なデータとしてIgEやTARCといった数字で確認を進めていきます。

 

使いべきはしっかりと使用し、問題を未然に防ぐ、

そのために必要な検査はさせていただければと考えております。

申し訳ありませんが、そのようなスタンスで処方を行いますので、

採血検査に同意された方のみ処方させていただくという形になります。

今後、処方患者数が増加し、問題ないことがわかってくれば、

検査方針も変更を進めていきますので、

「とにかく採血がいやだ」という方につきましては

もうしばらくコレクチムの使用はお控えいただければと思います。

 

なお、現在コレクチムは16歳以上のアトピー性皮膚炎の方のみ使用可能となっております。

2歳以上の小児についてはもうしばらくお待ち下さい。

よろしくお願いいたします。

コレクチムのインタビューフォームを読み込んでみる(2020年1月)

先日の記事にも書きましたが、アトピー性皮膚炎の新規外用薬である、

コレクチムが承認され、販売にむけて話が進んできています。

 

本日PMDAにコレクチムのインタビューフォームが掲載されていましたので、

少し読み込んでみました。

ページはこちらです。

インタビューフォームとは薬の説明書詳細版です。

薬の箱に付属して入ってくる能書に比べ詳細な情報が掲載されていますので、

薬の評価の一つの手段となるわけですね。

 

まずは、適応疾患と適応患者さん。

基本的には年齢です。昨日のプレスリリースでもありましたとおり、

2歳以上16歳未満については治験中ということもあり、販売当初は

16歳以上の成人が対象になるかと考えられます。

その後2歳以上に拡大されるのではないでしょうか。プロトピックと一緒ですね。

また、制限がかかるのは妊婦さんと授乳婦さんです。

どうしても今までの使用経験がない以上安全策を取るのはやむを得ないかと思います。

ステロイド、プロトピックなどの代替薬がありますので、

大きな問題にはならないかと思います。

疾患はアトピー性皮膚炎のみとなるようですが、

こちらも妥当かと思います。

 

次は使い方についてです。

塗布方法は一日2回。これはプロトピックと同様です。

投与量制限あり、こちらは1回あたり5gまでとなっています。

つまり、一日2回の投与で10gまでOKですので、

プロトピックよりも制限は緩いと考えられます。

投与期間についての指定はありませんが、

4週以内に改善なければ中止をとの指示があります。

当然効かなければやめることになりますので、こちらも妥当かと思います。

 

次に気になる副作用ですが、

こちらも独特なものはありません。

免疫を抑える特性上、細菌感染症、ウイルス感染症、真菌感染症のリスクは上がりますが、

こちらもステロイドやプロトピックと同様に考えて良さそうです。

ヘルペスウイルス感染が多い印象を受けますが、プロトピックにもその傾向ありますので、

注意すべきことではなさそうです。

プロトピックのような刺激感はどうもそこまで高くはなさそうな印象があります。

つまり、ステロイドと同程度、プロトピックよりは少ないと考えても良さそうです。

また、長期投与による副作用についてはプロトピックと同等、

ステロイドより少ないと考えて良さそうです。

 

効果についてはいろいろ書かれていますが、正直わかりませんので、

保留。

使用したあとに考えることにします。

 

 

結論

まあ悪くはない薬剤かと思います。

ステロイド、プロトピックに続く3種類目の薬剤として

非常に期待したいところです。

 

あとは使用してみての感じでしょうか?

そちらについては実際に処方してからお話をしていきたいと思います。

 

これから、トコジラミ刺症は増えるかもしれませんね

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開業して、9ヶ月が経ち最初の年末がやってきます。

多くの患者さんの診察を行いましたが、意外に多いと思ったのが、トコジラミでした。

すでに数人の患者さんを見ています。

今までほとんど診察していなかったのにね。と思い、色々と原因を考えてみました。

多くはその地域の状況に依るのでしょうね。きっと。

 

トコジラミ。南京虫(ナンキンムシ)と言った方が通りがいいかもしれません。

この虫は小さな虫です。大きさは米粒くらいでしょうか。

黒っぽい色をし、普段は扁平な円盤状の形ですが、ヒトの血を吸って丸くなります。

一般に古くなった住居に棲むことが多いようです。

 

