今回のテーマは保湿剤!
今となっては当たり前のようになっている保湿剤の使用ですが、それ、
ここ1世代のことなんですよ?
ということでアトピー性皮膚炎と保湿剤についてのお話を進めていきます。
なぜ必要なのか。
どうして使われるようになったのか。
について簡単に解説を進めていきます。
おまけはこちら。
TEL050-3355-9592
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2丁目11-2 伊藤ビル1F
今回のテーマは保湿剤!
今となっては当たり前のようになっている保湿剤の使用ですが、それ、
ここ1世代のことなんですよ?
ということでアトピー性皮膚炎と保湿剤についてのお話を進めていきます。
なぜ必要なのか。
どうして使われるようになったのか。
について簡単に解説を進めていきます。
おまけはこちら。
今回のテーマは虫刺され。
ただ今年は二次感染の合併が多いような気がするんですよねえ。
二次感染を合併すると少し違う症状が出てくるのと、治療もがっちりと行わなければいけないので
皮膚科受診が推奨となります。
武蔵野市吉祥寺、わかばひふ科の1週間の振り返りと来週の予報、当院からのお知らせです。
00:26 <今週の外来傾向> 毛包炎
05:38 <来週のアトピー> 保湿剤はローション基剤に変更を進めています
07:11 <混雑予想> やや混雑
09:25 <おしらせ>
運動会1週間前からはいぼの治療は中断します
スギの舌下免疫は開始すみ。なおヒノキは6月2日から
夏休みの予定(未決定)
今回は保湿剤のお話です。
保湿剤は一つでいいと思っている方はおりませんか?
成分についてはそれでもかまわないと思うのですが、 基剤については状況によって変えたほうがいいよというお話です。
基剤とは何か?
お薬の成分を何に溶かしてるかというものです。
軟膏/クリーム/ローションの違いといえばいいでしょうかね?
保湿剤に関してはこの基剤の違いが効果の違いに直結するのが興味深い点でもあります。
ではこの基剤はどう選べばいいのか?
実は単純に決めているわけではありません(すくなくともうちでは)
大まかに季節=環境要因、年齢によって細かく変えています。
それにも理由がありまして。
というお話を進めていきます。
最後に2025年5月からの夏期基剤変更が実際にどのような形で行われたのかというデータも提示させていただきます。
参考にしていただければと思います。
ということで、1ヶ月以内に海外渡航をされた方は、受付にて申告をお願いします。
なぜかと言うと、麻疹が海外から輸入されているんですよねえ。
今年の日本国内のはしかの患者さんはかなり増えています。
コロナ後最高になりそうな勢いですね。
特にベトナムが多く、ついでタイ、フィリピンなど。
ベトナムではここ数年麻疹の予防接種率は伸びていない状況です。
どうしても集団免疫に足りない量です。
そのために発生数が多く出てきているんですね。
そして麻疹の性質が拡大を食い止めにくくしています。
麻疹は最初に発熱だけの時期があります。
その段階ですでに周りにウイルスをばら撒く状況になっております。
そのためにその段階で見つけたいけど、臨床症状だけでは決め手にかけることもあります。
その場合に判断基準になるのは海外渡航の有無。
麻疹は潜伏期はだいたい1-2週間とされていますので、
そこでもらった可能性が高ければ麻疹と診断しやすくなるのです。
というわけで、最近流行しつつある麻疹を食い止めるのに重要な情報が
海外渡航の有無
なんですよね。
お手数をおかけして恐縮ですが、海外渡航1ヶ月以内の方はその旨を受付スタッフにお申し出ください。
よろしくお願いします。
2025年舌下免疫療法の開始時期について
スギのみの方は5月7日から
ヒノキのある方は6月2日から
となります
また現在シダキュア2000の出荷調整が続いているために、現時点での開始可能人数には制限があります。
先着順の導入となりますのでご注意ください
元記事はこちら
https://toyokeizai.net/articles/-/855404 (一部有料)
https://dot.asahi.com/articles/-/251740
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20240930/1000109558.html
2024年、吉祥寺南病院が突如として閉院しました。
2025年には森本病院も閉院し、吉祥寺から病院が1軒もなくなる事態となりました。
吉祥寺の病院で何が起きているのか?
どのような問題が生じ、今後発生しうるのか?
今後どのような形で地域医療が作られていくのか?
簡単に解説しました。
本件についての質問・相談についてはマシュマロからどうぞ。
https://marshmallow-qa.com/b6dx6esl6jou27p?t=Uu6lG7&utm_medium=url_text&utm_source=promotion
しもやけへのスキンケアはどうすればいいの?
ということで今回もしもやけの話を続けていきましょう。
しもやけの発生を予防するためのスキンケアのお話です。
しもやけのスキンケアの基本は?
大きく分けて2点あります。
・濡らさないこと
・冷やさないこと
ですね。これが基本になります。
あとはどのようにしてその目的を達成するかです
濡らさないこと
まず大事なのは濡らさないことです。
塗れると濡れないとではしもやけのでき方は大きく変わるように思えます。
対応は簡単で防水すること。これにつきます。
蒸れることで汗をかいてしまい、濡れることというのはなくはないのですが、
頻度は少ないです。
なので、しっかりと防水して濡らさないことが大事になります。
・替えの靴下を用意すること
・濡れない靴を準備すること
がよい対応となるでしょう。
足が濡れるのは靴下が濡れるから。靴が濡れるからというわけですね。
靴下はシンプルに交換できる準備をすることで対応できます。
学校に、職場に替えを一つもっていきましょう。それだけでリスクは大幅に減らせます。
濡れない靴を用意することも大事です。
長靴でも十分ですが、防寒性の高いものを準備してもよいでしょう。
防寒性が高くても耐水性が低いものだとしもやけになってしまうのが難しいところですが…
そこで活躍するのはスノートレーナー、通称スノトレです。
簡単に言うと雪国用のスニーカーですね。
一般のスニーカーよりも防寒性、耐水性に優れたものになります。
東京ではほとんど見かけませんが、雪国では普通に売っています。
こういうの。
東京でもしもやけ予防に売ってくれればいいんですけどねえ…
冷やさないこと
もう一つのポイントは冷やさないこと。
しっかりと保温することも大事です。
足元の保温については専門家がたくさんいるのでそちらにお任せしたほうがよさそうです。
その専門家はだれかというと、
山屋さんですね。
吉祥寺だと石井スポーツ、モンベルなどの登山用品を扱っているお店がたくさんあります。
そこには足の保温グッズが多く展示されていますので、そちらを確認したり、
店員さんに聞いてみてもいいかと思います。
あとはビクトリア、アルペンなどのスキー用品屋さんも同様ですね。
どちらのお店にも足元保温グッズがたくさんありますので、
確認していただくとよいのではないでしょうか?
最近はモバイルバッテリーを電熱線につないで保温するような機材もありますから、
いろいろと聞いてみてください。
あとはドラッグストアで足元用のホッカイロを用意しても良いでしょう。
ただ気を付けてほしいのは低温やけどです。
熱くなりすぎないように、必ず靴の中用の製品を購入してくださいね。
この二点、濡らさない・冷やさないというのは予防のスキンケアでは大切なポイントとなります。
しっかりと予防していくことは大事なのです。
しもやけ雨にご注意を
寒くなってきましたねえ。今日は雨のようですね。
ということで今回はしもやけのお話です。
しもやけ、外来で冬に目にする皮膚の病気ですが、患者さんが始めてくるには条件があるようです。
それは寒いこと、雨が降っていること。もしくは過去にそうであったことです。
しもやけの原因については完全にはわかっていないのですが、いくつかの条件が知られています。
まずは年齢。
小さい子はしもやけになりやすいです。逆に大人になると出にくくなります。
次に体質。
家族特に親がしもやけ持ちだと、しもやけになりやすいことが知られています。
最後に病気。
特に神経の病気、血管の病気ですね。
特に糖尿病の方はできやすい印象があります。
また血管に問題があり、循環が悪い方にもできやすい印象があります。
まずこのような要因があります。
そして気象条件。
病気を持っているかたは10度以下
子供は5度以下で出てくるという印象を持っています。
あとは雨の日がハイリスクですね。
この体質と気象条件が重なることにより、しもやけが発生するのです。
ですので、今日のような寒い日でそして雨が降っていると要注意ということになるのです。
今年の冬のしもやけシーズンが始まりました。
しっかりと予防していきましょう!
はい、うちではあえて言わないようにしています。
ということで今回はアトピー性皮膚炎のお話です。
多くの病気では治ったと言うのに、どうしてアトピー性皮膚炎で治ったという言い方はしないのか?
について簡単に解説します。
病気のガイドラインでも「寛解」という言葉を使っていますよね。
こちらの理由についても合わせて解説します。
寛解とは簡単に言うと、症状がなくなって日常生活に問題がなく過ごせるようになること
とでも言えばよいのでしょうか?
ではこの症状がなくなる=治癒ではないのか?
無いんです。
そもそもアトピー性皮膚炎の原因の一部には遺伝的な要因が関連していると考えられています。
アレルギーの体質しかり、皮膚の弱さの体質しかり。今後はもしかするとかゆみの体質が見つかるかもしれません。
ただこの体質は何かというと、遺伝子です。
生まれつきアレルギー反応が強い。生まれつき皮膚が弱いということを表現しているわけですね。
ですので、例えば湿疹がもしもなくなったとしても、このような体質が残っている限り、
できやすい皮膚はそのまま残されているわけです。
そして、何かの拍子に一気に症状が出てきてしまうわけなんですねえ。
実際にこのことは外来で診察をしているとときに見かけます。
湿疹がある日出たから受診したという患者さんの診察をしているとその湿疹がどうもアトピーっぽい。
そこで詳しくお話を聞いてみると小学生の時まで実際にアトピー性皮膚炎があった。
その後症状はなくなっていたので治ったと思っていた。
ということがよくあるお話だったりするのです。
つまり、アトピー性皮膚炎の湿疹の症状はなくなったとしても、
できやすい遺伝的な素因はそのまま変わらず残っているので、それがちょっとした刺激で
再度皮膚の表面に顔を出してきた
ということが起きたわけですね。
つまり、アトピー性皮膚炎の症状は確かに出たり引いたりするのですが、
その下、水面下での体質というのはずっとうねりとして残っており、何らかの拍子に
皮膚表面に現れる。
ということはあるんです。
ですので、そこをよく知っている皮膚科医は決してアトピー性皮膚炎が治癒したとは言いません。
寛解した。また「今回のこの症状は治った」という言い方はするのですがね。
本当にアトピー性皮膚炎というのは一筋縄ではいかないのですよねえ…
難しいです。