問題は、その古くなった住居。というところです。

この住居の築年数はその地域が開発された時期によって、大きな格差があります。

東京という街の開発状況に大きく依存するところがあります。

吉祥寺が開発されたのは戦後すぐのことでした。

そうすると、昭和30年台頃に建築された建物は現在築50年くらいになります。

逆にバブル期直前の時期に建築された建物はまだ築20年と少し位です。

つまり、その地域の建物の老朽化の度合いとトコジラミの発生率には関係があると考えられます。

 

もう一つ、トコジラミの発生要因が有ります。

そこに住んでいる人の年齢です。

一般に築年数の高い住居に住んでいる方は、高齢者である傾向があります。

高齢者と若年者の違いはいくつか有りますが、

まず、症状の出方が違います。

同じ虫に刺されても一般には若年者の方が早く、強く症状が出ます。

これは免疫状態によって決まることなので、仕方ないのですが・・・

また、静的視力、動体視力のいずれも高齢者になると衰えてきます。

そのために「虫を視る」ことができなくなってしまい、結果的に発見や診断がおそくなってしまいます。

 

高齢化社会の問題は現在色々なことが言われています。

このトコジラミを始めとする環境害虫の問題も注意してみる必要がありますね。

 

ごほうび

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イボや水いぼの処置は痛くて嫌なものです。
少しでもその嫌な気持ちを減らせるように、
当クリニックでは頑張った子のためのご褒美を用意しています。

写真の箱の中には沢山のご褒美が入っています。

一番多いのはティッシュです。
女の子向けにはプリンセス、アイカツ、プリキュアなど。
男の子向けには仮面ライダー、ウルトラマン、ワンピース、新幹線など。
小さな子向けにはアンパンマンやポケモン、ハム太郎など取り揃えています。

あとは、佐藤製薬さんからもらったサトちゃん、サトコちゃん。

また、実は結構人気があるのはキャラ折り紙です。
みんな嬉しそうにもらっていきます。
色々なキャラクターがあるのですがこれはスタッフの手作りなので、
どの子に会えるのかは運次第。

・・・・今日はリトルグリーン祭りのようですね。

 

最後によく質問されるのは、どんな本を参考にしていますかということ。

↓この本です。もしも良かったら探してみてくださいね。

キャラクター折り紙あそび (レディブティックシリーズno.3443)

この時期の赤ちゃんのお腹のぷつぷつした発疹・・・汗疹(あせも)かもしれませんよ

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寒くなってきました。また、日が落ちるのも早くなってきましたね。

部屋の暖房も付き、お風呂の温度もじわじわと上がっているこの頃です。

 

さて、最近外来で汗疹の赤ちゃんを見ることが多くなってきました。

冬なのに、汗疹?と思う方もいるかと思いますが、皆さんが思っている以上に冬場の汗疹は多く見られます。

 

原因の一つは抱っこの時間です。

赤ちゃんが冬の北風にさらされないように抱っこをする。

逆にお母さんも暖かくなりますよね。

そして、その状態で赤ちゃんをコートでくるむと、赤ちゃんの温度が上がります。

それで、汗疹ができてしまうのです。

 

もう一つはお風呂です。

汗疹が出来るか出来ないかは非常に微妙なところがあります。

実際にうちの娘で経験したことなのですが、入浴時間が1分、お湯の温度が1度違うだけで

汗疹は出来たり出来なかったりします。

それだけ環境に敏感に反応するんですね。

 

最後の一つがお布団。

寒かろうと思い、いつもより、1枚お布団を余計にかけると、それだけで汗疹ができてしまいます。

布団なら、暑い時に自分で蹴っ飛ばしますから温度調整が出来るので良いのですが、

スリーパーを着せてしまうと、自分では温度調節ができないので、汗疹が沢山出来てしまいます。

つまり、スリーパーは「汗疹製造機」なのです。

そして、「寝入りばなは少し機嫌が悪いけど、その後ぐっすり眠っています」と言われるんですね。

・・・・それ、暑いのがどうにもならないので、ふて寝しているだけなんですよ。